
2024/10/14 Mon.
Twitterに戻りたい気持ちになる時もあるけど(今は閲覧専用にしている)、ワコールの件でおすすめ欄やら何やらがトランス差別ツイートだらけになっているのを見ると、やっぱりこんなSNSは利用しない方が良いなと思ってしまう。至極まっとうなことしか言っていないと私は思ったけども。
美容室に行く段になって緊張し始めた。でも予約してしまったものは仕方ないので、腹を括って行った。美容室の店内にはスタッフさんもお客さんも私以外はお洒落な人間しかいなくて、すごくいたたまれなかった。こういう時、自分がどんなに醜くてもここまで気にせず自然体でいられたら、どんなにいいだろう。実際は「助けてくれ」と叫んでその場から逃げ出したい思いだった。梳いて毛先を整えてもらって、染めたかどうか分からないくらいほんの少しだけ髪色を明るくしてもらった。お会計をして逃げるように美容室を後にして、美容室って一般的にはもっと楽しい気分で行く場所なんじゃなかろうかといぶかりながら帰ってきた。
マンションの郵便受けを見ると市政だよりが入っていて、一面に福岡市総合図書館の記事が大きくあった。それを見た途端、頭の中が図書館でいっぱいになってしまった。そうだ、図書館! 大きくて蔵書が充実した図書館があるんだった!
お昼ごはんをさっと作って食べ、図書館へのアクセスを調べてさっそくバスに乗り込んだ。最寄りのバス停から20分ほどで着き、図書館に入ると、人の多さに驚いた。祝日とはいえ、図書館を利用する人がこんなに多いなんて! それから、貼り紙やチラシの数と内容にも驚いた。演奏会、映画、講演会、サークル、文化的なイベントの多さが凄まじい。改めて地元との文化的な格差を思い知らされ、地団駄を踏みたくなるほどだった。私はもう福岡市民だからこういうものに参加できるけど、もし田舎にいたままだったらと思うとやりきれないものがある。貸出カードを作り、まずは館内をひと通り見て回ることにした。広さはもちろんのこと、圧倒的な蔵書数に慄いた。おもしろそうな本がこんなにたくさん、一生かかっても読み切れないほどあるという事実、わくわくとにやにやが止まらず、マスクを着けていて良かったと心から思った。よだれが出そうだった。大学の文学部時代に図書館で読んだ本も何冊もあり、懐かしかった。癖が抜けずについ心理学のコーナーも覗いてしまい、今まで見たことがないほど多い専門書の冊数にびっくりした。また、辞書や事典の多さにも驚いた。ここに来ればどんな調べ物も、「いかがでしたか?」の定型文と大量の不快な広告を目にすることなく可能になる。
館内をひとしきり見て回って、それから心理学のコーナーから社交不安症に関する本を抜き取って、席に着いてぱらぱらと眺めた。『SSRIとSAD SSRI最前線No.7』(ライフサイエンス)と『社会不安障害』(日本評論社)の中身を覗いてみて、特に後者には「うわっ」と思うような内容が書かれていた。「社交の技術は若年期に学習されなければならない」(p.28)という一文はぐっさり刺さったし、「全般性社会不安障害が、大うつ病と比べても、さらに大きな自殺のリスクを背負っている」(p.41)の文には、無理もないんじゃないかと思った。将来を考えて絶望するには十分な苦しみが、この病気にはあることを知っている。
せっかく来たからには何か本を借りようと、迷いに迷って以前から気になっていた『ケルト人の夢』(マリオ・バルガス・リョサ、岩波書店)を借りた。読めるかどうか分からないけど、読みたいと思ったこと自体に意義があると自分に言い聞かせて、もし読めなくても自分を責めないでいられたら良い。
2024/10/15 Tue.
タイピングの検定を受けておいても良いかもしれないと思っていたので、何かないか調べてみた。ところが、個人の外部受検を受け入れている場所が、どうやら九州四国には沖縄にしかないらしい。福岡県内のパソコン教室にもリンクこそ貼ってあるものの、クリックしてもその先のページが存在しない。何万円も払って指定のパソコン教室に通えば、受検資格は得られるらしい。メジャーよりのいくつかの資格は大体そういう感じで困った。唯一、「タイピング技能検定イータイピング・マスター」という検定はパソコン教室に行くことなく、しかも自宅で受検できるそうで、模擬試験を受けてみることにした。7級から1級、特級まであって、まずは試しに3級を受けてみたところ、しっかり合格圏内に入っていた。1級も合格圏内で、特級はさすがに厳しかった。5500円の検定料を支払い、だかだかとキーボードを叩いた。単語と短文は大丈夫そうだったけど、長文でタイプミスをしたのでどうだろう。結果は1,2週間以内に送付されるとのことだった。
溜め込んでいた3週間分の週間日記をサイトに投稿した。
天神をうろうろしていたら、おしゃれな観葉植物屋さんを見つけた。火星人やアルブカ、ディスキディアのカンガルーポケットなど変わった植物が色々あって、見ていておもしろかった。きれいな形のペヨーテが1鉢だけあり、買おうかすごく迷って、今日は我慢した。別の建物には広い手芸屋さんもあって、ここは覗くと予定になかった物を買い込んで何か作りたくなってしまうので、そそくさと退散した。
2024/10/16 Wed.
引っ越してきたばかりだし、当分引っ越さずにここにいたいけど、次に引っ越す時はベランダに出て過ごせる部屋に住みたいと思った。今の部屋は2階なので防犯の面も気になるし、何より周りの建物が近すぎて、人目が気になる。
スーパーと商店街で食材を買い込んで、作り置きのおかずをいくつか作った。大根と鶏の煮物、アスパラの豚肉巻き、きのこのきんぴら、ひじきの煮物、たたききゅうりを作り、その他野菜各種を切って冷凍し、ごはんを炊いたのもラップに包んで小分けにして、食パンも一枚ずつ冷凍して完了。長時間稼働していたので、IHコンロがかなり熱くなった。
単なる身分証明書と化した自動車運転免許の住所変更手続きをした。
2024/10/17 Thu.
就労移行支援の事業所の見学に行った。パンフレットを渡され説明を聞き、各スペースを見て回った。スタッフさんは親切そうだったし、ビジネスの香りはしっかりありつつも、大手だけあってそれなりにちゃんとしていそうだと思った。ネットで調べた限りここが一番良さそうだと判断したけど、「ここで良かったのかな」「自分はここに合っているのかな」という気にもなった。こればかりは実際に通ってみないことには分からない。「悪くはなさそう」という印象。
2024/10/18 Fri.
就労移行支援の体験1日目。全部で3日間、午前中で終わる。初日の内容は、これが就労移行支援になるのだろうかと疑問が湧くような内容だったけど、人がいる空間で過ごすことに慣れる練習にはなるかもしれないと前向きに考えた。なんとなく、保育園や幼稚園で過ごしているような気がした。他の事業所もこうなんだろうかと思い、後でよその大手のサイトも見てみたけれど、「障害は隠すものではなく生かすもの」という内容のキャッチコピーが書いてあり、ここには通いたくないなと思った。障害は当事者と社会の間にあるものなのに(社会モデル)、なんだか当事者自身が障害を内包しているような印象を(少なくとも私は)覚えたし、生かせないから障害なんじゃないかと反論したくなる。とりあえず、サイトを見た感じでは「えっ?」と思うような表現が目立つということはなかった気がするので、今日体験に行った事業所を利用してみようかな。ためになりそうな内容のプログラムもあれば、明らかにこれは自分には必要なさそう、合わなさそうだと感じるものもある。ただ、就職率は高いらしいので、そこは少し期待している。
先日お店で見かけたペヨーテが忘れられず、歩いて買いに行った。つい誘惑に負けて、園芸店で働いていた頃から憧れていたウスネオイデスまで買ってしまった。
2024/10/19 Sat.
就労移行支援(の見学と体験)に行って仕事について考え、不安になってきたからか、嫌な夢を見た。何かの仕事をしていて、ものすごく大きなミスをやらかして、クビになる夢だった。
住民票を移してからまだ3ヶ月が経っていないので、以前の住所で期日前投票すべく帰省した。猫達とたくさん遊んで、猫達の写真をたくさん撮った。夜はふくちが一緒に寝てくれた。
2024/10/20 Sun.
選挙に行った。候補者が3人とも「同性婚の法制化に反対」と主張しているらしく絶望ではあるけれど、それでも憲法改悪反対とか増税反対とか言っているまだマシな方に票を入れた。共産党か社民党かで直前まで迷いに迷って、今回は前者に入れた。
お昼は七輪で色々焼いて食べた。ソーセージも椎茸も、焼きおにぎりもおいしかった。お腹いっぱい食べた後、5000歩ほど散歩して腹ごなしをした。
夜、とらちが私の布団に寝そべって、一緒に寝てくれるのかとぬか喜びしたのも束の間、私が写真を撮ったら気が済んだかのようにリビングへ降りていってしまった。