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週間日記(2024/12/09-12/15)

2024/12/09 Mon.

 10時間寝た。30分ほど歩いて博多駅近くのヨドバシカメラまで行き温湿度計を買い、また30分歩いて帰ってきた。部屋に温湿度計を置いて、室温が下がり過ぎたら暖房を入れるルールにしておけば、むやみに寒さを我慢してメンタルに悪影響を及ぼすことも減るかもしれないという算段。ついでに寄ったロピアで買ってきたヤンニョムチキンとキンパでお昼ごはん。すごくおいしい。
 晩ごはんに、どう見ても一人暮らしの量じゃないかぼちゃシチューができた。豚肉と大根の味噌煮も作ったけど、これは冷凍して作り置きおかずとする。
 昨夜「幸せ」を実感してから、気が付いた。以前、手を繋いで歩くカップルに憧れを覚えたことがあったけど、あれはもしかしたら幸せそうに見えるから羨ましかっただけなんじゃないか。よく考えれば、人と接することにものすごくエネルギーを要する自分が誰かと手を繋いで幸せを感じられるかというと、ちょっと想像がつかない。でも、私は私一人で幸せだと思える時間を過ごすことはできる。幸せの種類や形は違えど。幸せそうに見える他人の幸せが、私にとっても幸せとは限らない。だったら、他人の幸せを模倣しようと追う必要はないんじゃないか。
 10月末にインストールしたマッチングアプリをやめてもいいかもしれないと思った。性別問わず友達作り、あわよくばパートナーもと思って始めたTinderでは、奇跡的にごくごく少数の人とメッセージのやりとりを続けることができていた(実際に会ったことはない)。私のような人間と話してくれるのは嬉しいし、とてもありがたい。ただ、私の「人と関わること全般にものすごくエネルギーを使い疲弊する」という症状なのか特性なのか、もう何年も続くその問題によってどうしても勝手にしんどくなってしまう。場数を踏んで慣れていけばもしかしたらという期待もあったけど、今のところそうした兆しは全く見えない。そこへ、「特定の相手と親しい関係を築かなくても、どうやら私には私なりの幸せがあり、それは私一人で十分完結できるものらしい」という気付きが生まれてしまったら、もうアプリはいいかなという気になってしまう。多分、何ヶ月か経てばまた人と関わってみたい欲求が再燃してアプリを入れるんだろうけど、とりあえず今のところはお腹いっぱいだ。

2024/12/10 Tue.

 9時間以上の睡眠が続いている。十分に休息を取れた満足感があって良い。
 日記ZINEの原稿作り。サイズはA6かB6か、縦書きか横書きか、フォントはどうするか、と色々考えてWordをいじるのは楽しい。当初は9~11月の日記を一冊にまとめようと思っていたけど、もう少し分厚くても大丈夫そうなので、12月の分も加えることにした。ボールペンでちまちまと挿絵も描いた。文章も絵も上手くはないし、複数部刷ったところでそれがどこかで売れるとも思えないけど、何より自分が楽しいので良い。単なる趣味だし。

2024/12/11 Wed.

 就労移行支援。スタッフさんと一対一で面談があって、今後の長期目標や短期目標を考えた。数年前に地元で就労移行支援を利用した時は、いつまでに就職したいか訊かれただけで死にたくなっていたけど、今回は特にそう感じなかった。あの時は就労移行支援どころじゃなかったのかもしれない。色々尋ねられ、「親から経済的・精神的に自立したい」「不安は火災報知器のようなもので、自分の場合は少しの煙にも反応して鳴るが、不安それ自体は悪いものではない(どこかで聞いた表現)」「どういう仕事に就きたいかはまだ決めておらず、就労移行支援に通いながら考えたい」「人といるといっぱいいっぱいになるが、それはもう仕方がないものとして、後から自分でどうリカバーするか」といったような内容のことを答えた。
 ZINEの原稿をいじった後、とらふくLINEスタンプ作りの続きに取り掛かった。YouTubeの動画をBGMにひたすら作業していたら、いつの間にか夜の10時になっていた。時間を忘れてこんなに集中できたのは久し振りだ。ずっと机に向かっていたので肩も腰もばきばきで、目もすごく疲れたけど、創作活動に夢中になれたことがとても嬉しい。とはいえ今日はもう疲労が限界なので、シャワーと歯磨きだけ済ませて、晩ごはんも食べずに寝た。

2024/12/12 Thu.

 泥のようにぐっすり眠った。昨夜せずに寝た洗濯や洗い物をやっつけて、ごく簡単に部屋の掃除をした。今日の午後はマンションの消防設備保守点検があるらしい。ポストに入っていたお知らせには、「ベランダに避難器具が設置されているお部屋は、点検者が入室して器具の点検を行います」とも書いてあった。残念ながら、私の部屋のベランダには「避難はしご」と書かれたそれらしい物がある。どうせベランダには出ることはないからと、窓を塞ぐようにしてメタルラックを置いて観葉植物の鉢を並べていたので、それらの障害物を脇に移動させた。自分の部屋に他人が入ってくるのは非常に気乗りしないけども、仕方ない。
 とらふくスタンプがとりあえず仕上がったので、LINE Creators Marketに審査のリクエストをした。絵が下手すぎるからもっと上手くなりたいという気持ちと、楽しく描けたのだからそれが何よりだという気持ちとがせめぎ合っている。

2024/12/13 Fri.

 9時間たっぷり寝たのでいつも通りすっきり目が覚めるはずが、今朝はどうにも眠い。あまりの眠さに、これは行ってもまともな活動にならないかもしれないと考え、思いきって今日の就労移行支援を休むことにした。働き出したら眠気で欠勤する訳にはいかないので、いつかは無理をしないといけない時が来るはずだけど、少なくとも今はまだその時じゃない。休む旨をメールで送って、さらに3時間眠った。結局、合計12時間寝て、ようやく気が済んだ。
 LINEスタンプの審査が通り、販売を開始できた。さっそく自分用に購入して、家族のLINEグループに送った。自分で使いたいスタンプを作って、実際に使えるのは楽しい。何より、素材が良い。とらふくはかわいいので。
 夜は、桜坂の森本能舞台に「ネイティブ・アメリカンの儀礼歌による「夜の歌」」を観に行った。小学生の頃にネイティブ・アメリカンの文化に興味を抱き、それから20年ほど経ってペヨーテに好奇心を掻き立てられるようになり、という具合に関心を持ち続けているので、ネイティブ・アメリカンの歌を実際に聴く機会だからとチケットを購入していたのだった。前半は、お経をこんなに集中して聴く機会ってなかなかないなと思った。後半は、お経や舞、笙、琴、ガムランという独特の組み合わせの演目で、これもおもしろかった。感想を言葉にするのが苦手なため「何かよく分からないけど、すごかった」という言い方しかできないのがとてももどかしい。なんとなく、シャーマンによる神聖な儀式にでも参加しているかのような気分で能舞台を観ていた。不思議な体験だった。
 21時頃に能楽堂を出て、地下鉄に乗って戻ってきた。小腹が空いたので何か食べたいけど、マンションに帰り着いてからすぐ食べたら、その後お風呂に入るのがとてつもなく億劫になるに決まっている。そこで、駅から途中にあるコンビニで肉まんを買い、食べながら歩いて帰ることにした。人通りは相変わらず(地元に比べて)多いけど、暗いからあまり気にならない。寒い屋外で食べる肉まんってなんでこんなにおいしいんだろう。おかげで、帰宅してすぐに手洗いうがいとシャワーを済ませることができた。明日こそ就労移行支援に行く。

2024/12/14 Sat.

 今日は就労移行支援に行った。就業規則の重要性等について学ぶプログラムを受講。遅刻や欠勤を極力しない安定した勤怠というものがいかに大事かという内容があったけど、その「安定した勤怠」ができないのも症状のうちといったような人達が支援対象になっているだろうに、それがどれだけ重要かと説かれても、なんだかなと思う。困っている個人に対して、できないことをできるようになるよう強いるよりも、困っている個人があまり困らないで済むように周囲の環境を整えるのも支援の在り方なのではないかなと思ってしまう(それもしているのかもしれないけど)。どんな要素であれマイノリティというのは一定数いるのだから、マイノリティがマジョリティに馴染むよう努力させられるより、マジョリティの方こそ器を大きくするべきなんじゃないだろうか。もちろん、すぐすぐには変化しない世の中で生きていくためにはマジョリティに近付こうとする必要があるのだろうけど、当事者にだけ変化を促すことだけが支援だとは思いたくない。
 いつの間にか、街中の花壇の花が植え替えられている。10月に福岡へ来たばかりの頃は、マリーゴールドやニチニチソウなどが植わっていたけど、今はパンジー、ビオラ、アリッサム、プリムラ、金魚草、ノースポールといった冬の花になっている。
 天神に行く途中の道に、マンションだか住宅だかの営業で勧誘している人達が立っている。最初に声を掛けられた時は「チラシを渡すことが目的なので、ちょっと建物内に入ってチラシを受け取ってくれるだけでいい」と言われ、ここでついて行ったら何かが終わるに違いないと確信し「すみません、すみません」と言いながら苦し紛れに通り過ぎた。次にまた同じ人から話しかけられ、「すみません」「ごめんなさい」「お疲れさまです」と弁解しながら逃げた。今日は別の人に捕まり、「すみません、この間お断りしたので、すみません」と平謝りでもしているかのようにぺこぺこ頭を下げながら通り過ぎた。その人が背後から「お優しいですね」と言うのが聞こえた。チラシを受け取ってもらうだけだからと通行人を連れ込ませるやり方はどうせこの会社のお偉いさんが決めたのだろうけど、逆らえない立場にある従業員の人達に、この寒い中に立たせて無謀な営業をさせるなんてとんでもないと思う。物件なんて購入しようと思っている人しか買わないのに、チラシをもらって「じゃあ買おうかな」なんてなるはずがない(多分)。今後はこの建物の前を避けて反対側の歩道を通るようにしたいけど、もしうっかり忘れて通ってしまったら「風邪引かないでくださいね」とか「寒いのに大変ですね」とか言いたい。でも、その心配する声かけから勧誘に繋がってしまったらどうしよう。

2024/12/15 Sun.

 今日から5日間かけて、ちょっとずつ部屋の大掃除をすることにした。洗濯槽クリーナーを使って洗濯機を掃除したり、ベッド下のたんすの奥にフローリングワイパーをかけたり、クローゼットや洋服だんすの整理をしたり、手当たり次第に物を突っ込んでいた棚の中身をきちんと整頓したり。どうかこのやる気が5日間続きますように。
 午後は、人に渡す誕生日カードとクリスマスカードを描いた。相手に喜んでもらいたくて絵を描くのは、私にとってはかなりの愛情表現なんじゃないだろうか。(愛が)重たい紙きれ。それにしても、部屋の照明のLEDライトを買い替えて本当に良かった。当初は暖色の電球にして、暖かな色味に満足していたものの、ただ暗かった。メイクする際に不便だったけど、まあいいかと妥協していた。ところが、先日絵を描いた時に色鉛筆の色が見えにくいことに気付き、暖色にも蛍光灯系の白色にも色味を変更できる電球に慌てて買い替えた。おかげで、紙に塗った色鉛筆の色が前より見えやすくなった。電球を買い替えた理由がメイクのしにくさではなく絵の描きにくさだという自分のことは、嫌いじゃない。そのうちデスクライトを導入するともっと良いかもしれない。