
2025/06/02 Mon.
「どこからそんな発想が」と我ながら呆れるような夢を見た。具体的には、実家が差し押さえになり、家の中の物が知らない人達に持ち去られようとする夢だった。私は夢の中で、ドアを開け放していたら猫達が逃げてしまうから閉めてくれと懇願していた。
6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰めと卵焼き、にんじんと干し椎茸の煮物、ふりかけごはん。おかずの組み合わせを決めてしまうと楽でいいな。
就労移行支援。面接問答集のExcelファイルの回答欄を埋めた。「準備ステージ」から「実習ステージ」へ移行したからなのか、毎週のタスクが与えられなくなったので、することがない。今さら軽作業の訓練をやったところでという気もするし、WordやExcelを使う仕事に就きそうな気はしなくなってきたし。すっかりだらけてきてしまったので、就職のタイミングをもうちょっと早めても良いかもしれない。飽きてきたと言うと良くないけれども、それに近いものがある気がする。お昼休憩にお弁当を食べて、午後はビジネス場面でのメールやビデオ通話のマナーについて学ぶプログラム。
帰り道、不定期で営業しているらしい小さなお店に「いちご飴」の張り紙があり、気になって買ってみた。竹串に刺した大粒の冷凍いちごを、りんご飴のように真っ赤な飴でコーティングしたもので、お祭りの屋台で見かけるようなお菓子だ。見た目がかわいいだけだろうと思って味は特に期待していなかったものの、がりがりと固く甘い飴と、しゃりしゃりした食感の甘酸っぱいいちごの組み合わせがすごくおいしかった。
2025/06/03 Tue.
就労移行支援。することがないので、「社交不安症 合理的配慮」とネットで検索して、出てきたページを眺めたり、それに飽きたら情報処理技能検定試験の問題を解いたりした。全国にある事業所で今度オンラインの全国個別訓練大会なるものを開催するそうで、それに参加しないか声をかけられたので、せっかくだからタイピング部門で参加してみることにした。久し振りにe-typingをしてみたら、見たことのないレベル「Professor」が出てきた。よく見る「Thunder」や「Ninja」より上のレベルらしい。多分、自己新記録だ。WPM(1分当たりの英数字キーの入力文字数)は、431とあった。先日、就労移行支援のスタッフさんに1分当たり何文字くらいタイピングできるか訊かれて、数字を覚えていないのでなんとなく「200字くらい?」と答えたものの、大嘘をついていたことになる。
梅雨に備えて、嫌々ながら防災準備に取り掛かった。家族で在宅避難する時のために作った備蓄リストを参考に、自分一人用の備蓄や非常持出用荷物に必要な物をリストアップして、今用意できる物をいくつかリュックに詰めた。手回し充電ラジオや簡易トイレなどは全部実家に置いてきたので、またちまちま買い集めていかないといけない。出費もかさむし楽しい作業ではないけど、「どうせ近いうちに死ぬから何をしても仕方ない、どうなってもいい」と考えていた時期の自分と違って、災害に備えて生き延びようとしている自分でいられていることは嬉しい。
2025/06/04 Wed.
朝、ペヨーテの小さな植木鉢を2つひっくり返してしまった。サボテン用の土がざらざらと床一面に散らばって、声にならない悲鳴を上げてしまった。もう出ないといけない時間なので、片付けは帰ってからにする。
就労移行支援。読書の時間にようやく『ユング心理学入門』を読み終わった。前時代的なジェンダー観や男女二元論に加え、同性愛は「病的」で「異常」なので「治療」の対象だという考え方にはかなりしんどいものがあったけれど、それ以外は興味深くおもしろかった。その後、部署活動で広報誌を作る話し合いがあったので、おっかなびっくり少し発言した。
帰宅して、床を掃いて植木鉢を元に戻した。ついでに、簡単に床の拭き掃除もした。
2025/06/05 Thu.
11時間寝た。通勤ラッシュの満員電車チャレンジは、またしても先延ばしにしてしまった。いっぱい寝たので元気ではある。カーテンを開けたら外の日差しがすっかり夏のそれで、これからこの部屋で迎える新しい季節を楽しみにしている自分がいることに気付いた。
企業実習先に決まったお店の下見に行ってみた。お店がある商店街は、花屋さんやパン屋さん、お惣菜屋さん、お菓子屋さん、お茶屋さんと色々なお店が並んでいて活気があった。地元のシャッター街とは大違いだ。お店の位置を確認し、店内には入らずその前を通り過ぎた。今度お世話になります。
そのままコメダ珈琲店へ行き、カツカリーパンとアイスコーヒーを注文した。カツカリーパンはすごいボリュームなのに、ぺろりと食べられてしまった。おいしかった。期間限定のチャイのかき氷もそのうち食べてみたい。
2025/06/06 Fri.
5時半に起きて、7時に出かけた。高速バス「ふくふく号」で爆睡。関門橋を渡る時には目が覚めて、飛行機雲や船が写り込んだ青い空と海の写真が撮れた。窓から、タイサンボクの花や枇杷の実が見えた。
唐戸のバス停で降り、すぐ傍の唐戸市場へ。10時からの飲食イベントはまだ始まっていないはずだけど、売り場には既にずらりとお寿司が並び、人で賑わい始めていた。ふぐ、まぐろ、ぶり、鯛2貫、サーモン2貫、あぶりサーモンの計8貫を購入(税込1,300円)。屋外のベンチで海を眺めながら食べた。これ以上おいしいお寿司には、もう私の人生では出会わないんじゃないかと思うくらいおいしかった。どの魚も分厚くて、歯ごたえがすごい。特にふぐは、噛み切れないかと思うほど身がしっかりしていた。青空の下で海を見ながら新鮮なお寿司を食べるという状況がなんだか愉快で、顔がにやけてしまいそうだった。
路線バスが来るまで少し時間があったので、近くの商店街をうろうろしてみた。出歩いているお年寄りが多く、ベンチもあちこちに置いてある。無料で自由に座れる場所があるって大事だ。
バスに乗り、下関市立美術館へ。見たかった特別展「花の宮廷画家ルドゥーテ」をじっくり堪能した。ケシ、チョウセンアサガオ、スイートピー、イチゴ、アネモネ、セイヨウキイチゴ、スイカズラといった好きな植物の絵があるのも嬉しいし、名前も知らない初めて見る植物の絵が見られるのもおもしろい。撮影可だったので、たくさん写真を撮った。別の展示室にあった高島北海の植物画も良かった。枇杷やたんぽぽ、大豆に里芋、ささげなど、華やかなルドゥーテとはまた違ったジャンルやテイストの植物が描かれていた。ルドゥーテのチューリップの絵と、高島北海の「果蔬図」が描かれたポストカードを1枚ずつ買った。
続いて、美術館のすぐ近くにある長府庭園に。木がたくさん植えてあって、青々と茂った葉が目に鮮やかだった。木々の間を歩いているだけで気持ちが良い。植え込みにはミヤコワスレや芍薬、ホタルブクロ、池には睡蓮と花菖蒲が咲いている。2羽の鴨と、数尾の巨大な鯉もいた。久し振りに鹿威しというものを見たので、動画に撮った。紫色の花菖蒲の写真を撮っていると、足元の芝生にミントが生えているのに気付いた。大変だ(ミントは非常に繁殖力が強いので、基本的に地植えはしない方が良いとされている)。
再び路線バスに乗って、唐戸の方へ戻る。「壇の浦」というバス停があったり、「壇ノ浦古戦場」の看板が見えたり。海の目の前だからか、ハマボウフウがたくさん生えていた。赤間神宮の前で降り、階段を上がって境内に入ってみた。建物は真っ赤な色が目立って、なんだか偽物みたいな派手さだった。少し歩いて、亀山八幡宮も覗いてみた。「世界一のふくの像」と書かれた看板と、そのふくの像とやらの写真を撮った。さっきルドゥーテの「美花選」で見たようなハルシャギクの花が咲いていた。これはルドゥーテ展になかったけれど、八重咲きのどくだみも咲いていて珍しかった。プランターにミニトマトのような植物が植えてあると思ったら、よく見ると草いちごだった。
カモンワーフのおみやげ屋さんで「とらふくせんべい」や「月でひろった卵」を買う。最後に、旧下関英国領事館に行った。花壇には金魚草やヤロウ、ガウラ、アルメリア、サントリナといった花が咲いている。「バラ図譜」に描かれていそうなふっくらしたピンク色のばらも咲いていた。この建物では紅茶やフラワーアレンジメントの教室も開かれているらしく、壁に貼られたポスターにはアイリッシュハープ教室の案内もある。館内のカフェで、一人用のアフタヌーンティーを注文した。紅茶は迷ってアールグレイにしてみた。ポットや砂時計と一緒に出された紅茶には、きらきらした砂糖のスティックを溶かして好みの甘さをつけるらしい。水晶のようできれいだったからぜひ使ってみたかったけれど、甘い食べ物には甘くない飲み物が欲しいので、使うのは断念した。運ばれてきたアフタヌーンティーは、上段にロールケーキ、ひとくちサイズのタルト、バニラのマカロン、マンゴーのゼリー、下段にはスコーンが並んでいる。スコーンには、クロテッドクリームとばらのジャムが添えられている。どれもおいしかった。店内では、ボサノヴァのようなアレンジがなされたクラシック音楽がずっと流れていた。最初はサティのノクターンだったので、「曲はイギリスじゃないのか…」と思っていたら、エルガーの愛の挨拶が流れ出した。でもやっぱりアレンジされていて、ギターのような楽器でぽろんぽろんと奏でられている。無印良品の店内のようだ。その後は同じくアレンジされたタイスの瞑想曲、ルロイ・アンダーソンのエンターテイナーが続いた。
高速バス「ふくふく号」に乗り、福岡市内へ帰る。夕方の地下鉄は人が多いだろうと踏んで、西鉄天神高速バスターミナルからは歩いて帰った。今日の歩数は15,000歩になった。楽しい日帰り旅ができた。
2025/06/07 Sat.
就労移行支援。企業実習用に履歴書を作成したり、全国個別訓練大会なるものの練習会に参加したり。
まとまった休みが取れたので、午後に帰省。新幹線と高速バスを乗り継いで帰ってきた。猫達と遊び、母とおやつを食べた。庭には色とりどりの紫陽花が咲いている。水色、白、紫、紺色のガクアジサイ。ばらや矢車菊、キンシバイも咲いていた。夕方、スーパーで買ってきたいくつかの野菜を祖母のアパートへ持って行った。父は飲み会。
録画してあったブリティッシュ・ベイクオフを観た。カスタードタルトの回だったので、影響されてカスタードタルトを作って食べてみたくなった。
夜はふくちと寝た。夜中に目が覚めたので足元に伸びているふくちを撫でると、ごろごろと気持ち良さそうに喉を鳴らしていた。
2025/06/08 Sun.
洗濯をして、掃除機をかける。ブリティッシュ・ベイクオフを観た。お肉の入ったパイがおいしそうだったので、いつか作って食べてみたい。猫達に遊んでもらいたいけど、昼間は思い思いの場所で寝ている。ちょっとした来客があったので、とらちと2階でおとなしくしていた。知らない人の声が聞こえた途端、とらちはお決まりのクローゼットの中にもそもそと隠れた。一方のふくちはというと、お客さんを歓迎すべく積極的に近付いていたようだった。