投稿者: naedokodesuka

週間日記(2025/05/05-05/11)

2025/05/05 Mon.

 母ときょうだいと3人で近所を散歩。タニウツギ、れんげ、たんぽぽ、白詰草、ニワゼキショウ、ヒルザキツキミソウの花が咲いていて、へびいちごの実が生っていた。小川には、水面を埋め尽くすようにクレソンがぎっしりと茂っていた。川の水を触ってみると、冷たくて気持ち良かった。
 七輪であれこれ焼いて食べる。さつま揚げ、玉ねぎ、ピーマン、チヂミ、コロッケ、ウインナー、鯖、おにぎり、お餅。
 再び3人で散歩。午前中に行ったのとは違う方向に歩いた。野いばら、すいかずら、あざみ、ナワシロイチゴの花が咲いていた。
 タルト台とカスタードクリームを作って、昨日のさくらんぼジャムを載せ、さくらんぼのタルトを作った。緑色の葉っぱを飾ったら見栄えが良くなるかと思い、畑のジャーマンカモミールの葉っぱをちぎって載せてみた。食べる時には邪魔なのでどけた。さくさくのタルトと甘酸っぱいさくらんぼ、とろりと甘いカスタードクリーム、全部が合っていておいしかった。

2025/05/06 Tue.

 母が朝ごはんにピザ、昼ごはんにカレーパンを作ってくれた。どちらもおいしかった。
 とらふくをそれぞれ撫でて、福岡へ戻る。猫恋しさに涙が出そうになった。新幹線の中できょうだいとおしゃべりして楽しかった。
 マンションの部屋に戻ってきて荷解きをし、コーヒーを淹れて飲んだ。刻んで冷凍しておいた野菜で、朝ごはん用の野菜スープを作り置き。明日は卵を買ってこないと。

2025/05/07 Wed.

 就労移行支援で、読書と部署活動の見学。『ユング心理学入門』(河合隼雄、岩波現代文庫)を読む。眠かった。スーパーに寄って帰宅。卵も買った。
 かわいい服を探して、ZOZOTOWNを眺める。32歳にもなって、リボンとフリルとチュールに夢中になろうとは思わなかった。働き出して今より経済的に余裕ができてから買った方が良いんだろうことは重々理解しているものの、せっかくかわいい服を着たいという欲が湧いてきていて、しかもそれを否定せず前向きに検討できていることが嬉しくて、「お気に入り」の登録数を着々と増やしている。別に年を重ねてからかわいい服を着ても良いのだけど、その時も同じように「かわいい服欲」が冷めずにあるとは限らない。数年前はもう少し生きるか近いうちに死ぬかと悩んでいた時期も確かにあったのに、今はかわいい服の購入について頭を捻っている。幸せな悩みだ。
 夕方、美容皮膚科へ行き、ピーリングとイオン導入。継続することで効果が出てくるらしいけれど、早く効き目が表れてほしい。顔の皮膚の具合を気にせず、外でマスクをスムーズに着脱できたらどんなに気が楽だろう。

2025/05/08 Thu.

 9時間半寝た。顔に猫のようなひげが生えてきた夢を見た。夢の中で、はたして持っているシェーバーで剃れるだろうかと考えていた。
 今日はいっぱい歩くことにした。地下鉄の駅4駅分、3km半の距離をせっせと歩く。ナガミヒナゲシやマツヨイグサ、ヒメツルソバ、昼顔、大きなしゃくなげが咲いているのを見かけた。
 福岡市美術館に着き、特別展「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」を見た。デザインのことは何も分からないなりに、見ていて楽しかった。野菜や観葉植物の絵が描かれた食器類がかわいかった。コンランの言葉を書いたキャプションに「どこでどのように暮らすかが私たちの幸福と創造性に大きく関わっていると、私はいつも思っている。」という文があって、私が地元を出てこうして暮らしていることは確かに私の幸福と創造性に関わっているな、と図々しく自分のことに重ねてしまった。
 コメダ珈琲店でみそカツパンとアイスコーヒー。食べきれるか少し不安だったけど、なんとか完食。やっぱりおいしい。食べ終わってから、持ってきていた本『常識のない喫茶店』(僕のマリ、柏書房)を読み始めた。喫茶店で喫茶店の本を読む。まだ読んでいたかったけど、さすがにコーヒーを飲み干してしまったので、読書は30分ほどで切り上げた。カフェで読書をする行為には憧れがあるけど、注文した飲み物をおいしいうちに飲み終えようと思うと、そう長い時間は読めない。こういう時、どうすれば良いんだろう。おかわりを注文するんだろうか。
 再び歩く。ブックスキューブリックとフライングタイガーに寄って、3km半を歩いて帰宅した。さすがにちょっと足が疲れたけど、思ったより歩けて嬉しい。今日の歩数は15,000歩になった。

2025/05/09 Fri.

 家から脱走してしまったとらちを泣きながら探し回る夢を見て起きた。猫に会いたい。
 就労移行支援で、面接練習会用に履歴書を準備したり、自分に合った仕事探しについてのプログラムを受けたり。スタッフさんに苦手なことを尋ねられて人と関わるのが苦手だと言うと、「全然そう見えない」「『普通』に見える」と言われ、「そう見えるなら良かったです」と答えたけど、なんだか自分でもおかしくて笑ってしまいそうだった。ジョハリの窓じゃないけれど、自分で知っている自分と人から見える自分はやっぱり全く同じものじゃないんだな。
 『常識のない喫茶店』を読み終えた。人と関わるのが苦手だと言ったばかりなのに、接客業をやりたくなってしまう本だった。客だろうが店員だろうが同じ一人の人間同士であることに変わりないので、世の中の接客業がみんなこうだったら良いのに。調子づいて、『日記の練習』(くどうれいん、NHK出版)も読み始めた。こういう詩的な(?)雰囲気のある日記を書けたら楽しいんだろうなあ。日記って全てを書かなくても良いし、できごとの詳細を具体的に書かなくても良いのかも。雨の音とfuzkueのプレイリストをBGMに部屋で読書に耽るのは楽しくて、良い午後を過ごせた。
 読んだnoteの記事に影響されてTickTickというタスク管理アプリを使ってみたくなったけど、多分自分には必要がなく、今使っているUpNoteと机の上のロルバーンミニで十分間に合っているんだろうなと思う。すぐ影響される。
 冷蔵庫のにんじんとぶなしめじを切って冷凍しなければならないのに、後回しにしている。明日こそやろう。
 夜、ふと思い立って筋トレの真似事をやってみた。名前は知らないけど太ももやお尻が翌日必ず筋肉痛になるエクササイズや、スクワットやら。プランクとレッグレイズにも挑戦してみたけど、腰に来そうで早々に諦めた。

2025/05/10 Sat.

 私の布団の上に陣取っているふくちの写真が母から送られてきた。猫に会いたい。
 コーヒーを淹れていて、焦がした種の浸出液がこんなにおいしいのって不思議だなと思った。「浸出」と書こうか「抽出」と書こうか迷って検索してみるも、いまいち違いが分からない。
 気休めにCBDオイルを塗ったおかげか、太ももの筋肉痛はないけれど、塗らなかったお尻には痛みがある。
 就労移行支援で、面接練習会なるものに参加する。入退室と、学歴や職歴についての問答。いつも接しているスタッフさんが面接官役をやってくれるので、つい面接っぽくない半ばくだけた雰囲気になりそうだった。実際の面接だと思うと過度に緊張するし、かといって普段スタッフさんと話す時のテンションだと気が緩むしで、これはあくまで「面接の練習」なのだと自分に言い聞かせた。おかげで、程良い緊張具合に留めることができた気がする。自分では早口だったり、しどろもどろになってしまったりした自覚があったけど、初回の面接練習だったこともあってか、スタッフさんからは「ちゃんと受け答えができていた」と言ってもらえた。休日の過ごし方という話題から派生して最近読んだ本を訊かれ「ユング心理学の本」と答えたり、現在興味を持っていることについて「チベット仏教」と言ったりしてしまったものの、スタッフさんは引かずにおもしろがってくれたので安堵した。実際の面接ではこうはいかないだろうから、適当な回答を用意しておかないといけない。
 それにしても、面接となれば死んででも回避したいと思うほど面接に対しての不安や緊張が強かった時期が長い自分が、まさか面接の練習に自発的に挑戦するようになる日が来ようとは思わなかった。面接と考えるだけで「面接は怖い」「怖いから面接は受けられない」「面接が受けられないから就職できない」「働けなかったら生きていけない」「働けない自分は死ぬしかない」という具合に考えが飛躍している状態が随分長かったのに、「苦手だから練習しておくに越したことはないし、せっかく機会があるから参加してみるか」というごく軽い動機で面接(の練習)に臨むようになるなんて、生きていると本当に何がどうなるか分からない。未だに、こういう調子で面接の練習に挑んだ自分がいることを信じられない思いでいる。練習会が終わって、別のスタッフさんから「(面接は)得意な方ですか?」と訊かれ「大の苦手です」とにやにやしながら答えると、「意外です」と言われた。「そうですか?」と変わらずにやついていたけれど、内心「そんな訳あるかよ」と普段の語彙にない返事がとっさに頭の中に思い浮かんだ。もちろん、何の気なしのリップサービスである可能性も否定できないけれども。
 帰宅してお昼を食べて、なんとなく歩きたい気持ちもあって出かけた。土日の人の多い天神に赴いて、おしゃれに気合いを入れた人々の姿を視界に入れて楽しい気分になりたかったという下心もある(じろじろ見ると失礼だし不快にさせてしまうので、ちらっと一瞬目にするだけにしているつもりではある)。またしても、人の多い場所に出かけようと思った自分の神経を疑う。一時期は確かに人混みが怖くて仕方なかったはずなのに。INCUBEで日焼け止めスプレーを買って帰る。天気が良くて、日差しが暖かくて気持ちが良い。日焼けはしたくないけれど、日光を浴びるのってなんでこんなに気持ちが良いんだろう。何か「これは日記に書きたい」と思った考えが浮かんだけど、ぽかぽかと暖かい陽光にとろけているうちに忘れてしまった。よく通りすがる花壇のチューリップとビオラとアリッサムとプリムラが、ペンタスとアンゲロニアに替わっていた。
 読みさしの『日記の練習』を読み終えた。だから影響されて今日の日記が長くなっている。読んでいて「いいな」と思った箇所のあるページをメモしておきたいのに、IKEAのリラックスチェアから立ち上がって紙とペンやふせんを取ってくるのが億劫で、手近にあったレシート2枚とティッシュペーパーをページの間に挟んだ。かわいいしおりを使うタイプの人間にはなれそうもない。恋愛の話題がちらちらと出てきて、これは恋愛だという自覚を持った状態で恋愛をしてみたいという欲が湧いた。そのうちまたTinderをインストールするんだろう。「本とパンをたくさん買って帰宅」という部分に強烈に憧れた。やってみたい。私は自分の日々に起きたできごとを「これはネタだ」と思うことでやり過ごせる時があるので、自分でそう思う分には良いものの、確かに他人から「ネタが増えましたね」と言われるとかなり嫌だろうな。「ネタが増えたね」となぜか母親の声で再生された。いや、これは実際に言われたことがある気がする。
 UpNoteに作っていたコーピングリストを整理したら、「猫を撫でる」「日の当たる窓際に行く」「庭の草むしりをする」などの現在はできない項目が色々あったので、それらを削除した。すると、今できるコーピングが40個くらいに減ってしまった。100個挙げると良いと何かで見たけれど、難しい。
 夜に出かけてみたいという憧れがある。別に私はもう良い年をした大人なのだし、一人で夜の街に繰り出す自由は十分あるのだけど、どうも面倒くささだの気後れだのが勝ってしまう。もちろん、お酒を出すお店に入る勇気はない(ほろよい1/2缶しか飲めない程度の下戸だからというのもある)。こうして出不精になってしまうのは、自分が自分にとって居心地の良い住みかを作れているからなのだとポジティブに考えることにする。

2025/05/11 Sun.

 母の日だからとこの機に乗じて、「お母さんいつもありがとう!」というメッセージと「だいすき~!」と書かれたLINEスタンプを母に送った。なんだかんだ思ってはいるけれど日頃言えないことを言ってやったと妙な達成感を得られた。
 家事を色々やっつけた。ほったらからしていたにんじんとぶなしめじを切って冷凍し、床にフローリングワイパー、ラグに粘着クリーナーをかけ、玄関を掃き、エアプランツと着生蘭のソーキング、トイレ掃除、冷蔵庫と冷凍庫の脱臭炭の取り換えなど。
 昨日は日記に書くのがはばかられるような奔放な食生活を送ってしまったので、罪滅ぼしに野菜と鶏肉を鍋いっぱいに煮込んだものを食べた。それがやたらおいしく感じられて、自分で作ったごはんがおいしいというのはかなり幸せなことかもしれないと思った。
 先日届いた「月刊みんぱく」の薬草特集号を読んだ。おもしろかった! 園芸店で働いていた時に外の花苗売り場で見かけていたミラクルニームなる植物と思われる木が出てきて、興味深く読んだ。詳細は書かないけれどものすごく恐ろしい虫の話がちらっと出てきて、思い出しては怯えている。頼むから夢に出てこないでほしい。
 日記ZINEの原稿作り。ようやく行間を好みの幅に設定することができて、思わずガッツポーズをした。ページ数は今の時点で160ページほどある。1月から4月の日記をまとめようと思っていたけど、6月までの半年分にするのもありかもしれないと迷い始めた。
 またしても筋トレごっこをしてしまったので、明日の筋肉痛が約束された。これを習慣化できたらそれに越したことはないものの、義務にしてしまうと途端にやる気を失うことは分かっているので、あくまで「ちょっと気が向いたからやってみるか」のスタンスでいたい。

週間日記(2025/04/28-05/04)

2025/04/28 Mon.

 久し振りにピアノを弾く。ブルグミュラーの25の練習曲のうち、12曲を弾いた。鍵盤を力強く叩いて大きな音を出すのは気分が良い。猫達には悪いことをした。
 近くに住む祖母のアパートに行き、お昼をごちそうになる。またしても2人で食べるとは思えない量のごはんが用意してあった。いっぱい食べて、お茶を飲み、持ってきたお菓子を食べ、一緒にクロスワードを解いて、たくさんおしゃべりした。

2025/04/29 Tue.

 さくらんぼが少し赤くなっているので、良さそうなものを母といくらか収穫した。今年はこれまでにないくらいたくさん実が生っている。摘んだ実を洗って、2人がかりで種取りをし、ひとまず冷凍した。ジャムに加工するのはまた後日。
 福岡に持っていく分の荷物をまとめて、一旦一人暮らし先に戻る。ゴールデンウィークの合間に平日が挟まっているので、就労移行支援に2日ほど行ってからまた実家に帰省する予定。猫達にはまたすぐ会えると思うと、あまり寂しくなくて助かる。天気が良くて、高速バスの窓から見た山や川、空の色が鮮やかできれいだった。窓越しの日差しがぽかぽかと暖かく、バスの中で熟睡した。
 マンションに帰ってきて、コーヒーを淹れてひと息ついた。一人暮らしの部屋に戻ってきてほっとできるようになったということが、何度経験しても新鮮に嬉しい。荷解きをして、朝ごはん用の作り置きスープとゆで卵を作った。

2025/04/30 Wed.

 就労移行支援。アイロンビーズを途中まで作った後、自分に合った仕事の探し方について学ぶプログラムを受ける。朝ごはんはいつものように野菜スープとゆで卵、トーストという具合にしっかり食べたのに、訓練が終わる12時になるともう腹ぺこだった。
 マンション前の植え込みに、アジュガとヒューケラの花が咲き始めた。クリスマスローズとツルニチニチソウもまだ咲いている。
 午後は、先日受けた市民健診の結果の説明を聞きに行く。予定より早い時間に出かけて、GUや3COINSを冷やかした。健康診断の結果は、何も異常がなかった。腹囲が理想値の範囲内ぎりぎりではあったけれど、血圧や血糖値、肝臓腎臓も問題なし。来年も健診を受けると良いとのことだったので「来年は(標準体重の)58㎏を目指します」と言うと、「(市で管理する書類に)書いておきましょうか」と担当の職員さんが笑ってくれた。自分の軽口で誰かが笑ってくれるのはやっぱり嬉しい。せっせと歩いて帰宅すると、今日の歩数が15,000歩になった。

2025/05/01 Thu.

 9時間寝た。帰省中さぼっていた日記をUpNoteに書いて、紙の10年日記にも書いた。
 母の日のプレゼントに、ナッツがごろごろ入ったちょっと良いチョコレートを注文した。今日注文して5月11日ぎりぎりに届くそうで、危うく母の日当日に遅れるところだった。国立民族学博物館のミュージアムショップのオンラインショップに「月間みんぱく」の薬草特集の回が出ていたので、それも購入した。こっちは自分用。
 スマホに挟むかわいいイラストが欲しくて、とらふくの絵を描いて写真用紙に印刷し、ステッカーっぽく切り抜いた。自分ではとても気に入っている。

自分の中でだけはものすごくウケるけど全く使いどころのない笑いのネタ
・アルメリアン・ダンス パートⅠ(吹奏楽曲「アルメニアン・ダンス パートⅠ」と植物のアルメリアを掛けている)
・路上での勧誘(ウェーバー作曲「舞踏への勧誘」と、路上での迷惑な勧誘・声かけを掛けている)
・『失楽園』、ミールトン♪(『失楽園』の作者ジョン・ミルトンの名前をベビーグッズのミルトンのCMのメロディで言う)

2025/05/02 Fri.

 就労移行支援。アイロンビーズの続きと、情報処理技能検定(表計算)1級の問題。Excelの方はやっぱり間違いが多かったけど、初回に比べれば理解できた箇所が増えていた。でも、解くのに50分かかった。
 マンションに戻り、キャリーを持って再び帰省。高速バスの中でひたすら音楽を聴く。地元が近くなってきて、窓から見えた空と山と川が色鮮やかでやっぱりきれいだった。タクシーで祖母のアパートに行き、お茶とおしゃべり。夕方になって実家に行くと、庭のさくらんぼの実がいよいよ真っ赤に色付いていた。明日は収穫を頑張らないといけない。
 キャリーケースをわざと開いて置いておくと、ふくちがもそもそと入り込んでくつろいでいた。

2025/05/03 Sat.

 朝から母とさくらんぼを収穫。鳥避けネットを外して脚立によじ登り、枝の間に頭を突っ込んでひたすら実をもいだ。果汁で手がべたべたになるけれど、とても楽しい。大きなボウルに2杯分も採れた。洗ったものを父に見せると、何粒か味見していた。
 近所を歩くと、スズメノテッポウが生えていた。草笛を吹きたい衝動に駆られる。
 収穫したさくらんぼの種取り作業。果汁で指先がふやけるほど時間がかかった。種を抜いた状態で量ると、重さがなんと3.8kgもあった。かつてない収穫量。大鍋に入れ、1kgの砂糖と適当な量のレモン果汁を加えて、ぐつぐつと煮込む。一晩置いて、続きは明日。

2025/05/04 Sun.

 昨夜はとらちが布団に来た。寝る時から2時間くらいの間足元にいて、それからふくちがやって来て、20分ほどの間だけとらふくが同時に私の布団に乗っていた。それからふくちがとらちにちょっかいを出し、とらちはベッドから降りてふくちだけになった。猫と一緒に寝る幸せを噛み締める。
 きょうだいの一人が帰省してきたので、一緒に祖母のアパートへ遊びに行く。すごい量のお昼ごはんを食べて、お茶を飲み飲み、おしゃべりやトランプ。おやつにおだんごを茹でて食べて、お腹がはちきれそうになった。
 夕方、母ときょうだいと3人がかりでさくらんぼ狩り。手が届く限りの場所のは採り尽くしたので、鳥避けネットを完全に外して、残りはやかましいヒヨドリ達にくれてやることになった。昨日大鍋で煮たさくらんぼにコーンスターチを加え、とろみがつくまで煮込んだ。初めは鮮やかなピンク色でどうなるかと思ったけど、煮るにつれて色が澄んできれいな赤になったのでほっとした。大小のジャム瓶18個に詰めた。どうしたって食べきれない量なので、ひたすら人にお裾分けしていくしかない。

週間日記(2025/04/21-04/27)

2025/04/21 Mon.

 博多駅まで歩いて行く。今度会うことになった知り合いに渡せそうな福岡みやげを探して、駅構内をさまよった。散々迷って、個人的にいちおしの「なんばん往来」を買った。アーモンド風味の生地と甘酸っぱいラズベリージャムの相性が最高な焼き菓子だ。自分用にも買おうか迷った。行きも帰りも、ケルト音楽をイヤホンで聴きながら歩いた。天気は良いし、風もあって、気持ちの良い散歩になった。歩道沿いの植え込みのつつじが満開できれいだった。ピンクと白とえんじ色。通りがかったホテルの花壇にはカンガルーポーが植えてあって、ここは地元のように冷え込んだり霜が降りたりしないのかと驚いた。園芸店でバイトしていた時に知って気に入っていた、アフリカンマリーゴールド バニラが植えてあるのも見た。バニラアイスを思わせるおいしそうな色と、ボリュームのある花がやっぱりかわいい。アゲハチョウも見かけた。蝶自体、福岡に来てから見る頻度がかなり少なくなっている。なんとなく、地元でよく見るものよりもひと回り小さく見えた。
 帰宅して、野菜を切って冷凍したり、朝ごはん用に卵を茹でたり野菜スープを作り置きしたり。玉ねぎがかなり凶悪なやつで、涙をぼろぼろ流す羽目になった。

2025/04/22 Tue.

 6時半に起きてお弁当を作る。前々回と同じ中身で、アスパラ肉巻き、卵焼き、小松菜のごまあえ、ごはん、ふりかけ。レンジでごはんを炊きながら、コーヒーをドリップしつつフライパンで肉巻きを焼くという具合に3つの作業を並行してやった。マルチタスクができるのかもしれない。
 就労移行支援に行き、午前中は電卓を使った計算問題、ワープロ検定の1級(速度と文書作成)、パズルに取り組んだ。パズルは今週のタスクにあったのでやったけど、ピースが大きく数も少ないので割とすぐに終わった。5年前まで通っていた精神科の作業療法で、1,000ピースあるゴッホの星月夜のパズルを完成させたことを思い出した。今も実家の壁に飾ってある。お昼休憩にお弁当を食べ、他の利用者さんに話しかけられておしゃべり。午後は受講したプログラムの中でグループワークがあって、5人くらいの人を前に話す羽目になった。ごくごく短い時間ではあったけど、体温が2度くらい上がったんじゃないかと思うほど緊張した。でも、何人かの利用者さんとおしゃべりができて楽しかった。他者と関わることや自分が話すことに強く苦手意識はあるものの、人とのおしゃべり自体は嫌いという訳ではないらしい。冗談を言ったり、笑い合ったりするのは楽しい。でも疲れた。
 社交不安障害をこじらせた人間にしては今日はよく頑張ったと思い、コンビニに寄って甘いものを買って帰った。コーヒーを淹れてひと息ついて、後から疲れが出てきて動けなくなったら嫌だからとまだ明るいうちにお風呂を済ませることにした。嫌いなお風呂掃除をやっつけて、久し振りに湯船にお湯を貯めた。お湯に浸かると、よそ行き用のスイッチが切れたように脱力できるので良い。
 ずっとログインしていなかったTinderのアカウントをようやく削除した。でも、またしばらくしたら人恋しさに再インストールするんだろうな。
 夜、今年の1月から4月にかけて書いた日記をZINEにするべく原稿を作った。

2025/04/23 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『金枝篇』を読んだり、部署活動の見学をしたり。話し合いでちょっとした発言をして緊張した。買い物して帰りたかったけど、お腹が空いていたのでまっすぐ帰宅。
 お昼を食べて落ち着いてから、八百屋さんとスーパーに行った。野菜やらお肉やらを買い込む。切ったり茹でたり冷凍したりは明日頑張る。生花を売っている八百屋さんにマーガレットやスターチスの切り花が売られていて、買おうか少し迷った。いつか気軽に花を買えるような生活ができる日はくるんだろうか。
 日記ZINEの原稿作りの続き。半角英数字を漢数字や全角アルファベットに直す作業。これまでは全文に目を通してやっていたけど、検索機能を使ったらもっと楽にできた。セクション区切りやページ番号、余白、行間などをあれこれいじってみる。もう少し行間が狭くできたら自分の好みな感じになるのだけど、使いたいフォントだとどうも理想より行間が広くなる。元々A5サイズで作り始めた原稿の用紙を文庫サイズに変えてみたら、ページ数が200ページを超えた。やっぱり行間を狭くした方が良いんだろうか。こうして試行錯誤しているのがとても楽しい。
 夜、隣町珈琲さんがやっている、安達茉莉子さんの「ZINEは誰でもつくれるよ」ガイダンスをオンラインで聴講した。先週のArt Book Fairと同じように、創作意欲が刺激されて楽しかった。日記ZINEの他にも、自分がやりたい表現で何かZINEを作ってみたいと強く思った。イベントが終わってXを開くと、日記屋 月日さんがスペース「日記を声にする」をやっていたので、匿名で聞いた。終わりの方の少ししか聞けなかったけど、スペースが「良い夜を」という一言で締められて、良い言葉だなと思った。私はもうすぐ寝るけど、今夜は良い夜を過ごせた気がする。

2025/04/24 Thu.

 9時間半寝た。しっかり睡眠を取っている今なら心理学の勉強をしても寝落ちしないのではと一瞬思ったものの、自分の何気ない一言でクライアントを死に追いやってしまう可能性のある仕事なんて、とてもじゃないが恐ろしくてできないとすぐに思い直した。ただ、「自分はそのような発言をすることは決してない」と言い切るカウンセラーよりは、自身の言葉のリスクを自覚して常に自戒しているカウンセラーの方がクライアントとしては安心できるなと思った。
 昨日買ってきた野菜をひたすら冷凍。白菜は切って冷凍、小松菜は茹でて水気を絞ってから切って冷凍、にんじんと玉ねぎはみじん切りにして半分は炒めて冷凍、もう半分は同じくみじん切りの舞茸と一緒にポリ袋に入れて冷凍(朝の野菜スープ用)。食パンと肉類も冷凍したので、冷凍庫の中がぎちぎちになった。
 年明けの冷蔵庫事件(帰省している3週間の間、冷蔵庫のブレーカーを落としてしまっていた)の時は、その話を聞いた2人の人から「自分なら冷蔵庫を買い替えたくなる」と言われたので、購入して半年も経たない冷蔵庫なのにもう買い替えを検討しなければならないのだろうかと思案した。だけど、買い替えの理由だった庫内の腐臭は、今やほとんど気にならなくなっている。何か食材を入れたらたちまち腐ってしまいそうなほどの異臭が充満していたのに、懸命な拭き掃除と大量の消臭剤のおかげでどうにかなってくれたようだ。水出し緑茶にも臭いが移らず、おいしく飲めている。一時はどうしたことかと思っていた事態も、時間が経てば案外なるようになるらしいと思えるようになるという経験に味を占めたら、いざという時も狼狽しすぎずに済む気がする。ところで、「ろうばい」と打って最初に「蝋梅」と変換した私のパソコンは、なかなか良いやつかもしれない。
 先日ZOZOTOWNで注文した服が届いたので、さっそく鏡の前で着てみた。似合うか似合わないかで言えば、おそらくこういうテイストの服は自分には似合っていないだろうと思った。でも、着てみたいと思ったかわいい服を実際に着てみたという達成感というか、自分がかわいい服を着ることを許せた満足感というか、何かそういうものは確実にあった。こっちの感覚の方をこそ大事にしたい。ロング丈の白いキャミワンピは正直レースカーテンを着ているように見えなくもないけれど、一面のレースを身に纏うことで、自分の中にいる小さい頃の自分が明らかに大喜びしている。もちろん、三十路の自分もはしゃいでいる。他人や私自身が私の容姿にネガティブな印象を抱いていようといなかろうと、私にもかわいい服を着る自由があるんだと思えたことがとても嬉しい。

2025/04/25 Fri.

 就労移行支援。健康的な食事習慣についてのプログラムを受ける。テキストを音読したけど、今日は緊張の度合いがいつもに比べれば少なかったので、かえってそのことに内心動揺してしまった。社交不安障害が身に染み付いている。
 日記ZINEの原稿作り。誤字脱字や変な言い回しを修正すべく読み返している。
 「こういう風になりたい」「こうであった方が良いんだろう」という願望や理想はありつつも、今の自分のことをこれはこれで良いと思えている。自己肯定感というやつなのかもしれない。以前感じていたような、強い自己否定の感情は特に湧いてこない。「こうでなければならない」「そうでない自分は駄目だ」「自分は死んだ方が良い」「死ななければならない」という具合に飛躍していた当時のものの考え方を思うと、やっぱり症状がひどかったのだなと思う。こんなに穏やかな気持ちで過ごせる日が来ようとは思わなかった。生きていると何かしらの変化があるものだな。
 「嫌なことがあった日は税抜300円以内の生花を買って良い」という新しいルールを思いついたので、なるべくダメージの少ない嫌なことが何か起きてくれないかなと少し楽しみにしてしまっている自分がいる。嫌なことが起きた時の回復手段はいくらあっても良いはず。

2025/04/26 Sat.

 6時に起きた。朝ごはんにコーヒーを飲み、具沢山の野菜スープと卵2個、トーストを食べた。今日はお昼ごはんの時間が普段より少し遅くなるので、空腹に苛まれないで済むよう力いっぱい食べた。
 就労移行支援で、ワープロ検定(文書作成)の1級と、効率的な仕事術についての動画プログラム。後者の間はあまりにも退屈だったので、メモを取るふりをしてプリントの余白にひたすら植物しりとりを書いていた。
 一旦マンションに戻り、帰省用の荷物を持って博多駅へ。普通にしっかりお腹が空いた。おにぎりを2個買って食べて落ち着く(明太子と鶏おこわ)。新幹線の中で、『知覚の扉』を読み返す。『チベットの死者の書』を読み終えたばかりだったので、チベットの死者の書について書いてあるくだりの内容が分かってすごく楽しかった。降りる駅が近付いてきてふと窓の外を見たら、あちこちにれんげ畑が広がっていて目をみはった。もうれんげが咲く季節だったのか。乗り換えた高速バスの窓からは、鮮やかな新緑の木々の合間に薄紫色の藤の花が咲き誇っているのが見えた。白い野いばらも咲いている。イヤホンを付けて羊文学や大橋トリオを聴きながら、外の景色を楽しんだ。
 とらふくに会えるとわくわくしながら家に入るも、猫達は出迎えてくれなかった。家の中のどこか思い思いの場所で眠りこけているらしく、呼びかけても出てくる気配は一切ない。私が帰ってきてしばらく経ってから、のそのそとそれぞれの持ち場から現れた。ふくちは私の服の匂いをひたすら嗅ぎ、とらちは「帰ってきたなら撫でなさい」と言わんばかりにごろんと床に寝転がる。ああかわいいふわふわ達。
 夜、母とホームセンターまで散歩してさつまいもの苗を買った。一昨年は安納芋、去年は紅はるかで、今年は紅あずまにしてみた。明日か明後日に、畑を耕して植える予定。帰り道、水のきれいな小川の傍を通ったら、木々の間を何か光る物が飛んでいる。蛍だった。随分久し振りに見た。

一人植物しりとり
リンゴンベリー、イヌマキ、キツネノマゴ、ゴムノキ、キランソウ、ウツボカズラ、ライラック、クサネム、ムベ、ベラドンナ、ナツツバキ、キバナコスモス、スミレ、レモングラス、スイートピー、イラクサ、サントリナ、ナズナ、ナノハナ、ナンキンハゼ、ゼラニウム、ムスカリ、リンゴ、ゴーツルー、ウド、ドクウツギ、ギボウシ、シキミ、ミスルトゥ、ウラジロ、ロシアンオリーブ、ブッドレア、アザミ、ミント、トードフラックス、ススキ、キバナノクリンザクラ、ラークスパー、アマリリス、スモークツリー、イヌホオズキ、キンミズヒキ、キントラノオ、オナモミ、ミソハギ、ギンリュウ、ウコギ、ギンリョウソウ、ウグイスカグラ、ラムズイヤー、アルテミシア、アーティチョーク、クコ、コモンマロウ、ウイキョウ、ウマノアシガタ、タンポポ、ポポー、オランダミミナグサ、ササ、サカキ、キリ、リーキ、キンケイギク、クルクマ、マネッティア、アスクレピアス、スターチス、スパラキシス、スズカケノキ、キンギンボク、クズ、ズッキーニ、ニラ、ラッキョウ、ウーリーヤロウ、ウマノスズクサ、サボンソウ、ウメ、メグスリノキ、キンセンカ、カート、トクサ、サトウカエデ、デーツ、ツツジ、ジンジャー、アカネ、ネコヤナギ、ギンバイカ、カモミール、ルー、ウキクサ、サネカズラ、ラベンダー、アイ、イヌタデ、デイゴ、ゴマノハグサ、サンフラワー、アルケミラモリス、スパティフィラム、ムシトリナデシコ、コーンフラワー、アザレア、アグラオネマ、マリーゴールド、ドクゼリ、リンドウ、ウメモドキ、キビ、ビーツ、ツメクサ、サザンクロス、スイバ、バンジロウ、ウコン(117種)

2025/04/27 Sun.

 朝、ふくちが起こしに来てくれた。ベッドに上がってきて、撫でられては喉をごろごろ鳴らしている。朝から幸せ。
 午後になると風が出てきてよく撮れないからと、午前中の内に庭で植物の写真をたくさん撮った。地元は高い建物がないから、とにかく空が広い。青空の下で春の日差しを浴びるのは気持ちが良い。日焼けはしたくないけど。実家の庭には、白やピンク、えんじ色のつつじ、ドウダンツツジ、大手毬の花が咲いていて、もみじの木も明るい黄緑色の若葉をわさわさと茂らせている。さくらんぼの実は少しずつ色付いてきていて、ジューンベリーも青い実をつけている。このさくらんぼは私が小学生の頃に祖父母とホームセンターで苗木を買ってきて植えたもので、今では3m近くあるのではないかというくらい大きく育っている。何も世話をしなくても大丈夫なようだし、桜の仲間なのに毛虫もつかない。何より、この時期に真っ赤な実をたくさんつけてくれるようになったので、とても良い庭木だと思う。市販のさくらんぼほど甘くはないけど(市販のさくらんぼ自体あまり食べたことはないが)、ジャムやタルトに加工すると素晴らしくおいしい。花もかわいい。私の小さな畑には、雑草に負けじと矢車菊やばら、アヤメかショウブか杜若か分からない青紫色の花が咲いている。こぼれ種のジャーマンカモミールもつぼみがついていた。庭に食べられる赤い実が生っているのも、見た目がかわいい花が咲いているのも、どちらも良いものだな。
 午後は畑の草取りをして、鍬を振るって耕した所にさつまいもの苗を植えた。水耕栽培で育てていた水仙とクロッカスの球根も持ち帰ったので、それも植えた。土に植えると、来年以降も花が咲くらしい。やっぱり庭仕事は楽しい。特に草取りは、疲れはするけどすごく気分のリフレッシュになる。帰省した時はなるべくやった方が良さそうだ。しゃがみっぱなしで腰に来そうだったので、申し訳程度にストレッチをしておいた。

週間日記(2025/04/14-04/20)

2025/04/14 Mon.

 人生で初めて美容皮膚科へ行く。通っている皮膚科と同じクリニックがやっている所で、通常の皮膚科のひとつ上の階にある。最初に洗顔をし、問診の後、肌診断器で肌年齢を測定。なぜか肌年齢23歳と出た。しみやしわは同年代の女性に比べて少ないらしいが、毛穴のトラブルに関してはとてつもなく数値が低かった(つまり状態が非常に悪い)。おすすめの施術や普段のスキンケアについての説明が色々なされ、同意書にサインをし、今日はイオン導入なるものをしてもらうことになった。顔に色々塗ったり、微弱な電気を流したり。最後に保湿をして完了。担当してくれたスタッフさんとの会話の中で何気なく仕事の話を振られ、これから探すところだと答えると、どういう仕事をしたいか考えているのかと訊かれた。基本的に接客業しかしたことがないけれど、事務の仕事もやってみたいと思っていると答えると、「こうやって話せるからちょっともったいないですね」と言われた。自分では人との会話にこんなにも苦手意識を持っているのに、(お世辞とはいえ)他人からはこういう風に言われることもあるのかと思うと少しシュールだった。施術が終わり、化粧ができるブースに案内されたものの、今日はもう帰るだけで出かける予定はないからと化粧はせず、会計を済ませて帰ることにした。まさか福岡市内の街をすっぴんで歩く日が来ようとは思わなかった。潤ったのか、顔の表面がやたらぺたぺたしている。肌荒れや顔の油分が気になって迂闊にマスクを外せないことについて何らかの対策を講じた方が良いだろうと判断しての美容皮膚科だけど、何か効果がありますように。保険が利かず値段が高いので、効果がないと困る。

2025/04/15 Tue.

 6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰め、卵焼き、にんじんと椎茸の煮物、ごはん、ふりかけ。前回よりスムーズに作れたけど、やっぱりレンジ炊飯のごはんは固い。
 就労移行支援で、体験利用者用の冊子を作ったり、職場でのコミュニケーションの仕方について学ぶプログラムを受けたり。今日のお昼休憩は、先週ほどのダメージを受けなくて済んだので助かった。
 15時に訓練が終わって帰宅し、コーヒーを淹れてチョコをお伴に飲んだ。ほっとした。Tinderにはすっかりログインしなくなったものの、明らかに気が楽になった。共通の話題があって少し楽しい会話ができていた人もいたけれど、会話の楽しさとは関係なくとにかく気疲れしてしまう。返信ひとつ書くのに何分もかかるし。

2025/04/16 Wed.

 就労移行支援。会社で働くことを想定して、他の利用者さんと協力しながら業務を進めるというプログラムに参加した。業務自体はExcelのデータ入力なので難しくはなかったものの、人と関わりながらというのが私にはとても難しい。プログラムが終わりフィードバックの際に、スタッフさんから「質問しやすい雰囲気がある」と言われて嬉しかった。
 就労移行支援が終わって博多に行き、マルイでやっていたTV魔法使いの約束放送記念ポップアップストアへ。推しCPのSSRがでかでかとプリントされたクリアファイルを買った。こんなに大きなサイズで美麗なイラストを拝めるなんてありがたい。二次元の男性が描かれたクリアファイルは買ったところで使いもしないのに、ついつい買ってしまう。

今日の就労移行支援で受けたプログラムの感想
・作業している人に話しかける難しさ、自分は集中している時に話しかけられても気にしないのに
・自分は多少軽口を叩いたり冗談を言ったりした方が、雰囲気がほぐれて仕事しやすい。人によってはそういう会話は不要だし、不真面目だと思うかも
・自分では10伝えたつもりでも7しか伝えきれていない時がある。情報を正確に伝える難しさ
・入力のスピードを気にしている相手にどういう言葉選びをするか。恩着せがましくなく手助けを提案できるか
・今回はたまたま自分の得意な業務内容だったけど、逆だったら自分は人に手助けを求められるか

2025/04/17 Thu.

 サボテン・多肉植物展があるそうなので福岡市植物園に行こうか迷ったけれど、今日は一日部屋で過ごすことにした。Webサイトのロゴやちょっとしたアイコンのようなものを描いて、スキャンして色を塗って載せた。サイトが自分の落書き帳になったようで楽しい。

2025/04/18 Fri.

 就労移行支援。データ入力、ワープロ検定の2級と準1級。
 そのままミスドに行き、お昼を食べた。久し振りに飲むアイスコーヒーがおいしかった。いつの間にか、コーヒーを飲んでもお腹を下さなくなっている。これで、今後は出かけた先でも好きにコーヒーを飲める! コーヒーが大好きだから、躍り上がりそうなほど嬉しい。
 電車に乗り、太宰府へ向かう。昨日Instagramで知ったPages|Fukuoka Art Book Fairというイベントが気になったので、せっかく行ける距離だからと足を延ばしてみることにしたのだった。太宰府天満宮は観光客と学生がものすごく多くて、スムーズに歩けないほどごった返していた。イベントもかなり賑わっていた。文学フリマに少し似たクリエイティブな空気が充満しているけれど、とにかくおしゃれというか、いかにも「アート」な雰囲気というか、私にとっては敷居が高い感じがした。でも、何かを創作したい、表現したいという意欲が私のような素人でも刺激される空間だった。オオイヌノフグリのイラストが描かれたステッカーがかわいかったのでそれを一枚買うと、お会計をしてくれた人から「雰囲気が合ってますね」と言われた。光栄です。
 あまりの人の多さにこれは博物館も人だらけだろうと思い、せっかく太宰府まで来たものの九州国立博物館は見ずに帰った。行こうと思えばいつでも行けるし。スーパーに寄って卵や食パンを買って帰宅。いくつかのプライベートブランドの扱いがなくなるそうで、商品の棚があちこち空になっていた。

2025/04/19 Sat.

 就労移行支援。今週与えられたタスクの最後の一個に着手(週の始めにいくつかのタスクが課されるので、自分で優先順位や時間配分を考えながら終わらせていくことになっている)。アイロンビーズを見本通りに作るというもの。はたしてビーズで遊んでいて就労に繋がるんだろうかという疑問や不安は飲み込んで、30分かけてすみっコぐらしのキャラクターの絵柄を完成させた。時間が余ったので、残り時間で終わりそうなデータ入力の問題をやった。帰りに八百屋さんへ寄り、トマトとぶなしめじ、玉ねぎ、いちごを買って帰った。スーパーで買うきれいに包装された野菜ももちろん良いけど、八百屋さんの店頭に並ぶ剥き出しの野菜ってなんであんなにおいしそうに見えるんだろう。
 午後、土曜日は人が多いだろうなと思いつつ天神へ歩いて行く。帰省した時に祖母と食べるのに良さそうなお菓子を探して、三越や岩田屋の地下をうろうろした。小さな和菓子を2種類、柚子を使ったものと栗を使ったものを2個ずつ買った。「歌仙」というお菓子を見つけて、推し(ゲーム「刀剣乱舞」の歌仙兼定)の名前と同じだからと自分用に1個買ってみた。帰宅してからおやつに食べる。てっきり小さなお饅頭か何かかと思っていたものの、袋から出てきたのは珪藻土のような質感のかさかさした正方形の板状のもので、食べてみるとメレンゲ菓子のような感じだった。甘くて、さくさくしてとてもおいしい。砂糖、卵、和三盆糖、寒天で作られた干菓子らしい。あっという間に食べ終えてしまった。

2025/04/20 Sun.

 床にフローリングワイパーをかけたり、着なくなった服を処分したり。かわいい服への憧れが募って、「かわいめの服を着たって似合わないし痛いのでは」「流行りのアイテムを買ったところで流行が過ぎたら着づらくなる」という脳内の声をどうにか無視して、ZOZOTOWNで散々吟味した挙句3着注文した。レイヤード用の白いレースのキャミワンピと、もこもこした刺繍の入ったTシャツ、明るい水色のデニム。普段着ないタイプの服ばかりになってしまったけど、届くのが楽しみ。せっかく「かわいい服を着たい」という欲が湧いてきたのだから、世間の目や自己否定と折り合いをつけつつ挑戦していきたい。
 夜、『臆病者の自転車生活』(安達茉莉子、亜紀書房)を読んだ。安達さんは人生を楽しむ熱量がすごいというか、全身で生を味わっているというか、生きることってもっと素直に満喫していいものなんだと気付かせてくれる。そういえば、私が一人暮らしを決心したきっかけのひとつが、安達さんの『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』だった。この本を読んだ時、自分にも住みたい場所に住む自由があるんだと思えた。人も車も多い都会で自転車を所有することは考えていないけど、もしまた感化されたらどうしよう。もっとも、既にしっかり影響されて、iPadとApple Pencilが欲しくなってしまっている。自転車の神様ならぬiPadの神様は私を見ていてくれているだろうか。海辺の石垣によじ登るくだりを読んで、今日の昼間に思いきってかわいい服を注文したことを肯定してもらえたような気がした。たとえ人からみっともないと思われようと、やりたいことがあるならやってみよう。

週間日記(2025/04/07-04/13)

2025/04/07 Mon.

 洗濯機を2度回して、あちこち片付けたり軽く掃除したりし、野菜をいくつか切って冷凍し、今週食べる分の朝ごはん用野菜スープを作り置きした。お昼は残り物の野菜スープと、小松菜をたくさん入れたパスタを食べた。なんだかちゃんと生活をしているような実感が持ててくる。
 実家のペットカメラ越しにとらふくを見たら、それぞれソファと籐椅子の上で気持ち良さそうに寝ていてかわいかった。

2025/04/08 Tue.

 6時過ぎに起きてお弁当を作った。今日は初めて就労移行支援の終日通所。
 就労移行支援でプチブロック、ビジネスメール作成、書類の並び替え訓練、今度受けるプログラムの説明会。1時間のお昼休憩にお弁当を食べる。レンジ炊飯のごはんはやっぱり固い。15時に訓練が終わり帰宅。休憩時間に人とたくさん喋って、ものすごく疲れた。帰ってとりあえずコーヒーを淹れ、クッキーを貪る。IKEAのリラックスチェアからしばらく立ち上がれなくなるほどぐったり疲れた。今日はまだTinderを見ていないけど、もうやめたい。自分には人と関わるのは無理だ。人と関わらずに生きていくのは難しいから少しずつでも慣らしていかないといけないのかもしれないけど、あまりにも負荷が大きすぎる。
 今年の1月に買ったペラルゴニウム オレオフィルムは我が家に来るなりどんどん元気を失っていき、葉が枯れていったのだけど、今日よく見てみたら茎がぶよぶよに柔らかくなっていた。ペラルゴニウムを枯らすのはこれで2回目だ。花を見たかったなあ。
 早めにお風呂と夕食を済ませて寝た。

2025/04/09 Wed.

 就労移行支援。読書をする時間が隔週で設けられるようになったので、『金枝篇』を読み始めた。すごくおもしろい。メモを取りたい箇所があまりにもたくさんあるので、後々UpNoteに打ち込む作業が大変だろうな。その後、部署活動の見学。人と話すと本当に疲れてしまう。
 午後は皮膚科へ行き、ニキビの薬を処方してもらう。帰りに寄った八百屋さんで、いちご1パックと4個入りの紅甘夏を買った。前者については散々迷った挙句、「せっかく福岡に住んでいるのに、あまおうを食べずにいちごの季節を終えるなんて」という屁理屈を掲げて購入を決めた。
 マンション前の植え込みに、ツルニチニチソウの花が咲き始めた。
 昨日、日記アプリDay Oneに課金した。これでひとつの記事(日記)に複数枚の画像をアップロードできるようになったので、過去の写真をせっせと載せる。「On This Day」という機能で、連用日記のように例年の同じ日の日記を見返せるのが便利だ。Tinderで誰かとメッセージのやりとりをするより、Day Oneで自分の日記や写真を見ている方がずっと楽しく感じられてしまう。つくづく、人と関わることに向いていない。

2025/04/10 Thu.

 美術館に行こうかと思っていたけど、一昨日の疲れが取れていないので、今日は一日パジャマで過ごすことにした。掃除をしたり、祖母宛ての手紙を書いたり。エアプランツ コットンキャンディが枯れた。ソーキングをした後に葉の隙間に水が溜まっていたのか、中心が傷んでしまったらしい。ウスネオイデスも元気がない。
 紅甘夏は見た目が紅八朔に似ているからと買ったけど、食べてみると紅八朔よりずっと酸っぱかった。でも、これはこれでおいしい。いちごの方もそれなりにおいしかった。
 週末に健康診断が控えているのに、お菓子をむしゃむしゃ食べてしまった。まあいいか。コーヒーがおいしい。疲れてぼんやりしている。

2025/04/11 Fri.

 就労移行支援。書類の並び替え作業、情報処理技能検定試験(表計算)準2級。セル証明というものを初めて知った。
 帰って、白菜を切ったり甘夏を剥いたり。まだ疲れていて、自分でも笑ってしまう。笑いごとじゃないけど。「人と関わりたいけど関われない」という悩みをオンラインカウンセリングで相談しようか、でもそれも疲れそうだ、と足踏みしている。

2025/04/12 Sat.

 就労移行支援。商品のピッキングを模した訓練。ひたすら商品番号と睨み合い、園芸店での棚卸を思い出した。今週分のタスクが全て終わって時間が余ったので、今日も情報処理技能検定試験(表計算)準2級の問題を解く。昨日復習した関数はなんとかなったものの、数式の中に入力する数字「380000」を「300000」と見間違えるミスをした。数字は嫌いだ。
 少し歩こうと思って出かけた。土日の天神の人の多さを失念していて、人混みを歩くのにちょっとだけ辟易。三越のデパ地下を眺めて、今度帰省する時の祖母へのおみやげに良さそうなお菓子を探す。植え込みにピンク色のつつじとさつきが咲いていて、春を感じた。
 Tinderでやりとりしていた人達から新しいメッセージが来たことを伝える通知が表示されているけれど、アプリを開く気になれずにいる(「24時間以内にログインした」みたいな表示があるのにメッセージが返ってきていないのはなんでだろう、と思わせてしまいそうで)。本来他者と関わる経験を重ねてコミュニケーションスキルを身に着けていくべき時期に、社交不安障害をこじらせて人との関わりを避けるようになってしまったから、私がコミュニケーションに苦手意識を持つのも当然ではあるのだろうけど、今から頑張ってどうにかなるものなんだろうか。今後もまだ数十年生きていくことを思うと、少しでも人と関われるようになっておくべきだということは分かっている。でも、こんなに疲れるくらいなら、もう無理なものは無理だと諦めてしまう選択肢もありなのかもしれない。そう思わざるをえないくらいには人と関わることがきつい。
 明日に控えた健康診断を思うと、病院嫌いの人間としてはテンションが下がる。朝ごはんを食べずに、昼までもつだろうか。健診を頑張ったら、ご褒美に何かおいしいものを食べたい。コメダ珈琲店のみそカツパンが食べたいけど、しばらくものを食べずにいた状態であのカロリーを摂取したら、さすがに身体に良くないかもしれない(そもそもみそカツパン自体のカロリーが凄まじい)。健診が終わってからならいいか。

2025/04/13 Sun.

 市の健康診断。歩いて行くと少し遠いので、バスに乗ることにした。バス停に向かう途中、桜餅のような八重桜の花が咲いているのを見かけた。朝ごはん抜きの空腹の状態で、CoCo壱前の交差点で信号を待つのは辛かった。カレーのおいしそうな匂いが店先に漂っている。満員のバスに揺られて朝から疲れてしまった。これで通勤はとてもじゃないが無理だ。
 健康診断の項目は、身体測定、血圧測定、尿検査、血液検査と少ない。血圧は上が90台で下が60台。注射が大の苦手なので、採血は横になった状態でしてもらった。身長162.6cm、体重61.3kg。腹囲は、看護師さんに「意外と…」と言われたくらいのサイズなのでここには書けない。簡単な診察も含めて、健診は30分程度で終わった。
 とにかくお腹が空いているので、すぐ近くにあったうどん屋さんのウエストに初めて入ってみた。昨日はコメダに行くことを考えていたけど、とてもそこに行くまで待てない。牛肉うどんに、舞茸の天ぷらをトッピングしたものを注文した。おいしかった。うどんで正解だった。
 健診が終わって安堵しお腹も満たされたので、散歩がてら歩いて帰った(もうバスには乗りたくなかったのもある)。植え込みに散りかけの草いちごの花を見つけた。来月にはここに宝石みたいな赤い実がいくつも生るんだろう。普段行かないスーパー(引っ越してきて最初の頃に一度のぞいたきり)を久し振りに覗いてみると、やっぱり変わった食材が色々あっておもしろかった。トレビス、ビーツ、セルリーラブ、すぎたけ、はたけしめじ、食用花(菊、ビオラ、洋蘭、金魚草)、紫蘇の花、青々としたもみじの葉っぱ等々。食べ物に添えられるように管理して栽培された専用のものなのだろうけど、都会はもみじの葉っぱが売れるなんてすごい。

週間日記(2025/03/31-04/06)

2025/03/31 Mon.

 メッセージが来たことを伝えるTinderの通知が、ロック画面に何件か表示されている。それを目にしただけでもう疲れてしまった。別にメッセージをくれた人がどうこうという訳では決してなくて、単に私の対人コミュニケーションの耐性だか許容量だかが極端に少ないというだけだ。人と関わってみたい気持ちは大いにあるものの、とにかく疲弊する。一日にアプリを開く時間を30分などと決めて勤しむにしても、その時間を読書にでも費やした方がはるかに有意義な気がする。退会してしまおうかとはかなり思ったけれど、他者との交流の練習だとでも思って、もうちょっと続けてみようか。
 以前からせっせと作っていた推しキャラのぬいぐるみがようやく完成した。ぬいぐるみ本体も難しかったけど、服を作るのがまた難しかった。でも、あれこれ工夫して形にしていくのは楽しかった。まほステを観ながらぬいを作る時間はあまりにも楽しくて、Tinderをやっているのが馬鹿馬鹿しく思えてくるほどだった。無理をして他人と関わったところで、これ以上に楽しい時間を過ごせるとは到底思えない。

2025/04/01 Tue.

 就労移行支援。年度が替わって、今日から訓練開始時間が10時から9時になった。とりあえず朝起きることはできたものの、洗濯物を干していたら時間ぎりぎりになってしまった。情報処理技能検定試験の1級の問題をタスクのひとつに課されていたので取り組む。とても自力じゃ解けないので、ネットやテキストでひたすら調べながらだった。関数で頭がパンクしそう。大して関数を使えもしないのに。
 一人暮らしを始めて、今日でちょうど半年。それを口実に、ケーキ屋さんでケーキを買ってきた。大学時代に好きだったお店の支店が大丸に入っていたので、これ幸いと10年振りくらいにそのお店のケーキを味わうことにした。いちごのショートケーキと、チョコレートのケーキと、紅茶のムースと、いちごのカスタードタルト。コーヒーをマグカップになみなみ淹れて、おいしく頂いた。まさかまたこのお店のケーキを食べられるようになるなんて、少し不思議な気分。
 以前買っておいた連用日記「10年メモ」の日付が4月1日始まりなので、今日から使い始める。紙のノートに日記をつけるという習慣に憧れて、何度も試みては失敗しているけれど、またしても懲りずに挑戦している。人生ってそういうことの繰り返しなのかもしれないと、ありきたりなことを思う。数年前は、10年先のことを想像しただけで死にたくなっていた。でも、今は10年後を考えても、特に死にたいとは思わない。不安や心配はもちろんあるものの、別にまだ死ぬ必要はないかなと思える。そういう状態でいられるようになったことがとても嬉しい。

2025/04/02 Wed.

 就労移行支援。情報処理技能検定試験の問題の続きで、辛うじて最後まで辿り着けたので答え合わせをした。間違いだらけの無惨な結果で、解答には見たこともない関数(自分が知らないだけ)もいくつかあった。自分が持てるごく少ない知識を駆使してぐだぐだと書き連ねていた意味の分からない関数は、こういうシンプルな作りにまとめられたのか。ひと通り解答を確認した後、他にもあったタスクの中の誤字脱字チェックという作業をした。文章を読んで誤字脱字を探すという以前にもやった訓練だけど、ひたすら数字と格闘した後の日本語の文字は本当に読みやすくて、頭にすんなり入ってくる。楽に理解できることが嬉しくて、やっぱり自分には算数より国語、理系科目より文系科目だとつくづく思った。以前スタッフさんに経理の仕事を勧められたけど、自分には無理だと思う。
 天気が良いので、そのままバスに乗ってまた福岡市植物園へ。新年度が始まって来園者数も少しは減ったかなと思っていたものの、思いのほか人が多かった。園内のベンチに座って、コンビニで買ってきたフライドチキンとサンドイッチを食べる。青空の下で植物に囲まれて食べると一層おいしい。桜はまだぎりぎり咲いていたので、一人でお花見をしている気分。先月来た時も結構な枚数の植物の写真を撮ったのに、またあれこれ撮った。つつじの植え込みに草いちごの花が咲いているのを見つけたり、樹高がありすぎてカメラの画面に収まりきらないタビビトノキを撮ろうと足掻いたりと、とても楽しい。前回は見なかったサトウカエデの木も見つけた。ところが、葉が全部枯れていた。木自体が枯れてしまっているんだろうか。別々の場所でとかげを2匹見かけた。春だ。
 植物園を心ゆくまで堪能してバスに乗り、コーヒーを切らしていたのでスーパーに寄って帰った。八百屋さんの店頭には、少量の山椒の葉っぱがなんと500円で売られていた。480円のつくし、200円のノビル、380円の菜の花、500円のアゲハチョウの幼虫の餌。都会ってすごい。

2025/04/03 Thu.

 9時間半ぐっすり寝た。すごく心身が休まった感じがする。日中は特に何をするでもなくうだうだと過ごした。おやつに食べたステラおばさんのクッキーがおいしかった。
 夕方、仕事終わりの妹と合流して一緒に晩ごはんを食べた。スンドゥブはおいしかったし、妹とのおしゃべりはすごく楽しかった。久し振りに大笑いした気がする。21時頃に天神で解散して歩いて帰り、22時過ぎにはお風呂や歯磨きを済ませて布団に入れた。我ながら良い立地の場所に住んでいる。

2025/04/04 Fri.

 就労移行支援。先日まで悪戦苦闘していたExcelの問題の解答を見て、データベース関数なるものを学んだ。通所時間が10時から9時に変わって、今のところ(まだ3日目だし)遅刻せずに通えているけれど、お昼頃になるととにかくお腹が減る。朝ごはんの量を増やした方が良いんだろうか。
 午後は、また天神に出かけてうろうろ歩き回った。ロフトや無印の雑貨を眺めて、百均で日用品を買い足した。途中にカフェの前を通りすがった時にコーヒーの良い香りが漂ってきて飲みたくなったので、帰宅してから一杯淹れて飲んだ。いつか就職して経済的に今より余裕のある暮らしができるようになったら、気軽にカフェへ立ち寄ってコーヒーを飲むような生活をしてみたい。今日の歩数は一万歩を超えた。

Blueskyから
・他人と過ごして疲弊することはあっても一人でいて嫌になることはないのでぼっちの適性がありすぎる 正確には人と一緒にいることへの適性がなさすぎる

2025/04/05 Sat.

 就労移行支援。Excelの復習。近くの席から、度々嫌な話題が聞こえてきて不快だった。そういう話は居酒屋とかでやってほしい。
 読みかけだった『原典訳 チベットの死者の書』(川崎信定、ちくま学芸文庫)をようやく読み終えた。人が死んでからの四十九日の間にどうやれば解脱できるかという方法が延々と説かれている内容。趣旨とは全然異なるだろうけど、「この段階で仏になれなかった人は、次の段階でこのように行動すれば必ず仏になれる」と繰り返し述べられていくのを読んでいると、現在の時点で何かが思うようにいかなくても、また別の方法や機会が後にあるのだと思えてきて妙に前向きな気持ちになってくる。本の中ではそのようなことは一切言われていないし、むしろ早く解脱できるに越したことはないのだろう。ただ、どんな業を背負った人にも救いはあるというのは、やっぱり生きていく上での何かしらの精神的な支えになる気がする。最後の「文庫版解説」の中で、LSDとユングとトランスパーソナル心理学の話が出てきて俄然おもしろさが増し、思わず笑い出してしまいそうなほどだった。心理士になる夢はすっぱり諦めたけど、心理学自体にはまだ興味があるらしく、そのことに気付いて少しほっとした。巻末の「刊行案内」のページに『金枝篇』があり、いよいよ読んでみたくなってきた。大学生の頃から「いつか読んでみたい」と思っていた本だけど、いい加減挑戦してみても良いんじゃないだろうか。とにかく、久し振りに読書ができて嬉しかった。

2025/04/06 Sun.

 10時間寝た。公園のリサイクルステーションに段ボールや雑紙を持ち込みに行くと、公園内の桜がちょうど満開だった。そのまま天神まで歩いて行き、できあがった新しい眼鏡を取りに行った。ボストン型の細いメタルフレームがかわいい。ソラリアプラザ隣の公園の欅の木が明るい黄緑色の若葉を枝いっぱいに茂らせていて、それがすごくきれいで思わず写真を撮った。今度は博多駅まで歩き、ゴールデンウィークの帰省用にと予約した新幹線と高速バスの切符を受け取った。丸善に寄り、あちこちの本棚を眺め、迷いに迷って『金枝篇』の文庫の上巻を買った。いつか読みたいとは思っていても、手元に本がないことには読みようがないからと内心で言い訳しながら。心理学のコーナーで見た金剛出版の『愛着トラウマケアガイド』と、植物に関するコーナーで見かけた八坂書房の『植物学名入門』がおもしろそうだった(買ってはいない)。一万歩近く歩いて帰宅。
 『原典版 チベットの死者の書』の書き写したい箇所をUpNoteに入力した。ずっと使っていたEvernoteの無料プランが改悪された時はどうしようかと思ったけど、今ではすっかりUpNoteに頼りきりだ。サブスクでなく買い切りがあるというのも助かる。自分の脳の外付けHDDのような感覚で毎日使っている。

週間日記(2025/03/24-03/30)

2025/03/24 Mon.

 家の隣の空き地で、とらちのママである錆猫が歩いているのを見かけた。しばらく地面に座ったと思いきや、その場所の土をざくざくと掘って埋めていたので、用を足していたらしい。
 せっかく実家にいるからと、昨日はフライヤー、今日はハンドミキサーを使う。シンプルなプレーンのシフォンケーキを焼いた。ふわふわに焼き上がって満足。
 お昼ごはんは、近所に住む祖母のアパートへ行ってごちそうになった。祖母と私の2人で食べるとは思えない量のごちそうが机の上にひしめいていた。おいしいのはもちろん、私がごはんを食べることを喜んでくれるのが嬉しくて、力いっぱい食べた。炊きたてのごはんもおかわりした。
 昼過ぎには、祖母と近所の川まで散歩をした。桜がいよいよ咲き始めていた。桜の木の根元には白い水仙がたくさん咲いていて、百合のような強い香りが辺りに漂ってきていた。アパートに戻ってきて、またひとしきりおしゃべりをして、お茶を飲んでおやつを食べ、うちに来てとらふくと遊んで解散。
 ペット用クッションの上で眠るとらちがかわいくて、似たような写真を何枚も撮った。寝相がちょっとずつ変わっていくのだけど、どのポーズもとてもかわいい。ふくちは洗濯物かごの中でぐうぐう寝ていた。声をかけると、「みょーん」と鳴いた。
 夜は、パウダー状のスパイス4種類を使ってカレーを作った。スパイスカレーとは言うけれど、スパイスを使わないカレーというのも妙だし、「味噌入り味噌汁」とでも言っているような違和感がある。できあがったカレーは、父がおかわりして食べてくれた。嬉しい。タンドリーチキンもおいしくできた。
 体重を測ってみたら、また少し減って62㎏になっていた。体脂肪率とBMIも、ぎりぎり標準内に収まった。一人暮らしを始めてからの半年で、5,6kg痩せたことになる。ここ10年の間に増えた20kgを完全になくすことは難しいだろうけど、この調子で少しずつ減らしていけたら嬉しい。

2025/03/25 Tue.

 昨夜寝る時も、今朝起きた時も、私のベッドのすぐ傍にあるペット用マットの上にふくちがいた。荷物をキャリーに詰め込んで、とらふくを撫で、後ろ髪を引かれながら出発。母がふくちを抱っこして、窓越しに見送ってくれた。重たそうだった。
 父に車でバス乗降場まで送ってもらった。朝が早かったので眠いけれど、乗り換えた新幹線で寝落ちて新大阪まで行くことはなかったので良かった。
 マンションの部屋に着く。つぼみをつけていた水耕栽培の水仙は、かろうじてまだ花が開いていなかった。
 慌ただしく就労移行支援へ。よその事業所から依頼されたカレンダー作りの続き。Excelで作っておいたカレンダーをA3用紙に印刷して、ラミネートした。余った時間で、Excelの検定の問題に取り組む。一級はさすがに関数が複雑で、ああでもないこうでもないと頭を捻った。テキストを見て、時間をかければなんとかなりそう。
 すっかり暖かくなったので、ハリオのボトルに水出し緑茶を作った。

2025/03/26 Wed.

 就労移行支援。カレンダー作りの続き。裏面に糊が付いているマジックテープを小さく切って、カレンダーの日付の欄に貼っていく作業。このテープがただでさえ切りにくい上、はさみの刃に糊が貼り付いて切れ味がどんどん悪くなる。もう少し丁寧に切れば見た目がましになっただろうけど、随分雑になってしまった。
 そのままバスに乗って、福岡市植物園へ向かう。明日行く予定だったけど、雨が降るそうなので、晴れている今日のうちに。バスを降りてコンビニでお昼を買い、園内のベンチで食べた。天気も良く、至る所に色とりどりの花が咲いている。チューリップにラナンキュラス、ポピー、ネモフィラ、デイジー、マーガレット、ネメシア、プリムラ、金魚草、ストック、アリッサム、ビオラ、水仙、オステオスペルマムなどなど。春休みだからか、以前来た時とは比べ物にならないほど来園者が多い。花苗がぎっしり植えられた花壇の前で子どもの写真を撮る家族連れ、写真映えのする桜の木の下で互いを撮るカップル、花を背景に一人でぬい撮りをする若い女性。自分も負けじと植物の写真を150枚ほど撮った。Fukuoka Flower Showのプレイベントなるものをやっていたので、高い入場料を払って特別エリアにも入ってみた。おしゃれな飲食店ブースを遠巻きに眺め、手の込んだ花壇の花の写真を撮った。特別エリアを出て、蘭展や温室も眺めた。世の中にはこんなに植物好きの人間がいたのかと思うほど、どこもかしこも人が多い。春だなあ。
 夜、私の布団の上に乗っているとらちの写真が母から送られてきた。もう猫に会いたい。

2025/03/27 Thu.

 やっぱり、9時間も寝ると体調が良い。実家にいた時はそこまで寝ていなかったから、ずっと慢性的な睡眠不足状態だったのかもしれない。
 一日中雨が降るので、夜になってからごみ捨てに行った以外は部屋にこもっていた。手芸をしたり、絵を描いたり。
 水耕栽培の水仙が咲いた。透き通るような白い花びらがとてもきれいだ。ところが、香りが強い。百合に似た、むっと鼻につくような匂いがする。苦手な匂いの花は上から順にウツボカズラ、栗、百合だけど、多分そこに水仙が続くだろう。

2025/03/28 Fri.

 実家の庭でボイセンベリーを収穫する夢を見た。鉢植えで育てていたはずのボイセンベリーはなぜか地植えになっていて、株が大きく茂っている。一粒一粒実を摘む感覚がリアルで、ボウルいっぱいに収穫した。目が醒めて、もうボイセンベリーの収穫の時期だっけと考えて、ボイセンベリーは引っ越し前の庭仕事納めの時に枯らして処分したことを思い出した。枕元に、朝から水仙が匂う。臭い。
 就労移行支援。カレンダーにマジックテープを切って貼る作業がようやく終わった。
 評価面談というものがあって、今後の目標や課題をスタッフさんと話し合った。将来どういう生活を送りたいかといくつか目標を挙げていく中で、先が楽しみになるようなものを掲げても良いとのことだったので(例:「推し活をする」)、「今より広い台所のある部屋に住みたい」を挙げた。スタッフさんに「楽しみですね」と言われた。カウンセリングでも言われたな。
 午後は、予約していた眼科に行く。そろそろ眼鏡を作り直そうと思って、どうせならちゃんと眼科で視力を測ってもらおうと思ったのだった。途中の公園には桜が咲いていた。初めて行く眼科は大きな病院で、なんと診察室が12部屋もある。看護師さんが大勢いて、誰もが忙しそうに立ち働いている。週末だから患者が多いそうで、待ち時間が長くなるが大丈夫かと念を押された。結局、異常がないかの診察も含めて2時間以上かかった。度数を上げると二重に見えるからと、現在使っている眼鏡と同じ度数の処方箋が出された。じゃあ眼鏡屋さんで測ってもらっても良かったのかもという思いが頭をかすめる。対応してくれた年上の女性の看護師さんがにこにこと気さくに接してくれて、それが嬉しかった。
 帰りに郵便局へ寄り、リュックの底に詰め込んでいたゆうパックの小さな箱を発送する。郵便局のサイトで確認したら、今日の午後に出せば明後日に着くとのことだったので、そのつもりでいた。ところが、16時前頃に郵便局へ行くと、もう今日の分のゆうパックの便は回収されていて、月曜までここの郵便局で預かってそれから発送するため、荷物が到着するのは火曜日になると言われた。明後日に届けたかったので、大きい郵便局に行けばまだ間に合う可能性もあるかもとは思ったものの、眼科の2時間待ちで疲れていたし、久し振りに履いたパンプスで靴擦れした足が痛むのもあって、結局ここで発送することにした。今日はちょっとだけついていない日なのかもしれない。
 コンビニに寄ってシュークリームを買い、マンションに帰ってから紅茶を淹れて食べた。本当はコーヒーで一息つきたかったけど、16時を過ぎてから飲むとどうも寝つきが悪くなるので、我慢した。
 夜、インストールしたきり何もしていなかったTinderを始めた。画像をアップロードしたり、自己紹介文を書いて載せたり。田舎にいても就労に漕ぎ着けられそうにないから都会に出てみようと思い切ったのと同じように、人と関わるためには行動しなければと踏み切ってみたけれど、どうなんだろう。前回は初めて人とメッセージのやりとりを続ける所までいけたけれど、結局自分の方から退会して逃げ出してしまった。今回はどうなるかな。

2025/03/29 Sat.

 就労移行支援。職業検索サイトの使い方についての解説。
 昨日作ってもらった眼鏡の処方箋を携えて、眼鏡屋さんに行く。ここでも店員さんがにこにこと笑顔で接客してくれて、仕事だからそういうものなのだけど、やっぱり人から親切に接してもらえると嬉しい。私も良い客たるべく精一杯にこにこ振る舞った。できていると良いけども。
 INCUBEでキッチン用品を眺め、PARCOでステラおばさんのクッキーを買い(今日は10枚660円の日だった)、八百屋さんとスーパーで食材を買い込んだ。籠城でもするのかというほどの買い物になってしまった。明日は台所仕事を頑張ろう。八百屋さんの店頭に、480円に値上がりしたつくしに加え200円でノビルまで売られていた。都会はこういうものまで売れるのか、すごいな。ノビルなら、実家の庭に腐るほど生えているのに。
 昨日始めたTinderに課金して、自分にライクしてくれた奇特な人達のプロフィールを見ていく。自分からライクをする勇気はないので、今回もライクしてくれた人の中から「この人ならもしかしたら話せるかも」と思える人を探していく算段だ。でも、どこをどう見て私のプロフィール文からあなたの需要と噛み合う要素を見出したのかと問い詰めたくなるような御仁からのライクも少なくない数ある。一応、ライクをくれた人のプロフィールは一通り目を通すようにしているものの、もうそれらを眺めるだけで疲れてきてしまった。その上、自分の誤操作で、プロフィールを見てもいない人といつの間にかマッチしてしまっている(気付いてから慌てて解除した)。もしも誰かとマッチして実際に会うことになってしまった際、顔を見た途端に回れ右をされたらさすがに傷付くので、画像の3枚目に自分の顔が写った写真を載せている。整った顔を持っていて、それを1枚目に載せているような人は、きっと自分の何倍もの数のライクが来てさぞかし大変だろう。シスヘテ男女の婚姻ありきのマッチングアプリは馴染めない気がするし、あわよくば性別問わず友達作りもできないかという理由でTinderを使ってみているけれど、じゃあここに馴染めるかと言われると、残念ながらそんな気は一切しない。

2025/03/30 Sun.

 一昨日予約した美容室に行く。初めて行く美容室で、髪に関すること以外の話題を一切振られなかったのでありがたかった。髪を染めてもらっている間、眼鏡無しではできることが限られているので、フォントを大きくしたKindleで青空文庫を読んでいた。寺田寅彦の「コーヒー哲学序説」と太宰治の「道化の華」。
 帰宅してコーヒーを飲み、台所仕事。食パンを冷凍し、白菜・にんじん・玉ねぎ・ぶなしめじを切って鍋一回分ずつの量に分けてポリ袋に入れ冷凍し、具材と調味液を合わせて後は火を通すだけの状態にしておいた豚の生姜焼きとねぎ塩豚丼の具を冷凍した。これでしばらく自炊が楽になる。
 意を決して、Tinderで自分にライクをくれた人の中から何人かにライクを返した。右スワイプをするまでに3日かかるような人間には、マッチングアプリというものは不向きなんじゃないだろうか。2人ほどメッセージを少しやりとりして、もう疲れてしまった。

週間日記(2025/03/17-03/23)

2025/03/17 Mon.

 洗濯機を回して、お弁当を作る。あと一着くらい入るだろうと厚手の部屋着を追加したのが運の尽き、衣類の片寄りを直そうと洗濯機が無限に給水するモードに陥ってしまい、衣類をバランス良く配置し直しても駄目で、結構な時間を格闘に費やしようやく洗濯が終わった。朝から疲れた。お弁当の中身は、オムレツなのか卵焼きなのかよく分からない形状の焼いた卵、アスパラ肉巻き、小松菜のごまあえ、ふりかけごはん。
 更新した精神障害者手帳ができたとの通知が届いていたので、区役所の健康課に行く。バスがなかなか来ず、乗り場を間違えたかと焦り始めた頃、10分遅れでバスが来た。等級が2級に変わった手帳を受け取る。2級は「精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの」というものらしい。バスを待つより歩いた方が早そうだったので、帰りはせっせと歩いた。車が多い大きな交差点で、周囲に他の歩行者がいない中、広い横断歩道を一人で渡った。数年前ならできなかっただろうなとふと思った。以前は、地元の小さな横断歩道でさえ、周りの車内からの視線があるのではと不安を感じて渡るのに緊張していたのだった。長年のカウンセリングのかいあって、今は特に不安を感じることもなく、こうしてぼんやりしながら横断歩道を渡ることができている。できなかったことができるようになったのだと思えば嬉しいけれど、そもそも社交不安障害を発症する前は難なくできていたことだったし、できるようになったところで「日常生活が著しい制限を受ける」だ。なんだかな。
 水耕栽培の水仙のつぼみがぐんぐん伸びている。花が咲くのが楽しみだけど、私が実家に帰省している間に咲いてしまいそうな気もする。良いタイミングで咲いてほしい。

2025/03/18 Tue.

 就労移行支援。マニュアルを見ながら、小さな箱を紙でラッピングして、リボンを掛ける作業。ラッピングは園芸店のバイトで散々やっていたことだったので、紙での包装自体はすぐにできた。ところが、当時はリボンといえば専らフレンチボウ頼りだったので、リボン結びがなかなかうまくできない。今回はあらかじめ切ってあるリボンを使うので、結んだ端の長さを均等に揃えようと思うとこれが難しい。裏表もあるタイプのリボンだったので、そこも考えるとなると本当に手ごわい。なんとか3箱作業し終えて、スタッフさんに確認をもらう。別に、リボンの裏表まで気にする必要はなかったらしい。園芸店でこれだけ時間をかけてラッピングしていたら、社員さんに怒られただろうな。
 ナノブロックによく似た百均の小さなブロックに取り組むよう言われたので、作り方の図を見ながらかわせみの形に組み立てる。こんなブロック遊びをしていてはたして就職に繋がるのか不安ではあるけれど、就職率が高いらしい大手の就労移行支援事業所がプログラムとして提供していることなんだからと己に言い聞かせる。レゴのようなブロックは子どもの頃からあまり関心がなく特に遊んでこなかったから、なんだか新鮮だった。まさか30代に入ってこういうブロックで遊ぶ日が来ようとは。なんとか訓練時間内に作り上げた。私はブロック遊びは別に好きじゃないということが改めて分かった。
 帰宅してお昼を食べ、台所に立つ。解凍してごまあえにできるよう小松菜を茹でて切って冷凍し、帰省から戻ってきてすぐに朝ごはん用のスープを作れるよう具材を刻んで冷凍し、にんじんと干し椎茸の煮物を作って冷凍、ピーマンの肉詰めを後は焼くだけの状態にして冷凍、食パンを一枚ずつ冷凍、トマト缶を小分けにして冷凍、ごはんを炊いて一食分ずつラップに包んで冷凍。ただでさえ容量の少ない冷凍庫がぱんぱんになった。でも、これでしばらく自炊やお弁当作りが楽になる。
 先日、福岡県知事選で票を入れた候補が、Twitterでやらかしていた。外国人差別ととれる内容のツイートをしていて、指摘されても「差別主義者ではありません」とうそぶいている。しまったなあと思った。あるマイノリティの権利を保障すると言う人が、まさか別のマイノリティを排除しようとするとは思わなかった。世の中そんなうまい話はないということか。それにしても、候補者の中で唯一まともそうだと思った人がこの認識だったとは。私の一票を返してほしい。
 自分の日記ZINEを、ようやくじっくり読んでみた。あれだけパソコン画面と睨み合って推敲したにも関わらず、あるわあるわ、誤字に脱字に変な言い回しに。やっぱり画面と紙面では勝手が違うのか。直したい所が10ヶ所はあった。でも、自分の日記が本の形をしているのを読むのはなかなかおもしろい。自分の言葉で書いているせいか、妙な読みやすささえ感じる。せっせと日々の記録を書き溜めてきて良かった。凝りずにまた作ろう。

2025/03/19 Wed.

 就労移行支援。箱いっぱいに入った小さな木の棒を指示通り検品して、決められた本数ずつ袋に詰める作業。それが終わったのでExcelの練習問題に取り組むも、こちらは時間内に終えることができなかった。どこかで掛け算割り算を間違えているのか、それらしい数字がいっこうに出てこない。なぜ……。
 2ヶ月振りにオンラインカウンセリングを受けた。泣くつもりなど全然なかったのに、話の流れで「人からがっかりされるのが怖い」と言った途端に涙がぼろぼろ出てきて、そういう自分に笑ってしまいそうだった。カウンセリングの最後に、臨床心理士の先生が私の未来について「楽しみですね」と言ってくれて、それがやたら嬉しかった。私もこの先の私のことを楽しみに思って良いんだなあ。

2025/03/20 Thu.

 遅めに起きてホットケーキを焼いていたら、後はお湯を注ぐだけだったドリッパーをひっくり返して、IHコンロと床にコーヒーの粉をぶちまけてしまった。買ったは良いものの全然使っていなかった掃除機が、ここにきて目覚ましい活躍を見せた。ホットケーキは生焼けだった。
 帰省の荷造りをする。普段から荷物が多いタイプの人間なので、連泊となるといくらでも荷物が増えてしまう。
 推しぬいの洋服作りの続きに着手。楽しい。夕方になってもまだ作業を続けていたかったけど、なんとか切り上げて燃えるごみを出し、お風呂に入って洗濯機を回した。
 明日はとらふくに会えて、あちこちに咲いているだろう春の野花もたくさん見られるだろうと思うと、妙に目が冴えてなかなか寝付けない。新幹線で寝過ごしませんように。

2025/03/21 Fri.

 髪全体を後ろで一本の太い編み込みにした。ぼたんえびのような形だ。髪が伸びて、好きな髪形ができるようになったので嬉しい。ケープで固めたつもりだけど、時間が経ったら崩れそう。
 マンションの玄関先の植え込みに、白いクリスマスローズの花がいくつも咲いている。実家の庭に植えっぱなしにしているものとそっくり同じ色だ。
 就労移行支援。他の事業所からの依頼で、Excelを使ってカレンダーを作る。その作業自体は難しいことは特になく、すぐにできた。ところが、残った時間で取り組んだ、一昨日の続きのExcelがどうにもうまくいかない。何度も見返してやり直すも、最終的には絶対に間違っているとしか思えない数字が出てしまう。音を上げて解答見本の数式を確認してみたら、問題の指示にない算数の部分を間違えていた(掛けたり割ったりする数字の単位が「時間」と「分」だった時にどちらかに統一するために計算しないといけないのに、それをし忘れているような類の間違い)。数字に弱いからExcelにも苦手意識があると言うと「計算はExcelがしてくれるから大丈夫」みたいによく言われるけど、そもそもExcelに計算させるための式を考えることができない。
 一度マンションに戻って取ってきたキャリーケースを引きずり帰省。博多駅の構内で、ちょっと良いおにぎり屋さんのおにぎりを買ってみたら、2個で700円もした。おいしかったけれども(柚子胡椒風味の地鶏の炭火焼きのおにぎりが特に)。新幹線の窓から、明らかに冬のそれとは違う春らしい青々とした田畑が見えて嬉しくなった。乗り換えたバスからは菜の花とれんげ、水仙、ムラサキハナナ、草いちご、馬酔木の花が見えた。もう菜の花が咲いていたのか。高速道路の山々には、桜らしき花がちらほら咲いていた。すっかり春だ。地元のバス乗降場に着き、予約していたタクシーで祖母のアパートへ(両親はまだ仕事から帰ってきていないので)。運転手のおじいさんがおしゃべりな人で、こちらが訊いた訳でもないのに昔の仕事の手柄話や有名な同級生の話を色々語っていた。心にもない「すごいですね」という相槌を何度打ったか分からない。もし乗客が私のような女性じゃなくて、ある程度年を重ねた男性などだったら、こんな話を聞かされることもなかったんだろうな。
 夕方まで祖母のアパートで過ごす。私の帰省を喜んでくれているようで嬉しい。おみやげと、太宰府天満宮で買ってきたお守りを渡した。お茶を飲み、煮物やおはぎを食べ、色々おしゃべり。
 その後、祖母と一緒に実家へ歩いて行き、とらふくに会う。とらちが窓辺で待ってくれていたので、それを外から見た私も祖母も大喜びだった。一ヶ月振りの猫達は、私のことをあまり警戒していなかった。2人と2匹でひとしきり遊び、祖母は帰っていった。
 庭を一周して、春の野草の写真を撮る。すみれやほとけのざ、オランダミミナグサ、ムラサキケマン、きゅうり草といった見知った面々が花を咲かせている。畑にこっそり種をまいておいた花も、花こそ咲いていないけれどそれなりに株が育ってきている。こぼれ種のカモミールも生えてきていた。
 帰宅した両親におみやげを渡し、晩ごはんを食べる。夜、父は社会人吹奏楽団の練習に行ったので、その間に母と近所を散歩した。地元の夜道は本当に真っ暗。
 寝る時は、私のベッドのすぐ傍に置かれたペット用マットにふくちがいた。一緒に寝てくれるつもりらしい。嬉しい。

2025/03/22 Sat.

 ひたすら猫の写真を撮る。キャリーケースをわざと開いて置いておいたら、さっそくふくちが中に入ってキャリーの中を毛だらけにしていた。
 今年に入って2回目の精神科の診察。メンタルの病気をやってから、こんなに診察の間隔が空く日が来ようとは思わなかった。結構元気にやれていること、食事も睡眠もしっかりとれていることを伝える。福岡で友達などはできたかと訊かれた。もちろんできていない。9週間分の薬(トリンテリックス、アリピプラゾール)を処方してもらった。
 お昼ごはんは、七輪で色々な具材を焼いて食べた。炭火で焼くと大抵のものがより一層おいしくなる。
 お腹いっぱい食べて、母と近所を散歩した。天気が良くて、散歩日和だった。水仙、からすのえんどう、オランダミミナグサ、なずな、つくし、菜の花、ほとけのざ、オオイヌノフグリ、クレソンの写真を撮る。川沿いの道をひたすら歩き、川辺に降りて水を触ってみた。少し冷たい。水が澄んでいて、水面には日差しが当たってきらきらしてきれいだった。

2025/03/23 Sun.

 今日は長い散歩に出かけ、母とひたすら歩く。モンシロチョウやモンキチョウが飛んでいるのを見かけた。途中にカフェへ寄って大学芋やりんご飴を買い、屋外のベンチに座り分け合って食べた。この食べ歩き散歩は母の発案。こういう楽しいことを思いつくのが、母は本当に上手い。帰りは、私達が散歩をしている間吹奏楽の演奏会を聴きに行っていた父が車で迎えに来てくれた。すごく歩いた気がしたけれど、散歩の歩数自体は8,000歩ほどだった。
 晩ごはんは、母とそれぞれ一品ずつおかずを作った。私はからあげ担当。我ながらおいしくできた。

週間日記(2025/03/10-03/16)

2025/03/10 Mon.

 ドラッグストアで日用品を買った後、八百屋さんを覗いたところ、2kgで税込430円の紅八朔が売られていた。すごく迷った挙句、こんな機会は滅多にないからと思い切って購入した。ずっしりと重い紅八朔が7個も入っている。帰ってからさっそく皮を剥いて、今日のうちに3個も食べてしまった。甘酸っぱくてみずみずしく、とてもおいしい。
 春っぽいとらふくを描きたくなって、春の野草ととらふくの絵を描いた。たんぽぽ、れんげ、オオイヌノフグリ、白詰草、からすのえんどう、かたばみ、つくし、すみれと、猫のとらふく。絵本のような絵を描けるようになってみたい。

2025/03/11 Tue.

 就労移行支援。データ入力ソフトと、Wordの検定問題。他の利用者さん達の会話が聞こえてきて、その内容があまりにもしんどかったのでげんなりした。私と正反対な政治的意見と、特定の国の人に対する非常に差別的な発言。きつい。
 祖母宛ての手紙を書いた。昨日描いたとらふくの絵もポストカードに印刷して同封した。喜んでくれるといいな。
 昨日紅八朔と一緒に買ってきた野菜を調理。ブロッコリーは茹でてミモザサラダに、アスパラガスは肉巻きにして後は焼いたら食べられるだけの状態で冷凍しておいた。
 AI生成画像に対してなんとなく抱いている嫌悪感や忌避感についてぼんやり考えていたら、ゲーム「魔法使いの約束」のシャイロックの魔法科学に対するそれと近いのかもしれないと思った。他の人達が描いた絵を学習してそれらしい画像を生み出す生成AIと、他の魔法使いあるいは魔法生物の石を使用して魔法を使う魔法科学。他者の労力や生命(だったもの)を元手に、自分の何かを犠牲にすることなく目的のものを作り出すという点では、よく似ているんじゃないだろうか。

2025/03/12 Wed.

 就労移行支援。就労移行支援事業所の職員さんと相談支援事業所の担当者さんと、担当者会議なるものがあった。前者の職員さんには、普段顔を合わせて話しているのもあってか私の言いたいことがある程度伝わっているようだったものの、後者の担当者さんについてはなかなかうまく話せなかった(誰かに対してうまく話せたことなどないのはともかく)。私の思い込みに過ぎないかもしれないけれど、期待されている答えが見える(ように思える)と言うのか、向こうが私のことを解釈した内容について「はい、それで合っています」と言わされているような感覚を覚えた。私も別に人の話を聞いて要点を捉えて理解することが得意な訳じゃないし、別々の人間なんだからそもそもコミュニケーションというもの自体スムーズにいかないものなのだと頭では分かっているつもりだけど、臨床心理士の先生によるカウンセリングで得られる「分かってもらえた!」という感覚をつい支援職の人達に期待してしまうのかもしれない。

2025/03/13 Thu.

 実家に植えているさくらんぼの木の写真が母から送られてきた。これまでに見たことがないほどたくさん花を咲かせている。どうして私が家を出てからそんな本気を見せるんだ。
 早起きして、以前から行きたいと思っていた北九州へ。大学時代によく乗っていた高速バスに10年振りくらいに乗る。すごく懐かしい。高速道路を走っている時、窓から草いちごのような花が見えた。もうこの時期には咲くんだっけと記憶があやふやになっていることに狼狽える。草いちごの花の時期を忘れるなんて。遠目には梅か桃か分からない、濃淡のピンクや白の花を咲かせた木も多く見かけた。春だなあ。途中に、大学卒業後に就職して最初に配属された市を少し通った。地名を見ても変にどきどきしなくなるまで、随分かかったものだと思う。高速道路を下りると、懐かしいお店や看板がちらほら見えた。目にして初めて存在を思い出すようなものもある。大好きでちょこちょこ行っていたパンとケーキのお店は、いつの間にか閉業してしまっていた。卒業した大学も窓から少し見えた。ぼろぼろだったサークル棟は今も使われているのか、それとも建て替えられたのか。気になったけど、そこまでは確認できなかった。
 小倉駅前でバスを降りる。これも10年振りくらいの小倉駅。初めてのアルバイトでビラ配りをして、異様な不安を感じて社交不安障害の症状を自覚した場所もあれば、その直後に駆け込んだ心療内科もある。魚町の商店街も、当時はそんなに来たことがなかったはずなのに、やっぱり懐かしい。何だかんだ大学時代は楽しくて、興味のあることを好きなだけ学べるという幸せを満喫できた時期だった。良い思い出がある場所を持てるのは嬉しいことだとしみじみ思う。
 ゲーム「刀剣乱舞」の歌仙兼定(細川忠興の刀)にのめり込んで以来ずっと行きたかった、小倉城へ向かう。大学時代に一度来たことはあったけど、当時はまだ刀剣乱舞というゲーム自体がなかった。細川忠興が築城しただけあって、城内には忠興に関する資料や説明書きが色々ある。連れてきたもちマス歌仙のぬいぐるみと、こっそりぬい撮りをした。
 すぐ近くの北九州市立文学館にも行った。ゲーム「文豪とアルケミスト」に以前ハマっていたおかげで近現代日本文学はいくらか読むようになったものの、ここの文学館で扱われている作家の作品はほとんど読んだことがなかった。火野葦平の遺書に芥川龍之介の「或る漠然とした不安」というフレーズが引用されていて、私もかつて自殺を図った時には遺書にそれを書いていたので、共通点らしきものを見つけて勝手に親近感を覚えてしまった。
 歩いて小倉駅に戻る。途中、青い花をたくさん咲かせた植え込みのローズマリーや、これまた久し振りに見るマカロニ星人の写真を撮った。
 電車に乗って門司港に移動。山に囲まれた土地で育った人間なので、海を見るとどうしたって物珍しくてはしゃいでしまう。おっかなびっくり海面を覗き込んだら、赤や白のくらげがいくつか浮かんでいた。これも写真を撮る。
 お昼は、プリンセスピピというお店で食べることにした。順番待ちではあったけれど、ここのカレーを食べてみたかったので、辺りに漂うカレーの香りを嗅ぎながらお店の前のベンチで待った。パエリア鍋に盛られた野菜たっぷりの焼きカレーと、ふぐの唐揚げを注文した。色んな種類の野菜が一切れずつ乗っていて、ごはんは白ごはんと雑穀米(だった気がする)の2種類が使われている。カレーはとてもスパイシーだけど辛すぎない。苦手な長芋以外は全部おいしかった。くるみ高菜というお漬物もついてきて、それもおいしかった。
 門司の出光美術館で、気になっていた「響きあう陶画の美 琳派のやきもの」展を見る。焼き物のことは何も分からないけれど、分からないなりにそれぞれの作品をきれいだと感じた。植物や鳥のモチーフが多いのも個人的に嬉しい。俵屋宗達の大きな屏風には色々な植物画が描かれていて、ノウゼンカズラやタイサンボク、蕨まであった。時代や場所が遠く離れていても、絵を見て何の植物だか分かるという感覚は、何度経験してもおもしろい。
 美術館から海峡プラザへ行く途中の歩道で、猫を見かけた。遠くから写真を撮ったものの、逃げる気配がない。我が家の猫達にやるように手招きしてみたら、まっすぐこちらへ近付いてきて撫でさせてくれた。片耳がカットしてあるので、地域猫なんだろう。太い手足としっぽ、もふもふの毛並みがかわいい。しばらく撫でたけれどなかなか傍を離れないので、名残惜しく思いながら手を振って立ち去った。
 せっかく門司まで来たからと、父母と祖母へのおみやげを買った。ふぐに関する商品が多くて、所々に「とらふく」と書かれているのでなんだか愉快だ(実家にいる猫達の名前は「とら」と「ふく」)。「とらふくみそ汁 とらふくの身入り」と書かれたPOPもあった。浮かれてソフトクリームまで買い、海が見える場所のベンチに腰掛けて食べた。すぐ目の前の地面に一羽の雀がずっといて、どうやら私がコーンのかけらを落とすのを待っているらしかった。
 電車と地下鉄を乗り継いで帰宅。朝から歩き回ってさすがに疲れたけれど、楽しい日帰り旅行ができた。

2025/03/14 Fri.

 就労移行支援。指定された色と個数のアイロンビーズをポリ袋に詰める作業。作業自体は1時間足らずで終わったものの、作業の終わりを報告できそうなタイミングにありつけず(フロアのスタッフさんはずっと他の利用者さんの対応をしていた)、結構な時間をぼんやり過ごす羽目になった。こういう時ってどうしたら良いんだろう。待つしかないか。
 午後、ニキビの薬をもらいに皮膚科へ行った。薬を1ヶ月分でなく2ヶ月分処方してもらえないか訊こうと思っていたのに、言いそびれてしまった。
 昨日小倉城の売店で買ってきたぶどう味の琥珀糖を食べてみたらあまりにもおいしくて、お茶も用意せずにそのまま平らげてしまった。琥珀糖に対する冒涜だ。でも、本当においしかった。しゃりっとした歯触りが楽しい表面も、果肉のようにぷるぷるしたゼリー状の中身も、どちらもおいしい。甘さと香りは控えめで、とにかく食感が良い。琥珀糖という食べ物はいつか食べてみたいと思って密かに憧れていたものだったけど、こんなにおいしいものだとは思わなかった。スーパーなどでたまに見かける市販の琥珀糖も同じようにおいしいのかどうか、そのうち確かめてみなければ。

2025/03/15 Sat.

 就労移行支援。怒りの対処法について学ぶプログラムを受講。自分の場合、春の花がたくさん咲いた野原を思い浮かべると怒りの感情が穏やかになりそうだと思った。水仙の花の香りとか、オランダミミナグサの葉の手触りとか、蜜蜂の羽音とか。ただ、それはそれとして、怒るべき時にはしっかり怒れる人間でいたいとは思う。
 マンションの前の植え込みのクリスマスローズが、白い花をいくつか咲かせている。実家の庭に植えっぱなしにしているクリスマスローズも咲いているらしい。
 朝からずっと雨が降っているので、午後また出かけるか少し迷ってから、福岡県知事選の期日前投票に行った。ベターな選択肢を考えても、消去法でいっても自分が選ぶべき候補ははっきりしていた。憲法九条改悪反対で、同性パートナーシップ制度と選択的夫婦別姓に賛成な人がいて良かった。共産党が支持しているというのも良い。投票した後に知ったけど、候補者の中には性的マイノリティ同士の結婚について「気持ち悪い」だとか、「LGBTQには反対」などとコメントしていた人がいたらしい(どちらも別々の人の発言)。仮にも政治家をやろうとしている人間が、市民に対してそんなことを言えてしまうのか。すごいや。
 ソラリアプラザを出た所にある花壇に、色とりどりのプリムラやパンジー、チューリップが咲き誇っていたので、思わず写真を撮った。都会の花壇は手が込んでいて、見ていて楽しい。とはいえ、咲き終わったパンジーの花がらを見ると、つい根元から折り取りたくなってしまう。園芸店で働いていた頃は嫌というほどやっていた作業だけど、この作業で給料が発生するなんておいしい仕事だと思いながら楽しくやっていた。
 イオンで辛ラーメン焼きそばの袋麺、ロフトでお弁当箱とお箸を買った。前者は大好物になった食べ物だけど、今のところここでしか取り扱っているのを見かけないので、ついいくつか買ってしまった。後者は、来月から就労移行支援を午後まで利用する日が出てくるので、お弁当を作って持っていくために買った。何事も形から入るタイプなので、洗いやすくて(重要)好みのデザインのお弁当箱を使えば、いくらかはお弁当作りのモチベーションになるんじゃないだろうか。でも面倒くさいなあ。
 雨風の中を歩いて帰る。今日の歩数は一万歩を超えた。昨日も8,000歩、その前は15,000歩歩いたので足が疲れている。マンションに帰り着いて、椅子に座ってコーヒーを飲んだら心底ほっとした。ふと水耕栽培の球根を見たら、葉っぱしか生えていないと思っていた水仙に、にんにくの芽のようなつぼみがついているのに気付いた。私の部屋にも春が来ているらしい。

2025/03/16 Sun.

 目覚ましをかけずにぐっすり9時間寝た。朝ごはんを食べて、せっせと家事を片付ける。朝ごはん用のスープを作り置きして、賞味期限の迫った厚揚げを煮て、オムライスなどにすぐ使えるようにんじんと玉ねぎをみじん切りにして炒めて冷凍して、水耕栽培の植物の水を替えて、洗濯物を干して、洗濯機に洗濯槽クリーナーを入れて浸け置きして、柔軟剤を詰め替えて、メイクブラシを洗った。
 今は午前中だけ就労移行支援に行っているけれど、来月からは午後まで利用する曜日を設ける予定なので、それに備えてお弁当作りの練習をした。昼休憩は1時間あるそうだから、マンションに戻ってさっと食べることもできるけど、一度帰ってまた出かけるのは絶対に億劫だ。買ってきて食べたり、外で食べたりすると出費がかさむので、得意ではないけどお弁当を作って持っていくのが一番良いだろう。先日作って冷凍しておいたアスパラの肉巻きを焼いて、茹でて切って冷凍しておいた小松菜をごまあえにして、見よう見まねで卵焼きを作った。ごはんは、DAISOで買ってきたレンジで炊飯できるという調理器具を使って半合炊いてみた。水が多すぎたようで、しっかり吹きこぼれてしまった。事前におかずをある程度用意しておけばお弁当を作れるということが分かったので、良い練習になった。慣れればもうちょっと手際良くできそうな気もするけれど、問題はこれを出かける前の朝にできるかということかな。

週間日記(2025/03/03-03/09)

2025/03/03 Mon.

 食べたくなってホットケーキを焼いたものの、やっぱり私はホットケーキをきれいに焼けない。焦げこそしなかったものの、若干生焼けだった。パウンドケーキやシフォンケーキなら焼けるんだけどな。
 月が変わってから、まだ外の空気を吸っていない。夜になって、ごみ捨てのためにようやく外に出た。
 ひたすら手芸に打ち込んだ三日間だった。楽しかった!

2025/03/04 Tue.

 就労移行支援。Excelの問題に取り組んだ。VLOOKUP関数とかいうものがやっとぼんやり分かってきたけど、まだメモを見ないとろくに使えない。毎週行われるスタッフさんとの振り返りの時間に、話を聞いてメモを取れるのは強みだと言われた。得意とまでは思っていないけど、園芸店で働いていた時に「すぐにメモを取るね」と年上の社員さんに笑われたくらいにはよくメモを取る。一度教わったことをまた尋ねるのは悪い気がするし、仕事をより早く正確に覚えられるならとしていたことだったので、こまめにメモを取る行為がからかいの対象になるのかとその時は内心驚いた(その社員の人はおそらくメモをほとんど取らないタイプ)。書いたメモの内容を整理してノートに自分用のマニュアルを作っていたことが知れたら、さらに何か言われていたのかもしれない。
 就労移行支援は、(楽しさを求めて利用するものではないとはいえ)別に楽しいものでもない。なんなら行くのが億劫に感じられる時も多いくらいだ。でも、毎週決まった日数通う場所があるというのは良いのかもしれない。挨拶をしたり、体調が悪いと言えば気にかけてもらえたりするコミュニケーションが発生するのは、多分自分にとっては何かしらプラスの効果があるはずだ。気疲れするという点ではマイナスの作用もあるけれど。
 午後は推しぬい作りの続き。前髪を刺繍した。いよいよゴールが見えてきて、どきどきする。

2025/03/05 Wed.

 就労移行支援。電話応対についてのプログラムを受講した。ペアを組んでロールプレイングをする場面があって、ものすごく気乗りしなかったけど、しないと言う方が勇気が要るので渋々参加した。今日はたまたま少し賑やかな日だったので良かったものの、もしフロアが静かだったら電話の通話を模した会話をするのは相当苦痛だったと思う。静かな場所で話すのは本当に苦手だ。
 スーパーで食材を買い込んで帰宅。頭と胴体をなんとか縫い合わせて(一連の作業の中で最も難しかった)、とうとう推しぬいが完成した。手作り感溢れる出来ではあるけど、我ながらとてもかわいい。ここから洋服作りという途方もない作業が始まるけれど、とりあえず今日のところはぬいぐるみができあがった喜びを噛み締めている。

2025/03/06 Thu.

 天神に行き、ユザワヤと百均で手芸の材料をいくつか買った。帰りに寄った八百屋さんで、4個税込214円の紅八朔を見つけ、大喜びで購入した。
 昨日スーパーで買ってきた野菜を、すぐに使えるように各種切り刻んで冷凍した。包丁とまな板をいちいち出すのが面倒なタイプのものぐさだから、こうしておくと調理のハードルが各段に下がって良い。

2025/03/07 Fri.

 就労移行支援。紙袋を作る軽作業と、郵便物の仕分け。前者の訓練は工作気分で楽しかった。マニュアルを見ながら、紙を切ったり折ったり貼ったりして袋を作るというものだ。マニュアルを読んでやり方を理解できるかとか、手先を使ったり丁寧さが必要だったりする作業は得意かとか、そういう適性を見る目的があるんだろう(多分)。でも、連日のぬいぐるみ作りの方がはるかに難しい作業だったので、割と気楽に取り組めた。器用さが求められる作業はどちらかといえば得意な方ではあると思うものの、仕事として毎日勤しむとなるとやっぱり大変なんだろうか。趣味としては最高に楽しいものだけども。
 スマホに付けていたビーズのストラップがちぎれて、すべてのビーズが床に散らばった。これが外出先で起きた事件でなく、マンションの自室で起きたできごとである幸運にただただ感謝している。もしこれが出かけた先でちぎれて、ビーズを拾い集める事態になってしまったらと思うとぞっとする。怖い物を持ち歩いていたものだ。

Blueskyから
・絶対絶対絶対不毛だと分かってるのに、人生で一度くらいは他者と親密な関係を築く経験をしてみても良いのでは…とまたマッチングアプリを入れそうになってる
・社交不安障害のおかげでコミュニケーションスキルや他者と関わった経験が人より圧倒的に不足しているので、今からでも人と接する機会を増やしていったほうが良いのでは…と思う 思いはするけど普通に社交不安障害だから無理
・世の中の大多数の人が楽しんでるらしいものなのに自分はそれをほぼ経験していなくてその良さをいまいち理解できていないという点において私の中では恋愛はディズニー映画と同じ範疇にある なんとなく縁がないけど映画一本観てみるくらいのことはしてもいいんじゃ…??となっているのが最近

2025/03/08 Sat.

 就労移行支援。困った時に利用できる行政の金銭的なサポートについて学ぶプログラム。退屈してしまって、メモを取る振りをしてテキストに古代ルーン文字で落書きをしていた。小学生の時に覚えたアルファベット変換表だけど、結構覚えているものだ。
 今日と明日にそれぞれ1個ずつ食べようと思って剥いた紅八朔があまりにおいしくて、2個とも夜に食べてしまった。酸味と甘さと苦み、すべてのバランスがちょうど良く、本当においしい。贅沢を覚えてしまいそうだけど、あの値段ならまた買ってきてしまおうか。

2025/03/09 Sun.

 潰して束ねた段ボール箱をリサイクルステーションへ持ち込み、その足で博多まで歩いた。イヤホンでcoly Original Sound Track Album 魔法使いの約束 vol.2の曲を聴きながら歩くと、散歩が各段に楽しくなって良かった。中央の国の曲「Process」がすごく好きだ。博多駅のアミュプラザを色々見て回り、中川政七商店で瀬戸焼のマグカップを色違いで2個購入した。両親の誕生日プレゼントにそれぞれ渡そうと思う。使ってくれるといいなあ。帰りも地下鉄には乗らず、30分かけて歩いた。都会の花壇は、地元よりお金のかかった花苗が植えてあるので見ていて楽しい。パンジーの花びらがグラデーションになっている辺り、一番安い品種の苗ではないんだろうなと邪推してしまう。この時期はパンジー、プリムラ、アリッサムが植わっていて、その隙間からチューリップの葉が伸びだしてきていた。春だ。

週間日記(2025/02/24-03/02)

2025/02/24 Mon.

 洗濯物を干し、冷凍鍋野菜セットを作り、朝ごはん用の野菜スープを作ってタッパーに小分けにし、メラミンスポンジでマグカップの茶渋を落とし、水耕栽培の球根とリボベジの水を替え、床にフローリングワイパーをかけ、台所のシンクを掃除し、取れそうになっていたコートのボタンを付け直した。
 先日更新手続きをした精神障害者手帳に関して、新しい手帳に貼る証明写真を送るようにとの通知が届いた。等級は3級になっていたのがまた2級に戻っていた。仕事をしていないからだろうか。
 毎日のように出かけるからには必要だからと言い聞かせて、ZOZOTOWNで春物のアウターを2着買った。どちらもセールで半額程度の値段で買えたので嬉しい。その日着る服を毎朝考えるのは面倒ではあるけど、好きな服を着て出かけられるのは嬉しい。田舎にいた頃は出かける機会も場所も少なくてめかしこむ口実がなかったけど、都会なら多少気合いを入れた服装をしていても悪目立ちしなくていい。

2025/02/25 Tue.

 障害者手帳用の証明写真を撮った。スマホで撮影して、プリンターで写真用紙に印刷した。部屋の壁が白いのは良かったものの、何しろ日が射さず室内が基本的に暗いのでどうもうまく撮れない。それでも、気が済むまで撮り直せるし、800円も払わずに済むのはやっぱり良い。
 就労移行支援。ビーズ計量という軽作業。指定された色の組み合わせのアイロンビーズを、きっちり5gずつチャック付きポリ袋の入れるというもの。難しいことは特になく、ビーズ遊びにでも興じているような気分で黙々と取り組んだ。別に嫌いな作業ではないし、こういう簡単な業務の仕事があるならそれなりにやれるんじゃないかと思う。でも、人によっては途中で嫌になるような作業らしい。
 帰宅してから、ビーズよりはるかに細かい作業を始めた。去年、引っ越し前に作りかけで放置していた推しぬい(好きなゲームのキャラクターのぬいぐるみ)作りの続きだ。やり始めると夢中になった。しておいた方が良いちょっとした掃除や片付けが残っているものの、やらなければいけない全てのことを後回しにしてでもやりたいほど楽しい。
 それでもお腹は空くので、賞味期限が来た豆腐を照り焼きにして、昨日作った肉野菜炒めの残りと白ごはんというありあわせのもので晩ごはんを食べた。趣味に熱中する時間を過ごして、ごはんもちゃんと食べたせいか、とても満ち足りた穏やかな気分になれている。風邪で体調を崩した時は、正直なところ結構気が滅入っていた。とはいえ就労移行支援のスタッフにカウンセリングまがいの対応をされるのがなんとなく嫌で、気分の落ち込みなどはなかったかと訊かれても「大丈夫でした!」と答えていた。大嘘だ。

2025/02/26 Wed.

 就労移行支援。経理業務という事務作業の訓練。経理という縁のない単語に身構えていたけれど、伝票の内容を入力するだけですぐに終わったのでほっとした。余った時間でWordの問題に取り組んだ。
 八百屋さんの前を通ったらおいしそうな柑橘が各種並んでいて、誘惑に負けて甘夏とパール柑、おまけに新じゃがまで買った。
 帰ってからは、また推しぬい作り。明日は休みだから博物館に出かけたいけど、家にいてぬいぐるみ作りの続きもしたい。やりたいことがあって、それができる気力と体力がある幸せ。

2025/02/27 Thu.

 手芸の誘惑を断ち切って、九州国立博物館へ出かける。電車の窓から満開の蝋梅の花が見えて、もうそんな季節かと驚いた。2月も終わるし当然か。実家の蝋梅も咲いているだろうか。
 太宰府駅の周辺は相変わらず観光客がとても多い。太宰府天満宮周辺の梅はぎりぎりまだつぼみの状態で、ところどころぽつぽつと花を咲かせている。満開になったらさぞうきれいだろう。博物館へ行く途中には、曲水の宴のための足場が組み立てられていた。
 九州国立博物館で、昨年上野で見たはにわ展を見る。東京国立博物館に比べれば人が少ないので、ゆっくり見ることができた。自分用に、雛を連れた水鳥形埴輪のポストカードを一枚買った。常設展もじっくり鑑賞。以下はメモ。

・鳥や魚の形の埴輪はやっぱりかわいい
・船形埴輪のレプリカのキャプション、「死者を乗せて異界へ渡る船だろうか」
・もし周りに人がいなかったら、埴輪と同じ表情やポーズをして並んで写真を撮りたかった
・ネパールの蛇の神様の人形のキャプション、「今年の主人公は私だもん!!ニョロニョロ~。」。博物館のキャプションってこういう文章でも良いんだ…
・弥生時代の土器のキャプションに脱字を発見してちょっと嬉しい
・螺鈿細工がどれもきれい
・「百花図屏風」(山元宗川、江戸時代)、すごくきれい
・書状に「人参」の文字が見えて「にんじん!?」と驚いたら、本当に人参のことだった(朝鮮人参の輸入に関する幕府の書状)

 博物館内の体験型展示室「あじっぱ」にも入ってみた。楽器の名前を控え忘れたけど、ゴングや鉄琴のようなアジアの楽器を鳴らして遊んだ。アンクルンというマレーシアの楽器は、階名が振ってあったけど私でも分かるくらい音程がすごかった。スタッフの方に声をかけられ、少しおしゃべり。「お一人ですか?」と訊かれて頷くと、「素敵ですね」と言ってもらえて嬉しかった。何気ない相槌なのかもしれないけど、一人で博物館を楽しむことは素敵なことだと思わせてもらえた。
 近くの入りやすそうなお店で柚子おろし海老天そばを食べ、別のお店で温かい梅ヶ枝餅を買って梅の花を眺めながら頬張った。一人で外食するのは苦手だけど、こういう観光地らしい場所ならまだハードルが低く感じられる気がする。菖蒲が植わっている池のほとりに大きなアオサギがいて、私を含めて近くにいた観光客数人での撮影会が始まっておもしろかった。せっかくだからと、太宰府天満宮の宝物殿にも初めて入ってみた。村正の短刀があって驚く。境内で祖母へのおみやげにお守りを買い、参道の雑貨屋さんを冷やかして電車に乗る。
 まだ歩けそうだったので、天神で降りてユザワヤで買い物をした。これでぬい作りが一層はかどる。歩いて帰宅し、今日の歩数は12,000歩近くになった。
 昨日の新じゃがを煮物にして食べてみたところ、もれなくえぐかった。見た目はとてもおいしそうなのに、悔しい。

2025/02/28 Fri.

 就労移行支援。ストレス対処法についてのプログラムを受講。
 帰ってからは、ひたすらちくちくと刺繍をしていた。約8時間もの間、ほとんど休憩もせず縫い物に熱中していたら、手が疲れてがくがくになった。だけど、夢中で趣味を楽しめることが本当に嬉しい。肩凝りと眼精疲労と引き換えに幸福を手に入れた気分。晩ごはんやお風呂を済ませてからもまだ手芸の続きがしたかったけれど、絶対にもう寝た方が良いことは分かっているので、我慢して大人しく布団に入った。

2025/03/01 Sat.

 今日から三連休。しかも、雨が続くらしい。となれば、部屋にこもって手芸をするしかない。これ幸いとばかりにひたすら針を動かした。
 毎日やりたいことが多すぎて、とてもじゃないが労働なんてしている場合じゃない(していないが)。はたして、働き始めても私はちゃんと生活を送れるんだろうか。毎晩9時間寝たいし、晩ごはんは適当でも何か作って食べたい。休日は趣味に打ち込めるだけの余力を残しておきたい。

2025/03/02 Sun.

 10時間ぐっすり寝て、今日も手芸三昧。舞台「魔法使いの約束」を観ながらぬいを作る時間が、この世にこんな娯楽があったのかと思うほど楽しい。顔の刺繍がなかなか満足のいくものに仕上がらなくて、縫ってはやり直しを繰り返しているけど、楽しくて仕方ない。楽しいと思えることがまた幸せ。

週間日記(2025/02/17-02/23)

2025/02/17 Mon.

 昨夜はとらちと寝た。寝る前に私が「寝たら朝になって、猫達と遊ぶ時間がなくなる」とぼやいていたからか、寝ている間も一緒にいられるよう私の布団に来てくれたらしい。本人(猫)にはそんなつもりは一切ないだろうな。夜中にしばらく撫でていたので、おかげで寝不足気味だ。暗がりでごろごろ喉を鳴らすふわふわの生き物が本当にかわいかった。眠たいながらも朝早く起きて、ひとしきり猫を撫でてから実家を出た。この3泊4日で撮った猫の写真は、170枚に及ぶ。
 時間と体力を節約したかったので、帰りも新幹線を使った。せっせと荷解きをして、またいつもの生活に戻る。

2025/02/18 Tue.

 朝起きた時から、どうも喉に違和感がある。痛みというほどでもないけれど、かゆみのような感じ。そして、いかにもこれから熱が上がりそうな怠さと寒気、腰痛もある。元々行きたくない気分だったのもあって、それを言い訳にまた就労移行支援を休んだ。仕事だったら簡単には休めないだろうけど、まだ仕事じゃないし。自分の体調と相談して無理をしないことも大事だし。
 休む連絡を入れて、ひたすらうだうだと過ごした。発熱時らしい怠さと寒気は確かにあるのに、熱は37.4℃までしか上がらなかった。熱が出ないに越したことはないけれど、単なる風邪ならさっさと熱を上げて治してしまいたい気もするし、熱が出ないならコロナやインフルエンザの検査も受けづらい(発熱して12時間以上経たないと検査しても陽性反応が出ないと聞く)。

2025/02/19 Wed.

 無限に鼻をかむ。怠くて寒くて頭が痛い。喉の痛みは悪化している。歯までが痛む。ところが、体温は37℃あるかないかの所を行ったり来たりしているばかりだ。明らかに体調が良くないので、今日も就労移行支援を休んだ。昨日は単純になんとなく行きたくなくて、風邪の予感っぽい症状を言い訳に休んだ気がするけれど、今日は完全に体調不良だ。
 ただただ怠いので、とにかくベッドに寝ている。昼間は一時的に37.6℃まで熱が上がったけど、微熱や誤差のようなものかもしれない。去年も確か同じような症状で病院に行き、副鼻腔炎だと診断されたので、多分今回もそうなんじゃないだろうかと夕方になって思い至る。耳鼻科に行くという選択肢をようやく思いついたものの、受付時間はとうに過ぎていたので、明日朝一番に受診することを決意。
 怠くて仕方なくて起き上がりたくなかったけれど、何も食べない訳にもいかないので、うどんに野菜と卵とお餅を入れたものを作って食べた。
 とらふくが恋しいあまり、空耳でごろごろと喉を鳴らす音が聞こえるし、足に乗っている掛け布団の重さを猫が乗ってきたかと時々錯覚している。

2025/02/20 Thu.

 朝、受付時間が始まったタイミングで耳鼻科に行く。熱はない。こういう症状があるんですけど、コロナやインフルエンザの検査を受けた方が良いんでしょうか、と訊いてみたら、「微妙ですね」と言われた。微妙か……。受けておくに越したことはないと分かってはいるものの、検査が怖くて受けなかった。鼻炎やら頭痛やら、何種類かの薬を処方してもらった。受付窓口に日めくりカレンダー「猫めくり」が置いてあった。11月24日のページに、にうちの実家の猫達の写真が載っているやつだ。隣の薬局に行くと、今度保険証が切り替わるからマイナンバーカードを作るようにと言われた。絶対に作りたくない。
 耳鼻科で処置してもらい、処方された薬を飲んだ。明らかに症状が改善している。頭痛も怠さも寒気もなくなり、ティッシュの消費スピードも緩やかに減ってきた。医療ってすごい。

2025/02/21 Fri.

 一週間振りに就労移行支援に行った。前回の続きで、ビジネスメールを書く練習。以前の仕事でビジネスメールを書くことがよくあったんですかとスタッフさんに訊かれた。仕事でメールを使ったことはない。
 就労移行支援が終わってそのまま用事を済ませたかったので、お昼をどこかで食べることにした。ところが、自分でも入れそうなカフェはどこもかしこも人で埋まっている。結局、パン屋さんでパンを買い、公園のベンチで食べることにした。晴れていてあまり寒くもなく、ちょっとしたピクニックのようで楽しかった。すずめや鳩が、パンくずのおこぼれを狙って近付いてくるのも愉快だ(こぼさないように気を付けて食べた)。
 あちこち歩き回ったら、今日の歩数が一万歩以上になった。体調はまだ万全ではないものの、随分良くなったので浮かれている。
 リボベジというものを見よう見まねでやってみている。いつも生ごみとして捨てているにんじんと大根のへた(?)の部分を、水に浸けて窓辺に置いている。葉っぱが生えてきて、毎日少しずつ成長していくので見ていて楽しい。観葉植物も好きだけど、目に見えてぐんぐん伸びる植物を育てるのも、やっぱり楽しい。水耕栽培の球根も水仙とクロッカスを並べているけど、こちらはまだ葉が出る気配はない。
 2024年に撮ったとらふくの写真を集めたフォトブックが届いた。きれいに印刷されていて、どのページのとらふくもかわいい。自分一人で眺めて楽しむ。
 夜、ふと思いついて、30歳の誕生日に買ったロリータ服を引っ張り出した。緑色のベストとロングスカート、アイボリー色のブラウスの3点セットだ。買った当初はウエストのファスナーが閉まらなかったけど、あれから5kg近く痩せたから、もしかしたらきちんと着られるんじゃないだろうか。そう思って着てみたところ、ぎりぎりだけどファスナーが上まで上がった。嬉しい! それにしても、もう親に見つからないようにこそこそ洗濯して干す必要性もないから、着たいと思えばいつでもこのかわいい服を着られるのかと、一人暮らしの自由度の高さを改めて噛み締める。これを着て外に出かける勇気はまだないけど、部屋着として毎日着ることもできるのだ。
 すごく適当な作り方でこしらえた晩ごはんの味噌汁が、やたらおいしかった。何が良かったんだろう。

2025/02/22 Sat.

 いつもより早めの時間に起き出したら、身支度や家事がゆったりできて良かった。朝ごはんはファミマの肉球メロンパン。
 就労移行支援で、請求書集計という訓練。手書きでやっても良いとは言われたけれど、Excelでやった方が絶対に楽だと思いそうした。
 ひたすら鼻をかんでいる。喉の違和感もなくなったので、残る症状は咳くしゃみ鼻水。
 意を決して購入したプリンターが届いので、最初の設定やら何やらをした。ピスタチオグリーンという名前の色で、ボディの緑色がとてもかわいい。もちろん、性能も素人なりに吟味した上でこれを選んだ。場所を取るし、高い買い物だったけれど、これでいちいちコンビニに行くことなくコピーやスキャンができる。どうせいつかは買わなければと思っていたものだったし、コンビニのコピー機を使い続けるよりは最終的に安く済むはずなので、良い買い物ができて良かった。

2025/02/23 Sun.

 父母が日帰りで福岡に来たので、一緒にお昼を食べる。その後、オーケストラの演奏会を聴きに行く。曲を聴くまで「ドビュッシーの小組曲ってどんな曲だったっけ」と思っていたけれど、いざ曲が始まると「ああ、これか!」と分かった。家でよく聞かされていた。演奏会の間、咳やくしゃみが出たら嫌だなと思って心配していたものの、風邪を引いていたのが嘘みたいにそれらの症状は鳴りを潜めていてくれた。良かった。晩ごはんも両親と食べた。居酒屋というものに久し振りに行った気がする。ノンアルコールのファジーネーブルがおいしかった。
 新幹線に乗って帰る父母と別れて、博多駅から30分ほどかけて歩いて帰宅。地下鉄に乗ろうかとも思ったけど、乗客が多いだろう地下鉄に乗るよりも、歩いた方が気力体力を消耗せずに済む。ちょっと寂しくなるかとも思ったものの、夜の散歩が楽しくて案外平気だった。
 お風呂を済ませ、温かい紅茶をマグカップになみなみ淹れて、クッキーやチョコを食べた。一人でこういう静かな時間を過ごしていると、本当に一人暮らしをしているんだなと未だに驚くような心地がする。