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週間日記(2025/03/31-04/06)

2025/03/31 Mon.

 メッセージが来たことを伝えるTinderの通知が、ロック画面に何件か表示されている。それを目にしただけでもう疲れてしまった。別にメッセージをくれた人がどうこうという訳では決してなくて、単に私の対人コミュニケーションの耐性だか許容量だかが極端に少ないというだけだ。人と関わってみたい気持ちは大いにあるものの、とにかく疲弊する。一日にアプリを開く時間を30分などと決めて勤しむにしても、その時間を読書にでも費やした方がはるかに有意義な気がする。退会してしまおうかとはかなり思ったけれど、他者との交流の練習だとでも思って、もうちょっと続けてみようか。
 以前からせっせと作っていた推しキャラのぬいぐるみがようやく完成した。ぬいぐるみ本体も難しかったけど、服を作るのがまた難しかった。でも、あれこれ工夫して形にしていくのは楽しかった。まほステを観ながらぬいを作る時間はあまりにも楽しくて、Tinderをやっているのが馬鹿馬鹿しく思えてくるほどだった。無理をして他人と関わったところで、これ以上に楽しい時間を過ごせるとは到底思えない。

2025/04/01 Tue.

 就労移行支援。年度が替わって、今日から訓練開始時間が10時から9時になった。とりあえず朝起きることはできたものの、洗濯物を干していたら時間ぎりぎりになってしまった。情報処理技能検定試験の1級の問題をタスクのひとつに課されていたので取り組む。とても自力じゃ解けないので、ネットやテキストでひたすら調べながらだった。関数で頭がパンクしそう。大して関数を使えもしないのに。
 一人暮らしを始めて、今日でちょうど半年。それを口実に、ケーキ屋さんでケーキを買ってきた。大学時代に好きだったお店の支店が大丸に入っていたので、これ幸いと10年振りくらいにそのお店のケーキを味わうことにした。いちごのショートケーキと、チョコレートのケーキと、紅茶のムースと、いちごのカスタードタルト。コーヒーをマグカップになみなみ淹れて、おいしく頂いた。まさかまたこのお店のケーキを食べられるようになるなんて、少し不思議な気分。
 以前買っておいた連用日記「10年メモ」の日付が4月1日始まりなので、今日から使い始める。紙のノートに日記をつけるという習慣に憧れて、何度も試みては失敗しているけれど、またしても懲りずに挑戦している。人生ってそういうことの繰り返しなのかもしれないと、ありきたりなことを思う。数年前は、10年先のことを想像しただけで死にたくなっていた。でも、今は10年後を考えても、特に死にたいとは思わない。不安や心配はもちろんあるものの、別にまだ死ぬ必要はないかなと思える。そういう状態でいられるようになったことがとても嬉しい。

2025/04/02 Wed.

 就労移行支援。情報処理技能検定試験の問題の続きで、辛うじて最後まで辿り着けたので答え合わせをした。間違いだらけの無惨な結果で、解答には見たこともない関数(自分が知らないだけ)もいくつかあった。自分が持てるごく少ない知識を駆使してぐだぐだと書き連ねていた意味の分からない関数は、こういうシンプルな作りにまとめられたのか。ひと通り解答を確認した後、他にもあったタスクの中の誤字脱字チェックという作業をした。文章を読んで誤字脱字を探すという以前にもやった訓練だけど、ひたすら数字と格闘した後の日本語の文字は本当に読みやすくて、頭にすんなり入ってくる。楽に理解できることが嬉しくて、やっぱり自分には算数より国語、理系科目より文系科目だとつくづく思った。以前スタッフさんに経理の仕事を勧められたけど、自分には無理だと思う。
 天気が良いので、そのままバスに乗ってまた福岡市植物園へ。新年度が始まって来園者数も少しは減ったかなと思っていたものの、思いのほか人が多かった。園内のベンチに座って、コンビニで買ってきたフライドチキンとサンドイッチを食べる。青空の下で植物に囲まれて食べると一層おいしい。桜はまだぎりぎり咲いていたので、一人でお花見をしている気分。先月来た時も結構な枚数の植物の写真を撮ったのに、またあれこれ撮った。つつじの植え込みに草いちごの花が咲いているのを見つけたり、樹高がありすぎてカメラの画面に収まりきらないタビビトノキを撮ろうと足掻いたりと、とても楽しい。前回は見なかったサトウカエデの木も見つけた。ところが、葉が全部枯れていた。木自体が枯れてしまっているんだろうか。別々の場所でとかげを2匹見かけた。春だ。
 植物園を心ゆくまで堪能してバスに乗り、コーヒーを切らしていたのでスーパーに寄って帰った。八百屋さんの店頭には、少量の山椒の葉っぱがなんと500円で売られていた。480円のつくし、200円のノビル、380円の菜の花、500円のアゲハチョウの幼虫の餌。都会ってすごい。

2025/04/03 Thu.

 9時間半ぐっすり寝た。すごく心身が休まった感じがする。日中は特に何をするでもなくうだうだと過ごした。おやつに食べたステラおばさんのクッキーがおいしかった。
 夕方、仕事終わりの妹と合流して一緒に晩ごはんを食べた。スンドゥブはおいしかったし、妹とのおしゃべりはすごく楽しかった。久し振りに大笑いした気がする。21時頃に天神で解散して歩いて帰り、22時過ぎにはお風呂や歯磨きを済ませて布団に入れた。我ながら良い立地の場所に住んでいる。

2025/04/04 Fri.

 就労移行支援。先日まで悪戦苦闘していたExcelの問題の解答を見て、データベース関数なるものを学んだ。通所時間が10時から9時に変わって、今のところ(まだ3日目だし)遅刻せずに通えているけれど、お昼頃になるととにかくお腹が減る。朝ごはんの量を増やした方が良いんだろうか。
 午後は、また天神に出かけてうろうろ歩き回った。ロフトや無印の雑貨を眺めて、百均で日用品を買い足した。途中にカフェの前を通りすがった時にコーヒーの良い香りが漂ってきて飲みたくなったので、帰宅してから一杯淹れて飲んだ。いつか就職して経済的に今より余裕のある暮らしができるようになったら、気軽にカフェへ立ち寄ってコーヒーを飲むような生活をしてみたい。今日の歩数は一万歩を超えた。

Blueskyから
・他人と過ごして疲弊することはあっても一人でいて嫌になることはないのでぼっちの適性がありすぎる 正確には人と一緒にいることへの適性がなさすぎる

2025/04/05 Sat.

 就労移行支援。Excelの復習。近くの席から、度々嫌な話題が聞こえてきて不快だった。そういう話は居酒屋とかでやってほしい。
 読みかけだった『原典訳 チベットの死者の書』(川崎信定、ちくま学芸文庫)をようやく読み終えた。人が死んでからの四十九日の間にどうやれば解脱できるかという方法が延々と説かれている内容。趣旨とは全然異なるだろうけど、「この段階で仏になれなかった人は、次の段階でこのように行動すれば必ず仏になれる」と繰り返し述べられていくのを読んでいると、現在の時点で何かが思うようにいかなくても、また別の方法や機会が後にあるのだと思えてきて妙に前向きな気持ちになってくる。本の中ではそのようなことは一切言われていないし、むしろ早く解脱できるに越したことはないのだろう。ただ、どんな業を背負った人にも救いはあるというのは、やっぱり生きていく上での何かしらの精神的な支えになる気がする。最後の「文庫版解説」の中で、LSDとユングとトランスパーソナル心理学の話が出てきて俄然おもしろさが増し、思わず笑い出してしまいそうなほどだった。心理士になる夢はすっぱり諦めたけど、心理学自体にはまだ興味があるらしく、そのことに気付いて少しほっとした。巻末の「刊行案内」のページに『金枝篇』があり、いよいよ読んでみたくなってきた。大学生の頃から「いつか読んでみたい」と思っていた本だけど、いい加減挑戦してみても良いんじゃないだろうか。とにかく、久し振りに読書ができて嬉しかった。

2025/04/06 Sun.

 10時間寝た。公園のリサイクルステーションに段ボールや雑紙を持ち込みに行くと、公園内の桜がちょうど満開だった。そのまま天神まで歩いて行き、できあがった新しい眼鏡を取りに行った。ボストン型の細いメタルフレームがかわいい。ソラリアプラザ隣の公園の欅の木が明るい黄緑色の若葉を枝いっぱいに茂らせていて、それがすごくきれいで思わず写真を撮った。今度は博多駅まで歩き、ゴールデンウィークの帰省用にと予約した新幹線と高速バスの切符を受け取った。丸善に寄り、あちこちの本棚を眺め、迷いに迷って『金枝篇』の文庫の上巻を買った。いつか読みたいとは思っていても、手元に本がないことには読みようがないからと内心で言い訳しながら。心理学のコーナーで見た金剛出版の『愛着トラウマケアガイド』と、植物に関するコーナーで見かけた八坂書房の『植物学名入門』がおもしろそうだった(買ってはいない)。一万歩近く歩いて帰宅。
 『原典版 チベットの死者の書』の書き写したい箇所をUpNoteに入力した。ずっと使っていたEvernoteの無料プランが改悪された時はどうしようかと思ったけど、今ではすっかりUpNoteに頼りきりだ。サブスクでなく買い切りがあるというのも助かる。自分の脳の外付けHDDのような感覚で毎日使っている。