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週間日記(2024/07/15-07/21)

2024/07/15 Mon.

 録画していたテレビ「岩合光昭の世界ネコ歩き」を流していたら、ふくちがテレビ台の上に陣取って、時々テレビ画面を見ていた。猫としての正しい振る舞いを学んでいるのかもしれない。
 2020年の日記を見返したら、楽しそうな内容が書かれた日があった。

2020.09.28 Mon.

 バイト。ハーブがたくさん入荷してきた。スペアミント、ペパーミント、アップルミント、パイナップルミント、イングリッシュミント、オーデコロンミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、バナナミント、ジンジャーミント、モロッカンミント、モヒートミント、レモンバーム、レモングラス、レモンバーベナ、ローズマリー、タイム、ディル、オレガノ、クレソン、セージ、イタリアンパセリ、チャイブ、バジル、シナモンバジル、ルッコラ、フェンネル、マジョラム、カレープラント、レモンマリーゴールド、セロリ、パクチー、パンダンリーフ、ハイコショウ(這胡椒)など。初めて見るものもあってすごく興奮した。モロッカンミントを買ったので、そのうちミントティーに挑戦してみたい。

 これだけの種類のハーブを一度に目にする機会なんてそれまでの人生でなかったから、本当に、ものすごくテンションが上がっただろうことは想像にかたくない。なんなら、園芸店に2年ちょっと勤務した後の自分でも、ハーブがたくさんあるのを見るとやっぱり浮かれてしまう。名前を聞いたことのない、手持ちの図鑑に載っていないハーブまでぽんと目の前に出されたら、品出ししながらにやにやするのをどうしたって抑えられない。この時に買ったモヒートミントは相変わらず鉢に植わっていて、勝手に生えてきたねじ花と共存しながら爽やかな香りの葉を茂らせている。ときたまハーブティーにしたり、湯船に浮かべたりして楽しんでいる。それにしても、この頃は手書きでノートに毎晩書いていたらしくて偉い。しかも、「今年読んだ本」のページを見ると一年間に本を20冊以上読んだとあった。この頃はまだ本を読みたいように読めていたのか。昔は息をするように自然に活字を楽しめていたのに、今では読書するのにいくらかの気力や集中力がないと難しくなってしまっている。本の虫と評されることが最高の褒め言葉だと思っていたのに、悔しいなあ。前向きに考えれば、この4年間で読書のペースは落ちたものの、園芸店のバイトのおかげで植物を育てるスキルは各段に上達したので、良い変化もあったのだと納得することにしたい。

2024/07/16 Tue.

 四コマ漫画の続きを描きたくて、自分がこれまで書き散らしてきたものの中からせっせとネタを集め、プロットを作った。Twitterのアーカイブ、日記、手帳の中から使えそうなネタを拾い出し、それを元に四コマ(八コマ)ずつのストーリーを考えていく作業は、パズルのようで楽しい。ところが、描きたいできごとをまだ全て話にし終えていないのに、ページ数がかなり多くなってしまった。この量を一体誰が描くんだろう。

2024/07/17 Wed.

 観葉植物の水やりと手入れをした。フォッケア・エデュリスの蔓が伸びていたり、パフィオペディラムに新しい葉が出ていたり、ペヨーテに蕾がついていたりと、いつの間にか変化が起きていておもしろい。一人暮らしを始めるに当たって、今持っている観葉植物の大半は手放すつもりでいる。だから本当は枯らしても問題はないはずなのに、水やりをさぼったゆえに葉がしんなりしたり、しわしわになっていたりするのを見ると、つい慌てて水をやってしまう。どうしても連れて行きたい少数精鋭の鉢を除いて他はジモティーで人に譲ろうと考えているけど、アプリでのメッセージのやりとりが面倒くさい。枯らして捨ててしまえばそのやりとりはしなくて済むけど、さすがにそれは気乗りしない。それぞれの植物に思い入れがあったり、「いいな!」と思って購入したりしてきたのだから、共に実家で暮らしてきた彼ら(植物)への義理という意味でも、なるべく欲しいと思ってくれる人に引き渡したいと思っている。猫達と離れるのが一番寂しいと思っていたけど、植物と別れるのも思っていた以上に寂しいものなんだなあ。
 引っ越し先の物件探しをしたり、就労移行支援事業所について調べたりもした。少しでも無理のない働き方をしたいから、就労移行支援を通した方が、いきなり普通の職場でパートとして働くよりは良い気がする。自分がどういう仕事ならできそうか、どういう仕事をしたいか、考えられる条件もリストアップしておこう。

2024/07/18 Thu.

 部屋のインテリアについて考えるのが楽しい。ピンク色のかわいいカーテンをネットで見つけて、自分の部屋くらいうんとかわいくしても良いよなと思いちょっと惹かれたものの、ピンクのカーテンは防犯上よろしくないらしい。カーテンの色くらい好きにさせてくれ、ピンク=女性なんてステレオタイプな決めつけにも程がある、とやり場のない怒りが込み上げてくる。結局、今の所は無地のブルーのカーテンと、芝生のような緑色のラグが欲しいなという結論に至っている。可能なら、アイボリーのフェイクレザーのコンパクトソファも欲しい。実際購入する段になれば引っ越しの予算と相談しながらにはなるけど、こうやって想像を膨らませる分にはただだし。

2024/07/19 Fri.

 予約していた美容室へ行き、パーマをかけてもらった。前回よりさらに強いパーマにしてもらった所、本当にくるくるの仕上がりになった。鏡を見る度、自分の頭じゃないようで愉快な気分になる。さらさらつやつやのストレートヘアや異性にウケの良い髪型こそが良いのだという世の中のルッキズムに晒されてきたから、いわゆる「モテ」とはかけ離れているであろう自分の今の髪型を見ると、なんだかすごく気が楽というか、若い女性が強制的に上がらされる土俵から降りることができたような、とにかく清々しさがある(こういう髪型が非モテの象徴とかではなく、あくまで私が思う「モテるとされている」髪型ではないという意味)。向かい風に晒されながら美容室から帰ってきた時には、きちんとセットされたはずの頭はどこへやら、とてもヘアスタイルとは言い張れないような歪なシルエットになってしまったけど、それでも構わない。誰に言われた訳でもない、私がいいなと思った髪型を私が選んだというのは、私にとってはかなり重要な気がする。家族からの評判は今ひとつだけど、別に家族にモテたくて髪をいじる訳じゃないし、この髪の持ち主たる私が満足しているんだからこれでいい。
 近くのスーパーまで足を延ばして帰る途中に、ふうせんかずらの実を見かけた。目にするのが久し振りだったのでなんだか懐かしく、涼しげな黄緑色の風船がいかにも夏という感じを思わせた。家までの20分の道程がとにかく暑くて、日傘を差していても次から次に汗が流れた。来週予定している「真夏の本屋巡り2024」を取りやめようかと一瞬ためらうくらいには暑かった。取りやめないけど。
 晩ごはんにカツカレーを作ってみた。とんかつも衣が剥がれずさくさくに揚がって、カレーも好きなルーを使ったのでちょうどいい辛さで、自分好みのおいしいカツカレーになった。髪と違ってこちらは家族からも好評で嬉しかった。

2024/07/20 Sat.

 Twitterで知った、「TIDE 瞑想と睡眠」というアプリを昨夜インストールしてみた。寝ている間に睡眠の質を点数化してくれるそうで、セットして寝たところ、96点という数字が出た。睡眠の質という点では今の私には必要ないアプリなのかもしれないけど、ちゃんと寝て良い点数を叩き出すのを目標とすることで、リベンジ夜ふかしを防止するのに役立つかもしれない。
 四コマ漫画のプロットの続きを作った。園芸店でアルバイトをしていた時のエピソードを漫画のネタとしてまとめてみたら、我ながら結構頑張っていたんだなと思えた。苦手なことややったことのないことに挑戦したり、色々考えたり、結果として辞めることにはなったけど、良い経験ができたと思う。

2024/07/21 Sun.

 熊本市内に出かけた。家を出て車に乗り込む時に、窓からふくちがこちらをじっと見ていて、ものすごく後ろ髪を引かれた。寂しい思いをさせるかな、私だけ留守番していようかとも思ったけど、5分ほど経った後にペットカメラで様子を見てみたら、窓辺のお気に入りの場所でいつものように気持ち良さそうにぐうぐう寝ていた。ひと安心。
 三年坂の蔦屋書店に、私の大好きな本『布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムのための断章』と『庭仕事の真髄 老い・病・トラウマ・孤独を癒す庭』がそれぞれの場所に面陳列されていて、かなりテンションが上がった。さらに、これまた大好きな永井荷風の『断腸亭日乗』と太宰治の『晩年』が岩波文庫で新たに刊行されていて嬉しかった。買おうかすごく迷って、一応同じ作品を既に持っているのだからと今日のところは我慢した。
 帰りに寄ったサービスエリアで、ラズベリーとレモンのジェラートを買って食べた。甘酸っぱくて爽やかでおいしかった。