2024/07/08 Mon.
鉢植えのラズベリーに花がいくつか咲いていた。子どもの頃から木いちごや野いちごが好きで、食べられる小さな赤い実には目がない自分にとって、ラズベリーはすごく好きな果物のひとつだ。でも、毎年たくさん実をつけるボイセンベリーとは違って、ラズベリーの方はなかなか実が生らない。だけど、今咲いている花が全て果実になれば、5,6粒は食べられる。楽しみだなあ。
週末に買ってきたすももを、氷や砂糖と一緒にフードプロセッサーにかけてスムージーのようにしてみたら、想像以上においしかった。桃はなぜか子どもの頃から苦手だけど、すももは酸味があるからか、結構好きな味かもしれない。
2024/07/09 Tue.
今朝、窓の外を見ると空に虹が出ていた。しかも、虹の根元は遠くの山々より手前にあるらしく、すぐ近所の家の向こうにあるようにすら見える。もし寝起きのパジャマ姿じゃなかったら、ご近所さんの庭から虹が生えているかどうか確認しに行きたかった。
よく晴れた天気が続いているので、畑や鉢植えにしっかり水やりをした。種からまいた枝豆が、まだふくらんではいないさやをたくさんつけている。初めて栽培する植物というのは、妙にテンションが上がるものがある。赤と黄色のミニトマトを片手いっぱいに収穫した。
自分だけのWebサイト、インターネット上の自分の根城が欲しくて何度も試行錯誤を繰り返している。これから一人暮らしを始めてかつかつの生活を送るに当たり、少しでも経費を抑えようと思い、今使っているはてなブログProから、レンタルサーバーを借りてWordPressに移ることを決意した。そうすれば、一番お得なプランで年間5000円節約できる。そうして孤独な闘いが始まった。ブラウザのタブを無数に開いてあれこれ検索し調べては設定をいじり、調べてはいじり、そうしてもはやサイトそのものがエラーで表示されなくなり、万事休すと思いきや奇跡的にドメインやら何やらの設定がうまくいった。ずぶの素人には一連の作業が難しすぎて、もう本当に詰んだかと思った。助かった…。
頭を使いすぎ、かつパソコンの画面を見すぎて疲れていたので、いつものように動画や音楽を流しながらではなく無音で晩ごはんを作った。おかげでいくらか脳が休まった気がする。常に目か耳から何かしらの情報や刺激を入れていたいけど、こうして脳を休ませるのって大事なんだなあ。
2024/07/10 Wed.
朝、ラジオのNHK FMでニールセンの交響曲第3番が流れていた。知らない曲だったし、ニールセンかどうかも知らずに聞いていたけど(後で番組表を見たらニールセンとあった)、「ニールセンっぽいなあ」と思いながら聞いていた。何がどうニールセンらしいのかは説明できないけど、銀河英雄伝説のOVAで何度も聞いたニールセンの交響曲第4番とよく似ていたのでそう思った。「すまない、ちょっとめまいが」。
はてなブログからエクスポートしたブログのデータに、なぜか今年投稿した分の記事だけは入っておらず、せっせとコピペをする作業に勤しんだ。パーマリンクもごちゃごちゃになってしまったので、せっせと手打ちで入力し、他にも「基礎的な知識のある人だったらもっと効率の良い方法でできるんだろうな」と思うような作業をあれこれやった。とても今日一日では終わらないので、続きはまた明日。
家の隣の空き地に、穂が大きく茎も丈夫で長い見事なエノコログサが生えていたので、摘み取って猫達とひとしきり遊んだ。最小限の動きで的確に獲物を仕留めにかかるとらちと、どたどたと足音を立ててやたらむやみに走り回るふくちのと狩りのスタイルの違いがおもしろい。
2024/07/11 Thu.
昨日4時間かけてテレビ「グレーテルのかまど」のレシピで焼きいもを作っておいたので、今日はそれを使ってさつまいものタルトを作った。いつも作る砂糖を使わないタルト台と違って、パートシュクレとかいう生地は砂糖が入っているからかべたべたとくっつき、焼き上がった後もぼろぼろと崩れやすくて、扱いが難しかった。でも、クレームダマンドを敷き詰めてさつまいものペーストを絞り出して焼くと、それなりにおいしそうにできたので良かった。
近所に住む祖母のアパートへ行って、祖母の誕生日を祝ってきた。小雨の中を往復して、大きく重たい新品の座椅子やできたてのさつまいもタルト、イラストを描いたバースデーカードなどを持ち込んだ。座椅子はちょうど欲しかったものだったそうで、すごく喜んでもらえた。毎週そうしているように、今日もたくさんおしゃべりをして、笑って、お茶を何杯もおかわりした。少しでも楽しい誕生日を過ごしてほしいというのは私のエゴかもしれないけど、楽しんでくれていたらいいなと思う。
2024/07/12 Fri.
がたがたになってしまっている、引っ越し先のWebサイトを整える作業。ひたすら地道にパーマリンクを修正したり、リンクを貼り直したり。全て手作業だから、絶対にどこか間違えている部分があるに違いない。おいおい確認しないといけない。
ずっとパソコンの画面を見ていたから、さすがに目が疲れた。もう液晶画面はしばらく見たくないけど、じゃあ何をしようかと思い、『百年の孤独』の続きを読むことにした。目が疲れたから紙の本を読むというというのはおかしな話かもしれないけど、光を発しないやわらかな白の紙面は目に優しく感じられて、何より物語の世界に没頭するのが楽しくて、良い感じに眼精疲労が緩和された。
夜は地元のレストランで、サイコロステーキのセットを食べた。鉄板があまりにも熱々で、熱さに耐えきれないかのようにとうもろこしが一粒跳ねてテーブルの上に逃げ出したのがちょっとおもしろかった。ステーキがおいしいのはもちろん、ソースもとてもおいしくて、鉄板に残ったソースを食べるためにごはんをおかわりしたいくらいだった。ここで食べたサイコロステーキが本当においしくて、サイコロステーキ以外のメニューも絶対においしいはずなのは分かっているけれど、来る度にやっぱり同じサイコロステーキを頼んでしまう。チキンソテーやカツカレーもそのうち食べてみたいとは思っているんだけど…。
2024/07/13 Sat.
朝から洗濯物をたくさん干して、家じゅう掃除機をかけ、味つけ卵を仕込んだり、あまりおいしくなかったりんごを砂糖と煮たりした。掃除機をかける時は、いきなりの轟音で驚かせると悪いから「猫達ー、今から掃除機かけるよー」と声をかけるようにしている。それにしても、猫達に話しかける時、しばしばマザリーズのような口調になるのはどうしてなんだろう。「お外、雨だねえ」だの「かりかりおいちいねえ」だの、幼い頃のきょうだい達にさえ言ったかどうか怪しい、小さい赤ちゃんに接するような話し方になってしまう。マザリーズという単語を耳から聞いたことがないけど、イントネーションは「セルロース」と「ヴォカリーズ」だったら、どっちに近いんだろう。
一泊二日の福岡旅行の計画を立てた。公共交通機関に乗り慣れている方ではけっしてないから、どの時間に出るどの電車に乗るか、旅行の前にはいつもきっちり調べるようにしている。我ながら心配性だなとも思うけど、これで自分が安心して出かけられるならそれに越したことはない。一人で外食することに苦手意識があり、外でごはんを食べる必要がある時は自分の中で最も敷居の低いチェーンのカフェに入ることが多いけど(一人で外食する機会自体滅多にないが)、今回は勇気を出して一人でごはん屋さんに入ってみたいなと画策している。スパイスたっぷりのカレーや、食べたことのない台湾料理などのお店を検索して、どうか当日の自分が臆せずこうした料理にありつけますようにと願った。
2024/07/14 Sun.
大雨。県北では線状降水帯が発生するかもしれないというニュースがあった。時々雷が鳴っていて、「雷ごろごろだねえ」と話しかけながらふくちを撫でると、雷と雨音に負けじと喉をごろごろと鳴らしていた。
一冊だけ製本した、今年の上半期に書いた日記の冊子が届いた。表紙の中心に配置したつもりの写真がずれてしまっていたけど、自分用のものなので特に問題はない。何より、今度はノド側と小口側の余白の設定を間違えなかった! 自分の日記がいかにも文庫本らしいフォントで本の形をしたものに印刷されているのを見ると、どうしようもなくテンションが上がる。手書きの日記が続かなくて随分いじけていたけど、自分に合った形の日記のつけ方として、これはこれでかなり良い。新しい趣味ができたようで嬉しい。
少し早いかもしれないけど、旅行の荷造りをした。普段から荷物が多く重たいタイプの人間なので、旅行となるとたった一泊であっても結構な荷物になってしまう。もっと身軽に出かけることに憧れるけど、荷物ってどうやったら減らせるんだろう。あれもこれも必要な物に思えて、なかなか置いて行く気になれない。
Day Oneのブラウザ版に、去年以前の日記を古いブログからコピペした。さらにアプリを開いて、その日その日に撮った写真も一枚ずつ添付した。これで「On This Day」の欄に、毎年の同じ月日の日記が写真入りで表示される。この「On This Day」機能がすごく良くて、無料なのに広告がなく、デジタル連用日記としてとても使いやすい。去年の今頃もやっぱり今と似たようなことで悩んでいるなとか、なるほど昨年はお盆を過ぎた頃に調子を崩しているから今年は気を付けようとか、気付きがあっておもしろい。一年前のこの時期は「普通に働けない」「治療を続けても人並みに働けるようになる訳ではないらしいことを認めたくない」と苦しんでいたのに対して、今年は「普通に働けないなりに、自分の望む生き方に少しでも近付こう」という風に考え方が変わっていることに、日記を読み返したことで気付けた。ずっと同じ所でぐるぐる回り続けているような気がしていたけど、少し時間を置いて見てみるとちゃんと変化はあるらしい。
夜、『百年の孤独』の続きを読む。家系図にある「アウレリャノ(17人)」の文字を見た時は慄いたけど、なるほどそういうことだったのかと納得。ウルスラがとにかくたくましい。同じような名前の登場人物が多すぎて混乱しつつも、独特の世界観がおもしろくて引き込まれる。ようやく半分近くまで読み進めた。まだまだ先ではあるけれど、この壮大な物語は一体どんな終わり方を迎えるんだろう。