2024/11/18 Mon.
猫達の写真をたくさん撮った。もちろん、たくさん撫でもした。猫ってなんであんなにかわいいんだろう! 一昨日は最初警戒した素振りを見せたとらちゃんも、すっかり私に甘えてきてくれる。夜中にはふくちが私のベッドに来て足元に陣取ったので、一緒に寝た。すごくよく眠れた。
2024/11/19 Tue.
朝、高速バスに乗って福岡へ戻ってきた。年末年始の帰省までとらふくに会えないと思うと、すごく寂しい。でも、私はいくら寂しくても良いから、とらふくさえ寂しい思いをしていなければそれが一番良い。寂しいかどうかは、本人達に訊いてみないと分からないけど(訊いても分からない)。
部屋に戻ってきて、お昼を食べてキャリーケースの荷解きをして、今日はあまり歩いていないからと天神まで行ってうろうろしてきた。おかげで、今日一日の歩数が一万歩を超えた。
就労移行支援の事業所から電話がかかってきて、相談支援事業所と相談支援員が決まったとの旨を伝えられた。ここに来て初めて知ったけど、就労移行支援と計画相談(?)とやらは別々の場所が担当するらしい。どこかの段階で説明を受けたっけ? 覚えていない。その後、相談支援事業所の相談支援員の人から電話が来た。来週、相談支援員さんが自宅(私の部屋)を訪問して、生活状況だのこれまでの経過だのの聞き取りをするらしい。お茶とか出した方が良いんだろうか。
2024/11/20 Wed.
昨夜ショックなことがあって、悶々としながら寝た。今朝目が覚めて、ベッドから出る前にそのことを思い出して、また気持ちが沈んだ。自分がどうこう意見できるものじゃないし、他人の考えや意見を自分の思い通りに変えようとするなんておこがましいことだと頭では分かってはいても、悲しい。
就労移行支援。職務経歴書の作成についてのプログラムを受講した。またしても、例としてテキストに載せられた「きれいな」職務経歴書に嫉妬。
就労移行支援が終わってそのまま区役所の健康課に行こうと思っていたので、途中のミスドでお昼を食べた。台湾胡椒餅風パイがすごくおいしかった。胡椒ってかなり好きかもしれない。地図アプリを頼りに初めて通る道をせっせと歩いていると、手書きの大きな文字で「植物屋」と書かれた看板を見かけて、とても気になった。気になったけど、なんだか入りづらいおしゃれな一角に置かれているので、気になりながらも通り過ぎた。区役所の健康課で、昨日電話で相談支援員さんから区へ提出するように言われた申請書を書いたものの、マイナンバーの数字が分からないと手続きできないと言われてしまった。数字を覚えていないし、マイナンバーの通知カードも家に置いているので、通知カードを持ってまた明日来ますと伝えてすごすご退散した。浴室の電球が切れていたので、ビックカメラで新しい物を買って、歩いて帰宅。今日の歩数も一万歩を超えて嬉しい。
帰り道に、自分と年齢が近そうな人が一人ですき家に入っていくのを見かけた。私は一人でごはん屋さんに入ることがとても苦手で、個人のお店はもちろんチェーンの店ですら気後れしてなかなか入れないけど、別に禁止されている訳じゃなし、こうしてお店に立ち寄って良いんだよなあと思った。チェーンのカフェなら辛うじて入れるものの、それだと外出先で食事を摂ることになった時の選択肢がかなり限られる。一人で回らないお寿司やホテルのディナーを食べたいなんて言わないから、せめて牛丼チェーンやファミレスなんかにはためらわず入れるようになりたい。あわよくば、近所のスパイスカレー屋さんや多国籍料理屋さんにも行ってみたい。何でも病気と結び付けて良いものか分からないけど、不安を感じるという点では、一人でごはん屋さんに入れないのも社交不安障害の症状のうちなのかもしれない。
文学フリマ福岡で買ったZINEを読んだ。人の日記本って、やっぱりおもしろいなあ。自分とは違う誰かの生活や考え、感じたことを活字という形で知ることができて、リアルの会話よりも妙に生々しい所がある気がする。この日記本を読んでいた2時間ほどの間は、他人の人生を生きているような、すぐ傍で追っているような感覚があった。私の日記を読んでくれている人も、私の人生を追体験しているような気分になることがあるんだろうか。そう思うと、一人きりでなく誰かと並んで走っているような感じがして、なんだか愉快で心強い。ZINEを読み終わった頃には、すっかり窓の外が暗くなっていた。
昨夜のことを自分一人では消化しきれない気がして、オンラインカウンセリングを予約した。この消化薬が少しでも効きますように。
2024/11/21 Thu.
部屋が寒い。先月はやたら暑かったので、夏は困るけど冬場は良いなと思っていたら、単に外の気温に左右されやすいというだけの話だったらしい。床暖房で家中ぽかぽか温かい実家で長年ぬくぬく過ごしてきたから忘れていたけど、築30年のマンションというのはこんな感じだったなと思い出した(大学生の時も築30年くらいの物件に住んでいた)。
マイナンバー通知カードを持って、再び区役所の健康課へ行った。マンションから歩くと片道40分かかるので、渋々バスに乗った。バスは乗り場や路線がややこしくて、乗車しても人が多くて落ち着かないからどうも苦手だけど、おかげであまり歩かなくて済んだのはありがたい。計画相談の申請書の手続きは、今度はちゃんとできた。帰りは、天神経由で歩いて帰った。近所の商店街に寄って、店の前で売られていたカレー屋さんのタンドリーチキンとカレーのお弁当を買って帰った。家に帰って蓋を開けると、にんにくとスパイスの香りが辺りに充満した。食べてみると、すごくおいしかった。さらっとしたカレーは結構な辛さで、塩味が強いけどおいしい。タンドリーチキンは、今まで食べた中で一番おいしかった。濃いめの味付けで、肉がとにかく柔らかい。いつかは勇気を出してお店に入って、できたての温かいカレーとタンドリーチキンを食べてみたいなあ。
昨日の区役所では、新しく発行してもらった福岡県の精神障害者保健福祉手帳も受け取ってきた。カバーの中に入っている「手帳のメリット」と書かれた小さな紙いわく、手帳があれば市営地下鉄の運賃が半額になるらしい。知らなかった! これは助かるとうきうきしながら福岡市地下鉄のホームページを見てみたものの、精神は1級のみが割引対象になるとあった(私は3級)。
就労移行支援。スタッフさんとの面談が1時間以上あった。主に成育歴の聞き取りで、生まれた時から現在に至るまでのことを色々訊かれて話した。私は自分のこういうプライベートなことを人に話すのにあまり抵抗はない方だけど(四コマ漫画に描いてネットに載せる程度には精神的露出狂なので)、話したくない人にはかなりしんどいだろうなと思った。
先日のショックだった出来事を消化すべく、オンラインカウンセリングを受けた。やっぱりプロというのはすごいもので、「こういうことがあって嫌な気持ちになった」という心境が「嫌な気持ちになったけど、それで良かった」という風に変わった。ひとまず、私の中で折り合いがつけられそうなくらいには安心できた。どうしようかと思っていたから、本当に良かった。助かった。
2024/11/22 Fri.
就労移行支援。スタッフさんとの面談が1時間以上あった。主に成育歴の聞き取りで、生まれた時から現在に至るまでのことを色々訊かれて話した。私は自分のこういうプライベートなことを人に話すのにあまり抵抗はない方だけど(四コマ漫画に描いてネットに載せる程度には精神的露出狂なので)、話したくない人にはかなりしんどいだろうなと思った。
先日のショックだった出来事を消化すべく、オンラインカウンセリングを受けた。やっぱりプロというのはすごいもので、「こういうことがあって嫌な気持ちになった」という心境が「嫌な気持ちになったけど、それで良かった」という風に変わった。ひとまず、私の中で折り合いがつけられそうなくらいには安心できた。どうしようかと思っていたから、本当に良かった。助かった。
2024/11/23 Sat.
就労移行支援。毎回スタッフの誰かを捕まえて今日は何をしたら良いか尋ねるのだけど、正式な利用が始まるまでずっとこれが続くんだろうか。スーパーや商店街に寄り道しながら帰宅。八百屋さんで、ひと玉税込106円という価格の白菜を見て、切って冷凍しようにも冷凍庫は今ぱんぱんだからと、迷いに迷って買わなかった。でも、まるごと1個で税込171円のパイナップルには負けた。途中に、我が家のとらちに似た麦わらっぽい模様の野良猫を見かけた。とらちに方がひと回りまるまるしている。
さっそくパイナップルを切り分けた。パイナップルの切り方は、大学を出て新卒で入社した果物ジュース店(半年足らずで辞めた)で覚えた。あの頃は何もかもが本当にしんどくて、メンタルがずたずたになるばかりだったけど、そこで教わったパイナップルの切り方とキウイの皮の剥き方だけは今も役立っている。
今年の春に実家の畑につる苗を植え、引越直前の秋に収穫して寝かせておいた紅はるかを持ってきていたので、オーブンで焼き芋にした。すごく甘いという訳ではないけど、それなりに甘くてちゃんとおいしい。
夜、寝る前にホットミルクとクッキーで夜食にした。一人暮らしの部屋でこんな穏やかで楽しい夜を過ごしているなんて、去年までの私だったら想像もできなかったし、羨ましくて歯噛みしていただろうな。
くすんだピンク色のネイルポリッシュを買ったので、両手の爪に塗ってみた。多分、爪をピンク色に塗るのは人生で初めてだと思う。思春期に入って自分の容姿に強いコンプレックスをこじらせるようになって以来、自分みたいなのがピンクなんてかわいい色を身に着けてはいけないと強迫観念のように自身に対して呪いをかけていた(社会からかけられた呪いでもある)。最近になってようやくその呪いが解け始める兆しが見えてきて、私がどんなに不美人だろうとかわいい色を身に着けたければそうして良いのだと、頭では理解できてきた気がする。ピンク色のぴかぴかした爪を見ると、こんなかわいい色に爪を塗ることができるほど私は私のことを許せるようになっているんだなと思えて嬉しい。
この時間に、マンションのどこかからか掃除機をかける音がする。離れた場所にある部屋のようでうるさくはない。見知らぬ誰かも同じ建物の中で生活してるんだと思うと、ちょっと安心する。
2024/11/24 Sun.
目覚ましアラームをセットせずに寝たら、たっぷり10時間も寝た。心身がしっかり休まって、リセットされた感覚がある。
見ず知らずの人が、もう4回ほどインターホンを鳴らしてくる(4回とも同じ人)。引っ越してきてすぐのネット回線の営業で学習したので、ずっと居留守を使っている。NHKの集金か何かだろうか。
パジャマのまま、台所で3時間ほど過ごした。小松菜といんげんをゆでて冷凍して、玉ねぎも切って冷凍して、厚揚げと長ねぎの煮物を作って、朝ごはんに食べるトマトスープを4食分作って、ミートソースを多めに作って冷凍して、さつまいも餡団子パイを作った(焼き芋と市販のあん団子を冷凍パイシートで包んだもの)。実家で家族の分もごはんを作っていた頃は、確実においしいものを作りたかったからレシピを見て料理していたけど、自分1人の分なら失敗してもいいし調味料を量らずに作れるようになりたいと思って、分量を何も量らずに煮物とミートソースを作ってみた。ところが、適当に作ったにも関わらず、1回目の味見の時点で既にかなりおいしいものになっていてびっくりした。
パイを焼く間にも、ちょこちょこと部屋を片付けたり掃除をしたり。自炊するし、洗濯もきっちりやるし、掃除も最低限は嫌々やるし、整理整頓は得意だし、昼夜逆転せず生活できるしごはんも食べるし、仕事さえしなきゃちゃんと生きていけるんだと自分を慰めているような、褒めているような。仕事をすればこれら全てがめちゃくちゃになるけど。私は駄目な人間なんだとめそめそしていた期間が長かったので、色々な自信や自尊心がかなりすり減っていたけど、今回一人暮らしを始めてみると「私にもできることが意外とある」と気付けて嬉しい。できないことには目を瞑っていこう。
ようやくエアコン周りの掃除をして、暖房をつけてみた。部屋がぽかぽかと暖かいと、すごく気分が穏やかになる気がする(ささくれだっていた訳ではないものの)。温かい飲み物を飲んで初めて「私は寒かったのか」「身体が冷えていたのか」と気付くこともあるので、部屋に温度計を置いて、室温が何度を下回ったら必ず暖房をつけるといったルールでも決めておこうかな。
真っ赤に熟れたコーヒーの実を収穫した。今年は合計10粒採れて、今日の収穫はそのうちの6粒。先に収穫した4粒はほったらかしていたから、しわしわに萎びさせてしまった。今日の6粒の実から種を取り出して、種の周りのゼリー状の果肉(?)を擦り落とした。乾燥したら、フライパンで炒って焙煎の真似事をしてみようと思う。去年もたったひと口分とはいえこうして自家製コーヒーを作れてすごくおもしろかったけど、まさか今年も同じことができるとは。
夜、窓の外からTime to say goodbyeが聴こえてきた。誰かが歌っているのか、スピーカーで流しているのか。寒くさえなければ、窓を開けて聴いてみたかった。初めて人間の歌声を美しいと思ったのは、小学生の頃にコンサートでこの曲を聴いた時だった。その時に歌手の人達が着ていたクリーム色のドレスと水色のドレスをなんとなく思い出した。