投稿者: naedokodesuka

週間日記(2025/07/07-07/13)

2025/07/07 Mon.

 6時半に起きてお弁当作り。中身は照り焼きハンバーグ、ほうれん草のごまあえ、にんじんと椎茸の煮物、ふりかけごはん。
 就労移行支援に行き、情報処理技能検定試験の4級から1級と、ストレスの対処法について学ぶプログラム。お昼休憩には、なんとなく持って行ったボードレールの『人工楽園』を読み返した。午前中だけじゃなく午後までいると、やっぱり疲れる。

2025/07/08 Tue.

 就労移行支援で、情報処理技能検定試験の4級から1級。生理のせいか、とにかく身体がだるくて頭がぼーっとして、ただただしんどい。元気な振りはしようと思えばできるけど、体調が良くない旨を申告する方が自分にとっては何らかの練習になると思って、午前中の訓練が終わる1時間前に早退した。
 帰ってくるとほっとした。お昼を食べて、作りかけの日記ZINEをのんびり推敲。
 夜になってから、昨日精神科の薬を飲み忘れていたことに気付いた。だから調子が良くなかったのかも、ということにしてしまえば安心できるのでそうする。

2025/07/09 Wed.

 就労移行支援。会社で同僚と協力して業務を進めることを想定した「模擬会社プログラム」に参加した。参加した利用者の人数が割と多いのもあって、今回はちょっとだけ気楽だった気がする。無理して発言だの提案だのをあまりしなくて済んだ。訓練時間が終わって帰る時に、スタッフさんと少しおしゃべりした。自分の冗談で人が笑ってくれた瞬間って、なんであんなに心満たされるんだろう。
 ZINE作りの続き。相変わらずWi-Fiはたまにしか繋がらない。確かに乗り換え手続きはしたけれど、料金を支払っている分、せめて解約日まではまともに使わせてほしい。

2025/07/10 Thu.

 電車に乗って太宰府へ。九州国立博物館開館20周年記念特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」を見に行く。開館時間と同時に来たようなものだけど、平日にも関わらず来館者が結構多い。土日の昼間だったら相当混むんじゃないだろうか。念願だったフリーメイソン螺鈿箱を、久し振りに見ることができた。中学の修学旅行で初めて九博へ来た時に見て大興奮したこの江戸時代の漆芸を再び見たのは、それこそ20年振りくらいかもしれない。ハリー・ポッターにのめり込んで、魔法やイギリスに関する本を手当たり次第に読み漁っていた頃の記憶が蘇る。本でしか見たことのなかったフリーメイソンのモチーフを、まさか修学旅行先で目にすることがあるなんてと当時は本当に躍り上がって喜びたい気持ちだった。改めて見ると、箱の側面には朝顔や椿、牡丹か芍薬のような花も螺鈿細工で象られていて、すごくきれいだ。周りに人が少なかったのもあって、無音カメラアプリで何枚も写真を撮り、心ゆくまで眺めた。古今伝授の太刀、日光一文字、へし切長谷部、同田貫、笹貫といったゲーム「刀剣乱舞」に出てくる刀達もじっくり鑑賞した(笹貫は特別展でなく常設展にいた)。触って楽しめるレプリカを置いてある展示では、静かな展示室内で銅鐸を打ち鳴らして楽しかった。⁠ミュージアムショップでは、九博の建物を背景にした古今伝授の太刀のコラボクリアファイルと、「九博開館20周年記念 遣唐使舟が運んだ!シナモン香るスパイスクッキー」を買った。
 太宰府天満宮の参道沿いにあるレトロな喫茶店で、卵のサンドイッチとアイスコーヒーのお昼。コーヒーはいつも無糖のブラックで飲みたい人間だけど、「コーヒーで作ったシロップと無糖の練乳です」と言われて持ってこられると好奇心に勝てず、そのシロップと練乳も試してしまった。コーヒーで作ったシロップって何だろう、気になる。コーヒーはもちろんおいしかったし、卵サンドがまた予想以上においしかった。ハドソンさんが切ったのかと思うほど薄く切られた食パンに、ケチャップとマヨネーズらしきものが塗られ、焼きたての卵とスライスしたきゅうりが挟んである。卵サンドの卵といえば刻んだ茹で卵にマヨネーズと塩胡椒で味を付けたものが定番だと思っていたけど、このタイプもものすごくおいしいことを改めて知った。⁠注文伝票の裏には、タレーランとスイテニー・スミスのコーヒーに関する名言が印刷されていた。お会計の時に「おいしかったです」と伝えると、お店の方が嬉しそうに笑ってくれて、こちらも嬉しくなった。
 再び電車に乗り、天神へ移動。区役所に行き、期日前投票を済ませた。選挙区選挙は社民党の候補、比例代表選挙も社民党に入れた。投票所では聞いたことのあるクラシックが控えめな音量で流れていて、交響曲だろうとは思ったものの、作曲家が全然思い出せなくて悶々とした。こういう時、家族の前で口ずさんだら、誰の何番かを教えてくれたり、続きを歌ってくれたりするのにな。
 風が強い。「風が強くて猫が騒ぐ」じゃなくて、日傘がひっくり返る。暴れる日傘と格闘しながら歩いて帰宅。あまりに暑いので、普段は断然アイス派の私でも氷菓系の冷たいものが食べたくなり、コンビニに寄っていちごのかき氷を買って帰った。
 思いついて、ネコバスとトトロに見立てたふくちととらちの絵を描いた。ふくちがネコバスで、とらちがトトロ。楽しく描けた。Wi-Fiは今日も駄目。

2025/07/11 Fri.

 就労移行支援。面接問答集の、障害についての質問に対する答えを書き出した。たかだか仕事上の付き合いにしかななりえない人間に、なんでこんなに洗いざらい話してやらなきゃならないんだという気になった。私は自分の社交不安障害のことを漫画に描いてネットに載せるような精神的露出狂だからまだ良いけど、そうした露出趣味のない人には耐えがたいんじゃないかと思う。
 プレゼントと手紙が届いた旨、祖母からメールが来た。喜んでもらえてとても嬉しい!
 午後は歯医者で虫歯治療の続き。やっぱり麻酔の注射は痛いし、歯を削る音は凄まじく恐ろしい。心まで抉って削り取られていくような心地。自分はただ診察台に座って口を開けているだけなのに、処置が終わるとあまりにも疲弊しきっているので、毎度自分でも笑ってしまいそうになる。明らかに元気がなく、消耗している。
 よろよろと歯医者を後にしてふらふらと帰り始めたら、すぐ近くで参政党が街頭演説をやっていた。「うわっ」と思った。オレンジ色のTシャツを着た男性に参政党のビラを渡されかけて、「もう社民党に投票しました」と言って断ると、「あっ、そう。勉強してね」みたいなことを言われた。こんな政党(政党とも言えないただのヘイト集団)を支持するようになるような勉強はしない方が良いと思う。あまりにも疲れ切っていたのもあり、半ば自棄にも似た気持ちで勇気を出して、これまでしたことのなかった行動に出た。マンションに戻ってA4コピー用紙に「人間にファーストもセカンドもない」と油性ペンで書いて、それを持って街頭演説の場へ行った。何人か支持者らしき人達が立っているのに混ざって、その紙を持ち、演説している候補者の正面に陣取った。すぐ近くではないけれど、候補者の視界には入っていたと思う。候補者の一人が、「とにかくお金をたくさん刷れば良い」だの何だのと息巻いている。それを聞き流しながら、演説が終わるまでの20分くらい、その場に留まった。煙草を咥えたおじさんに指を差して笑われ、何かを言われたので「差別は嫌だなと思って」とごにょごにょ答えた。私が何を言ったかをおじさんは理解できなかっただろうし、おじさんの方も私に負けないくらい滑舌が悪かったので、向こうが何と言って笑ったのか私も分からなかった。人通りが多い場所なのもあって、通りすがりの人がちらちらと見ていく。人から注目を浴びることを何より恐れる社交不安障害患者が何をやっているんだろう、と自分でも驚いた。でも、差別や排外主義に反対する態度をごくささやかにとはいえ表出できたので、大いに自己満足している。
 勢いで思い切った行動に出て、今度こそへとへとになって帰った。マンションの隣の部屋から、多分アジア系の言語で、電話か何か、話している声が聞こえる。声の感じからなんとなく、年齢層が私と近いのではないかなと思った。あなたのような人達を排除したい人間ばかりじゃないよ、変な陰謀論者が跋扈していて本当にごめんなさい、あなたも私も安心して暮らしていける社会にしていきたいです。この狭い列島に住むのが「外国人」を仮想敵に仕立てて差別と憎悪を振り撒くような人間ばかりじゃなくて、それにNOを示そうとする「日本人」もいるのだと、情けなく弁解したいような気持ち。とはいえ、日本語でない言語を話すからといって、「日本人」でないとは限らないけれども。
 夜、絵を描いて遊んだ。⁠まっさらな紙にペンであれこれ描いていくのは、本当に楽しくて気分が浮き立つ。絵を描くことを楽しいと思えることがまた幸せで、私は私らしい部分(のひとつ)を失わずにちゃんと持っているんだなと安心できる。
 先月末にXのアプリをアンインストールして以来、再インストールせずにいられている。スマホやパソコンのブラウザからちらちらとタイムラインを覗いてはいるけれど、アプリほどには使い勝手が良くないのもあって、無限に入り浸ることはなくなっている。あれほどTwitterが大好きだった自分が、Twitterアプリのない生活を送るようになるとは。Blueskyは得られる情報こそ少ないものの、差別にNOを掲げているという点で最高のSNSアプリだと思う。ちょこちょこと「いいね」をもらえるのもとても嬉しいし、こっちに引っ越してきて良かった。

Blueskyから
・私の人生、「やってみたら案外なんとかなった」と「どうにもならない!!なるようになれ!!!」の繰り返し 「為せば成る」みたいなのはない

2025/07/12 Sat.

 就労移行支援。行きがけに、目の前をアゲハチョウが頼りなさそうにひらひら飛んでいた。地元のアゲハチョウだったら、羽音が聞こえてきそうなくらい力強く飛ぶのだけど。3回目の面接練習会に参加した。部屋への入退室に加え、職歴・学歴や障害、職場で必要な配慮などについての質問もされる練習コースに挑戦。自分ではいっぱいいっぱいなつもりだったのに、スタッフさんからは(意欲を失わないよう甘めの評価なのか)落ち着いて上手に受け答えできていると言われた。人から見えている自分と、自分で見ている自分とはやっぱり全然違うものらしい。天神に足を延ばし、少しうろついて帰宅。
 Wi-Fiの乗り換え先から、開通前のレンタル機器が届いた。コンセントを差したりパスワードを入力したりするだけで簡単に設置できて、快適にインターネットが使える。とても助かる。
 夕方、スーパーと八百屋さんに行こうと思っていたものの、天気予報アプリから「非常に激しい雨」の通知が来て、行く気をなくしてしまった。今日でなくてもいいか。

2025/07/13 Sun.

 9時間寝た。洗濯をして、メイクブラシを洗ったり、床にフローリングワイパーをかけたり、野菜を切って冷凍したり、来週の朝ごはん用の野菜スープや茹で卵を作ったり。ちまちまと家事をやっつけた。
 きょうだいの一人に送ろうと思って、交通安全お守りのようなものを作ってみた。絵を描いて印刷したポストカードをお守りのような形に切り、細いサテンのリボンを結んだ。本当は、お守りによく使われるという二重叶結びという結び方をしてみたかったのだけど、昨日も今日も1時間ずつ紐を結んだりほどいたりして格闘した結果ついに結ぶことができなかったので、普通のリボン結びにした。水引や専用の紐じゃなくて、刺繍糸に似た綿の糸でやろうとしていたのも敗因のひとつだったかもしれない。お守りというより栞のような見た目になったけど、なかなかかわいいものが作れたと思う。絵を描くのも、工作をするのも本当に楽しい。

週間日記(2025/06/30-07/06)

2025/06/30 Mon.

 ちょっと間が空いたのでなんとなく気乗りしなかったけれど、就労移行支援に行く。情報処理技能検定の2級や、就職活動に使う自己紹介書を作るプログラム。空白期間にどう過ごしていたかをいかに説明できるかが重要だとか何とかテキストにはあったけれど、働いていないことが企業に対して弁解しなければならないような罪深いもののように思わされて、なんだかもやもやした。働けなかったのには働けなかっただけの事情があるし、企業側が納得できるようなシンプルな要因や物語が必ずしもあるとは限らないのに。働けていないことに対する劣等感は、残念ながら相変わらずある。でも、「働いていないからといってなんだ」と反発したい気持ちも湧くようになったので、これはメンタル面の健康度合いを示すバロメーターでもあるかもしれない。
 終わってからそのままコメダ珈琲店へ行き、お昼に⁠フィッシュフライバーガーとサマージュース。自分に好きなカフェチェーンができるなんて思っていなかったけれど(地元にはチェーンのカフェは一切ない)、コメダがそうかもしれない。
 なくしたnimocaの再発行手続きを済ませ、郵便局で切手を買い、スーパーに寄って帰宅。
 先日買った琥珀糖を食べてみたら、すごくおいしかった。これを一度に食べきるなんてもったいなさすぎると思いながらも手が止まらず、結局平らげてしまった。味や風味がおいしいのもそうだけど、何よりしゃりしゃりした食感が楽しい。見た目も涼しげで、宝石みたいにきれいだし。
 Xのアプリを削除したという好きな作家さんの投稿を見て、真似してXをアンインストールしてみた。隙あらばおすすめTLに張り付いてしまっていたので、正直アプリがないことで禁断症状のような苦しさはあるものの、精神衛生の面では非常に良い効果がある気がする。おもしろくて刺激的な情報を手軽に得られないことに対してかなりの物足りなさを感じるけれど、気が滅入るツイートやうんざりする広告に触れる機会がなくなったことで、明らかにストレスが減る。このままXのアプリとおさらばできるようになれれば良いのだけど。
 Tinderにはあれから全然ログインしていない。人と仲良くなってみたいという願望はあるのに、仲良くなりたいかもと思える人を探すのは大変だし(相手側も同じように思ってくれるかどうかは分からない)、そこから実際に仲良くなるまではとてつもなく大変だ。とにかく疲れる。私が疲れているなら、メッセージのやりとりをする相手だって疲れているかもしれない(疲れていないかもしれない)。結局、自分一人で過ごしている方が誰かといるよりはるかに気楽だし、楽しく感じられてしまう。人といて疲れることはよくあるけれど、一人でいて嫌になるということはまずない。私はなんでマッチングアプリなんか登録しているんだろうと馬鹿馬鹿しくなってくる。
 祖母の誕生日が近付いているので、誕生日カードを描いた。祖母の似顔絵を中心に、祖母が孫以上にかわいがってくれているとらふくと、大きな誕生日ケーキを描き、周りに花をいっぱい描き込んだ。誕生日プレゼントは当日届くように注文してあるので、このバースデーカードもそれとは別に郵送する予定。プレゼントはもちろん、カードもメールも私なりの孫からの愛情表現だ。私はなんだかんだ家族のことが大好きだけど、原家族の他にもこういう愛情をぶつけられる相手が欲しくてアプリをやっているのかもしれない。ただ、パートナーがいる自分というものは残念ながら全く想像ができない。都会で一人暮らしをする自分がかつては想像できなかったように、もしかしたら今は無理だと思えてもひょんなことで実現してしまう可能性だってゼロではない(と思いたい)。でも、そのためには結局何かしらの行動は起こさなければならない訳で、それがこの場合マッチングアプリな訳だけれども、はたして。
 ネタになりそうなことだけメモしておいて、本文はまだ書いていなかったここ数日の日記を書いた。今日までの日記を2025年上半期の日記本として一冊のZINEにまとめようと思っているので、その最終日だと思うと謎の気合いが入る。だから今日の日記はいつもより若干長くなっている。日記という習慣に並々ならぬ憧れがあるにも関わらず、紙のノートに書く日記がどうしても続かない自分が、デジタルであればこうして日記をつけることができている。毎日毎晩こまめに書くのではなく、日記のネタになりそうなことだけ単語などをメモしておいて、気が向いた時に文章の形にする方式だ。自分が理想とする日記のつけ方と完全に同じものではないけれど、方法を変えれば理想に近い行動ができるようになるというのは、今後も何か別のことで応用できるのかもしれない。そういう可能性があると思えること自体が、自分にとって既に何らかの良い影響をもたらしている気がする。

2025/07/01 Tue.

 就労移行支援の終日通所。情報処理技能検定の4級から1級の問題を解いた。お弁当には、オムライスと、ブロッコリーとソーセージを炒めたものを詰めてきた。お昼休憩にお弁当を食べ終わって、本を読むと寝そうだったのもあり、祖母への誕生日カードの絵をせっせと描いた。午後は、自分の適性や困りごとの対処法、企業に頼みたい配慮などについて考えるプログラムを受講。
 夕方、ボールペンで線画をなぞり終えた誕生日カードをプリンターでスキャンして、ペイントソフトで色を塗った。あっという間に夜になって、集中して絵を描けたのが嬉しかった。

2025/07/02 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『パイナップルの歴史』(カオリ・オコナー、原書房)を読み返した。午後は、広報誌を作る共同活動に参加。パソコンで議事録を取る係を担当した。
 午後、出かけようかと思っていたけれど、億劫になってやめた。アプリゲーム「魔法使いの約束」の読んでいなかったイベントストーリーを片っ端から読んで、いっぱい泣いていっぱい鼻をかんだ。

2025/07/03 Thu.

 9時間寝た。今日こそ天神に出かけて、再発行してもらったnimocaを受け取り、ソラリアステージのINCUBEや地下街をうろうろした。スーパーに寄って食材を買い込んで帰宅したら、暑い中歩き回ったこともあってへとへとになってしまった。エアコンをつけて冷たいお茶をがぶがぶ飲み、ひと息ついた。
 お弁当用にと、ハンバーグの肉だねを作って成形して冷凍し(後は解凍して焼くだけ)、にんじんとごぼうできんぴらを作ってこれも冷凍した。ちょっと怖くなるくらい醤油と砂糖を入れたら、ちゃんとおいしいきんぴらになった。きんぴらなんてわざわざ作らなくても市販品で買えるものを、自分一人のためだけに作ったと思うと、なんだか妙な満足感がある。現状の自分に割と満足できていることの嬉しさ、自分がこれからも生きていけるかもしれないと未来に希望を持つことができている喜び。こういうものを味わえるなら、もっと頻繁にきんぴらを作っても良いのかもしれない。別に、きんぴらに限らず、何のおかずでも良いのだろうけども。

2025/07/04 Fri.

 きょうだい達が水色のクッキーを大量に作っている夢を見て目が覚めた。夢の中で、実家の台所の床は薄力粉で真っ白になっていた。この夢について、大ユング先生ならどう解釈するんだろう。
 実家の一階の天井ぎりぎりまで泥水に浸かった地元の水害から、今日で5年経つ。5年も経つのかという気がするし、あれからまだ5年しか経っていないのかという気もする。
 就労移行支援で、面接問答集の回答を考えたり、今度参加することになっている、会社での業務を想定したプログラムの事前説明会に参加したり。今回のいわゆる「模擬会社プログラム」は、花束を模した製品を紙で作って、発注書や伝票に従って指定された個数を用意するという作業らしい。利用者同士でコミュニケーションを取りながら、会社の同僚のように協力して行う作業だ。印刷された用紙には、⁠バラ、ガーベラ、カーネーション、スイートピー、レモンリーフ、クッカバラ、ティーリーフブッシュといった種類の造花の写真が載っていた。ティーリーフブッシュという植物は見聞きしたことがなかったので、「知らない植物だ!」と内心興奮して後で調べてみたら、実在する植物の名前ではなく、造花の商品名だった。それ以外の植物はどれも園芸店勤務の時に毎日のように切り花を水替えしていたので、なんだか懐かしい。
 午後は歯医者で虫歯治療の続き。麻酔の注射は初回ほどではなかったものの、やっぱり痛い。歯を削る音があまりにも恐ろしいので、頭の中で音楽を流してそれに集中しようと努めた。金管が元気に吠え立てているような、激しくて元気な曲が良い。たまたま思い浮かんだ曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」の「断頭台への行進」だった。今の状況と気分にぴったりかもしれない。数年前に本気で自殺を企てた際、入念に用意した毒を飲んでいよいよ死ぬぞと横になった時に頭の中で流れていたのは、なぜかマルコム・アーノルドの「パドストウのライフボート」だった。その時は思い詰めていたから気付かなかったけれど、死のうとしているのに「救命艇」なんて、今思えば我ながらおかしくて笑ってしまう。助かる気満々じゃないか⁠。
 忘れ物・落とし物・なくし物の類を滅多にしないタイプの人間だと豪語していたのに、先日のnimocaに続いて腕時計までなくしてしまった。自己認識を改めるべきかもしれない。でも、毎日のように腕時計を身に着けて外へ出かけ、交通系ICカードも頻繁に使用するようになったと思えば、以前のろくに外出もできなかった自分と比べてなんだか誇らしいような気がする。結局、腕時計は洗濯したデニムのポケットから出てきた。盤面の内側は水気があるけれど、針はなんと動いている。ラッキーなこともあるんだな。

2025/07/05 Sat.

 就労移行支援で、面接問答集の文面を考える。昨日ぬか喜びした腕時計は、結局あれから動かなくなってしまった。
 午後も出かけた。リサイクルステーションに段ボールを持ち込んだり、郵便局で手紙を出したり。公園には大きなアガパンサスの株があって、薄紫色の花をたくさん咲かせていた。ふと思い立って住吉神社の境内に入ってみると、思ったより敷地が広かった。茅の輪くぐりの大きな茅の輪があって、風鈴の形をした絵馬(?)がたくさん下げられ、いかにも夏らしい風情だった。
 博多駅の丸善で、気になっていた『他人の目が気になる・こわいから抜け出す』(松本一記、吉永尚紀、翔泳社)を買った。この手の本を買うのはなんだか久し振りだ。社交不安障害である自分をようやく認められるようになったと自分では思っているけれど、それでもやっぱり治りたいという気持ちはまだあるらしい。
 それにしても、土曜日の博多駅は凄まじく人が多い。構内を歩くのも大変で、土日に来るものじゃないなと後悔した。外は外でまたとてつもなく暑く、日傘を差していてもアスファルトの照り返しで顔がじりじりと焼けるような心地がする。うろうろと歩き回り、あまりの暑さに疲れ果て、冷たい果物系の期間限定ドリンクでも買って飲みながら帰ろうと思い、カフェに寄った。ところが、そのドリンクは来週からの販売だった。既にレジにいる手前「じゃあいいです」とも言えず、別に今の気分ではなかったアイスコーヒーを買い、おいしいけどこれじゃなかったなと思いながら、コーヒーを飲み飲みとぼとぼ帰った。
 Wi-Fiの調子があまりにも良くない。パソコンの画面に表示された指示に従ってあれこれ再起動したりコードを抜き差ししたりしてみるものの、どうにも安定しない。こんなにもネットが繋がらないとなると、さすがにストレスが溜まる。それも、今日だけに限った話ではない。結局、あれこれ調べた結果、回線自体をよその業者に乗り換えることにした。解約申し込みと新規手続きを済ませたタイミングでようやくネットが繋がったものの、どうせ一瞬だけ希望を見せてはまた切れるに決まっているので、これで良い。たかだかインターネットごときにこんなに振り回されたくはないけれど、ネットはライフラインなのだから仕方ない。
 夜、久し振りにお酒を飲んだ。酔っ払いがくだを巻くようにBlueskyのタイムラインでぶつぶつ呟きながら、アルコール度数3%の酎ハイを1時間以上かけてなんとか飲み切った。自覚がないだけで、ちゃんと酔っていたのかもしれない。

Blueskyから
・酔っ払うってどんな感じなのかな〜という憧れはある 酔って良い気分になれるほどの度数や量は飲めなくて、意識の方に変化が出てくる前に心臓ばくばくしてきたり顔色が人から心配される色に変わったりするから「酔う」まで辿り着けない(多分飲まない方が良いタイプ)

・あれから一切の進捗がないまま放置していたTinder、アルコールを摂取するという非日常感に勢いづいて久し振りにログインしてみようか…と思ったもののまだ何も始まっていないのにTinderのアイコンを見ただけでもう気疲れするし、そもそも他人のプロフィールを左右にスワイプすることより楽しいことが世の中には溢れている⁠(多分マッチングアプリをしない方が良いタイプ)

・マッチングアプリで右に左に御仁をスワイプしていくよりブルースカイでうだうだくだ巻いてる方が百万倍楽しくて困る

・⁠今日就労移行支援で面接問答集なるものの回答欄をせっせと埋めてたんだけど、私が過去に頑張ったことや苦しんだことを面接向けのそれらしいエピソードとして成型されるのがめちゃめちゃめちゃ不本意というか癪というか、それ系のストーリーがお望みなら自己啓発本でも読んでなよ…と架空の面接官に対して思った

・自分の中で自発的にブルスカの投稿にまとめたり四コマ漫画としてオチをつけたりするのは楽しいんだけど、見ず知らずの他人(面接官)から様式だか様式美を要求されるのがすごく、すごくなんか嫌

・建前を取り繕えるかとかそれっぽいことを求められる場面でそれらしいことを言えるかとかそういう猫被り力みたいなのを試されるのが面接なんだろうけど、嫌なものは嫌でさ〜〜〜〜

・あとこれは単なる私のわがままの話なんだけど、就労移行支援のスタッフさんが添削してくれて「こういう表現をしたらいい」とか「こんな風に話を持っていくといい」とかアドバイスくれるんだけど、自分自身の考えや言い回しに対するこだわりが強すぎて、私はそうじゃなくてこう書きたいんだけどな…みたいなモヤモヤも溜まる 良くない

・子どもの頃から作文で「頑張ります」じゃなくて「頑張ろうと思います」という言い回しにこだわり続けた癖が三十路になっても抜けない 頑張るんじゃないの、頑張ろうと思ってはいるけど実際に頑張れるかどうかはまた別なんです

・〜したいと思っています、〜と考えています、〜を意識しています、〜することを心がけています、〜するよう努めています

2025/07/06 Sun.

 昨夜のお酒のせいか、それとも生理のせいなのか、頭がぼーっとして身体もだるい。生理中はコーヒーやチョコレートを控えると良いとかなんとか聞くけれど、たまたま生理がある人体を持っているからといって、大好物を我慢しろなどという理不尽には耐えられない(誰も命令形では言及していない)。朝からしっかりアイスコーヒーを飲んだ。
 Wi-Fiも相変わらずまともに繋がらない。たまに復活して希望を覗かせては、すぐに切れてしまう。
 午前中はうだうだと過ごし、午後になってから来週の朝ごはん用に茹で卵と野菜スープを作った。手帳を見ると、来週は5日も就労移行支援へ通所することになっている。いくら冷蔵庫で保存するとはいえ、スープを5食分作ってももつかどうかちょっと心もとないので、いつも通り4食分だけ作った。通所5日目はなんとかしよう。
 晩ごはんに、なすをたっぷり入れたカレーを作った。目玉焼きやハンバーグを載せて食べたい気もしたけど、それらを焼くのが面倒だったのでやめた。自分で作ったごはんがそれなりにおいしく感じられるというのは、結構幸せなことなのかもしれない。

週間日記(2025/06/23-06/29)

2025/06/23 Mon.

 就労移行支援。まだしばらく先ではあるだろうけど、他にすることもないので、面接用の回答の文面をあれこれ考えた。
 歯医者に行き、今日は虫歯治療ではなく、歯の隙間を埋める処置をしてもらった。麻酔の注射はなかったので痛みはほとんどなかったけれど(注射が一番痛い)、次回からまた虫歯治療の続きが始まると思うと気が滅入る。

2025/06/24 Tue.

 二度寝の誘惑を振り切って、6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰め、卵焼き、にんじんと椎茸の煮物、ふりかけごはん。お弁当用の作り置きおかずの冷凍がそろそろ尽きるので、また何か作らないといけない。
 就労移行支援で、情報処理技能検定の4級から1級と、職務経歴書の書き方について学ぶプログラム。15時に就労移行支援が終わり、そのまま雨の中歩いて皮膚科へ行き、ニキビの薬を処方してもらった。どしゃ降りだったので、ロングスカートの裾の後ろ部分がびっしょり濡れてしまった。昔から自覚があったようにやっぱり自分は傘を差すのが下手なのか、それともこの雨だったから仕方ないことなのか。

2025/06/25 Wed.

 夕べヤクルト1000を飲んだからか、熟睡できた気がする。たまにならサプリ代わりに飲むのも良いかもしれない。
 帰省できることに気付き、急遽今夜地元に帰ることにした。猫に会える! 福岡市内での演奏会を聴きに父母が来るので、一緒に晩ごはんを食べ、演奏会を聴いて新幹線で帰る予定。帰省の良い点のひとつに、「戻ってきた時に部屋が汚かったら嫌だから」という理由で、大嫌いな掃除をするモチベーションになる所があると思う。床にフローリングワイパー、ラグに粘着クリーナーをかけた後、勢いづいて台所のシンクやトイレの便器までせっせと掃除してしまった。えらい。
 いそいそと荷造りを済ませ、作り置きのスープや賞味期限の近い食材を食べ切り、地下鉄で博多駅へ。途中、近所の広場に山笠が出現しているのを見かけた。3泊4日までならぎりぎりリュックサックで事足りるけど、今回は4泊5日なので観念してキャリーにした。キャリーはコインロッカーに預けた。父母と合流する予定の時間より早めに来たので、祖母へのおみやげに良さそうなものを見繕った。ちょっと良いほうじ茶のティーバッグと、夏らしいパッケージの豆菓子(ひまわりの造花が付いている)を買った。まだ時間があるので、コメダ珈琲店でチャイかき氷のミニサイズに練乳をトッピングしたものを食べた。かき氷というものを随分久し振りに食べた気がする。食べ終わる頃にはすっかり涼しくなった。
 新幹線の改札口で両親と落ち合う。一緒にその辺のお店を少し見て回った後、地下鉄で天神に移動した。また少しお店を覗いてから晩ごはんを食べ、アクロス福岡に行く。ヤマハで両親が楽譜を色々見繕っている間に、私も少しピアノ譜のコーナーを眺めてみた。
 今日両親が福岡に来た目的は、九州交響楽団の第431回定期演奏会。曲目は、組曲「レンミンカイネン」よりトゥオネラの白鳥、ヴァイオリン協奏曲ニ短調、交響曲第1番とオールシベリウスプログラム。トゥオネラの白鳥は寒々としていて暑い日に聴くのにぴったりだったし、我が家では子守唄のごとく頻繁に聞かされてきたシベ1は、生で聴くと一層おもしろかった。やっぱり、CDで聴くのと実際に目の前でオーケストラの演奏を聴くのとでは、本当に何もかも全然違う。金管が楽しそうに吠えているのは、聴いていて気分が良い。
 大満足でホールを出た所で、nimoca(交通系ICカード)をなくしたことに気付いた。財布の外ポケットに入れていたのを、パスケースごとどこかで落としてしまったらしい。忘れ物・なくし物・落とし物の類を滅多にしない人間なのに、夜に演奏会を聴き終わってさあこれから新幹線に乗って地元に帰るぞ、というタイミングで紛失してしまった。しかも、よりにもよってそのパスケースの中にコインロッカーの控えも入れているので、控えがないことには預けたキャリーも取り出せない。鞄の中を何度も探すも、見当たらない。どこかに落としていて、もし誰かに届けられているならと天神地下街とアクロス福岡に電話をしてみたけれど、夜の9時を過ぎているので当然営業時間は終わっている。地下鉄で博多駅に戻り、コインロッカーの管理会社に電話をしてみると、幸いにも係の人がすぐに来てくれた。運転免許証を見せ、書類に名前や住所を記入して、無事荷物を出してもらうことができた。こちらの営業時間はあと20分で終了というところだったので、本当に危なかった。控えをなくさないように次から気を付けますと係の人に言うと、「皆さんよくあることですよ」と笑ってくれた。忘れ物・なくし物・落とし物に不慣れなあまり、ごくたまにしてしまうとものすごく焦ってしまう。焦りに焦る私をなだめる父母は、責めたり不満を言ったりすることなく終始悠然としていて、やっぱりこの人達の大らかさはすごいなと内心舌を巻いた。優しいなあ。
 新幹線の中でおやつを食べながら、無事に地元へ帰り着いた。猫達に会えてとても嬉しい!

2025/06/26 Thu.

 朝ごはんを食べて、夕べは夜遅かったからと10時まで二度寝した。身支度を済ませ洗濯物を干して、近所に住む祖母のアパートへ遊びに行く。急な帰省だったにも関わらず(帰省する旨をメールで伝えはした)、またしても凄まじい量のごはんが用意されていて、力いっぱいおいしく頂いた。私もきょうだいが帰省した時はおいしいものをいっぱい食べてほしいとつい思ってしまうので、祖母の気持ちもよく分かる気がする。お茶を飲み、一緒にクロスワードを解き、おやつを食べ、たくさんおしゃべりしてたくさん笑った。
 夕方帰ってきてリラックスチェアに座ると、ふくちが膝に乗ってきた。ふわふわでもちもちしていて、ずっしりと重い。何より、温かくてかわいい。私の膝の上で満足げに毛繕いしたり、もぞもぞと姿勢を変えたりと本当にかわいかった。猫に心を許してもらえるってありがたいことだ。
 晩ごはんは、野菜のおかずを少し作り、とんかつを揚げた。ちょっと多めに作ったから、余ったら明日のお昼に食べようと思っていたのだけど、父母がぺろりと平らげてくれた。料理を作ってもらうのも、作った料理を食べてもらうのも嬉しい。
 夜は、とらちとふくちと一緒に猫用おもちゃでひとしきり遊んだ。猫達も楽しそうではあったけど、私の方も負けないくらい楽しんだ。

Blueskyから
・さっき見た夢、大学時代休憩時間が残り1分切った頃に次の講義の教室を間違えていたことに気付き、「やばい今から2階に降りるなら階段でもエレベーターでも間に合わない」「しかも出入り口が後ろじゃなくて教壇側にある大教室だから遅刻したらめちゃめちゃ目立つ」からの「初回講義は欠席厳禁とあったけど遅れて行って教室中から注目を浴びたくない、欠席しよう」と決めたところで目が覚めた 夢の中でも社交不安障害

2025/06/27 Fri.

 朝起きると、(元)私の部屋の床にとらちがごろんと寝転がり、撫でるよう要求してきた。仰せの通りに撫でると、ごろごろと喉を鳴らして気持ち良さそうに目を細め、ペダルを踏むように両の前足をゆっくり動かしていた。
 朝ごはんの後に、ふくちをブラッシングしてやった。とらちは毛繕いが上手なのか個人差なのか、そこまで抜け毛が多い訳ではないようだけど、ふくちの方はいくらでも毛が抜ける。こちらも気持ち良さそうに喉を鳴らしていた。ブラッシング後の毛並みは一層さらさらになって手触りが良かった。
 洗濯物をたくさん干し、猫トイレの砂を換え、猫に詫びながら掃除機をかけ、冷凍していたさくらんぼジャムでアイスを作り、庭の草取りをした。畑の枯れた矢車菊やカモミールを引っこ抜き、雑草も抜きまくり、ばらは花がらを剪定。天気が良くて風もあり、日なたは暑かったけれど絶好の草むしり日和だった。
 午後はピアノを弾いた。ギロックの子どものための練習曲を何曲か(ウィンナーワルツ、コラール プレリュード、舞曲、手品師、古い農民歌、フランス人形、カプリッチエット、森の伝説、森の妖精、教会の鐘、魔法の木、祭り、サラバンド、ソナチネ)、くるみ割り人形の簡単なピアノアレンジを数曲、ブルグミュラーの25の練習曲の乗馬を弾いた。猫達には悪いけど、フォルテの大きい音を力いっぱい鳴らすのは楽しい。
 夜は、録画してあったブリティッシュ・ベイクオフを何話か観て、甘えん坊のとらちをたくさん撫でた。さくらんぼアイスはおいしくできていた。

2025/06/28 Sat.

 夜中にふくちが布団に来たので、一緒に寝た。猫とくっついていると、すごくよく眠れる気がするのはなんでだろう。
 午後、父が熊本市内に用事があったので、母と着いて行って街中で遊んだ。別行動で気になっていた本屋さんに行ってみたり、2人で雑貨屋さんを冷やかしたり。用事が終わった父と本屋さんで集合して、3人で広島風お好み焼きを食べに行った。私は広島風お好み焼き自体はどちらかといえば好きな方ではあるけど、作った人の目の前で鉄板に置かれたものを食べるのがすごく苦手だ。社交不安障害だから、これは仕方ないのかもしれない。お皿で運んでもらって、居酒屋みたいな個室で食べられたら、もっと安心して味わって食べられるのだろうけども。お店の人に見られながらカウンターで食べるのがしんどいから私は行きたくないと言えたら良いんだけど、広島風お好み焼きを前にわくわくしている両親の手前とても言えたものじゃなくて、頑張って食べた。

2025/06/29 Sun.

 洗濯をして、ブリティッシュ・ベイクオフを観て、地元の野菜が売られているスーパーで野菜を買った。母が祖母の分も毎週野菜を買ってくれているので、今日は私がそれを祖母のところへ持って行った。母が作ってくれたお昼ごはんをお腹いっぱい食べ、とらふくを撫でて、父に新幹線の駅まで送ってもらって今回の帰省は終了。福岡に戻ってきた。荷解きをして、水出しアイスコーヒーを仕込み、来週の朝ごはん用の野菜スープと茹で卵を作る。帰省は疲れるし、荷造りも面倒だけど、やっぱり楽しい。でも、もう猫達に会いたくなってしまっている。私は猫達に会えなくていくら寂しくても構わないから、私がいないことで猫達が寂しさを感じることはないといいなと身勝手なことを思う。
 帰省中は両親の生活リズムに合わせるので、寝不足が続いてしまう。7時間程度の睡眠がちょうど良いというタイプの人間になれたら良いのだけど、私は最低でも毎晩8時間は寝たいし、できれば9時間寝られると嬉しく、時々は10時間寝たい人間だ。今夜はたっぷり寝る予定。

週間日記(2025/06/16-06/22)

2025/06/16 Mon.

 夜、暑くて寝苦しかった。エアコンをつければ解決する話だけど、このくらいの気温ならまだぎりぎり耐えられるんじゃないだろうかと電気代を気にして我慢してしまう。良くない。
 天神に歩いて出かける。帰りは雨が降り出し、風も出てきて、折り畳み傘が何度かひっくり返った。マンションに帰り着いた直後に、いよいよ本格的な土砂降りになった。濡れはしたけど、本降りの前に帰ってこられて良かった。

2025/06/17 Tue.

 今日は初めて企業実習に行く日。実習に1時間遅れる夢を見て目が覚めた。実際は寝坊も遅刻もせず、待ち合わせ時間の3分前には指定の場所に着いた。今回の実習自体はごく短い時間で、かつ園芸店バイトの時にやっていたのと同じような検品や品出しといった業務内容を指示されたので、特に大変だということはなかった。ただ、既に形成されているコミュニティに途中からお邪魔するというのは、すごく気疲れするものだなと久し振りに思い出した。静かではあったけれど、普段の就労移行支援の見通しの良いフロアよりも、背の高い棚がたくさんある店内の方が明らかに気が楽だったのはおもしろかった。自分の挙動が他人の視界に入りにくいというのが良いのかもしれない。やっぱり事務仕事は向いていないんだろうな。
 実習が終わって、ご褒美がてらチェーンのカフェでアイスココアを飲んだ。Xでおいしいと話題になっていたから気になっていたのだけど、どうも私はココアよりコーヒーの方が好きらしい。ココアもおいしいといえばおいしいけれど、甘いからついコーヒーが欲しくなる。帰ってから、作っておいた水出しアイスコーヒーを飲んだ。おいしかった。

2025/06/18 Wed.

 就労移行支援。読書の時間にちくま文庫の『坂口安吾全集17』を読み返した。「安吾巷談」のヒロポンや競輪のくだり。その後、相談支援のスタッフさんとのモニタリングやら、就労移行支援のスタッフさんとの面談やらがあった。
 商店街のカレー屋さんで、テイクアウトのタンドリーチキンカレーとからあげを買ってお昼に食べた。ビリヤニもおいしそうで食べてみたいと思っているのに、ここのタンドリーチキンがおいしいあまりにまだ挑戦できていない。
 午後、渋々予約した歯医者に嫌々ながら定期検診を受けに行った。前回虫歯がなかったからと気を抜いていたら、今回は小さい虫歯がいくつか見つかってしまった。あーあ。
 「嫌なことがあったら花を買っていい」という自分の中のルールに基づいて、切り花を売っている八百屋さんで薄橙色のスプレーバラを1本買った。ところが、レジでお会計をしていたら、店内の壁に今まさに参政党のポスターが貼られようとしていて内心絶句した。花を買っているからと言って、嫌なことが起きていい訳じゃないのに……。

Blueskyから
・今後10年20年とその職場で働き続けるとしたら〜みたいな仮の話を振られたんだけど、今までずっと同じ仕事を半年続けられず治療の果てにようやく初めて園芸店バイトが2年ちょい続いたもののギブアップした人間にそんなもしもの話はちょっと距離がありすぎる
・そんなこと考えたこともなかったよ 10年後20年後生きてる可能性だって割とここ一年くらいで信じ始めたくらいなんだし
・””健常者””の人生設計だかキャリアプランだかがあまりにも眩しすぎた
・社不(社交不安障害)由来の人目が気になるみたいな話で、個室だったらどうかとかパーテーションで区切ってあったらどうかとか色々解決策を提示して頂けるのありがたいんだけど、実際に見られているという事実より「複数人の視界に自分の姿が入っている””かも””」という自意識の方に問題があるので、その辺を合理的配慮なるものでどうにかできるのかというと

2025/06/19 Thu.

 10時間寝た。八百屋さんで買い込んできた野菜をひたすら切って冷凍した。この夏初めてのすいかも買ってきたので、切り分けて食べた。夏らしい味がしておいしかった。先日砥いでもらったので、包丁の切れ味が良くなって嬉しい。トマトもすっと切ることができた。
 天神に行き、妹と晩ごはんを食べた。お店のごはんはおいしかったし、妹とのおしゃべりも楽しかった。カフェでしっかり甘い物まで食べて帰った。

2025/06/20 Fri.

 就労移行支援。明日の面接練習会に備えて、Excelにある面接問答集の空欄を埋めた。
 午後は、泣く泣く歯医者へ行き虫歯を治療してもらった。麻酔の注射も痛ければ歯を削る音も恐ろしく、治してもらえるのは本当にありがたいけれど、これがまだ数回あるのかと思うとぞっとした。処置を終えた後、憔悴しきってよろよろと帰る自分にあまりにも元気がなくて、我ながら笑ってしまいそうだった。
 暑いと思ったら、今日の最高気温は34℃もあったらしい。どうりで。
 夜、インストールしたきり始めていないTinder用にとプロフィール文を考えた。考えただけで、まだアカウントを作ってはいない。自分のプロフィールを作る段階が一番楽しいような気さえする。つくづくマッチングアプリに向いていない。

2025/06/21 Sat.

 就労移行支援。2回目の面接練習会に参加した。想像以上に質問数が多くてたじろいだものの、意外にもあれこれ答えることができた。面接となれば死んでまで逃げ出したいと考えていたような人間が面接の練習に自分から取り組むようになるなんて、それだけでとてつもない変化だと思う。
 ようやくTinderを再開した。LIKEをくれる奇特な人はいるけれど、その人に対してこちらからLIKEを返す勇気というものがなかなか出てこない。それでも、他者と親密な関係を築いてみたいという目標を達成するためには何かしら行動を起こさなければならないので、えいやっとLIKEを返した。人と仲良くなるって大変だなあ。

2025/06/22 Sun.

 気が済むまでたっぷり寝るつもりが、普段通り設定していた目覚ましアラームで起きてしまった。悔しい。
 途切れがちだったWi-Fiが朝からいよいよ繋がらなくなったので、J:COMに電話した。サポートの人が来てくれて色々見てもらった結果、テレビ端子の部品がかなり古かったそうで、それでネットが不安定になっていたらしい。2人がかりで冷蔵庫を動かし(テレビ端子はコンセントの位置の関係で冷蔵庫の裏の壁面にある)、部品を換えてもらい、無事ネットが繋がった。ところが、冷蔵庫の位置を戻したものの、以前の位置より10cmほど前に出てきた場所に置かれてしまった。もう少し壁際に近付けたいので手伝ってほしいと言い出せないまま業者の人は帰っていき、結局1人でなんとかする羽目になった。床の傷を恐れながらなんとか冷蔵庫の位置を元通りにし、必ず2人以上で持ち上げろと指示のあるオーブンレンジを1人で持ち上げて冷蔵庫の上に置いた。とても頑張った。
 ネットがちゃんと繋がると、なんだか世界や世の中との接点がしっかり存在するようで安心する。実際に生身の人間と接する頻度が少ないタイプだから、そう思うのかもしれない。

週間日記(2025/06/09-06/15)

2025/06/09 Mon.

 リラックスチェアに座ったら、膝の上にふくちが乗ってきた。温かくて重たくてふわふわで柔らかい。そのままふくちと二度寝した。
 お昼は、祖母のアパートへ遊びに行く。昼ごはんとおやつをごちそうになって、夕方までおしゃべりしたり、お茶を飲んだり。
 夜は、母が弦楽アンサンブルの練習に行ったので、親子丼を作って父と食べた。その後、銀英伝OVAの「回廊の戦い」の前辺りを何話か観た(「魔術師還らず」までは観なかった)。

2025/06/10 Tue.

 朝起きると、私のベッドの傍に置いた猫用ひんやりマットにとらちがいた。猫が近くに寄って来てくれると本当に嬉しい。
 今朝もまたリラックスチェアでふくちと二度寝。1時間半ほど膝の上にいた。猫と接していると、びっくりするほどリラックスできる。猫の方もそうだと嬉しいけれど。
 ベイクオフに影響されて、カスタードタルトを初めて作ってみた。タルト用の型も重石も福岡に持って行っているから、深皿や平皿で代用した。砂糖の入った甘いタルト生地はもろくて崩れやすく扱いにくかったけど、なんとか型代わりの深皿から外れてくれた。残った卵白はラングドシャクッキーにした。
 昼過ぎにまた祖母のアパートへ遊びに行った。行くと喜んでくれるので嬉しい。おやつを食べながらおしゃべりした。
 夜は母が作ってくれた晩ごはんを、父とおいしいおいしいと言いながら食べ、デザートにカスタードタルトも食べた。

2025/06/11 Wed.

 昨夜はふくちと寝た。布団の足元に長くなって、私が寝返りを打つのを阻止していた。夜中に父が見かけた時には、ふくちでなくとらちが私の布団にいたらしい。寝ていて気付かなかった。朝になるとふくちがベッドの傍で私の起床を待ち構えていて、私が起きた物音を聞きつけてとらちもやってきた。床にごろんと寝転がって、撫でるよう要求してくる。かわいい。
 本当は昨日のうちに福岡へ戻るつもりだったものの、「水曜の就労移行支援はいつもより1時間遅く開所するから、当日の朝戻ってもぎりぎり間に合う」と言ったところ「じゃあもう一日いれば」と父が言ってくれたので、今朝戻ることにした。猫達をそれぞれ撫でて後ろ髪を引かれながら、高速バスと新幹線で福岡へ。4泊5日で猫の写真を300枚撮った。彼らは何をしていても、何もしていなくても本当にかわいい。
 就労移行支援に行き、Excelの練習問題とタイピング。スーパーに寄って帰宅。のんびり荷解きをした。

2025/06/12 Thu.

 10時間寝た。昨夜飲んでみたヤクルト1000の効果があったのかなかったのかは分からないけど、ぐっすり休めた感じはある。ベッドのシーツや布団カバーを交換したり、夏本番に備えてエアコンの拭き掃除をしたり。冷房がちゃんと効くかどうか試しにつけてみたら、部屋がしっかり涼しくなって快適だった。
 昼過ぎ、就労移行支援のスタッフさんと一緒に、実習先の企業へ実習前の顔合わせに行った。顔合わせ自体はすぐに終わった。スタッフさんから緊張について尋ねられたので、初対面の時よりも、顔見知りになったり親しくなったりした後の方が緊張するという旨を答えたら、「緊張にどう慣れるかですね」と言われた。器質的な病気の痛い症状や苦しい発作の場合は「慣れる」ことが解決策だとはならないだろうに、精神的な疾患の話になると急に「慣れ」が選択肢として現れるのはどうしてなんだろうと思った。場数や経験を重ねても克服できないから、病気だと診断されているのに。

2025/06/13 Fri.

 就労移行支援。タイピングを少しと情報処理技能検定の問題。
 使っている包丁の切れ味がいよいよ悪くなり、トマトも鶏肉もまともに切れなくなったので、ハンズに持ち込んで包丁砥ぎを頼んだ。そのまま博多駅周辺のどこかでお昼を食べようと思ったものの、自分でも入りやすそうなカフェはどこも混んでいて席があるように見えない。マクドナルドはボイコットしたいし、欲を言えば今はパンよりごはんものが食べたい気分だし。空腹を抱えてしばらくさまよった挙句、勇気を出してレストランフロアの韓国料理屋さんに入ってみた。通路から見ると店内は空いているように見えたものの、奥に案内されると女性客で賑わっている。お客さんも店員さんもきれいな若い女性が多くていたたまれない。でも、注文したヤンニョムチキンとカンジャンチキンのランチはすごくおいしかった。ざくざくの衣とピリ辛な味付けがおいしくて、ごはんが進んだ。満腹になって人心地がつき、博多バスターミナルのDAISOをうろうろした。梅雨の時期だからか、防災グッズのコーナーが作られていたのでいくつか買った。砥ぎに出した包丁を受け取って帰宅。雨だから、今日はいつものように歩かず地下鉄に乗った。
 嫌々ながら非常持出用荷物の荷造りの続き。万一避難所へ行くことになった時のために、用意したスリッパに油性ペンでとらふくの絵と自分の名字を書いた。でも、避難所に指定されている小学校の体育館よりも、自分の住んでいるマンションの部屋の方が高さがあるから浸水しにくいんじゃないだろうか。ちまちま用意している荷物だけど、今後一度も役に立つことがなければ良い。部屋の隅でずっと埃をかぶってくれていますように。

2025/06/14 Sat.

 就労移行支援。情報処理技能検定試験の問題の続き。その後、全国約150ヶ所ある事業所合同での個別訓練大会があった。参加者は1,000人ほどいるらしい。せっかくだからとタイピング部門で参加してみた。1分間に正しく入力できた文字数の多さを競うルールで、15分の制限時間内に何度でも挑戦できる。すぐ隣で他の利用者さんに見られている状態だったので、それがかなり緊張した。今回、自分の中では1分当たり420字くらいが最高記録だった。上位に入れたら嬉しいと思っていたけれど、結果はなんと個人部門で2位だった。とても嬉しい。
 午後は、作りかけだった日記ZINEの原稿作り。今年の1月から6月までの日記をまとめることにしたので、ページ数がついに200ページを超えた。午前中散々タイピングをやったのに、またキーボードをだかだか叩いている。
 10年以上ピアノを習っていてほとんど毎日練習していたので指が動くのと、おそらく文章を読むのが早い方なのと、日頃から趣味でパソコンを使っているという要因とが重なって、得意だと言えるくらいにはタイピングができるんだと思う。でも、パソコンを使う事務仕事は難しそうだなとまた考えるようになった。業務自体は難しくなかったとしても、静かな職場で働くというのが難しい。静かな環境の中で、作業している職場の人に話しかけたり、他にも座って仕事をしている人がいる中を立ち歩いたりすることのストレスを思うと、ちょっと自分には無理だと思う。適度に騒がしく、外部から人が多く訪れて(お客さんなど)、毎日決まったメンバーだけで顔を合わせるということがなく、自分の姿が同僚や上司の視界に入りにくい状況で働ける仕事が良い。やっぱり、これまで通り何かのお店で接客販売業をするしかないのかもしれない。土日祝日や年末年始に休める座り仕事への憧れは強くあるけれど、長続きしないだろうなという感じがする。昔は学校の教員に憧れたこともあるけど、そもそも教壇に立てないし、生徒がいる教室に入ることもできないことは想像に難くないから、すぐに諦めはついた。博物館学芸員になってみたかったけど、実習で「(資料の貸し借りなどをするために)人とのコネが重要」と言われて、人と関わりを持つのが苦手だからと断念した。心理士も駄目だった。社交不安障害の症状に選択肢や可能性を制限されている以上、まだ治療が必要なのかもしれないけれど、このまま精神科の薬を飲み続けるだけで改善されるものなんだろうか。でも、相性の良さそうなカウンセラーを探すのも正直疲れてしまっている。得意なことを必ずしも仕事に活かさなければいけない訳ではないものの、就労移行支援のスタッフさんからパソコンを使った仕事を提案される度、私もできるものならしたいんだけどなと悶々としてしまう。

2025/06/15 Sun.

 昨夜スマホの目覚ましアラームをセットし忘れて、予定より1時間遅い8時に目が覚めた。寝坊した旨を連絡して1時間遅く就労移行支援に行くか、今から頑張って身支度して間に合うかに賭けるか迷って、後者を選んだ。洗濯や食器洗いをすっぽかすと、ぎりぎり9時の開所時間に間に合った。
 就労移行支援に通所した回数が、今日で100回になる。情報処理技能検定の1級と、コミュニケーションにおける話し方や聞き方のスキルについて学ぶプログラム。
 久し振りに暴食したい気分になって、スーパーのお弁当とスナック菓子、クッキーを平らげた。晩ごはんはおかずのお肉を多めにして、野菜スープの残りとごはんを食べた。食べることでストレスを解消しようとすると自己嫌悪が募るけど、「何も食べられないよりは食べた方が良い」「食べて気が済むならたまには好きに食べても良いんじゃないか」と大らかに捉えたい気持ちもあるので、そっちの方に目を向けるようにしたい。
 夜、すっかり書く習慣が途絶えていた10年メモを何日分か書いた。日記自体はUpNoteに書いているので、それの要約さえすれば良い。

週間日記(2025/06/02-06/08)

2025/06/02 Mon.

 「どこからそんな発想が」と我ながら呆れるような夢を見た。具体的には、実家が差し押さえになり、家の中の物が知らない人達に持ち去られようとする夢だった。私は夢の中で、ドアを開け放していたら猫達が逃げてしまうから閉めてくれと懇願していた。
 6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰めと卵焼き、にんじんと干し椎茸の煮物、ふりかけごはん。おかずの組み合わせを決めてしまうと楽でいいな。
 就労移行支援。面接問答集のExcelファイルの回答欄を埋めた。「準備ステージ」から「実習ステージ」へ移行したからなのか、毎週のタスクが与えられなくなったので、することがない。今さら軽作業の訓練をやったところでという気もするし、WordやExcelを使う仕事に就きそうな気はしなくなってきたし。すっかりだらけてきてしまったので、就職のタイミングをもうちょっと早めても良いかもしれない。飽きてきたと言うと良くないけれども、それに近いものがある気がする。お昼休憩にお弁当を食べて、午後はビジネス場面でのメールやビデオ通話のマナーについて学ぶプログラム。
 帰り道、不定期で営業しているらしい小さなお店に「いちご飴」の張り紙があり、気になって買ってみた。竹串に刺した大粒の冷凍いちごを、りんご飴のように真っ赤な飴でコーティングしたもので、お祭りの屋台で見かけるようなお菓子だ。見た目がかわいいだけだろうと思って味は特に期待していなかったものの、がりがりと固く甘い飴と、しゃりしゃりした食感の甘酸っぱいいちごの組み合わせがすごくおいしかった。

2025/06/03 Tue.

 就労移行支援。することがないので、「社交不安症 合理的配慮」とネットで検索して、出てきたページを眺めたり、それに飽きたら情報処理技能検定試験の問題を解いたりした。全国にある事業所で今度オンラインの全国個別訓練大会なるものを開催するそうで、それに参加しないか声をかけられたので、せっかくだからタイピング部門で参加してみることにした。久し振りにe-typingをしてみたら、見たことのないレベル「Professor」が出てきた。よく見る「Thunder」や「Ninja」より上のレベルらしい。多分、自己新記録だ。WPM(1分当たりの英数字キーの入力文字数)は、431とあった。先日、就労移行支援のスタッフさんに1分当たり何文字くらいタイピングできるか訊かれて、数字を覚えていないのでなんとなく「200字くらい?」と答えたものの、大嘘をついていたことになる。
 梅雨に備えて、嫌々ながら防災準備に取り掛かった。家族で在宅避難する時のために作った備蓄リストを参考に、自分一人用の備蓄や非常持出用荷物に必要な物をリストアップして、今用意できる物をいくつかリュックに詰めた。手回し充電ラジオや簡易トイレなどは全部実家に置いてきたので、またちまちま買い集めていかないといけない。出費もかさむし楽しい作業ではないけど、「どうせ近いうちに死ぬから何をしても仕方ない、どうなってもいい」と考えていた時期の自分と違って、災害に備えて生き延びようとしている自分でいられていることは嬉しい。

2025/06/04 Wed.

 朝、ペヨーテの小さな植木鉢を2つひっくり返してしまった。サボテン用の土がざらざらと床一面に散らばって、声にならない悲鳴を上げてしまった。もう出ないといけない時間なので、片付けは帰ってからにする。
 就労移行支援。読書の時間にようやく『ユング心理学入門』を読み終わった。前時代的なジェンダー観や男女二元論に加え、同性愛は「病的」で「異常」なので「治療」の対象だという考え方にはかなりしんどいものがあったけれど、それ以外は興味深くおもしろかった。その後、部署活動で広報誌を作る話し合いがあったので、おっかなびっくり少し発言した。
 帰宅して、床を掃いて植木鉢を元に戻した。ついでに、簡単に床の拭き掃除もした。

2025/06/05 Thu.

 11時間寝た。通勤ラッシュの満員電車チャレンジは、またしても先延ばしにしてしまった。いっぱい寝たので元気ではある。カーテンを開けたら外の日差しがすっかり夏のそれで、これからこの部屋で迎える新しい季節を楽しみにしている自分がいることに気付いた。
 企業実習先に決まったお店の下見に行ってみた。お店がある商店街は、花屋さんやパン屋さん、お惣菜屋さん、お菓子屋さん、お茶屋さんと色々なお店が並んでいて活気があった。地元のシャッター街とは大違いだ。お店の位置を確認し、店内には入らずその前を通り過ぎた。今度お世話になります。
 そのままコメダ珈琲店へ行き、カツカリーパンとアイスコーヒーを注文した。カツカリーパンはすごいボリュームなのに、ぺろりと食べられてしまった。おいしかった。期間限定のチャイのかき氷もそのうち食べてみたい。

2025/06/06 Fri.

 5時半に起きて、7時に出かけた。高速バス「ふくふく号」で爆睡。関門橋を渡る時には目が覚めて、飛行機雲や船が写り込んだ青い空と海の写真が撮れた。窓から、タイサンボクの花や枇杷の実が見えた。
 唐戸のバス停で降り、すぐ傍の唐戸市場へ。10時からの飲食イベントはまだ始まっていないはずだけど、売り場には既にずらりとお寿司が並び、人で賑わい始めていた。ふぐ、まぐろ、ぶり、鯛2貫、サーモン2貫、あぶりサーモンの計8貫を購入(税込1,300円)。屋外のベンチで海を眺めながら食べた。これ以上おいしいお寿司には、もう私の人生では出会わないんじゃないかと思うくらいおいしかった。どの魚も分厚くて、歯ごたえがすごい。特にふぐは、噛み切れないかと思うほど身がしっかりしていた。青空の下で海を見ながら新鮮なお寿司を食べるという状況がなんだか愉快で、顔がにやけてしまいそうだった。
 路線バスが来るまで少し時間があったので、近くの商店街をうろうろしてみた。出歩いているお年寄りが多く、ベンチもあちこちに置いてある。無料で自由に座れる場所があるって大事だ。
 バスに乗り、下関市立美術館へ。見たかった特別展「花の宮廷画家ルドゥーテ」をじっくり堪能した。ケシ、チョウセンアサガオ、スイートピー、イチゴ、アネモネ、セイヨウキイチゴ、スイカズラといった好きな植物の絵があるのも嬉しいし、名前も知らない初めて見る植物の絵が見られるのもおもしろい。撮影可だったので、たくさん写真を撮った。別の展示室にあった高島北海の植物画も良かった。枇杷やたんぽぽ、大豆に里芋、ささげなど、華やかなルドゥーテとはまた違ったジャンルやテイストの植物が描かれていた。ルドゥーテのチューリップの絵と、高島北海の「果蔬図」が描かれたポストカードを1枚ずつ買った。
 続いて、美術館のすぐ近くにある長府庭園に。木がたくさん植えてあって、青々と茂った葉が目に鮮やかだった。木々の間を歩いているだけで気持ちが良い。植え込みにはミヤコワスレや芍薬、ホタルブクロ、池には睡蓮と花菖蒲が咲いている。2羽の鴨と、数尾の巨大な鯉もいた。久し振りに鹿威しというものを見たので、動画に撮った。紫色の花菖蒲の写真を撮っていると、足元の芝生にミントが生えているのに気付いた。大変だ(ミントは非常に繁殖力が強いので、基本的に地植えはしない方が良いとされている)。
 再び路線バスに乗って、唐戸の方へ戻る。「壇の浦」というバス停があったり、「壇ノ浦古戦場」の看板が見えたり。海の目の前だからか、ハマボウフウがたくさん生えていた。赤間神宮の前で降り、階段を上がって境内に入ってみた。建物は真っ赤な色が目立って、なんだか偽物みたいな派手さだった。少し歩いて、亀山八幡宮も覗いてみた。「世界一のふくの像」と書かれた看板と、そのふくの像とやらの写真を撮った。さっきルドゥーテの「美花選」で見たようなハルシャギクの花が咲いていた。これはルドゥーテ展になかったけれど、八重咲きのどくだみも咲いていて珍しかった。プランターにミニトマトのような植物が植えてあると思ったら、よく見ると草いちごだった。
 カモンワーフのおみやげ屋さんで「とらふくせんべい」や「月でひろった卵」を買う。最後に、旧下関英国領事館に行った。花壇には金魚草やヤロウ、ガウラ、アルメリア、サントリナといった花が咲いている。「バラ図譜」に描かれていそうなふっくらしたピンク色のばらも咲いていた。この建物では紅茶やフラワーアレンジメントの教室も開かれているらしく、壁に貼られたポスターにはアイリッシュハープ教室の案内もある。館内のカフェで、一人用のアフタヌーンティーを注文した。紅茶は迷ってアールグレイにしてみた。ポットや砂時計と一緒に出された紅茶には、きらきらした砂糖のスティックを溶かして好みの甘さをつけるらしい。水晶のようできれいだったからぜひ使ってみたかったけれど、甘い食べ物には甘くない飲み物が欲しいので、使うのは断念した。運ばれてきたアフタヌーンティーは、上段にロールケーキ、ひとくちサイズのタルト、バニラのマカロン、マンゴーのゼリー、下段にはスコーンが並んでいる。スコーンには、クロテッドクリームとばらのジャムが添えられている。どれもおいしかった。店内では、ボサノヴァのようなアレンジがなされたクラシック音楽がずっと流れていた。最初はサティのノクターンだったので、「曲はイギリスじゃないのか…」と思っていたら、エルガーの愛の挨拶が流れ出した。でもやっぱりアレンジされていて、ギターのような楽器でぽろんぽろんと奏でられている。無印良品の店内のようだ。その後は同じくアレンジされたタイスの瞑想曲、ルロイ・アンダーソンのエンターテイナーが続いた。
 高速バス「ふくふく号」に乗り、福岡市内へ帰る。夕方の地下鉄は人が多いだろうと踏んで、西鉄天神高速バスターミナルからは歩いて帰った。今日の歩数は15,000歩になった。楽しい日帰り旅ができた。

2025/06/07 Sat.

 就労移行支援。企業実習用に履歴書を作成したり、全国個別訓練大会なるものの練習会に参加したり。
 まとまった休みが取れたので、午後に帰省。新幹線と高速バスを乗り継いで帰ってきた。猫達と遊び、母とおやつを食べた。庭には色とりどりの紫陽花が咲いている。水色、白、紫、紺色のガクアジサイ。ばらや矢車菊、キンシバイも咲いていた。夕方、スーパーで買ってきたいくつかの野菜を祖母のアパートへ持って行った。父は飲み会。
 録画してあったブリティッシュ・ベイクオフを観た。カスタードタルトの回だったので、影響されてカスタードタルトを作って食べてみたくなった。
 夜はふくちと寝た。夜中に目が覚めたので足元に伸びているふくちを撫でると、ごろごろと気持ち良さそうに喉を鳴らしていた。

2025/06/08 Sun.

 洗濯をして、掃除機をかける。ブリティッシュ・ベイクオフを観た。お肉の入ったパイがおいしそうだったので、いつか作って食べてみたい。猫達に遊んでもらいたいけど、昼間は思い思いの場所で寝ている。ちょっとした来客があったので、とらちと2階でおとなしくしていた。知らない人の声が聞こえた途端、とらちはお決まりのクローゼットの中にもそもそと隠れた。一方のふくちはというと、お客さんを歓迎すべく積極的に近付いていたようだった。

週間日記(2025/05/26-06/01)

2025/05/26 Mon.

 今回帰省してから猫達は一度も私の布団に来なかったのに、昨夜はふくちが私の布団の足元に陣取っていた。朝になってもいてくれて、撫でると目を細めてごろごろと喉を鳴らしていた。私が起きるととらちも寄ってきて、足に擦り寄りながら甘えてきた。大好きなかわいいふわふわ達。
 出勤する父に高速バス乗り場まで送ってもらって、福岡に戻る。さくらんぼジャムの瓶をいくつも詰め込んだリュックが重い。
 母が、父のお弁当のついでにとおにぎりとおかずを持たせてくれた。豆ごはんのおにぎり。塩加減がちょうど良くて、すごくおいしかった。
 他県の美術館の特別展を見に行きたくて、ちょっとした日帰り旅の計画を立てた。旅行の計画を考えるのはやっぱり楽しい。

2025/05/27 Tue.

 6時半過ぎに起きてお弁当を作る。オムライスと、炒めたブロッコリー。ケチャップで猫の絵を描いた。
 就労移行支援に行き、ネットで障害者雇用の求人を見てみたり、Excelの練習問題に手を着けてみたり。生理のせいか凄まじく眠く、頭もぼーっとして、全く集中できない。いっそ早退しようかと何度も思ったものの、とにかく頭が働かなくて、スタッフさんに言い出すまでにさえ漕ぎ着けられない。簡単な練習問題が終わったけれどもその旨をスタッフさんに報告するのも億劫で、ただただぼんやりして過ごした。お昼休憩にお弁当を食べて、ようやくなんとなく目が覚めた気がしたものの、午後はやっぱりまた眠くなってしまった。
 生理中にここまで眠気が強かったり頭がぼーっとしたりするというのは多分初めてだけど、これがもし毎月あったらたまったものじゃないと思う。

2025/05/28 Wed.

 夕べしっかり睡眠時間を確保したはずなのに、今日もものすごく眠い。相変わらずぼーっとするし、お腹と腰も痛い。痛みは薬を飲めばある程度治まるだろうものの、眠気とぼんやりはどうしようもないので、今日の就労移行支援は休むことにした。訓練開始時間にメールで連絡を入れる。痛み止めを飲むために胃に何か食べ物を入れたいけど、起き上がるのも怠くて、うとうとしているうちに二度寝した。起きたら昼だった。特に何をするでもなくうだうだしているうちに夜になって、一日が終わった。

2025/05/29 Thu.

 朝起きると、昨日までのような眠気や腹痛、ぼーっとする感じはかなりましになっている。良かった! 昨日はしたいこともしなければならないこともろくにできなかったからと、今日は有意義な一日にすべく出かけることにした。
 天神に行き、父の日のプレゼントに良さそうな物を見繕って、サーモンハラスの干物の定食を食べ、久し振りの文喫へ行った。アプリの提示で入場料が半額になるというキャンペーンをやっているのがありがたい。アイスコーヒーを飲みながら、持ってきた『金枝篇』の続きを読み進めた。飲み物のおかわりが自由なので、ホットコーヒーや煎茶も飲んでみたかったけど、2時間の間にそう何杯も飲めないので我慢した。1時間も読むと情けないことに集中力が切れてきて、有料フロアの中をうろうろして本のラインナップを眺めた。フェミニズムやLGBTQ+に関する本が色々あって、心理学の本も胡散臭そうなのがかなり少ないのが嬉しい。永井荷風の『ふらんす物語』を少し読み返したり、ユングの『赤の書』をめくってみたりした。今年の4月からつけている連用日記「10年メモ」は赤に近いオレンジ色のカバーの分厚い本なのだけど、何かに似ているとずっと思っていたら、この『赤の書』だった。文喫で2時間過ごして帰宅。読書に要る集中力や体力のようなものが昔に比べてすっかり失われてしまっているのを実感して悲しかったけど、それでも本を読もうと思えたことや本に魅力を感じられたことは嬉しかったので、良い点だけに目を向けておきたい。

2025/05/30 Fri.

 珍しく寝つきが悪かった。しかも、夜中の0時頃にマンションの近くで若者連中がわいわい賑やかにやっている声で目が覚め、それからまたしばらく寝付けなかった。いかにも夜中にありがちな、心配事や悲しい想像が次々思い浮かんでは気が滅入ってくるという状況に陥る。何か楽しい空想に浸りたいのにそれらしいものも思い浮かばないままうとうとと寝落ち、今度は3時頃に路上で誰かが盛大に戻している声が聞こえてきて(酔っ払いか何か?)いよいよげんなり。やっと眠ってアラームで目を覚ますものの、寝不足が堪えるたちなのでもうこれは日中使い物になるまい、就労移行支援は今日も休もう、そう思って再び寝ついた。すると8時だったか9時頃だったか、マンションのすぐ近くで工事が始まった。それだけならまだしも、近くの部屋(隣か?)に住んでいるらしいご老人が「工事がうるさい」とがなり立てている。私は普段怒鳴るということをしない(できない)ので、元気いっぱいに悪行雑言を喚いている様子を聞いていると、なんだか勝手に恥ずかしく、いたたまれなくなってしまった。
 十分な睡眠が取れないと、分かりやすく気分が落ち込む。就労移行支援は休んだ。仕事ではないのだから休むことで他人に迷惑がかかる訳でもなし、無理しなくても良いだろうと言い訳のように自分に言い聞かせている。
 予約していたオンラインカウンセリングを受けた。2ヶ月振りくらいのカウンセリングになる。「人と仲良くなりたいけど、人と関わると疲れてしまって仲良くなれない」という悩みを相談した。50分ほどのカウンセリングが終わると、久し振りに自分のことをたくさん話したせいなのか、なぜかへとへとに疲れてしまった。今日のカウンセリングはなんとなく煮え切らないというか、いまいち手応えがないような感じがしたけれど、そういう回もあるんだろう。

2025/05/31 Sat.

 今日は就労移行支援に行った。とはいえすることが決まっていないので、なんとなくPowerPointを操作して過ごした。扱うのは10年ぶりくらいだけど、当時とバージョンが大して変わらないので、特に目新しい所はなかった。
 八百屋さんに寄って帰宅。野菜をしこたま買い(トマト、きゅうり、かぼちゃ、ブロッコリー、キャベツ、長ねぎ、玉ねぎ、ぶなしめじ)、茎がくねくねしたおもしろいアリウムの切り花も買った。
 お昼を食べて、普段行かない方のスーパーへ行ってみた。肉類やら何やらを買い込んだ。帰ってから、野菜と肉を片っ端から切って冷凍。後は焼くだけの状態の、豚の生姜焼きとねぎ塩豚丼の具を調味液に浸けたものも冷凍しておいた。散々台所仕事をしたは良いものの、ひと段落すると晩ごはんを作る気力が尽きてしまい、残り物のスープと賞味期限が迫ったカロリーメイトの夕食になった。
 夜、懲りずにまたTinderをインスト―ルした。まだ登録はしていないけれど、おいおい再開してみようと思う。

2025/06/01 Sun.

 買ってきたトマトが完熟を通り過ぎかけているくらい熟れていたので、生で食べずにカレーに使うことにした。野菜をたくさん刻んだものと少しの合い挽き肉を炒めて、トマト1袋全部とカレールーを投入して煮詰めた。すごく適当に作ったカレーだったけど、ルーのおかげですごくおいしいものになった。随分前に買ったアーモンドスライスとパンプキンシードの賞味期限が過ぎていたので、捨てるのももったいなくて使うことにした。八百屋さんで買ってきたかぼちゃを柔らかくなるまでレンジで加熱して潰し、牛乳や蜂蜜を加えてペーストにしたものを、パウンドケーキの生地に混ぜ込む。アーモンドスライスとパンプキンシードを散らしてオーブンで40分焼いて完成。粗熱が取れたら型から外し、コーヒーを淹れてひときれ食べた。これもおいしくできていた。しっとりふわふわの生地の食感とバターの風味、かぼちゃのこく、シナモンの香り、さくさくのナッツ、全部の要素がおいしい。
 夜、実家の私の布団の上でくつろいでいるとらちの写真が母から送られてきた。実家を出て8ヶ月も経てば猫達がいない寂しさが紛れるかと思ったのに、全くそんなことはなく、とらふくに会いたくて仕方がない。でも、こんなにも大好きだと思える対象が2匹も増えたというのは、私にとって本当に良かったことだと思う。

週間日記(2025/05/19-05/25)

2025/05/19 Mon.

 10時間近く寝て、朝ごはん兼お昼ごはんにホットケーキを焼く。私にしては珍しく、生焼けじゃなかった(ぎりぎりではあった)。メープルシロップをたっぷりかけて食べた。コーヒーとよく合っておいしい。
 片っ端から家事をやっつける。今週の朝ごはん用の野菜スープを作り、これも朝ごはん用の卵を茹で、野菜各種を切って冷凍、食パンも冷凍、ごはんも炊いて冷凍、芍薬の水を換え、ハンドソープを詰め替え、床にフローリングワイパーをかけラグには粘着クリーナー、その他ちまちました諸々。部屋の中がすっきりして達成感。

2025/05/20 Tue.

 6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰め、卵焼き、にんじんと干し椎茸の煮物、ごはん、ふりかけ。前日に炊いて冷蔵庫に入れておいたごはんを温め直してお弁当に入れると、レンジ炊飯の乾飯(かれいい)みたいな固いごはんよりずっと柔らかくて良い。天気予報曰く今日は最高気温が30℃にもなるそうだから、午後の自分のために水出しアイスコーヒーを作っておいた。8時間ほどで抽出が終わるので、就労移行支援から帰ってきたらちょうど飲み頃になっている算段。
 就労移行支援で、情報処理技能検定試験表計算の準1級。やっぱりメモを見てカンニングしないと解けない。先週末に急遽企業実習の話が持ち上がったので、その準備。午後は企業研究についてのプログラムを受けた。
 15時に終わって、ドラッグストアでティッシュやら洗濯用の洗剤やらを買って帰宅。よく冷えたアイスコーヒーがあまりにもおいしくて、今朝の自分を褒め称えてやりたいくらい。おいしいからといって、飲みすぎないように気を付けなければ。
 夜、歯磨きとお風呂を済ませ、水筒とお弁当箱を含めた食器類を洗い終わり、洗濯物も干し終えて、なんだかすごい達成感に包まれた。はたして仕事を始めてからもこういう風に家事をやって生活していけるかは分からないけど、やってみないことには分からないので、なるようになると思いたい。「なんとかなる」より「なるようになる」の方が、肩の力が抜けてなんとなく好きだ。なんとかならなくても、なるようになる。座右の銘と言われてしっくりくる言葉が私にはこれくらいしかないけど、ひらがなばかりでちょっと雰囲気(?)が緩すぎる気もする。実際に緩い意味合いだし、まあいいか。

2025/05/21 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『ユング心理学入門』の続きを読んだ。時代が時代だったとはいえ、「同性愛を精神分析で治療」するという話が出てきた時はぞっとした。読書の後の部署活動では、書記の係をやってみた。前に出て、話し合いの内容をホワイトボードに書いていく係。書字恐怖らしい症状は私の場合はあまりないように感じているけど、それでも人前に立っていることには変わりないので、以前なら間違いなく避けていたと思う。スタッフさんが「分かりやすく書いてくれている」などと褒めて伸ばしてくれたのでありがたかった。毎日の訓練終わりに書く日報に「人前に出て文字を書くという、社交不安障害としては勇気の要る行動に挑戦してしまいました」と書いたら、別のスタッフさんが笑っていた。私はなんだかんだ人を笑わせるのが好きなたちなので、この日報を書く時にいつもくすっと笑ってもらえそうな内容を書こうと妙な方向に努力をしてしまう。もちろん、滑っている可能性も大いにあるけど、それについては恐ろしいので考えないでおく。
 雨なのでまた出かけるのが億劫だったけど、お昼を食べて今度は皮膚科へ。いつものニキビの薬を処方してもらった。ニキビは慢性の疾患だから治療をやめれば再発なり悪化なりするのだそうで、今後もずっと毎食後の薬を飲むのも朝晩に塗り薬を塗るのも面倒だけど(しかも塗り薬は副作用で肌荒れする)、死にたいくらいコンプレックスだったニキビが今やファンデーションを塗れる程度には落ち着いてきたので、薬で症状を抑えられるならいいかと思いたい。

2025/05/22 Thu.

 今朝は「社会人」のコスプレをして通勤時間帯の地下鉄に乗ってみるという挑戦をするつもりが、睡魔に負けてぐっすり二度寝。挑戦はまた後日にする。でも、できればしたくない。電車は通っておらず最寄りバス停からのバスは1日2便、そういう地方からやってきた人間が地下鉄もとい人間輸送コンテナの密度に耐えられるのか、甚だ怪しい。ここでいう「社会人」のコスプレは、オフィスカジュアルとかいう普段全く馴染みのない装束のことを指している。
 たまご蒸しパンとコーヒーの朝ごはんの後、歩いて天神へ出かけた。無印良品やら何やらをあちこち見て回り、イオンで辛ラーメン焼きそばの袋麺をいくつか買い(近場ではここでしか見かけないので買い溜め)、再び歩いて帰宅。結構歩いたらしく、今日の歩数は9,000歩を超えた。

2025/05/23 Fri.

 就労移行支援。情報処理技能検定表計算2級の問題を解いた後、共同で業務を進めるプログラムに参加。やっぱり2人以上の人が聞いている場面で話すのは苦手だ。
 急いでリュックを取りに帰り、帰省! 天神のアンデルセンでおみやげ用のパンを買い、博多駅へ。新幹線の中でお昼ごはんにサンドイッチをもそもそ食べた。高速バスに乗り換え、タクシーに乗り、祖母のアパートへ。お茶をしておしゃべりして、色々食べさせてもらった。祖母と実家へ移動して、猫達と遊ぶ。とらちは最初だけちょっとびっくりした様子で、ふくちは私の顔を見るなり「ミョオー!」と鳴いた。右手をふくち、左手をとらちにひたすら嗅がれる。
 畑を見に行くと、草丈が伸びすぎた矢車菊が雨になぎ倒されていて、その隙間にピンク色の金魚草の花が覗いていた。鉢植えから地植えにしたポットマムも茂りに茂って株が大きくなっている。祖母が仏壇に供える花として使うのにちょうど良いので、この調子でぐんぐん育ってくれると助かる。ゴールデンウィークに植えたさつまいもはかろうじて根付いているようで、頼りない枚数の葉っぱが地面を這っていた。
 両親が帰宅。晩ごはんに私がチキン南蛮、母が白和えを作った。アンデルセンのパンは喜んでもらえた。パンが入っていた紙袋の取っ手を切り取ったもので、猫達とひとしきり遊んだ。紙袋には入ってくれなかったけど、その取っ手を猫じゃらしのように動かすと猫達が大喜びで楽しかった。

2025/05/24 Sat.

 朝ごはんにアンデルセンのパンを食べた。今度は荷物棚に置き忘れず、無事に持って帰ることができて良かった。
 雨が降る中、歩いて精神科へ診察を受けに行く。先日描いたプリントアウトしてきた四コマ漫画を渡すと、主治医の先生が喜んでくれて嬉しかった。
 滅多に花が咲かない庭のヤマボウシに、白い花が3つついていた。さくらんぼみたいな実は生るだろうか。ヤマボウシではないけど、種を取って冷凍してジャムにし損ねていたさくらんぼが1㎏近くあったので、解凍して砂糖と煮た。一晩寝かせてジャムにする予定。
 祖母のアパートでお昼を食べたり、夜は両親と回転寿司を食べに行ったり。実家で暮らしている時は罪悪感が伴っていたけれど、今は甘やかされていることを素直に喜べて嬉しい。

2025/05/25 Sun.

 両親がスーパーで買い物をしている間に、以前働いていた園芸店へ行き、畑にまく花の種を買った(ポンポン咲き百日草と切花用アスター)。スタッフの入れ替わりが激しく、顔見知りの人が随分少なくなっていた。
 昨日作りかけだったさくらんぼジャムを仕上げる。レモン果汁とコーンスターチを加えて、とろみがつくまで煮て瓶詰め。きれいな赤色のジャムができた。
 地元のお祭りを覗いてきた父母が、鮎の塩焼きや焼き鳥を買ってきてくれたので、お昼に食べた。どれもおいしかった。
 天気が良く風も気持ち良いからと、庭に出て草取りをした。ハルジオンかヒメジョオンか分からない花、セイタカアワダチソウ、カタバミ、ムラサキカタバミ、ドクダミ、ヨモギ、スギナ、ノビル、ヤブガラシ、オドリコソウ、見慣れた面々をてみ何杯分も引き抜いて、庭の一画がすっきりした。ノビルは花が終わって実がついている頃だと、小さな玉ねぎのような根まで簡単に抜けることを初めて知った。
 ホットプレート焼き肉の晩ごはんを食べて、銀英伝のOVAやブリティッシュ・ベイクオフを観た。
 またしばらく猫達と会えないのが寂しくて、父母が寝室に引き上げてから少し泣いた。涙をだらだら流している私を、撫でられているふくちが不思議そうに見ては何度もゆっくり目を細めてくれて(猫の愛情表現らしい)、優しい生き物だなあと思った。この水は何だろうとでも言いたげに、私の顔に鼻先を寄せてふんふんと涙を嗅いでいて、思わず泣きながら笑った。

週間日記(2025/05/12-05/18)

2025/05/12 Mon.

 洗濯機で洗えないことに買ってから気付いた春物のジャケットをクリーニングに出して、その足で郵便局へ行って切手を買ってきた。郵便局のある方向へは普段行くことがないので、そのうちこの辺りを冒険してみても良いかもしれない。
 思い切ってZOZOTOWNで買ってしまった服が届いた。kutirのフリルがたっぷりした緑のチェック柄のリボンハーネス、Classical Elfのチュールでできた青いキャミワンピース、TONEのリボンの刺繍が入ったかごバッグ。どれもものすごくかわいい。「自分なんかがこんなかわいい服を着てはいけない」という卑屈な考えと「私がどんな容姿をしていようが好きな服を着て良いのだ」と己を励ましたい気持ちとで激しく葛藤している。
 日記ZINEの挿絵にしようと、ちまちました絵を描いた。こういう落書きっぽいイラストを描くのは楽しい。スキャンして、グレーの水彩筆ツールで色塗り。Wordの本文原稿に貼り付けようと思ったものの、ページのどこに配置するかが難しい。センスがない。でも楽しい。
 晩ごはんをカップ焼きそばで済ませたい欲に打ち克って、野菜と豚肉を煮たものとツナマヨごはんを食べた。狭い台所の限られたスペースにぎっしり並べて乾かしてあるお弁当箱だの水出し緑茶ボトルだのを見ると、私もなんだかんだちゃんと生活できているのかもと妙に自信が湧いてくる気がする。食器を洗って自信がつくならお手軽でいいや。
 夜、私の布団の上にいるとらちの写真が父から送られてきた。一人暮らしを決断したのは正解だと思ってはいるけれど、それはそれとして猫に会いたい。

Blueskyから
・年齢を重ねてからかわいい服を着るのももちろん素晴らしいことなんだけど、同時に50代とかになってから「やっぱり若い頃にかわいい服を着ておけば良かったな〜」という後悔をしたくない気持ちもあり
・似合う似合わないを考えてたら何も着れなくなるじゃないか!!!!と己を鼓舞して購入したのがこれ かわいすぎる(服が)
・32歳の暴走を誰か止めてくれという気持ちも決してゼロではないんだけどでもそれはおそらく世間から刷り込まれてきた価値観によるものなので、着たい服があるなら好きに着たらいいじゃんという気概の方をこそ大事にしていきたい所存
・でもまだ外で着る勇気がない あと荷物が多くて鞄が重いタイプの人間、ショルダーバッグを肩に掛けたらハーネスがずれ落ちるんじゃないかという現実に直面している
・帰省する時に着たらリボンが猫達の餌食になって終わる
・いやほんとにkutirのリボンハーネスあまりにもかわいい、眺めてるだけで幸せになれる フリルとリボンに幸せが詰まっている

2025/05/13 Tue.

 7時前に起きてお弁当を作る。オムライスと、ソーセージとブロッコリーを炒めたものを詰めた。朝ごはんだの身支度だの洗濯だのをやっていたら出かける時間ぎりぎりになったので、やっぱりお弁当の要る日は6時半に起きた方が良さそう。
 就労移行支援で、書類の並び替え訓練やデータ入力など。お昼に食べたオムライスは我ながらおいしかった。ただ、フロアがあまりにも静かで、自分の咀嚼音が周囲の人に聞こえているのではないかと心配になるほどだった。口を閉じて噛んではいるはずだから、頭蓋の中で音が響いているだけだと思いたい。午後は職場でのコミュニケーションの仕方について学ぶプログラム。テキストを音読したり、課題について自分の意見を言ったりした。凄まじい眠気に襲われていたので、緊張感と眠気が相殺されて変な心地がした。スタッフさんから、お昼休憩の時の緊張はどうだったかと訊かれた。緊張していないと言えば嘘になるけど、「初回(の終日通所)よりは緊張しなかったです」と答えた。頼むから、緊張しているように見えたとかは言わないでほしい。緊張しているように見えないように、あくまで「普通」の状態を装おうと懸命になっているので、それで「緊張しているように見えた」なんて言われたらいよいよどう振る舞って良いか分からず不安になってしまう。普通でいようとしている時点で普通ではないのだけども。
 スーパーで食パンを買い、商店街を通って帰宅。クリームソーダの絵柄が散りばめられたスカートを着ているおばあさんを見かけて、いいなと思った。似合う似合わないをどうしても気にしてしまうけど、やっぱり着たい服を好きに着るのが一番かっこいい。
 お昼休憩の時に、読みかけの『ユング心理学入門』を読んでいて、これはと思う箇所があった。

「しかし、他に悪者を作ることによって得られた団結は、みせかけの強力さにもかかわらず、きわめてもろい反面をもっているものである。」

(『〈心理療法〉セレクションⅠ ユング心理学入門』河合隼雄著、河合俊雄編、岩波書店、p.99より引用)

事務職という選択肢もありかと思うようになったけど、閉鎖的な環境で日々決まったメンバーと仕事をしていると、よほど人間関係が良くない限りメンバーの誰かがネガティブな感情のはけ口になったり、いじめられたりする可能性があると思う。それは私かもしれないし、私じゃない人になるかもしれない。でも、外部から客が多く入ってくる環境なら、嫌な客に従業員の敵意が向くことで、従業員同士でいがみ合うリスクが減るんじゃないだろうか。もちろん、そのような環境だった前職の園芸店でも、従業員同士がぎすぎすすることが決してなかった訳ではないけれども。従業員達の共通の敵というポジションに置かれる客には悪いけど、それが態度の悪い客やクレーマーなら相応の報いでもあるので、こちらとしてもあまり良心の呵責を感じなくて済む。そういう風に考えてやっぱり接客業の方が良いかなと最近考えていたところに、河合先生のこの一文が出てきたので、なんだかカウンセリングを受けていて内心を見透かされたような心地がして、ぎくっとした。でも、職場なんてたまたま集まった人達の集団に過ぎないし、そこでの団結は別に強固なものでなくても良いのかもという気もする。

2025/05/14 Wed.

 就労移行支援。ボルトを締めたり、ナプキンを折り畳んだりする軽作業の訓練。ボルト締めに至っては、一人暮らしを始めた時に散々ベッドだの本棚だのを組み立てたので、今さらという気もしないでもなかった。会社で同僚と協力して業務を進めることを想定したプログラムにまた参加することにしたので、それについての事前説明会もあった。人と関わるのが苦手だから人と関わる練習を積むためにこういうものに参加するようにしているけど、これは練習を重ねることで上達するものなんだろうか。何らかの心理療法を受けることで少しずつ改善していくものであって、ただ練習したところでいたずらに疲労や挫折経験が溜まっていくばかりなのではという気もする。
 祖母宛てに手紙を書いた。ゴールデンウィークに撮った写真を印刷したものを同封して、便せんの空いた部分にイラストを描き込んだ。「美術館のカフェに一杯2000円のコーヒーがあった」という話題の挿絵として、コピ・ルアックの簡単な説明とジャコウネコの絵を添えた。ジャコウネコって初めて描いた。

2025/05/15 Thu.

 博多駅まで歩いて、予約していた新幹線と高速バスの切符を発券した。途中に見かけた花壇は、あちこちがペンタスとアンゲロニアだらけになっている。確かに、夏の暑さに強そうではある。花壇ではないけど、カポックやラベンダーが軒下でない場所に地植えにされているのを見ると、ここは冬も霜が降りないんだなと思う。
 再び歩いて次の目的地へ。櫛田神社前という駅名なら近くに櫛田神社なるものがあるんだろうと考えて探したら、すぐにそれらしいものが見つかった。構造がよく分からない境内をうろうろ見て回った。近くに商店街もあったので、そこもぶらぶら冷やかしてみた。地元の商店街とは比べ物にならないほど店も人も多い。
 福岡アジア美術館に着いて、コレクション展「この手が未来を編み直す」を見る。ポーンチャイ・ジャイマ「イーペン祭り」にプルメリアみたいな木が描かれていて、タイのプルメリアはこんなに大きくなるんだろうか、それともプルメリアに似た違う植物だろうかと気になった。ジッヴァ・ソーマ・マーシェ「ワルリ画」には、リサラーソンの猫に似たかわいいモチーフがいた。日記の中で度々「アートのことはよく分からないけど」と弁解しているものの、誰かが思いを込めて創作したものを実際に見るという経験はやっぱり良いものだなと思う。
 一人で回転寿司に行くという初めての体験に挑戦。カウンターの席が狭くて隣の人との距離の近さが気になってしまったけど、それでもお寿司はおいしい。タッチパネルやスマホで注文できるというシステムがつくづくありがたい。また行こう。
 Loftのコスメ売り場を眺めてきらびやかな空気に圧倒され、三越のデパ地下で祖母の好きそうなお菓子を見繕う。商店街の八百屋さんで、気になっていた芍薬の切り花を1本買ってみた(220円)。薄いピンク色のピンポン玉のようなつぼみがかわいい。はたして咲くだろうか。クリーニング屋さんでジャケットを受け取り、コンビニでアイスコーヒーを買った。元コンビニ店員としてコーヒーを売ることは数限りなくあったけど、買ったことはほとんどなかったのでなんだか物珍しい。豆を挽くがりがりという音と、マシンから漂うコーヒーの良い香りに癒された。12,000歩歩いてマンションに帰り着き、コーヒーをゆっくり飲んだ。暑かったし、喉も乾いたのもあってとてもおいしい。なんだか良い休日を過ごせた。

2025/05/16 Fri.

 就労移行支援。文字起こしという訓練をやった。YouTubeにある指定の動画をイヤホンで聞いて、Wordに書き起こす。多分得意寄りの作業だったから、ひたすらキーボードをだかだか叩いた。
 久し振りに四コマ漫画を描きたい気分になって、ネタになりそうなエピソードを過去の日記から拾い集めて、くっつけてプロットっぽくした。これまた久し振りにCLIP STUDIOを開いて、文字を入力。言い回しを工夫して台詞を見やすくできた時の快感は何なんだろう。パズルがかちっとはまったような。そんな大したものは描いていないけれども。
 芍薬のつぼみがじわじわ開いている。夜、寝ている間に満開になるんじゃないだろうか。
 絶対に既出のものではあるだろうけど、ふと「園芸的な、余りに園芸的な」というフレーズが浮かんで一人でにやにやしている。どこかで使いたいけど使う機会がない。

2025/05/17 Sat.

 芍薬の花が満開になった。ふんわりしたボリュームのある花で、幾重にも花びらが重なった様子がとてもきれいだ。全体は淡いピンク色をしていて、ところどころ花びらのふちに濃いピンク色の筋が入っているのも良い。他の花に譬えるのも変だけど、蓮の花が咲いたみたいな、その花がある場所だけ天国だか極楽だかのように思えてしまうほど美しい。『知覚の扉』で、ハクスリーが服の皺を見た時の感覚はこんな感じだったのではと思ったくらいだ(メスカリンを服用してこの花を見たらどうなるんだろう)。あまりにもきれいなので、さぞ芳しい香りがするだろうと思って嗅いでみたら、そうでもなかった。いかにも花屋さんの店内で嗅ぐような、良くも悪くも花の香り。あまり良い香りとは言えなかった。
 就労移行支援で、文字起こし訓練の続き。ほとんど内容を入力し終えていたので、再度音声を聞いて間違いがないか探したり、修正したり。倍速再生という機能がある意味が今まで分からなかったけど、こういう時に便利だな。もっとも、文字起こしのような作業はもうAIの仕事に取って代わられているだろうけど。会社での共同作業を想定したプログラムに参加。誰もやりたがらなかったので係に立候補したり、意見が出なさそうだったので発言してみたり、ちょこちょこと無理をした。園芸店で働いていた時も、皆がやりたくないならと店内放送を引き受けるようなことをしていたのを思い出した。
 八百屋さんに寄って帰る。にんじん、キャベツ、小松菜、トマト、舞茸を買った。
 四コマ漫画の下書きをボールペンでなぞった。消しゴムをかけた時に紙が皺にならなかったので嬉しい。スキャンしてデータ化した。いちいちコンビニに行かなくて済むので、プリンターを買って本当に良かった。

2025/05/18 Sun.

 色が抜けて髪が明るくなってきていたので、美容室に行って染め直してもらった。焦げ茶色になるとなんとなく落ち着く。伸ばしたいので、整える程度にカットもしてもらった。
 しまむらに寄って、そろそろ着る機会があるかもしれないからと就活用のスーツを一式買った。大学を卒業してすぐ就職したジュース屋の店舗を見かけて(この店舗に勤務したことはない)、かつての嫌な思い出を克服してやろうとでもいうような意欲が湧いたので、テイクアウトのレモネードを買ってみた。店員の制服はデザインが新しくなっていたけど、基本的なメニューは大して変わっていなかった。ちょうど10年前の今頃は毎日のように泣きながら死ぬことばかり考えてこの会社に勤めていたのに、まさかその10年後も人生が続いていて、こうしてのうのうと生きているとは、当時は思いもしなかった。レモネードはおいしかった。
 帰宅して、CLIP STUDIOで漫画の仕上げ。ボールペンでなぞった時に書き損じた箇所などを修正したり、グレーで色を塗ったり。一応完成したように思うものの、一晩経つと書き直したい場所が出てくることもあるので、とりあえず今夜は寝かせておく。

週間日記(2025/05/05-05/11)

2025/05/05 Mon.

 母ときょうだいと3人で近所を散歩。タニウツギ、れんげ、たんぽぽ、白詰草、ニワゼキショウ、ヒルザキツキミソウの花が咲いていて、へびいちごの実が生っていた。小川には、水面を埋め尽くすようにクレソンがぎっしりと茂っていた。川の水を触ってみると、冷たくて気持ち良かった。
 七輪であれこれ焼いて食べる。さつま揚げ、玉ねぎ、ピーマン、チヂミ、コロッケ、ウインナー、鯖、おにぎり、お餅。
 再び3人で散歩。午前中に行ったのとは違う方向に歩いた。野いばら、すいかずら、あざみ、ナワシロイチゴの花が咲いていた。
 タルト台とカスタードクリームを作って、昨日のさくらんぼジャムを載せ、さくらんぼのタルトを作った。緑色の葉っぱを飾ったら見栄えが良くなるかと思い、畑のジャーマンカモミールの葉っぱをちぎって載せてみた。食べる時には邪魔なのでどけた。さくさくのタルトと甘酸っぱいさくらんぼ、とろりと甘いカスタードクリーム、全部が合っていておいしかった。

2025/05/06 Tue.

 母が朝ごはんにピザ、昼ごはんにカレーパンを作ってくれた。どちらもおいしかった。
 とらふくをそれぞれ撫でて、福岡へ戻る。猫恋しさに涙が出そうになった。新幹線の中できょうだいとおしゃべりして楽しかった。
 マンションの部屋に戻ってきて荷解きをし、コーヒーを淹れて飲んだ。刻んで冷凍しておいた野菜で、朝ごはん用の野菜スープを作り置き。明日は卵を買ってこないと。

2025/05/07 Wed.

 就労移行支援で、読書と部署活動の見学。『ユング心理学入門』(河合隼雄、岩波現代文庫)を読む。眠かった。スーパーに寄って帰宅。卵も買った。
 かわいい服を探して、ZOZOTOWNを眺める。32歳にもなって、リボンとフリルとチュールに夢中になろうとは思わなかった。働き出して今より経済的に余裕ができてから買った方が良いんだろうことは重々理解しているものの、せっかくかわいい服を着たいという欲が湧いてきていて、しかもそれを否定せず前向きに検討できていることが嬉しくて、「お気に入り」の登録数を着々と増やしている。別に年を重ねてからかわいい服を着ても良いのだけど、その時も同じように「かわいい服欲」が冷めずにあるとは限らない。数年前はもう少し生きるか近いうちに死ぬかと悩んでいた時期も確かにあったのに、今はかわいい服の購入について頭を捻っている。幸せな悩みだ。
 夕方、美容皮膚科へ行き、ピーリングとイオン導入。継続することで効果が出てくるらしいけれど、早く効き目が表れてほしい。顔の皮膚の具合を気にせず、外でマスクをスムーズに着脱できたらどんなに気が楽だろう。

2025/05/08 Thu.

 9時間半寝た。顔に猫のようなひげが生えてきた夢を見た。夢の中で、はたして持っているシェーバーで剃れるだろうかと考えていた。
 今日はいっぱい歩くことにした。地下鉄の駅4駅分、3km半の距離をせっせと歩く。ナガミヒナゲシやマツヨイグサ、ヒメツルソバ、昼顔、大きなしゃくなげが咲いているのを見かけた。
 福岡市美術館に着き、特別展「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」を見た。デザインのことは何も分からないなりに、見ていて楽しかった。野菜や観葉植物の絵が描かれた食器類がかわいかった。コンランの言葉を書いたキャプションに「どこでどのように暮らすかが私たちの幸福と創造性に大きく関わっていると、私はいつも思っている。」という文があって、私が地元を出てこうして暮らしていることは確かに私の幸福と創造性に関わっているな、と図々しく自分のことに重ねてしまった。
 コメダ珈琲店でみそカツパンとアイスコーヒー。食べきれるか少し不安だったけど、なんとか完食。やっぱりおいしい。食べ終わってから、持ってきていた本『常識のない喫茶店』(僕のマリ、柏書房)を読み始めた。喫茶店で喫茶店の本を読む。まだ読んでいたかったけど、さすがにコーヒーを飲み干してしまったので、読書は30分ほどで切り上げた。カフェで読書をする行為には憧れがあるけど、注文した飲み物をおいしいうちに飲み終えようと思うと、そう長い時間は読めない。こういう時、どうすれば良いんだろう。おかわりを注文するんだろうか。
 再び歩く。ブックスキューブリックとフライングタイガーに寄って、3km半を歩いて帰宅した。さすがにちょっと足が疲れたけど、思ったより歩けて嬉しい。今日の歩数は15,000歩になった。

2025/05/09 Fri.

 家から脱走してしまったとらちを泣きながら探し回る夢を見て起きた。猫に会いたい。
 就労移行支援で、面接練習会用に履歴書を準備したり、自分に合った仕事探しについてのプログラムを受けたり。スタッフさんに苦手なことを尋ねられて人と関わるのが苦手だと言うと、「全然そう見えない」「『普通』に見える」と言われ、「そう見えるなら良かったです」と答えたけど、なんだか自分でもおかしくて笑ってしまいそうだった。ジョハリの窓じゃないけれど、自分で知っている自分と人から見える自分はやっぱり全く同じものじゃないんだな。
 『常識のない喫茶店』を読み終えた。人と関わるのが苦手だと言ったばかりなのに、接客業をやりたくなってしまう本だった。客だろうが店員だろうが同じ一人の人間同士であることに変わりないので、世の中の接客業がみんなこうだったら良いのに。調子づいて、『日記の練習』(くどうれいん、NHK出版)も読み始めた。こういう詩的な(?)雰囲気のある日記を書けたら楽しいんだろうなあ。日記って全てを書かなくても良いし、できごとの詳細を具体的に書かなくても良いのかも。雨の音とfuzkueのプレイリストをBGMに部屋で読書に耽るのは楽しくて、良い午後を過ごせた。
 読んだnoteの記事に影響されてTickTickというタスク管理アプリを使ってみたくなったけど、多分自分には必要がなく、今使っているUpNoteと机の上のロルバーンミニで十分間に合っているんだろうなと思う。すぐ影響される。
 冷蔵庫のにんじんとぶなしめじを切って冷凍しなければならないのに、後回しにしている。明日こそやろう。
 夜、ふと思い立って筋トレの真似事をやってみた。名前は知らないけど太ももやお尻が翌日必ず筋肉痛になるエクササイズや、スクワットやら。プランクとレッグレイズにも挑戦してみたけど、腰に来そうで早々に諦めた。

2025/05/10 Sat.

 私の布団の上に陣取っているふくちの写真が母から送られてきた。猫に会いたい。
 コーヒーを淹れていて、焦がした種の浸出液がこんなにおいしいのって不思議だなと思った。「浸出」と書こうか「抽出」と書こうか迷って検索してみるも、いまいち違いが分からない。
 気休めにCBDオイルを塗ったおかげか、太ももの筋肉痛はないけれど、塗らなかったお尻には痛みがある。
 就労移行支援で、面接練習会なるものに参加する。入退室と、学歴や職歴についての問答。いつも接しているスタッフさんが面接官役をやってくれるので、つい面接っぽくない半ばくだけた雰囲気になりそうだった。実際の面接だと思うと過度に緊張するし、かといって普段スタッフさんと話す時のテンションだと気が緩むしで、これはあくまで「面接の練習」なのだと自分に言い聞かせた。おかげで、程良い緊張具合に留めることができた気がする。自分では早口だったり、しどろもどろになってしまったりした自覚があったけど、初回の面接練習だったこともあってか、スタッフさんからは「ちゃんと受け答えができていた」と言ってもらえた。休日の過ごし方という話題から派生して最近読んだ本を訊かれ「ユング心理学の本」と答えたり、現在興味を持っていることについて「チベット仏教」と言ったりしてしまったものの、スタッフさんは引かずにおもしろがってくれたので安堵した。実際の面接ではこうはいかないだろうから、適当な回答を用意しておかないといけない。
 それにしても、面接となれば死んででも回避したいと思うほど面接に対しての不安や緊張が強かった時期が長い自分が、まさか面接の練習に自発的に挑戦するようになる日が来ようとは思わなかった。面接と考えるだけで「面接は怖い」「怖いから面接は受けられない」「面接が受けられないから就職できない」「働けなかったら生きていけない」「働けない自分は死ぬしかない」という具合に考えが飛躍している状態が随分長かったのに、「苦手だから練習しておくに越したことはないし、せっかく機会があるから参加してみるか」というごく軽い動機で面接(の練習)に臨むようになるなんて、生きていると本当に何がどうなるか分からない。未だに、こういう調子で面接の練習に挑んだ自分がいることを信じられない思いでいる。練習会が終わって、別のスタッフさんから「(面接は)得意な方ですか?」と訊かれ「大の苦手です」とにやにやしながら答えると、「意外です」と言われた。「そうですか?」と変わらずにやついていたけれど、内心「そんな訳あるかよ」と普段の語彙にない返事がとっさに頭の中に思い浮かんだ。もちろん、何の気なしのリップサービスである可能性も否定できないけれども。
 帰宅してお昼を食べて、なんとなく歩きたい気持ちもあって出かけた。土日の人の多い天神に赴いて、おしゃれに気合いを入れた人々の姿を視界に入れて楽しい気分になりたかったという下心もある(じろじろ見ると失礼だし不快にさせてしまうので、ちらっと一瞬目にするだけにしているつもりではある)。またしても、人の多い場所に出かけようと思った自分の神経を疑う。一時期は確かに人混みが怖くて仕方なかったはずなのに。INCUBEで日焼け止めスプレーを買って帰る。天気が良くて、日差しが暖かくて気持ちが良い。日焼けはしたくないけれど、日光を浴びるのってなんでこんなに気持ちが良いんだろう。何か「これは日記に書きたい」と思った考えが浮かんだけど、ぽかぽかと暖かい陽光にとろけているうちに忘れてしまった。よく通りすがる花壇のチューリップとビオラとアリッサムとプリムラが、ペンタスとアンゲロニアに替わっていた。
 読みさしの『日記の練習』を読み終えた。だから影響されて今日の日記が長くなっている。読んでいて「いいな」と思った箇所のあるページをメモしておきたいのに、IKEAのリラックスチェアから立ち上がって紙とペンやふせんを取ってくるのが億劫で、手近にあったレシート2枚とティッシュペーパーをページの間に挟んだ。かわいいしおりを使うタイプの人間にはなれそうもない。恋愛の話題がちらちらと出てきて、これは恋愛だという自覚を持った状態で恋愛をしてみたいという欲が湧いた。そのうちまたTinderをインストールするんだろう。「本とパンをたくさん買って帰宅」という部分に強烈に憧れた。やってみたい。私は自分の日々に起きたできごとを「これはネタだ」と思うことでやり過ごせる時があるので、自分でそう思う分には良いものの、確かに他人から「ネタが増えましたね」と言われるとかなり嫌だろうな。「ネタが増えたね」となぜか母親の声で再生された。いや、これは実際に言われたことがある気がする。
 UpNoteに作っていたコーピングリストを整理したら、「猫を撫でる」「日の当たる窓際に行く」「庭の草むしりをする」などの現在はできない項目が色々あったので、それらを削除した。すると、今できるコーピングが40個くらいに減ってしまった。100個挙げると良いと何かで見たけれど、難しい。
 夜に出かけてみたいという憧れがある。別に私はもう良い年をした大人なのだし、一人で夜の街に繰り出す自由は十分あるのだけど、どうも面倒くささだの気後れだのが勝ってしまう。もちろん、お酒を出すお店に入る勇気はない(ほろよい1/2缶しか飲めない程度の下戸だからというのもある)。こうして出不精になってしまうのは、自分が自分にとって居心地の良い住みかを作れているからなのだとポジティブに考えることにする。

2025/05/11 Sun.

 母の日だからとこの機に乗じて、「お母さんいつもありがとう!」というメッセージと「だいすき~!」と書かれたLINEスタンプを母に送った。なんだかんだ思ってはいるけれど日頃言えないことを言ってやったと妙な達成感を得られた。
 家事を色々やっつけた。ほったらからしていたにんじんとぶなしめじを切って冷凍し、床にフローリングワイパー、ラグに粘着クリーナーをかけ、玄関を掃き、エアプランツと着生蘭のソーキング、トイレ掃除、冷蔵庫と冷凍庫の脱臭炭の取り換えなど。
 昨日は日記に書くのがはばかられるような奔放な食生活を送ってしまったので、罪滅ぼしに野菜と鶏肉を鍋いっぱいに煮込んだものを食べた。それがやたらおいしく感じられて、自分で作ったごはんがおいしいというのはかなり幸せなことかもしれないと思った。
 先日届いた「月刊みんぱく」の薬草特集号を読んだ。おもしろかった! 園芸店で働いていた時に外の花苗売り場で見かけていたミラクルニームなる植物と思われる木が出てきて、興味深く読んだ。詳細は書かないけれどものすごく恐ろしい虫の話がちらっと出てきて、思い出しては怯えている。頼むから夢に出てこないでほしい。
 日記ZINEの原稿作り。ようやく行間を好みの幅に設定することができて、思わずガッツポーズをした。ページ数は今の時点で160ページほどある。1月から4月の日記をまとめようと思っていたけど、6月までの半年分にするのもありかもしれないと迷い始めた。
 またしても筋トレごっこをしてしまったので、明日の筋肉痛が約束された。これを習慣化できたらそれに越したことはないものの、義務にしてしまうと途端にやる気を失うことは分かっているので、あくまで「ちょっと気が向いたからやってみるか」のスタンスでいたい。

週間日記(2025/04/28-05/04)

2025/04/28 Mon.

 久し振りにピアノを弾く。ブルグミュラーの25の練習曲のうち、12曲を弾いた。鍵盤を力強く叩いて大きな音を出すのは気分が良い。猫達には悪いことをした。
 近くに住む祖母のアパートに行き、お昼をごちそうになる。またしても2人で食べるとは思えない量のごはんが用意してあった。いっぱい食べて、お茶を飲み、持ってきたお菓子を食べ、一緒にクロスワードを解いて、たくさんおしゃべりした。

2025/04/29 Tue.

 さくらんぼが少し赤くなっているので、良さそうなものを母といくらか収穫した。今年はこれまでにないくらいたくさん実が生っている。摘んだ実を洗って、2人がかりで種取りをし、ひとまず冷凍した。ジャムに加工するのはまた後日。
 福岡に持っていく分の荷物をまとめて、一旦一人暮らし先に戻る。ゴールデンウィークの合間に平日が挟まっているので、就労移行支援に2日ほど行ってからまた実家に帰省する予定。猫達にはまたすぐ会えると思うと、あまり寂しくなくて助かる。天気が良くて、高速バスの窓から見た山や川、空の色が鮮やかできれいだった。窓越しの日差しがぽかぽかと暖かく、バスの中で熟睡した。
 マンションに帰ってきて、コーヒーを淹れてひと息ついた。一人暮らしの部屋に戻ってきてほっとできるようになったということが、何度経験しても新鮮に嬉しい。荷解きをして、朝ごはん用の作り置きスープとゆで卵を作った。

2025/04/30 Wed.

 就労移行支援。アイロンビーズを途中まで作った後、自分に合った仕事の探し方について学ぶプログラムを受ける。朝ごはんはいつものように野菜スープとゆで卵、トーストという具合にしっかり食べたのに、訓練が終わる12時になるともう腹ぺこだった。
 マンション前の植え込みに、アジュガとヒューケラの花が咲き始めた。クリスマスローズとツルニチニチソウもまだ咲いている。
 午後は、先日受けた市民健診の結果の説明を聞きに行く。予定より早い時間に出かけて、GUや3COINSを冷やかした。健康診断の結果は、何も異常がなかった。腹囲が理想値の範囲内ぎりぎりではあったけれど、血圧や血糖値、肝臓腎臓も問題なし。来年も健診を受けると良いとのことだったので「来年は(標準体重の)58㎏を目指します」と言うと、「(市で管理する書類に)書いておきましょうか」と担当の職員さんが笑ってくれた。自分の軽口で誰かが笑ってくれるのはやっぱり嬉しい。せっせと歩いて帰宅すると、今日の歩数が15,000歩になった。

2025/05/01 Thu.

 9時間寝た。帰省中さぼっていた日記をUpNoteに書いて、紙の10年日記にも書いた。
 母の日のプレゼントに、ナッツがごろごろ入ったちょっと良いチョコレートを注文した。今日注文して5月11日ぎりぎりに届くそうで、危うく母の日当日に遅れるところだった。国立民族学博物館のミュージアムショップのオンラインショップに「月間みんぱく」の薬草特集の回が出ていたので、それも購入した。こっちは自分用。
 スマホに挟むかわいいイラストが欲しくて、とらふくの絵を描いて写真用紙に印刷し、ステッカーっぽく切り抜いた。自分ではとても気に入っている。

自分の中でだけはものすごくウケるけど全く使いどころのない笑いのネタ
・アルメリアン・ダンス パートⅠ(吹奏楽曲「アルメニアン・ダンス パートⅠ」と植物のアルメリアを掛けている)
・路上での勧誘(ウェーバー作曲「舞踏への勧誘」と、路上での迷惑な勧誘・声かけを掛けている)
・『失楽園』、ミールトン♪(『失楽園』の作者ジョン・ミルトンの名前をベビーグッズのミルトンのCMのメロディで言う)

2025/05/02 Fri.

 就労移行支援。アイロンビーズの続きと、情報処理技能検定(表計算)1級の問題。Excelの方はやっぱり間違いが多かったけど、初回に比べれば理解できた箇所が増えていた。でも、解くのに50分かかった。
 マンションに戻り、キャリーを持って再び帰省。高速バスの中でひたすら音楽を聴く。地元が近くなってきて、窓から見えた空と山と川が色鮮やかでやっぱりきれいだった。タクシーで祖母のアパートに行き、お茶とおしゃべり。夕方になって実家に行くと、庭のさくらんぼの実がいよいよ真っ赤に色付いていた。明日は収穫を頑張らないといけない。
 キャリーケースをわざと開いて置いておくと、ふくちがもそもそと入り込んでくつろいでいた。

2025/05/03 Sat.

 朝から母とさくらんぼを収穫。鳥避けネットを外して脚立によじ登り、枝の間に頭を突っ込んでひたすら実をもいだ。果汁で手がべたべたになるけれど、とても楽しい。大きなボウルに2杯分も採れた。洗ったものを父に見せると、何粒か味見していた。
 近所を歩くと、スズメノテッポウが生えていた。草笛を吹きたい衝動に駆られる。
 収穫したさくらんぼの種取り作業。果汁で指先がふやけるほど時間がかかった。種を抜いた状態で量ると、重さがなんと3.8kgもあった。かつてない収穫量。大鍋に入れ、1kgの砂糖と適当な量のレモン果汁を加えて、ぐつぐつと煮込む。一晩置いて、続きは明日。

2025/05/04 Sun.

 昨夜はとらちが布団に来た。寝る時から2時間くらいの間足元にいて、それからふくちがやって来て、20分ほどの間だけとらふくが同時に私の布団に乗っていた。それからふくちがとらちにちょっかいを出し、とらちはベッドから降りてふくちだけになった。猫と一緒に寝る幸せを噛み締める。
 きょうだいの一人が帰省してきたので、一緒に祖母のアパートへ遊びに行く。すごい量のお昼ごはんを食べて、お茶を飲み飲み、おしゃべりやトランプ。おやつにおだんごを茹でて食べて、お腹がはちきれそうになった。
 夕方、母ときょうだいと3人がかりでさくらんぼ狩り。手が届く限りの場所のは採り尽くしたので、鳥避けネットを完全に外して、残りはやかましいヒヨドリ達にくれてやることになった。昨日大鍋で煮たさくらんぼにコーンスターチを加え、とろみがつくまで煮込んだ。初めは鮮やかなピンク色でどうなるかと思ったけど、煮るにつれて色が澄んできれいな赤になったのでほっとした。大小のジャム瓶18個に詰めた。どうしたって食べきれない量なので、ひたすら人にお裾分けしていくしかない。