
2025/02/03 Mon.
ルルメリーのお菓子を買いたいがために、六本松の蔦屋書店まで行った。いざ実物を見ると、お値段の高さに怯む。とはいえ、やはりパッケージがかわいい。迷いに迷って自分用にひとつだけ買った。平積みの本で見かけた、リボベジというものが気になっている。捨てる物で手軽に園芸気分が味わえるのは楽しそうだし、手始めににんじんででもやってみようかな。
天神に戻ってきて、今度は父母と祖母に渡すバレンタインチョコを探し回った。三越と大丸のデパ地下、大丸8階の催事場をうろうろさまよって、ようやくこれと決めて購入した。父母にはデメルの洋酒入りトリュフ、祖母にはメリーチョコレートの紅茶や柚子など色々なフレーバーの詰め合わせ。父母のは地元では手に入らなさそうな物、かつパッケージが小さく個数も少ないので一見値段が張りそうには見えない物、祖母のは食べ慣れた味の日本製のチョコながら、少し珍しい風味が楽しめそうな物。本当に迷いに迷って選び抜いた。無限にある選択肢の中で、お財布と相談しつつの宝探しだった。自分用のチョコなら簡単にいくらでも選べるけれど、欲を出したらきりがないので、ふくちによく似た猫のイラストが描かれたメリーチョコレートのチョコだけ追加で買った(自分用のバレンタインチョコはこれで2個目)。
帰宅してしばらく経ってから、明日から雪が降るらしいという天気予報アプリの通知を思い出し、今日の内にとスーパーへ食材を買いに行った。八百屋さんをはしごして野菜も買ったので、冷蔵庫の中がとても充実した。未だに異臭はするが。甘夏も買った。レジで思わず、「ここの甘夏をこの前買って食べたら、すごくおいしかったです」とお店の人に伝えてしまった。すると、これからどんどん柑橘が増えてきますよと教えてくれた。良いことを聞いた。
明日から朝ごはんに食べるためのトマトスープを4食分作って、冷蔵庫の異臭が移らないことを祈りながらタッパーに詰める。これで朝から野菜を摂取できるし、温かいスープが飲める。晩ごはんは、変な組み合わせの料理を食べた。何かおいしいものを食べたいという欲求に駆られて買ってきた294円の刺身用サーモンは雑な丼にして、賞味期限の迫った豆腐はこれでもかと野菜を足してスンドゥブに。後は切って塩を振ったトマト。実家で家族の分まで作るごはんだったら絶対こんな献立にはしないけど、自分一人のためだけに用意したメニューだと思えば、なかなか満足感がある。お手軽な幸せでいいや。
2025/02/04 Tue.
朝起きたら、ちらちらと雪が降っていた。ベッドにいるまま、カーテンの隙間から窓の外の雪を眺めるのは楽しい。しばらくそうしていたかったけど、いそいそと起き出して身支度なり朝ごはんの準備なりを始めた。いつもより30分早い時間に起きると、朝ゆっくりできていいな。
外はすごく寒い。就労移行支援で、Wordの練習問題を4つほど解いた。
帰りに商店街を通ったらつい誘惑に負けて、お店の前で売っていたタンドリーチキンカレーのお弁当と、ひとパック100円のからあげを買ってしまった。このタンドリーチキンが本当においしくて、もう買うのは多分3度目になる。他のメニューも試してみたいのに、おいしすぎるあまりにこればかり選んでしまう。それから、ずっと買いたいと思っていた、八百屋さんの生花も買った。かわいいピンク色のラナンキュラスとスイートピーが1輪ずつセロファンでくるまれていて、300円しない。敷居の高い花屋さんでこの本数を買うのはまだ勇気がないけど、八百屋さんだと野菜のついでという体で買えるので助かる。佐賀県産のレモンもおいしそうだったので、一緒に買った。
帰宅して、カレーとからあげを食べる。ここのからあげは初めて食べるけど、これがまた想像以上においしかった。カレー屋さんならではのスパイシーな味付けで、冷めているのに衣はざくざくで、すごくおいしい。もちろん、カレーもおいしい。パックの蓋を開けた途端に、食欲をそそるスパイスの香りが辺りに充満して幸せだった。絶対に、いつかは店内でできたてを食べたい。
さっそくラナンキュラスとスイートピーを一輪挿しに活けて、デスクの端に飾った。園芸店でアルバイトをするまでは、「切り花なんて花の死骸」「育つ楽しみがあってこその植物なのに」と思っていたけど、職場で毎日たくさんの切り花を扱ううちにその魅力が分かるようになってきた。おかげで、今こうして2輪の花を飾り、ひと足早い春の気分を味わえている。部屋に生花があると、すごく気分が華やぐというか、潤うというか、とにかく思っていた以上の良さがある。今度から、気が滅入るようなことがあったら、八百屋さんで花を買うことにしよう。絶対に良い効果があるはずだ。それにしても、スイートピーって本当に良い香りだ。柄じゃないのはもちろん、実家の猫に嫌われたくないし、蜂に寄ってこられても困るので自分が香水を付けることはまずないけど、スイートピーの香りがする香水だったらちょっと欲しいかもしれない。
ずっと読もうと思っていた『差別はたいてい悪意のない人がする』(キム・ジヘ、大月書店)をようやく読んだ。私も例に漏れず差別をされた経験ばかりに意識が向くけど、自分が無意識のうちに差別してしまわないように気を付けることの重要性を改めて考えるきっかけになった。SNSでよく見る「逆差別」といった主張がなされる仕組みも分かりやすく説明されていて、なるほどそういう視点でものを考えていたのかと腑に落ちた。メモを取りたい箇所がたくさんあったので、後日UpNoteに打ち込まなければ。
2025/02/05 Wed.
今日も雪がちらつく。
就労移行支援に行き、ストレスとその対処についてのプログラムを受講した。
『差別はたいてい悪意のない人がする』のメモしたい箇所をUpNoteに打ち込んだ。記録としては残しておいたので、今度はそれを記憶として定着させるべく、先日用意した知的好奇心ノートに書き写し始める。この内容が必ずしも全部頭に入ってくれるとは限らないけど、少しでも血肉のように生きた知識にしたい。
晩ごはんは、市販のたれを使ってルーローハンを作ってみた。独特な香辛料の風味がして、「なるほど、こんな味がする食べ物なのか」と思いながら食べた。食べたことのない食べ物に挑戦しようとする意欲は、今後も大事にしていきたい。
2025/02/06 Thu.
時々雪が舞う。
皮膚科に行こうと思っていたものの、調べたら今日は休診日とあった。
チャーシューまんを作った時のラードがまだ随分残っているので、それを使ってポルボロンを作った。さくさくほろほろの食感で、我ながらなかなかおいしい。
前回宅急便を届けてくれたドライバーの方の対応が、すごく感じの良いものだった。自分が接客業をやっていたらぜひこの人を見倣いたいなと思うような振る舞いで、たった二言三言の事務的な内容(サインは要らないなど)の会話にも関わらず、あんなに丁寧でにこやかな印象を与えられるなんてすごいと尊敬した。せっかくだからと、気持ちの良い接客をしてくれたことへのお礼を、宅急便会社のサイトの問い合わせフォームに入力して送信した。今日またその人が宅急便を届けてくれて、私がメッセージを送ったことへのお礼と、その人が会社で表彰を受けることになったとの旨を伝えてくれた。嬉しそうにお礼を言ってくれたことも、素敵な仕事振りをしている人がきちんと評価されたことも、何もかもとても嬉しかった。また他の機会でも、積極的にこういうことをしていきたい。
2025/02/07 Fri.
今日も雪。風が強い。
就労移行支援で、「誤字脱字チェック」という訓練に取り組んだ。印刷した書類から、誤字脱字を探して訂正するというもの。主に漢字の変換間違いが多い。なんだか身に覚えのある作業だと思ったら、先月、日記ZINEの入稿前に散々やっていたことそのものだった。それを思えば、ページ数が3桁に及んでいることもなければ、読む文字数もはるかに少ないので、随分気楽にやれる。
夜は、九州交響楽団の定期演奏会を聴きに行った。徒歩20分かそこらでプロのオーケストラの演奏を聴きに行けるなんて、本当に贅沢な環境だ。開場時間に合わせて早めに席に着き、持ってきた文庫本を読んだ。広津和郎の「神経病時代」は、読み返してもやっぱりおもしろい。読書がはかどったことも嬉しい。
演奏会が始まる前に、先月亡くなられた桂冠指揮者の方のために、G線上のアリアが演奏された。その演奏が本当に美しくて、これまでに何度も聞いてきたはずの曲なのに、G線上のアリアで泣くという初めての体験をした。オーケストラの演奏会で感動して涙を流すこと自体が初めてだ(不安や悲しさによって不本意ながら泣いたことは過去にある)。曲が美しいのはもちろん、亡くなられた故人の追悼のためにこの美しい演奏を送るという行為自体がどうしようもなく美しく尊いものに思えて、涙が出て仕方がなかった。
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の「イゾルデの愛の死」は、最近演奏会で聴いて、普段CDで聴く演奏とはまた違った雰囲気でいいなと思い、今回のもやはり良かった。マーラーの交響曲第5番の「アダージェット」とブラームスの交響曲第1番は、大好きなアニメ「銀河英雄伝説(OVA版)」で慣れ親しんでいることもあって、それぞれの場面の台詞や映像が頭の中で再生されて楽しかった。こういう曲が惜しみなくBGMとして使われているアニメ、贅沢すぎる…。ところが、ブラームスの後半で隣の席の人がリズムに合わせて頷くように頭を揺らしたり、音を立てずに手拍子を打ったりし始めた。他人の音楽の楽しみ方にケチをつけるような権利は私にはないので何も言えないし言わないけど、気が散るからやめてほしいなとは内心思った。ともかく、ただオーケストラの演奏を聴くだけの時間を過ごすというのはいいな。読書に集中できた後のような静かな充実感がある。パンフレットに他の演奏会のチラシが大量に挟まれていたので、また気になるものがあったら行ってみよう。
寒い中を歩いて帰り、小腹が空いたのでコーンスープを飲んだ。胃が温まって気分もほぐれ、とてもおいしかった。よく眠れそう。
2025/02/08 Sat.
連日寒い。今日もたまに雪が降る。
就労移行支援で、よその事業所の卒業生の話を聞くオンラインプログラムに参加した。人には人の事情や地獄があるとはいえ、そもそものスペックが高すぎて自分には参考にならないという感じはした。
事業所を出てそのまま地下鉄に乗り、行ってみたいと思っていた護国神社の蚤の市へ向かう。人がすごく多かった(でも、土日の天神よりは若干マシ)。古い物や手作りの物、色々なおもしろい物が目白押しで、見ていてとても楽しかった。イギリスのティーセット、フランスのフェ―ヴ、猫モチーフの雑貨、羊毛フェルトのマスコット、ぼろぼろのマンドリン、レースにフリル、ガラス製品、鹿の骨、流木、盆栽、花苗、その場で調理したパエリア、食欲をそそる香りのカレー、スパイスたっぷりのチャイ、ごつごつとした大きなスコーン、とにかく様々な物がある。お腹が空いていたので、キッチンカーのチーズステーキサンド(アメリカ発祥のサンドイッチ)を食べ、カレー屋さんのミルクティーを飲んだ。このミルクティーが特においしかった。生姜が効いていて、紅茶独特の渋みがなくて飲みやすい。近くにお店があるそうなので、一人外食ができるようになった暁にはぜひ行きたい。園芸店のブースで、水耕栽培ができる球根を2個買った。ミニスイセン「タリア」とクロッカス「フラワーレコード」。日当たりの良くない自分の部屋で開花まで漕ぎ着けられるか自信はないけど、球根と一緒に春を待つのはきっと楽しいと思う。
満足するまで蚤の市の雰囲気を堪能した後、天神に移動してさらにうろうろ歩き回ってから帰宅。一日の歩数が13,000歩になった。
2025/02/09 Sun.
今日は雪が降らないらしい。
たっぷり10時間寝た。心身がよく休まった実感がある。
土日だけやっているリサイクルステーションに、段ボールと雑紙を持ち込んだ。これで部屋の中が少しすっきり。
室温が低いからというのはもちろん、私にしては珍しく毎日水を替えていることもあって、スイートピーとラナンキュラスがまだまだきれいな状態で咲いてくれている。スイートピーの香りは私が吸い込みすぎたのもあってか全く香らなくなってしまったけれど、部屋に本物の花があるというのは本当に良い。花の死骸、侮れない。