
2025/03/17 Mon.
洗濯機を回して、お弁当を作る。あと一着くらい入るだろうと厚手の部屋着を追加したのが運の尽き、衣類の片寄りを直そうと洗濯機が無限に給水するモードに陥ってしまい、衣類をバランス良く配置し直しても駄目で、結構な時間を格闘に費やしようやく洗濯が終わった。朝から疲れた。お弁当の中身は、オムレツなのか卵焼きなのかよく分からない形状の焼いた卵、アスパラ肉巻き、小松菜のごまあえ、ふりかけごはん。
更新した精神障害者手帳ができたとの通知が届いていたので、区役所の健康課に行く。バスがなかなか来ず、乗り場を間違えたかと焦り始めた頃、10分遅れでバスが来た。等級が2級に変わった手帳を受け取る。2級は「精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」というものらしい。バスを待つより歩いた方が早そうだったので、帰りはせっせと歩いた。車が多い大きな交差点で、周囲に他の歩行者がいない中、広い横断歩道を一人で渡った。数年前ならできなかっただろうなとふと思った。以前は、地元の小さな横断歩道でさえ、周りの車内からの視線があるのではと不安を感じて渡るのに緊張していたのだった。長年のカウンセリングのかいあって、今は特に不安を感じることもなく、こうしてぼんやりしながら横断歩道を渡ることができている。できなかったことができるようになったのだと思えば嬉しいけれど、そもそも社交不安障害を発症する前は難なくできていたことだったし、できるようになったところで「日常生活が著しい制限を受ける」だ。なんだかな。
水耕栽培の水仙のつぼみがぐんぐん伸びている。花が咲くのが楽しみだけど、私が実家に帰省している間に咲いてしまいそうな気もする。良いタイミングで咲いてほしい。
2025/03/18 Tue.
就労移行支援。マニュアルを見ながら、小さな箱を紙でラッピングして、リボンを掛ける作業。ラッピングは園芸店のバイトで散々やっていたことだったので、紙での包装自体はすぐにできた。ところが、当時はリボンといえば専らフレンチボウ頼りだったので、リボン結びがなかなかうまくできない。今回はあらかじめ切ってあるリボンを使うので、結んだ端の長さを均等に揃えようと思うとこれが難しい。裏表もあるタイプのリボンだったので、そこも考えるとなると本当に手ごわい。なんとか3箱作業し終えて、スタッフさんに確認をもらう。別に、リボンの裏表まで気にする必要はなかったらしい。園芸店でこれだけ時間をかけてラッピングしていたら、社員さんに怒られただろうな。
ナノブロックによく似た百均の小さなブロックに取り組むよう言われたので、作り方の図を見ながらかわせみの形に組み立てる。こんなブロック遊びをしていてはたして就職に繋がるのか不安ではあるけれど、就職率が高いらしい大手の就労移行支援事業所がプログラムとして提供していることなんだからと己に言い聞かせる。レゴのようなブロックは子どもの頃からあまり関心がなく特に遊んでこなかったから、なんだか新鮮だった。まさか30代に入ってこういうブロックで遊ぶ日が来ようとは。なんとか訓練時間内に作り上げた。私はブロック遊びは別に好きじゃないということが改めて分かった。
帰宅してお昼を食べ、台所に立つ。解凍してごまあえにできるよう小松菜を茹でて切って冷凍し、帰省から戻ってきてすぐに朝ごはん用のスープを作れるよう具材を刻んで冷凍し、にんじんと干し椎茸の煮物を作って冷凍、ピーマンの肉詰めを後は焼くだけの状態にして冷凍、食パンを一枚ずつ冷凍、トマト缶を小分けにして冷凍、ごはんを炊いて一食分ずつラップに包んで冷凍。ただでさえ容量の少ない冷凍庫がぱんぱんになった。でも、これでしばらく自炊やお弁当作りが楽になる。
先日、福岡県知事選で票を入れた候補が、Twitterでやらかしていた。外国人差別ととれる内容のツイートをしていて、指摘されても「差別主義者ではありません」とうそぶいている。しまったなあと思った。あるマイノリティの権利を保障すると言う人が、まさか別のマイノリティを排除しようとするとは思わなかった。世の中そんなうまい話はないということか。それにしても、候補者の中で唯一まともそうだと思った人がこの認識だったとは。私の一票を返してほしい。
自分の日記ZINEを、ようやくじっくり読んでみた。あれだけパソコン画面と睨み合って推敲したにも関わらず、あるわあるわ、誤字に脱字に変な言い回しに。やっぱり画面と紙面では勝手が違うのか。直したい所が10ヶ所はあった。でも、自分の日記が本の形をしているのを読むのはなかなかおもしろい。自分の言葉で書いているせいか、妙な読みやすささえ感じる。せっせと日々の記録を書き溜めてきて良かった。凝りずにまた作ろう。
2025/03/19 Wed.
就労移行支援。箱いっぱいに入った小さな木の棒を指示通り検品して、決められた本数ずつ袋に詰める作業。それが終わったのでExcelの練習問題に取り組むも、こちらは時間内に終えることができなかった。どこかで掛け算割り算を間違えているのか、それらしい数字がいっこうに出てこない。なぜ……。
2ヶ月振りにオンラインカウンセリングを受けた。泣くつもりなど全然なかったのに、話の流れで「人からがっかりされるのが怖い」と言った途端に涙がぼろぼろ出てきて、そういう自分に笑ってしまいそうだった。カウンセリングの最後に、臨床心理士の先生が私の未来について「楽しみですね」と言ってくれて、それがやたら嬉しかった。私もこの先の私のことを楽しみに思って良いんだなあ。
2025/03/20 Thu.
遅めに起きてホットケーキを焼いていたら、後はお湯を注ぐだけだったドリッパーをひっくり返して、IHコンロと床にコーヒーの粉をぶちまけてしまった。買ったは良いものの全然使っていなかった掃除機が、ここにきて目覚ましい活躍を見せた。ホットケーキは生焼けだった。
帰省の荷造りをする。普段から荷物が多いタイプの人間なので、連泊となるといくらでも荷物が増えてしまう。
推しぬいの洋服作りの続きに着手。楽しい。夕方になってもまだ作業を続けていたかったけど、なんとか切り上げて燃えるごみを出し、お風呂に入って洗濯機を回した。
明日はとらふくに会えて、あちこちに咲いているだろう春の野花もたくさん見られるだろうと思うと、妙に目が冴えてなかなか寝付けない。新幹線で寝過ごしませんように。
2025/03/21 Fri.
髪全体を後ろで一本の太い編み込みにした。ぼたんえびのような形だ。髪が伸びて、好きな髪形ができるようになったので嬉しい。ケープで固めたつもりだけど、時間が経ったら崩れそう。
マンションの玄関先の植え込みに、白いクリスマスローズの花がいくつも咲いている。実家の庭に植えっぱなしにしているものとそっくり同じ色だ。
就労移行支援。他の事業所からの依頼で、Excelを使ってカレンダーを作る。その作業自体は難しいことは特になく、すぐにできた。ところが、残った時間で取り組んだ、一昨日の続きのExcelがどうにもうまくいかない。何度も見返してやり直すも、最終的には絶対に間違っているとしか思えない数字が出てしまう。音を上げて解答見本の数式を確認してみたら、問題の指示にない算数の部分を間違えていた(掛けたり割ったりする数字の単位が「時間」と「分」だった時にどちらかに統一するために計算しないといけないのに、それをし忘れているような類の間違い)。数字に弱いからExcelにも苦手意識があると言うと「計算はExcelがしてくれるから大丈夫」みたいによく言われるけど、そもそもExcelに計算させるための式を考えることができない。
一度マンションに戻って取ってきたキャリーケースを引きずり帰省。博多駅の構内で、ちょっと良いおにぎり屋さんのおにぎりを買ってみたら、2個で700円もした。おいしかったけれども(柚子胡椒風味の地鶏の炭火焼きのおにぎりが特に)。新幹線の窓から、明らかに冬のそれとは違う春らしい青々とした田畑が見えて嬉しくなった。乗り換えたバスからは菜の花とれんげ、水仙、ムラサキハナナ、草いちご、馬酔木の花が見えた。もう菜の花が咲いていたのか。高速道路の山々には、桜らしき花がちらほら咲いていた。すっかり春だ。地元のバス乗降場に着き、予約していたタクシーで祖母のアパートへ(両親はまだ仕事から帰ってきていないので)。運転手のおじいさんがおしゃべりな人で、こちらが訊いた訳でもないのに昔の仕事の手柄話や有名な同級生の話を色々語っていた。心にもない「すごいですね」という相槌を何度打ったか分からない。もし乗客が私のような女性じゃなくて、ある程度年を重ねた男性などだったら、こんな話を聞かされることもなかったんだろうな。
夕方まで祖母のアパートで過ごす。私の帰省を喜んでくれているようで嬉しい。おみやげと、太宰府天満宮で買ってきたお守りを渡した。お茶を飲み、煮物やおはぎを食べ、色々おしゃべり。
その後、祖母と一緒に実家へ歩いて行き、とらふくに会う。とらちが窓辺で待ってくれていたので、それを外から見た私も祖母も大喜びだった。一ヶ月振りの猫達は、私のことをあまり警戒していなかった。2人と2匹でひとしきり遊び、祖母は帰っていった。
庭を一周して、春の野草の写真を撮る。すみれやほとけのざ、オランダミミナグサ、ムラサキケマン、きゅうり草といった見知った面々が花を咲かせている。畑にこっそり種をまいておいた花も、花こそ咲いていないけれどそれなりに株が育ってきている。こぼれ種のカモミールも生えてきていた。
帰宅した両親におみやげを渡し、晩ごはんを食べる。夜、父は社会人吹奏楽団の練習に行ったので、その間に母と近所を散歩した。地元の夜道は本当に真っ暗。
寝る時は、私のベッドのすぐ傍に置かれたペット用マットにふくちがいた。一緒に寝てくれるつもりらしい。嬉しい。
2025/03/22 Sat.
ひたすら猫の写真を撮る。キャリーケースをわざと開いて置いておいたら、さっそくふくちが中に入ってキャリーの中を毛だらけにしていた。
今年に入って2回目の精神科の診察。メンタルの病気をやってから、こんなに診察の間隔が空く日が来ようとは思わなかった。結構元気にやれていること、食事も睡眠もしっかりとれていることを伝える。福岡で友達などはできたかと訊かれた。もちろんできていない。9週間分の薬(トリンテリックス、アリピプラゾール)を処方してもらった。
お昼ごはんは、七輪で色々な具材を焼いて食べた。炭火で焼くと大抵のものがより一層おいしくなる。
お腹いっぱい食べて、母と近所を散歩した。天気が良くて、散歩日和だった。水仙、からすのえんどう、オランダミミナグサ、なずな、つくし、菜の花、ほとけのざ、オオイヌノフグリ、クレソンの写真を撮る。川沿いの道をひたすら歩き、川辺に降りて水を触ってみた。少し冷たい。水が澄んでいて、水面には日差しが当たってきらきらしてきれいだった。
2025/03/23 Sun.
今日は長い散歩に出かけ、母とひたすら歩く。モンシロチョウやモンキチョウが飛んでいるのを見かけた。途中にカフェへ寄って大学芋やりんご飴を買い、屋外のベンチに座り分け合って食べた。この食べ歩き散歩は母の発案。こういう楽しいことを思いつくのが、母は本当に上手い。帰りは、私達が散歩をしている間吹奏楽の演奏会を聴きに行っていた父が車で迎えに来てくれた。すごく歩いた気がしたけれど、散歩の歩数自体は8,000歩ほどだった。
晩ごはんは、母とそれぞれ一品ずつおかずを作った。私はからあげ担当。我ながらおいしくできた。