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週間日記(2024/06/10-06/16)

2024/06/10 Mon.

 相変わらず首と肩が痛い。筋を痛めでもしたかのような、ずきずき、ぴりぴりとした痛みがある。でも、痛み止めを飲まないとやっていられないほどの痛みではなくなった。早く治ってほしいなあ。首から左肩にかけての同じような部分に、この前まではひどくかゆい湿疹ができていたので、もしお祓いとかに行ったら左肩に何かが憑いているなどと言われるんじゃないだろうか。その方面の事情に詳しくないのでよく分からないけど。ノクタスのぬいぐるみでも肩に乗せておこうか。
 YouTubeで動画を流しながら、ひたすらちくちくと刺繍をした。ようやく顔と前髪の刺繍が終わったので、水に溶ける下絵シートを洗い流して、今夜一晩乾かしておく。
 下味をつけた鶏もも肉に衣をつけて揚げ、長ねぎと唐辛子入りのたれをかけたおかずを晩ごはんに作ったら、我ながらおいしかった。衣はざくざくした食感に揚がっているし、お酢の酸味があるピリ辛のたれとよく合って、ごはんが進む味だった。自分でおいしいごはんを作れると、日頃すり減らしている自信がいくらか回復できる気がしてほっとする。それにしても、夏はトマトを切っただけのものをおかずの一つとして出せるから、楽でいいなあ。

2024/06/11 Tue.

 昨夜見た夢の中で、アポロチョコを食べようと紙箱から手のひらに出そうとしたら、なぜか箱から大粒のほたてが出てきた。シュールな内容の夢だったので、起床後は少し愉快な気分でいられた。
 ゴッホの星月夜がプリントされた箱に、ちょっと良いドリップコーヒーやトワイニングのアールグレイティーバッグ、粉末ミルクティー、コンソメスープといった、メンタルの調子が良くない時に飲む物を集めて入れた。まだ飲み物しかないけど、かわいいぬいぐるみや好きな言葉を書いた紙など、気分が上向きそうなものを探してこの箱にしまっておきたい。そうすれば、「もう駄目だ」という時にこの箱を開けさえすれば、その場をやり過ごしやすくなるかもしれない。もっと気の利いた名前をつけたかったけど、ぱっと思いついたのが「メンタル終わり箱」だったので、当面はそう呼ぶことにする。我ながら身も蓋もない名前だ。
 観葉植物にたっぷり水をやって、エアプランツと着生蘭のソーキングをした。私の手入れがずさんすぎるのか、着生蘭は枯れこそしないもののいっこうに成長する気配がない。いつか花を見られたら良いんだけど。
 庭で採れたボイセンベリーを冷凍しておいたので、それをジャムにした。甘酸っぱくて野性的な風味があって、適当に作った割にとてもおいしい。ガラス瓶に詰めたジャムを日に透かすと、真っ赤な色がとてもきれいで、何に添えて食べようかわくわくしてくる。ハード系のパンやプレーンヨーグルトには間違いなく合うし、生姜のきいたルーネベリタルトに乗せるのも手間だけど良いかもしれない。

2024/06/12 Wed.

 フレンチトーストを作って、昨日のボイセンベリージャムを乗せて食べてみたら、すごくおいしかった。自分で育てて収穫したものをおいしく調理して食べることができると、むしょうに嬉しくなる。
 実が生った枝にはもう実は生らないらしいので、収穫の終わったボイセンベリーの枝を剪定した。来年もたくさん採れるといいなあ。水やりをしていたら、イングリッシュミントの鉢にねじ花が3本ほど咲いているのを見つけた。小さな花なので、なかなかピントが合わず写真を撮るのが難しい。幼稚園児の頃、母の迎えを待つ間にこの花を見つけて喜んでいた記憶があるので、もしかすると人生で一番最初に好きになった花かもしれない。当時に比べて好きな植物の種類は各段に増えたけど、もちろんねじ花は今も好きだ。
 近所の空き地にイネ科の柔らかい草の葉が茂っていたので、ひとつかみむしり取って猫達にあげたら、喜んでむしゃむしゃと食べてくれた。猫草は必ずしも与えなくても良いものだとネットで見たことがあるけど、我が家の猫達は猫草が大好物で、しばらく食べさせないと家の外に出たがってそわそわするようになるので、週に一度くらいの頻度であげている。しかも、栽培キットで育てたものよりも、そこら辺に生えていた雑草の方を明らかに好むので、こだわりがあるらしい。夏場は生育が旺盛になるからか葉が硬い草が多いので、今日のような柔らかい葉を引っこ抜いてきて鉢植えにでも植えておこうかなあ。

2024/06/13 Thu.

 冷凍庫にいつ冷凍したか覚えていないレモンが1個あったので、ウィークエンドシトロンを焼いた。皮のすりおろしをたっぷり入れたさわやかな風味の、ふわふわのケーキが焼き上がった。レモンのアイシングもたっぷりかけた。
 道端で良い具合の猫じゃらし(エノコログサ)を見つけたので、摘んで持ち帰って猫達と遊んだ。猫じゃらしを目にした途端に猫達が「遊びたい!」と言わんばかりの期待に満ちたような表情をしていて、とてもかわいかった。穂がちぎれて葉っぱも食べられ、ほぼ茎だけの状態になるまでたくさん遊んだ。半年ほどの野良時代を経験しているからか素早く的確に獲物を仕留めるとらちゃんと、狩りの経験がないのでどたどたとむやみに走ってただ追いかけ回すふくちゃんとで、遊び方にも違いが出る。もちろん、どちらもかわいい。

2024/06/14 Fri.

 あんなに辛かった首と肩の痛みが、随分楽になった。もう普段はほぼ気にならないくらいで、時々ちょっと痛む程度。治るって本当に良い気分だな。風邪や怪我のように、メンタルの病気も「治った!」と明らかに実感できるよう所があれば良いのに。後は良くなるばかりのものと違って、良くなったり悪くなったりを繰り返して、どんな些細なことがきっかけで突然悪化するか分からないし、「こうすれば絶対に治る」という確実な策がある訳でもない。しかも、そのことが「健康な」人や「健常者」にはほとんど理解されていない。私も社交不安症と診断された当初は、治療さえすればちゃんと治るものなんだと思い込んでいたから、まさか10年も長引くとは思ってもみなかった。治ることにこだわり続けることがかえって苦しいのだと分かってはきたけれど、やっぱり治りたいなあ。
 収穫したきゅうりや庭で摘んだ野花を家に持ち込んだら、ふくちゃんが興味津々で近寄ってきて、みゃあみゃあ鳴いて欲しがった。この猫は花でも草でも実でも、大抵の植物には関心があるらしい。植物好きで食い意地が張っている性格は、拾ってきた私に似たんだろうか。
 今日も猫達と猫じゃらしで遊んだ。猫じゃらし(エノコログサ)で遊ぶ猫達は本当に楽しそうだし、かわいいし、絵になる。猫達と私と、どちらの方が夢中になっているか分からないくらい楽しんだ。

2024/06/15 Sat.

 以前少し手を出してアンインストールしていた、Day One Journalをまたインストールしてみた。これまでの年の今頃にどういう日記を書いたか簡単に振り返ることのできる連用日記としての機能が欲しくて、このアプリのOn This Dayという機能が良さそうだと思ったためだ。少し前にNotionで連用日記のようなものを作ってもみたけど、Notionはやっぱり機能が多すぎてどうしても持て余してしまう。ブログの「週間日記」用にパソコンからUpNoteに書き溜めた日記を、スマホでDay One Journalにコピペしたら、良い具合になりそうな気がする。いい加減、どうして自分が日記というものにこんなにこだわるのか不思議に思えてきた。創作のアイデアが思い浮かばなくても、その日にあったことや考えたことを羅列すれば日記として成立するという書き物としてのハードルの低さや、毎日少しずつ書くことで日々の経験や思考が蓄積されていく達成感、無職で家族以外の人との交流がほとんどない自分でも日記を書けば日々が充実しているかのように思えてくる錯覚、そういう魅力に取り憑かれているんだろうか。
 散歩に出かけると、おしろい花が咲いているのを見つけた。良い香りがするはずなのでかがんで嗅ぎたかったけど、人の家の庭に咲いているものなので我慢した。香水や化粧品のような上品な香りを嗅ぐと、夏が来たという感じがする。少し歩いた所には、なぜか歩道にストレリチアの生花が1本落ちていて、どういう経緯があってそうなったのかとても気になった。その近くを雄の雉がのこのこと歩いていて、派手な鳥が2羽いるようでおもしろかった。

2024/06/16 Sun.

 朝起きると、ベッドの傍のペット用ひんやりパッドにとらちが香箱座りをしていた。背中を撫でると、気持ち良さそうにごろんと仰向けに転がって、喉を鳴らしていた。このかわいい生き物が自分に気を許してくれていると思うと、嬉しいし光栄に思う。
 父の日のプレゼントに、父の好きな柑橘系のお菓子を2種類渡した。テーブルに並べてスマホで写真を撮ってくれていたのが嬉しかった。
 街中へ出かける。移動中、ねむの木の花が咲いているのがちらほらと見えた。お昼にフレッシュネスバーガーで、塩レモンチキンバーガーとレモン&クランベリーソーダを注文した。お昼時だったから、レジも厨房もとても忙しそうだった。バイトを始めたてのような不慣れな様子のスタッフさんから「レモンソーダです」と渡されたドリンクは、クランベリーが入っておらず、飲むとレモネードの味がした(レモンソーダという名前のメニューはない)。働き始めてまだ勝手が分からない状態で土日の忙しい時間帯のシフトに入ってしまった時の焦りや不安には身に覚えがありすぎるし、他人のこの程度のミスくらい気にせず受け入れられる人間でいたいし、もちろん私だってミスはよくするし、そもそも注文したものと違うと言う勇気はとてもじゃないがない。レモネードも好きなので、おいしく頂いた。
 花屋さんの店先に吊るされていたエアプランツのウスネオイデスがとてもかっこよくて、買おうか散々迷って我慢した。園芸店で働いていた時に大量のエアプランツのソーキングをしていたので、ウスネオイデスは束ねているワイヤーが緩むとばらばらと葉がほどけて貧相な姿になるというのを知っている。私が育てたら、ばらばらウスネオイデスになってしまうのは間違いない。
 好きな独立系書店で、気になっていた『長い読書』(島田潤一郎、みすず書房)を買った。今日は本を買わずに店内を眺めるだけにしようと思っていたはずなのに。でも満足。