アーカイブ

週間日記(2025/02/24-03/02)

2025/02/24 Mon.

 洗濯物を干し、冷凍鍋野菜セットを作り、朝ごはん用の野菜スープを作ってタッパーに小分けにし、メラミンスポンジでマグカップの茶渋を落とし、水耕栽培の球根とリボベジの水を替え、床にフローリングワイパーをかけ、台所のシンクを掃除し、取れそうになっていたコートのボタンを付け直した。
 先日更新手続きをした精神障害者手帳に関して、新しい手帳に貼る証明写真を送るようにとの通知が届いた。等級は3級になっていたのがまた2級に戻っていた。仕事をしていないからだろうか。
 毎日のように出かけるからには必要だからと言い聞かせて、ZOZOTOWNで春物のアウターを2着買った。どちらもセールで半額程度の値段で買えたので嬉しい。その日着る服を毎朝考えるのは面倒ではあるけど、好きな服を着て出かけられるのは嬉しい。田舎にいた頃は出かける機会も場所も少なくてめかしこむ口実がなかったけど、都会なら多少気合いを入れた服装をしていても悪目立ちしなくていい。

2025/02/25 Tue.

 障害者手帳用の証明写真を撮った。スマホで撮影して、プリンターで写真用紙に印刷した。部屋の壁が白いのは良かったものの、何しろ日が射さず室内が基本的に暗いのでどうもうまく撮れない。それでも、気が済むまで撮り直せるし、800円も払わずに済むのはやっぱり良い。
 就労移行支援。ビーズ計量という軽作業。指定された色の組み合わせのアイロンビーズを、きっちり5gずつチャック付きポリ袋の入れるというもの。難しいことは特になく、ビーズ遊びにでも興じているような気分で黙々と取り組んだ。別に嫌いな作業ではないし、こういう簡単な業務の仕事があるならそれなりにやれるんじゃないかと思う。でも、人によっては途中で嫌になるような作業らしい。
 帰宅してから、ビーズよりはるかに細かい作業を始めた。去年、引っ越し前に作りかけで放置していた推しぬい(好きなゲームのキャラクターのぬいぐるみ)作りの続きだ。やり始めると夢中になった。しておいた方が良いちょっとした掃除や片付けが残っているものの、やらなければいけない全てのことを後回しにしてでもやりたいほど楽しい。
 それでもお腹は空くので、賞味期限が来た豆腐を照り焼きにして、昨日作った肉野菜炒めの残りと白ごはんというありあわせのもので晩ごはんを食べた。趣味に熱中する時間を過ごして、ごはんもちゃんと食べたせいか、とても満ち足りた穏やかな気分になれている。風邪で体調を崩した時は、正直なところ結構気が滅入っていた。とはいえ就労移行支援のスタッフにカウンセリングまがいの対応をされるのがなんとなく嫌で、気分の落ち込みなどはなかったかと訊かれても「大丈夫でした!」と答えていた。大嘘だ。

2025/02/26 Wed.

 就労移行支援。経理業務という事務作業の訓練。経理という縁のない単語に身構えていたけれど、伝票の内容を入力するだけですぐに終わったのでほっとした。余った時間でWordの問題に取り組んだ。
 八百屋さんの前を通ったらおいしそうな柑橘が各種並んでいて、誘惑に負けて甘夏とパール柑、おまけに新じゃがまで買った。
 帰ってからは、また推しぬい作り。明日は休みだから博物館に出かけたいけど、家にいてぬいぐるみ作りの続きもしたい。やりたいことがあって、それができる気力と体力がある幸せ。

2025/02/27 Thu.

 手芸の誘惑を断ち切って、九州国立博物館へ出かける。電車の窓から満開の蝋梅の花が見えて、もうそんな季節かと驚いた。2月も終わるし当然か。実家の蝋梅も咲いているだろうか。
 太宰府駅の周辺は相変わらず観光客がとても多い。太宰府天満宮周辺の梅はぎりぎりまだつぼみの状態で、ところどころぽつぽつと花を咲かせている。満開になったらさぞうきれいだろう。博物館へ行く途中には、曲水の宴のための足場が組み立てられていた。
 九州国立博物館で、昨年上野で見たはにわ展を見る。東京国立博物館に比べれば人が少ないので、ゆっくり見ることができた。自分用に、雛を連れた水鳥形埴輪のポストカードを一枚買った。常設展もじっくり鑑賞。以下はメモ。

・鳥や魚の形の埴輪はやっぱりかわいい
・船形埴輪のレプリカのキャプション、「死者を乗せて異界へ渡る船だろうか」
・もし周りに人がいなかったら、埴輪と同じ表情やポーズをして並んで写真を撮りたかった
・ネパールの蛇の神様の人形のキャプション、「今年の主人公は私だもん!!ニョロニョロ~。」。博物館のキャプションってこういう文章でも良いんだ…
・弥生時代の土器のキャプションに脱字を発見してちょっと嬉しい
・螺鈿細工がどれもきれい
・「百花図屏風」(山元宗川、江戸時代)、すごくきれい
・書状に「人参」の文字が見えて「にんじん!?」と驚いたら、本当に人参のことだった(朝鮮人参の輸入に関する幕府の書状)

 博物館内の体験型展示室「あじっぱ」にも入ってみた。楽器の名前を控え忘れたけど、ゴングや鉄琴のようなアジアの楽器を鳴らして遊んだ。アンクルンというマレーシアの楽器は、階名が振ってあったけど私でも分かるくらい音程がすごかった。スタッフの方に声をかけられ、少しおしゃべり。「お一人ですか?」と訊かれて頷くと、「素敵ですね」と言ってもらえて嬉しかった。何気ない相槌なのかもしれないけど、一人で博物館を楽しむことは素敵なことだと思わせてもらえた。
 近くの入りやすそうなお店で柚子おろし海老天そばを食べ、別のお店で温かい梅ヶ枝餅を買って梅の花を眺めながら頬張った。一人で外食するのは苦手だけど、こういう観光地らしい場所ならまだハードルが低く感じられる気がする。菖蒲が植わっている池のほとりに大きなアオサギがいて、私を含めて近くにいた観光客数人での撮影会が始まっておもしろかった。せっかくだからと、太宰府天満宮の宝物殿にも初めて入ってみた。村正の短刀があって驚く。境内で祖母へのおみやげにお守りを買い、参道の雑貨屋さんを冷やかして電車に乗る。
 まだ歩けそうだったので、天神で降りてユザワヤで買い物をした。これでぬい作りが一層はかどる。歩いて帰宅し、今日の歩数は12,000歩近くになった。
 昨日の新じゃがを煮物にして食べてみたところ、もれなくえぐかった。見た目はとてもおいしそうなのに、悔しい。

2025/02/28 Fri.

 就労移行支援。ストレス対処法についてのプログラムを受講。
 帰ってからは、ひたすらちくちくと刺繍をしていた。約8時間もの間、ほとんど休憩もせず縫い物に熱中していたら、手が疲れてがくがくになった。だけど、夢中で趣味を楽しめることが本当に嬉しい。肩凝りと眼精疲労と引き換えに幸福を手に入れた気分。晩ごはんやお風呂を済ませてからもまだ手芸の続きがしたかったけれど、絶対にもう寝た方が良いことは分かっているので、我慢して大人しく布団に入った。

2025/03/01 Sat.

 今日から三連休。しかも、雨が続くらしい。となれば、部屋にこもって手芸をするしかない。これ幸いとばかりにひたすら針を動かした。
 毎日やりたいことが多すぎて、とてもじゃないが労働なんてしている場合じゃない(していないが)。はたして、働き始めても私はちゃんと生活を送れるんだろうか。毎晩9時間寝たいし、晩ごはんは適当でも何か作って食べたい。休日は趣味に打ち込めるだけの余力を残しておきたい。

2025/03/02 Sun.

 10時間ぐっすり寝て、今日も手芸三昧。舞台「魔法使いの約束」を観ながらぬいを作る時間が、この世にこんな娯楽があったのかと思うほど楽しい。顔の刺繍がなかなか満足のいくものに仕上がらなくて、縫ってはやり直しを繰り返しているけど、楽しくて仕方ない。楽しいと思えることがまた幸せ。