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週間日記(2025/06/30-07/06)

2025/06/30 Mon.

 ちょっと間が空いたのでなんとなく気乗りしなかったけれど、就労移行支援に行く。情報処理技能検定の2級や、就職活動に使う自己紹介書を作るプログラム。空白期間にどう過ごしていたかをいかに説明できるかが重要だとか何とかテキストにはあったけれど、働いていないことが企業に対して弁解しなければならないような罪深いもののように思わされて、なんだかもやもやした。働けなかったのには働けなかっただけの事情があるし、企業側が納得できるようなシンプルな要因や物語が必ずしもあるとは限らないのに。働けていないことに対する劣等感は、残念ながら相変わらずある。でも、「働いていないからといってなんだ」と反発したい気持ちも湧くようになったので、これはメンタル面の健康度合いを示すバロメーターでもあるかもしれない。
 終わってからそのままコメダ珈琲店へ行き、お昼に⁠フィッシュフライバーガーとサマージュース。自分に好きなカフェチェーンができるなんて思っていなかったけれど(地元にはチェーンのカフェは一切ない)、コメダがそうかもしれない。
 なくしたnimocaの再発行手続きを済ませ、郵便局で切手を買い、スーパーに寄って帰宅。
 先日買った琥珀糖を食べてみたら、すごくおいしかった。これを一度に食べきるなんてもったいなさすぎると思いながらも手が止まらず、結局平らげてしまった。味や風味がおいしいのもそうだけど、何よりしゃりしゃりした食感が楽しい。見た目も涼しげで、宝石みたいにきれいだし。
 Xのアプリを削除したという好きな作家さんの投稿を見て、真似してXをアンインストールしてみた。隙あらばおすすめTLに張り付いてしまっていたので、正直アプリがないことで禁断症状のような苦しさはあるものの、精神衛生の面では非常に良い効果がある気がする。おもしろくて刺激的な情報を手軽に得られないことに対してかなりの物足りなさを感じるけれど、気が滅入るツイートやうんざりする広告に触れる機会がなくなったことで、明らかにストレスが減る。このままXのアプリとおさらばできるようになれれば良いのだけど。
 Tinderにはあれから全然ログインしていない。人と仲良くなってみたいという願望はあるのに、仲良くなりたいかもと思える人を探すのは大変だし(相手側も同じように思ってくれるかどうかは分からない)、そこから実際に仲良くなるまではとてつもなく大変だ。とにかく疲れる。私が疲れているなら、メッセージのやりとりをする相手だって疲れているかもしれない(疲れていないかもしれない)。結局、自分一人で過ごしている方が誰かといるよりはるかに気楽だし、楽しく感じられてしまう。人といて疲れることはよくあるけれど、一人でいて嫌になるということはまずない。私はなんでマッチングアプリなんか登録しているんだろうと馬鹿馬鹿しくなってくる。
 祖母の誕生日が近付いているので、誕生日カードを描いた。祖母の似顔絵を中心に、祖母が孫以上にかわいがってくれているとらふくと、大きな誕生日ケーキを描き、周りに花をいっぱい描き込んだ。誕生日プレゼントは当日届くように注文してあるので、このバースデーカードもそれとは別に郵送する予定。プレゼントはもちろん、カードもメールも私なりの孫からの愛情表現だ。私はなんだかんだ家族のことが大好きだけど、原家族の他にもこういう愛情をぶつけられる相手が欲しくてアプリをやっているのかもしれない。ただ、パートナーがいる自分というものは残念ながら全く想像ができない。都会で一人暮らしをする自分がかつては想像できなかったように、もしかしたら今は無理だと思えてもひょんなことで実現してしまう可能性だってゼロではない(と思いたい)。でも、そのためには結局何かしらの行動は起こさなければならない訳で、それがこの場合マッチングアプリな訳だけれども、はたして。
 ネタになりそうなことだけメモしておいて、本文はまだ書いていなかったここ数日の日記を書いた。今日までの日記を2025年上半期の日記本として一冊のZINEにまとめようと思っているので、その最終日だと思うと謎の気合いが入る。だから今日の日記はいつもより若干長くなっている。日記という習慣に並々ならぬ憧れがあるにも関わらず、紙のノートに書く日記がどうしても続かない自分が、デジタルであればこうして日記をつけることができている。毎日毎晩こまめに書くのではなく、日記のネタになりそうなことだけ単語などをメモしておいて、気が向いた時に文章の形にする方式だ。自分が理想とする日記のつけ方と完全に同じものではないけれど、方法を変えれば理想に近い行動ができるようになるというのは、今後も何か別のことで応用できるのかもしれない。そういう可能性があると思えること自体が、自分にとって既に何らかの良い影響をもたらしている気がする。

2025/07/01 Tue.

 就労移行支援の終日通所。情報処理技能検定の4級から1級の問題を解いた。お弁当には、オムライスと、ブロッコリーとソーセージを炒めたものを詰めてきた。お昼休憩にお弁当を食べ終わって、本を読むと寝そうだったのもあり、祖母への誕生日カードの絵をせっせと描いた。午後は、自分の適性や困りごとの対処法、企業に頼みたい配慮などについて考えるプログラムを受講。
 夕方、ボールペンで線画をなぞり終えた誕生日カードをプリンターでスキャンして、ペイントソフトで色を塗った。あっという間に夜になって、集中して絵を描けたのが嬉しかった。

2025/07/02 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『パイナップルの歴史』(カオリ・オコナー、原書房)を読み返した。午後は、広報誌を作る共同活動に参加。パソコンで議事録を取る係を担当した。
 午後、出かけようかと思っていたけれど、億劫になってやめた。アプリゲーム「魔法使いの約束」の読んでいなかったイベントストーリーを片っ端から読んで、いっぱい泣いていっぱい鼻をかんだ。

2025/07/03 Thu.

 9時間寝た。今日こそ天神に出かけて、再発行してもらったnimocaを受け取り、ソラリアステージのINCUBEや地下街をうろうろした。スーパーに寄って食材を買い込んで帰宅したら、暑い中歩き回ったこともあってへとへとになってしまった。エアコンをつけて冷たいお茶をがぶがぶ飲み、ひと息ついた。
 お弁当用にと、ハンバーグの肉だねを作って成形して冷凍し(後は解凍して焼くだけ)、にんじんとごぼうできんぴらを作ってこれも冷凍した。ちょっと怖くなるくらい醤油と砂糖を入れたら、ちゃんとおいしいきんぴらになった。きんぴらなんてわざわざ作らなくても市販品で買えるものを、自分一人のためだけに作ったと思うと、なんだか妙な満足感がある。現状の自分に割と満足できていることの嬉しさ、自分がこれからも生きていけるかもしれないと未来に希望を持つことができている喜び。こういうものを味わえるなら、もっと頻繁にきんぴらを作っても良いのかもしれない。別に、きんぴらに限らず、何のおかずでも良いのだろうけども。

2025/07/04 Fri.

 きょうだい達が水色のクッキーを大量に作っている夢を見て目が覚めた。夢の中で、実家の台所の床は薄力粉で真っ白になっていた。この夢について、大ユング先生ならどう解釈するんだろう。
 実家の一階の天井ぎりぎりまで泥水に浸かった地元の水害から、今日で5年経つ。5年も経つのかという気がするし、あれからまだ5年しか経っていないのかという気もする。
 就労移行支援で、面接問答集の回答を考えたり、今度参加することになっている、会社での業務を想定したプログラムの事前説明会に参加したり。今回のいわゆる「模擬会社プログラム」は、花束を模した製品を紙で作って、発注書や伝票に従って指定された個数を用意するという作業らしい。利用者同士でコミュニケーションを取りながら、会社の同僚のように協力して行う作業だ。印刷された用紙には、⁠バラ、ガーベラ、カーネーション、スイートピー、レモンリーフ、クッカバラ、ティーリーフブッシュといった種類の造花の写真が載っていた。ティーリーフブッシュという植物は見聞きしたことがなかったので、「知らない植物だ!」と内心興奮して後で調べてみたら、実在する植物の名前ではなく、造花の商品名だった。それ以外の植物はどれも園芸店勤務の時に毎日のように切り花を水替えしていたので、なんだか懐かしい。
 午後は歯医者で虫歯治療の続き。麻酔の注射は初回ほどではなかったものの、やっぱり痛い。歯を削る音があまりにも恐ろしいので、頭の中で音楽を流してそれに集中しようと努めた。金管が元気に吠え立てているような、激しくて元気な曲が良い。たまたま思い浮かんだ曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」の「断頭台への行進」だった。今の状況と気分にぴったりかもしれない。数年前に本気で自殺を企てた際、入念に用意した毒を飲んでいよいよ死ぬぞと横になった時に頭の中で流れていたのは、なぜかマルコム・アーノルドの「パドストウのライフボート」だった。その時は思い詰めていたから気付かなかったけれど、死のうとしているのに「救命艇」なんて、今思えば我ながらおかしくて笑ってしまう。助かる気満々じゃないか⁠。
 忘れ物・落とし物・なくし物の類を滅多にしないタイプの人間だと豪語していたのに、先日のnimocaに続いて腕時計までなくしてしまった。自己認識を改めるべきかもしれない。でも、毎日のように腕時計を身に着けて外へ出かけ、交通系ICカードも頻繁に使用するようになったと思えば、以前のろくに外出もできなかった自分と比べてなんだか誇らしいような気がする。結局、腕時計は洗濯したデニムのポケットから出てきた。盤面の内側は水気があるけれど、針はなんと動いている。ラッキーなこともあるんだな。

2025/07/05 Sat.

 就労移行支援で、面接問答集の文面を考える。昨日ぬか喜びした腕時計は、結局あれから動かなくなってしまった。
 午後も出かけた。リサイクルステーションに段ボールを持ち込んだり、郵便局で手紙を出したり。公園には大きなアガパンサスの株があって、薄紫色の花をたくさん咲かせていた。ふと思い立って住吉神社の境内に入ってみると、思ったより敷地が広かった。茅の輪くぐりの大きな茅の輪があって、風鈴の形をした絵馬(?)がたくさん下げられ、いかにも夏らしい風情だった。
 博多駅の丸善で、気になっていた『他人の目が気になる・こわいから抜け出す』(松本一記、吉永尚紀、翔泳社)を買った。この手の本を買うのはなんだか久し振りだ。社交不安障害である自分をようやく認められるようになったと自分では思っているけれど、それでもやっぱり治りたいという気持ちはまだあるらしい。
 それにしても、土曜日の博多駅は凄まじく人が多い。構内を歩くのも大変で、土日に来るものじゃないなと後悔した。外は外でまたとてつもなく暑く、日傘を差していてもアスファルトの照り返しで顔がじりじりと焼けるような心地がする。うろうろと歩き回り、あまりの暑さに疲れ果て、冷たい果物系の期間限定ドリンクでも買って飲みながら帰ろうと思い、カフェに寄った。ところが、そのドリンクは来週からの販売だった。既にレジにいる手前「じゃあいいです」とも言えず、別に今の気分ではなかったアイスコーヒーを買い、おいしいけどこれじゃなかったなと思いながら、コーヒーを飲み飲みとぼとぼ帰った。
 Wi-Fiの調子があまりにも良くない。パソコンの画面に表示された指示に従ってあれこれ再起動したりコードを抜き差ししたりしてみるものの、どうにも安定しない。こんなにもネットが繋がらないとなると、さすがにストレスが溜まる。それも、今日だけに限った話ではない。結局、あれこれ調べた結果、回線自体をよその業者に乗り換えることにした。解約申し込みと新規手続きを済ませたタイミングでようやくネットが繋がったものの、どうせ一瞬だけ希望を見せてはまた切れるに決まっているので、これで良い。たかだかインターネットごときにこんなに振り回されたくはないけれど、ネットはライフラインなのだから仕方ない。
 夜、久し振りにお酒を飲んだ。酔っ払いがくだを巻くようにBlueskyのタイムラインでぶつぶつ呟きながら、アルコール度数3%の酎ハイを1時間以上かけてなんとか飲み切った。自覚がないだけで、ちゃんと酔っていたのかもしれない。

Blueskyから
・酔っ払うってどんな感じなのかな〜という憧れはある 酔って良い気分になれるほどの度数や量は飲めなくて、意識の方に変化が出てくる前に心臓ばくばくしてきたり顔色が人から心配される色に変わったりするから「酔う」まで辿り着けない(多分飲まない方が良いタイプ)

・あれから一切の進捗がないまま放置していたTinder、アルコールを摂取するという非日常感に勢いづいて久し振りにログインしてみようか…と思ったもののまだ何も始まっていないのにTinderのアイコンを見ただけでもう気疲れするし、そもそも他人のプロフィールを左右にスワイプすることより楽しいことが世の中には溢れている⁠(多分マッチングアプリをしない方が良いタイプ)

・マッチングアプリで右に左に御仁をスワイプしていくよりブルースカイでうだうだくだ巻いてる方が百万倍楽しくて困る

・⁠今日就労移行支援で面接問答集なるものの回答欄をせっせと埋めてたんだけど、私が過去に頑張ったことや苦しんだことを面接向けのそれらしいエピソードとして成型されるのがめちゃめちゃめちゃ不本意というか癪というか、それ系のストーリーがお望みなら自己啓発本でも読んでなよ…と架空の面接官に対して思った

・自分の中で自発的にブルスカの投稿にまとめたり四コマ漫画としてオチをつけたりするのは楽しいんだけど、見ず知らずの他人(面接官)から様式だか様式美を要求されるのがすごく、すごくなんか嫌

・建前を取り繕えるかとかそれっぽいことを求められる場面でそれらしいことを言えるかとかそういう猫被り力みたいなのを試されるのが面接なんだろうけど、嫌なものは嫌でさ〜〜〜〜

・あとこれは単なる私のわがままの話なんだけど、就労移行支援のスタッフさんが添削してくれて「こういう表現をしたらいい」とか「こんな風に話を持っていくといい」とかアドバイスくれるんだけど、自分自身の考えや言い回しに対するこだわりが強すぎて、私はそうじゃなくてこう書きたいんだけどな…みたいなモヤモヤも溜まる 良くない

・子どもの頃から作文で「頑張ります」じゃなくて「頑張ろうと思います」という言い回しにこだわり続けた癖が三十路になっても抜けない 頑張るんじゃないの、頑張ろうと思ってはいるけど実際に頑張れるかどうかはまた別なんです

・〜したいと思っています、〜と考えています、〜を意識しています、〜することを心がけています、〜するよう努めています

2025/07/06 Sun.

 昨夜のお酒のせいか、それとも生理のせいなのか、頭がぼーっとして身体もだるい。生理中はコーヒーやチョコレートを控えると良いとかなんとか聞くけれど、たまたま生理がある人体を持っているからといって、大好物を我慢しろなどという理不尽には耐えられない(誰も命令形では言及していない)。朝からしっかりアイスコーヒーを飲んだ。
 Wi-Fiも相変わらずまともに繋がらない。たまに復活して希望を覗かせては、すぐに切れてしまう。
 午前中はうだうだと過ごし、午後になってから来週の朝ごはん用に茹で卵と野菜スープを作った。手帳を見ると、来週は5日も就労移行支援へ通所することになっている。いくら冷蔵庫で保存するとはいえ、スープを5食分作ってももつかどうかちょっと心もとないので、いつも通り4食分だけ作った。通所5日目はなんとかしよう。
 晩ごはんに、なすをたっぷり入れたカレーを作った。目玉焼きやハンバーグを載せて食べたい気もしたけど、それらを焼くのが面倒だったのでやめた。自分で作ったごはんがそれなりにおいしく感じられるというのは、結構幸せなことなのかもしれない。