投稿者: naedokodesuka

週間日記(2025/07/28-08/03)

2025/07/28 Mon.

 昨日作ったブルーベリージャムをヨーグルトにかけて食べた。おいしい。
 母に誕生日プレゼントを渡した。父とお揃いのコーヒーカップをさっそく使ってくれたのも嬉しかったし、気合を入れて描いた誕生日カードを冷蔵庫の扉に貼ってくれたのはもっと嬉しかった。
 朝から、晩ごはん用の鶏のからあげの仕込み。ひと口大に切った鶏もも肉を、醤油、酒、生姜、にんにく、黒胡椒を合わせた調味液に漬け込んでおく。胡椒が好きなので、気持ち多めに入れた。
 昼過ぎにまた祖母のアパートへ遊びに行き、一緒にクロスワードを解いて盛り上がった。
 晩ごはんにからあげを揚げた。我ながらおいしく作れて嬉しい。

2025/07/29 Tue.

 今朝は、母が焼いてくれたスコーンにブルーベリージャムを添えて食べた。おいしい。
 生のブルーベリーを使って、クランブルケーキを焼いた。切り分けたものをひときれずつラップに包み、1きれは祖母へお裾分け、2きれは自分用、残りは父母の分。
 昨日のからあげの残りや今日のクランブルケーキを荷物に詰め、福岡へ戻る。4泊5日で猫の写真を200枚撮った。またすぐお盆の帰省で猫達には会えるので、そこまで寂しくなくて済む。
 就職する前にもう一度旅行に行っておきたいと思い、冬に沖縄へ行くのはどうだろうと考え始めた。新幹線の中であれこれサイトを見て調べていたら、今月のデータ通信量がいっぱいになって、通信速度が低速になってしまった。
 博多駅から地下鉄に乗る。夏休みだからか車内は人が多く、すぐ近くにいる人に肩や腕が触れる感触がものすごく嫌で、ひたすら身体を縮こまらせていた。とはいえ、重たいキャリーケースを引きずって炎天下を30分歩くのも嫌なので、我慢せざるを得ない。
 マンションの部屋に帰り着いて荷解きをし、おやつにコーヒーを淹れてクランブルケーキを食べた。バターたっぷりの生地と甘酸っぱいブルーベリー、ざくざくのクランブルがおいしい。

2025/07/30 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『意識をゆさぶる植物 アヘン・カフェイン・メスカリンの可能性』(マイケル・ポーラン、亜紀書房)を読み返し、広報部の活動では議事録係を担当した。意見を出すことには苦手意識があるので、結構無理をして頑張った。
 日記ZINEの表紙作り。使えそうなイラストをちょこちょこと描いておいたものをスキャンして、ああでもないこうでもないと並べ替え、なんとなくそれらしく思えるものができた。ZINEのタイトルは「なんとかならなくても、なるようになる」。

2025/07/31 Thu.

 日記ZINE本文の原稿をひたすら推敲。読み返して、半年の間に色々なことが起きたり、色々なことを考えたりして楽しかったなと思えた。半年前にはさっぱりだったVLOOKUP関数もデータベース関数も、今はそれなりに理解できるようになっていることに気付く。数字嫌い、計算嫌いの私にしてはよく頑張ったと思う。冷蔵庫事件(冷蔵庫のブレーカーを3週間落としてしまっていた)後の掃除の次に頑張ったのがExcelかも。
 奥付を作り、入稿用に原稿を整える。表紙に使う画像データをRGBからCMYKに変換し、表紙と本文それぞれをPDF化した。表紙は白のアートポスト紙200kgにマットPP加工、本文は書籍用紙72.5kg(淡クリームキンマリ)。今回は、本文の前に遊び紙を入れてみることにした。「若草」という薄い黄緑色の中厚口の色上質紙だ。本文のページ数は、結局236ページになった。前回は製本後に誤字脱字がいくつも発覚したので、今回は一冊だけ刷ってみて、確認して大丈夫そうだったらもう少し部数を刷る予定。
 私は時代についていけていない人間の一人として日頃何かとAIに対するネガティブな感情をくすぶらせがちでいるけど、今日は初めてAIもなかなかやるじゃないかという気持ちになった。CMYKに変換したPSDファイルをPDFとして保存するにあたってAdobe Acrobatを使ったのだけど、それに原稿本文を要約してくれる機能がついていた。好奇心に負けて要約してもらうと、なるほどそういう風にまとめることもできるのかとちょっと新鮮に思えて、おもしろかった。せっかくなので、この後にその文面をそのままコピペしておく。
 完成した表紙と本文の原稿を入稿。創作を生業または趣味とする人々に対して強い憧れがあるので、「入稿」という言葉を使うとどうも嬉しくて照れくさくてむずむずしてしまう。白状すると、この単語をもっと積極的に使いたくて仕方ない。かろうじて恥の形をした理性が押さえつけていてくれているようだけども。

Adobe Acrobatによる、2025年上半期の日記ZINE本文原稿のAI生成要約

この文書は、家族との新年の過ごし方や日常の出来事を綴った日記のような内容です。

家族との新年の過ごし方
家族と共に新年を迎え、楽しい思い出を作った。
元旦におせち料理とお雑煮を食べた。
・祖母の家への訪問は、兄弟の一人が発熱したため中止。
・家族写真を撮影後、隣の空き地で野生の雉を見かけて盛り上がった。

手作りスイーツと料理
自宅でスイーツや料理を作り、楽しむ時間を持った。
・チョコレートシフォンケーキを作ったが、少しダマになった。
・アップルパイを作り、家族に好評だった。

兄弟との楽しい時間
兄弟と共に過ごし、楽しい思い出を共有した。
・すみっコぐらしの日本旅行ゲームで盛り上がった。
・兄弟が帰省した際、家族でお茶を飲みながらお菓子を楽しんだ。

新年の目標設定
新しい年に向けて、自分の目標を設定した。
・「楽しそうなことは積極的にやる」という目標を立てた。
・ZINE作りや編み物、パン作りに挑戦したいと考えている。

健康とメンタルヘルス
健康管理とメンタルヘルスに関する取り組みを行った。
・インフルエンザの症状が改善し、安心した。
・メンタルヘルスサービスに登録したが、AIとの相性が悪かった。

日常生活の工夫
日常生活の中での小さな工夫や楽しみを見つけた。
・猫たちとの遊びや、洗濯物を干すなどの家事を行った。
・自分の好きなことをする時間を大切にした。

社交不安とその克服
社交不安に対する意識と克服の努力を続けた。
・社交不安障害に苦しんでいる自覚がある。
・コミュニケーションスキルを向上させるための努力をしている。

趣味と自己表現
趣味を通じて自己表現を楽しむ時間を持った。
・絵を描くことやZINE作りに取り組んだ。
・自分の好きな色の服を着ることに挑戦した。

生活環境の変化
生活環境の変化に伴う新たな発見や感情を記録した。
・冷蔵庫の故障による食材の損失を経験した。
・自分の部屋に帰ることができ、安心感を得た。

文化体験と学び
文化体験を通じて新たな知識や感動を得た。
・福岡市博物館での特別展を訪れ、興味深い展示を鑑賞した。
・現代アートに触れ、様々な視点からの理解を深めた。

日常生活の記録と感情
日々の生活や感情の変化を詳細に記録している。
・雨の日に傘が裏返りながら帰宅し、地下街の便利さを実感。
・八百屋で野菜や果物を購入し、花を買うことを我慢。
・煮物を作ることで心が落ち着くと感じる。
・就労移行支援でのWord練習や、花の購入を考える。

食事と料理の楽しみ
自炊や食事に関する楽しみや工夫が描かれている。
・煮物や肉じゃが、ヤンニョムチキンを作る。
・甘夏やチューリップの花を購入し、心を豊かにする。
・自分で作った料理で満腹感を得ることが幸せと感じる。
・常夜鍋や焼きうどんなど、様々な料理を試みる。

就労移行支援の活動
就労移行支援での活動や学びについての記録。
・Wordの練習問題や袋作りの作業を行う。
・Excelの練習でVLOOKUP関数を学ぶ。
・スタッフとのコミュニケーションを通じて成長を感じる。

読書と知識の探求
読書を通じての知識の探求や感想が述べられている。
・『パーティーが終わって、中年が始まる』を読み、性別による視点の違いを感じる。
・差別に関する書籍を読み、無意識の差別に気を付ける重要性を再認識。

季節の変化と自然の観察
季節の移り変わりや自然の美しさに気づく様子が描かれている。
・春の訪れを感じ、花や植物の成長を楽しむ。
・蝋梅や桜の花が咲く様子を観察し、心が和む。
・自宅の庭や近所の自然を散歩し、春の花を撮影。 ​

家族との交流と帰省
家族との時間や帰省の様子が記録されている。
・実家に帰省し、猫たちと再会する喜び。 ​
・祖母との会話や食事を楽しむ。
・家族との思い出を大切にし、幸せを感じる。 ​

食事と健康管理の記録
日々の食事や健康状態の変化についての詳細な記録がある。
・体重が62キロに減少し、体脂肪率も標準内に収まった。 ​
・自炊を続け、栄養バランスの取れた食事を心がけている。
・カレーや炊きたてのご飯を楽しみ、家族との食事を大切にしている。

日常生活の充実感
日常生活の中での小さな幸せや楽しみを見つけている。
・祖母との散歩や植物園訪問を通じて、自然を楽しんでいる。
・猫との触れ合いや写真撮影が癒しとなっている。
・自分の好きな服を着ることに対する前向きな気持ちが芽生えている。

就労移行支援の活動
就労に向けた支援活動やプログラムへの参加が記録されている。
・Excelのスキル向上や面接練習を通じて、就職活動に備えている。
・他の利用者とのコミュニケーションを重視し、緊張感を和らげる努力をしている。
・自分の苦手意識を克服するための練習を続けている。

趣味と創作活動の充実
趣味や創作活動を通じて自己表現を楽しんでいる。
・日記やZINEの作成を通じて、自分の思いや経験を記録している。
・植物や猫のイラストを描くことが楽しみとなっている。
・読書や美術館訪問を通じて、感性を磨いている。

家族との絆の強化
家族との時間を大切にし、絆を深めている。
・祖母との食事や散歩を通じて、親密な関係を築いている。
・さくらんぼの収穫や料理を共にすることで、思い出を共有している。
・家族とのコミュニケーションを楽しみ、支え合う関係を大切にしている。

就労移行支援の活動と経験
就労移行支援における訓練や活動の詳細が記録されている。
・文書起こし訓練を行い、YouTubeの音声を聞きながらWordに入力した。
・CLIP STUDIOを使用して四コマ漫画を描くことに挑戦し、台詞の工夫を楽しんだ。
・参加したプログラムでは、意見を出したり、係に立候補したりして積極的に活動した。

芍薬の観察と感想
芍薬の花の美しさとその香りについての感想が述べられている。
・芍薬の花が満開になり、淡いピンク色と濃いピンクの筋が美しい。 ​
・花の香りは期待したほど芳しくなかったが、見た目の美しさに感動した。

日常生活の記録と感情
日々の生活や感情の変化が詳細に記録されている。
・美容室で髪を染め直し、就活用のスーツを購入した。
・過去の嫌な思い出を克服しようと、以前働いていたジュース屋でレモネードを購入した。
・家事をこなすことで達成感を得ている。

読書と学びの時間
読書や学びの時間がどのように過ごされたかが記録されている。
・『ユング心理学入門』を読み、同性愛に関する古い考え方に驚いた。
・書記の係を担当し、ホワイトボードに内容を書き出すことで自信を持った。

社交不安とその対策
社交不安に関する考えや対策についての記述がある。
・人前での発言や行動に対する不安が強く、特に他者の視線が気になる。
・個室での作業や、パーテーションで区切られた環境が望ましいと感じている。

家族との関係と帰省
家族との関係や帰省の様子が描かれている。
・祖母の誕生日に向けてカードを描き、愛情を表現した。
・帰省中は家族との時間を楽しみ、猫たちとの再会を喜んだ。

日記の重要性と自己表現
日記を書くことの重要性と自己表現についての考えが述べられている。
・デジタルでの日記が続けられていることに満足感を感じている。
・自分の理想とする日記の形に近づくための方法を模索している。

2025/08/01 Fri.

 就労移行支援。「模擬会社プログラム」の事前説明会に参加。
 うんとお腹を空かせて、さあ大好物のみそカツパンをいただくぞとうきうきでコメダ珈琲店に行ったところ、そこそこの人数の順番待ちが待機していた。みそカツパン食べたさに少し躊躇はものの、さすがにこの空腹具合では待てないと判断し、すごすごと退散した。でも、サンマルクカフェでチキンてりたまのホットサンドを注文したら、予想以上においしかった。
 天神地下街のNATURAL KITCHEN&でかわいいコースターやランチョンマットを買い、INCUBEでとらふくに似た猫がデザインされたティーポットとマグカップを眺めた。かなり歩き回った気がして、今日の歩数が15,000歩程度になったのではと期待を込めてiPhoneの歩数計を見てみたけれど、やっと10,000歩いったくらいだった。
 今年の11月に、2泊3日で沖縄旅行へ行くことを決めた。沖縄へ行くのはこれが初めてで、もう今から楽しみで仕方がない。まだ3ヶ月先なのもあってか、飛行機も予算内の良さそうな便を確保することができた。ホテルは普段の一人旅では大抵ビジネスホテルをとるけれど、素泊まりで良い値段のプランがあったので、今回は屋内プールやバーラウンジがついているタイプのホテルを予約してしまった。どちらの設備も利用することはないものの(泳げないし下戸だしそもそもそんな勇気がない)、それでも部屋を楽しみにしている。ネットで色々調べてみて、行きたい場所や食べたい物をリストアップする作業がとても楽しい。史跡と博物館と植物園を巡るプランを練りに練っている。旅先でいっぱい歩けるように、今からなるべくよく歩いて慣らしておかないといけない。就職してしまえば多分なかなか旅行には行けなくなるだろうし、時間と意欲と体力がある時に行っておいた方が後悔はないはず。本当に楽しみ。未来に楽しみな予定があるって幸せだ。
 先日読んだ『「他人の目が気になる・こわい」から抜け出す』(松本 一記、吉永 尚紀、翔泳社)の中にあるワークに取り組んでみた。自分では自身の現状をそれなりに把握しているつもりでも、こうしてチェックリストに書き出していくと、思っていた以上に「これは日常生活や社会生活でさぞ困っているだろうな」というような結果になる。おもしろがっている場合ではないけど、ちょっとおもしろかった。

Blueskyから
・打倒!社交不安障害チャレンジ、再び

・せっかく大都会福岡に住み始めたのに己のキョドり具合が気になるあまり素敵なお店に入れないのがもったいなさすぎる

・夢は近所にある個人経営っぽいおしゃれスパイスカレー店でカレーをいただけるようになることです 頑張るぞ〜〜

・数年前に認知行動療法を頑張ってた時は「社交不安障害を治さないと働けない」「働けないと生きていけない」「じゃあ治らなかったら死ぬしかない」というかなり切羽詰まった状況だったんだけど、今の「気になるおしゃれ飲食店に一人で行けるようになりたい」という前向きな動機ならより良いのでは…と考えてる


2025/08/02 Sat.

 朝、テレビ「さわやか自然百景」を見ているとらちの動画がLINEで送られてきた。画面に映った野鳥に見入っていそいそとテレビに近付いて行くとらちがすごくかわいかった。
 就労移行支援で、Excelのテキストにあるデータベースの問題に取り組み始めた。数字嫌いなので、全然楽しくない。
 食品や日用品の買い物をぎりぎりまでさぼっていたので、今日一日でスーパーと八百屋さんとドラッグストアを回る羽目になった。こういう買い物はこまめにしておいた方が後が楽だという教訓。
 夕方、バスに乗って福岡市植物園へ。夏の間、土曜日だけ21時まで開園時間を延長する「夜の動植物園」をやっているそうなので、夜の植物園を堪能すべくうきうきで向かう。園内の花壇にはニチニチソウやペンタス、千日紅などの夏の花々が咲いている。ピンク、えんじ色、白といったカラーリングで統一されていてかわいい。キッチンカーがいくつか出ていたので、晩ごはん代わりにフィッシュバーガーを買った。涼しくて居心地の良い木陰にベンチを見つけてそこで食べていたら、蚊に4ヶ所も刺されてしまった。夏の夜に出かけることなんてまずないから、虫除けや暑さ対策といった準備が必要だったことをすっかり失念していた。園内をうろうろと歩き回る。月桃に、白と薄黄色の炒り卵みたいな花が咲いていた。月桃って名前、すごく良い。温室はゆっくりじっくり2周回った。プルメリアやオオオニバス、マダガスカルジャスミンにかわいい花が咲いていた。キソウテンガイにも変な花が咲いている。パッションフルーツとパパイヤ、モンステラ、ビヨウタコノキには実が生っていた。木の枝に丸めたティッシュみたいなものが付いていると思ったら、サンユウカという花だった。花だと分かると、和紙でできたランプシェードのようで美しく見えてくる。夜に咲くらしいサガリバナはまだ蕾だった。夜の開園のためか、温室の手すりにはイルミネーションが飾られていた。温室を出ると、月は出ているけれど、まだまだ明るい。夏だから、なかなか暗くならないのも当然ではある。園内には家族連れやカップルが増えてきて、植物園というよりはお祭り会場の様相を呈してきた。静かで落ち着く大学図書館に賑やかな陽キャのグループが大挙して押し寄せてきたかのような居づらさを感じる。蚊にも刺されまくったので、結局まだオオマツヨイグサの花が開かないうちに帰ることにした。
 暑い中植物園を歩き回って汗をかいたから、帰ったらすぐにシャワーを浴びた。涼しくした部屋で、コンビニで買ってきたアイスを2個とも平らげる。最高。

撮った植物:ニチニチソウ、ペンタス、千日紅、ブルーサルビア、ハナズオウ、朴の木、ひまわり、ばら、レディースマントル、コレオプシス、バタフライピー、ウスベニアオイ、キクニガナ、ベルガモット、月桃、ステビア、クコ、カレープラント、ウォールジャーマンダー、エキナセア、ほうき草、ガウラ、チシャノキ、トレニア、コリウス、のうぜんかずら、コウモリラン、秋海棠、ゴクラクチョウカ、ブーゲンビリア、セイロンライティア、ウコンサンゴバナ、サンタンカ、パッションフルーツ、ハイビスカス、オオタチカラクサ、プルメリア、ルリマツリ、オクナ・セルラタ、カトレヤ、ベニヒモノキ、バニラ、ビヨウタコノキ、モンステラ、オオオニバス、キソウテンガイ、ボンバックス、「華燭の典」、竜神木綴化、ドラゴンフルーツ、犀角、ベゴニア、フクシア、ウツボカズラ、セントポーリア、ストレプトカーパス、プレクトランサス、パパイヤ、ヘリコニア・カリバエア、ベロペロネ、マダガスカルジャスミン、サンユウカ、サガリバナ、ハンカチの木、スモークツリー、ヤナギバルイラソウ、百日紅、金木犀、からすうり、カリン、榛の木、ガマ、ハンゲショウ、三尺バーベナ、ユーパトリウム、チョコレートコスモス、オオマツヨイグサ、朝顔、ハツユキカズラ

2025/08/03 Sun.

 ひたすら台所仕事。八百屋さんで買ってきた大量の野菜を切って冷凍していく。煮物を作って食べることは自分にとってコーピングになるようだからと、肉じゃがを作ってみた。適当に作った割には、結構おいしくて満足する。
 先日描いた「しろくまちゃんのほっとけーき」のパロディイラスト「とらふくちゃんのほっとけーき」をスキャンして色を塗った。とても楽しい。
 まだ早いかなとは思いつつも、楽しみなあまり沖縄旅行の計画を練る。これも楽しい。

Blueskyから
・他人の機嫌を損ねるものであろう(と自分が勝手に想像する)意見を言えないタイプの人間なんだけど、昨日食べたハンバーガーに自分のものじゃない髪の毛が混入してたことをついにお店の人に伝えられなかったのでこれはちょっといい加減自分の性格だと思っているものをなんとかした方が良いかもしれないと危機感を覚えた

・伝えた方がお店の人も今後気を付けるだろうし他に同じような経験をするお客さんも減るはずだよな〜と思いはしたんだけど、屋外のキッチンカーでの調理だからそりゃ完璧な衛生環境は望めないのが当然だしなと良くない合理化ばっかり図っちゃってあああ

・晩ごはん食べたけど小腹空いたからパックの豆腐に醤油かけて食べるか〜と貪り食い始めたはいいものの、豆腐にあろうことかメープルシロップをかけて「プリンみたい!」と思いながら食べていた大学時代の己の奇行の記憶を数年振りに思い出した

・今思えばなぜあんな馬鹿げた真似を…と思うんだけど、幼少時も台所でこっそり麦茶と牛乳と砂糖を混ぜたものを作って「ココアみたい!」と思った覚えがあるので今後もまたこの手の珍妙組み合わせ食を試すのかもしれないしもう既に無自覚でやらかしているのかもしれない

・すごく苦しい言い訳をするなら基本的には滅多にジュースを与えられない子ども時代を過ごしたので甘い飲み物が物珍しくてね しばしば脱水起こして小児科で点滴受けてたんだけどジュースといえばその時だけ飲ませてもらえるアクエリだかポカリだかでそれを飲めるのがちょっと嬉しかった思い出

・我が家で禁止されていたものといえばドラえもんとクレヨンしんちゃんとゲーム機と携帯電話だったけどジュースもやんわり駄目っぽいカテゴリにあったものかも

週間日記(2025/07/21-07/27)

2025/07/21 Mon.

 選挙の結果に絶望するのが怖くて、Xのタイムラインを見れずにいる。とはいえ気になるので、ちらちらと覗いては「うわっ」と内心で呻くことを繰り返している。
 昨日の面接練習会の中で、引っ掛かった質問がある。「障害者手帳を取得することに抵抗感はなかったか」というものだ。これはどういう意図の質問だったんだろう。「必要な制度を利用するのは当然のことだと思ったから、特に抵抗感はなかった」といった旨のことを答えたつもりだけど、もし「抵抗感があった」と答えていたら、どういうやりとりに繋がっていたんだろう。障害があるのは私個人じゃなくて私と社会の間、むしろ社会の側だ(社会モデル)。それから、「発症したきっかけや原因は何か」「現在症状が悪化するとしたらどういう要素が引き金になるか」といったようなことも尋ねられた。特に前者の質問は、たかだか面接の場で簡潔に分かりやすく答えられるような、初対面の面接官がすぐに理解して納得できるシンプルな理由があるならどんなに良いだろうと思う。「⁠⁠お腹を出して寝ると風邪を引く」みたいな簡単なメカニズムの話じゃない。面接本番に備えて、何かそれらしい設定でもでっち上げておいた方が良いんだろうか。スタッフさんはきちんと面接の練習らしい対応をしてくれたけれど、おそらく就労移行支援の事業所の本部が考案したであろう質問内容には疑問を覚えてしまった。
 『「他人の目が気になる・こわい」から抜け出す』(松本一記、吉永尚紀、翔泳社)を読み終わった。やっぱり私はまだしっかり社交不安障害をやっているのだと改めて思った。程度こそ以前よりは大幅にましになったとはいえ、ちっとも治ってなんかいない。でも、「病気なら治せる」とまた信じ直せそうな気がして、それはすごく嬉しかった。もしかしたらいつか現在の悩みや課題から解放されて、もっと楽に生きられるようになるのかもしれない。しかも、「この人こそ」と心から信頼できるカウンセラーに再び出会うことができなくても、セルフヘルプ認知行動療法を用いることで、自分が自分のセラピストとして自身を治していくことができる。「治さなければ生きていけない」という昔の切羽詰まった思い込みとは違った、「治ったらもっと自分らしく生きていける」という前向きな希望や期待が治療動機になるなら、今度こそもっと良い結果に結びつく気がする。久し振りにこの手の心理学の本を読んだけど、これは読んでみて良かった。まだ本の中の色々なワークを試してもいないのに、もうポジティブな影響がもたらされている。

2025/07/22 Tue.

 お弁当を用意して、就労移行支援に行く。弁当箱の中身は前回同様に照り焼きハンバーグ、きんぴらごぼう、ほうれん草のごまあえ、ふりかけごはん。情報処理技能検定試験(表計算)の4~1級を解いたり、先日の「⁠模擬会社プログラム」のフィードバックを受けたり。午後は他の利用者さんが行った企業実習についての報告会を聞いた。
 私はよく行くお店などで「いつもありがとうございます」と言われると、どぎまぎしてかえってそのお店に行きづらくなるタイプの人間なのだけど、そのくせ今日は日頃お世話になっている宅急便の地域担当の方に「いつもありがとうございます」と言ってしまった。シンプルに感謝の意を伝えたかっただけなので、向こうが気まずくならないでいてくれたらなと思う。とはいえ、これを言う側としては別に他意はなく、ただありがとうと伝えたかっただけなんだなと気付けたので、今後「いつもありがとうございます」を言われた時に少しはどぎまぎの度合いがましになるかもしれない。
 ついこの間7月になったばかりだと思っていたのに、いつの間にか7月も下旬に入ってしまった。こんなに早く月日が過ぎてしまって大丈夫なんだろうかと、ちょっと心配になる。

2025/07/23 Wed.

 就労移行支援に行き、就労後の定着支援について学ぶプログラムを受講した。
 美容室に行き、カットとカラー。肩につかない、後ろでぎりぎりひとつに結べるくらいの短さにばっさり切ってもらった。色も暗い焦茶にしてもらう。カラー中、動画を見られるタブレットを勧められたものの、眼鏡を外していると顔の目の前に持ってこないと見えないので、使うことができなかった。スマホでこれでもかとフォントサイズを大きくした青空文庫を開き、坂口安吾の「堕落論」を読み返した。

2025/07/24 Thu.

 帰省の荷造りをして、台所と浴室、トイレの掃除を嫌々ながらやっつけた。すごく達成感。
 放置していた日記ZINEの表紙に使えそうな絵を描いたり、オタク趣味の落書きをしたり。紙とシャーペンだけでこんなに楽しい時間を過ごせるのって、実はものすごく幸せなことなんじゃないだろうかと思う。ボールペンと消しゴムがあるとなお良い。
 髪がかなり短くなったので、洗うのも乾かすのもすごく楽になった。夏を快適に過ごせそう。

2025/07/25 Fri.

 早起きしていつもより早い時間に朝ごはんを食べたので、マンションを出る頃にはもううっすらお腹が空いてきてしまった。昼までもつかな。
 就労移行支援で、情報処理技能検定試験(表計算)の4〜1級。事業所の共有フォルダに入っている過去問を解き終えたので、次回の通所からは何をしよう。
 空腹を抱えながらマンションに戻り、キャリーを引きずって帰省。博多駅構内のコンビニでおにぎりを2個買って食べた。
 新幹線、高速バス、タクシーと乗り換えて実家近くにある祖母のアパートに到着。お茶とおやつとおしゃべり。先日贈った誕生日プレゼントと誕生日カードは喜んでもらえていた(特にカード)。良かった。
 父が仕事を終えて帰宅した頃に、実家に戻った。猫達が揃って出迎えてくれて嬉しい。ひとしきり撫でる。
 庭に出てみると、ギボウシやホタルブクロの花が咲いていた。夏の盛りでさすがに暑すぎるせいか、咲いている花の種類が少ない。プランターのみょうがも、今年は収穫できそうなものが見当たらない。畑のさつまいもは、順調に蔓を伸ばしている。背の高いイネ科の雑草に蝉の抜け殻がくっついているのを見つけた。
 とらちが床にごろんと寝転がって、撫でるように要求してくる。その度に座り込んで、とらち様が満足するまでふわふわの毛並みを撫でている。かわいいなあ。

20⁠25/07/26 Sat.

 2ヶ月ぶりに精神科の診察。就労移行支援の話をちょこちょことした。
 午後、ブルーベリーのレアチーズケーキを作った。冷蔵庫で3時間冷やし固めてみたけれど、いざ型から外してみたら中央部分が固まりきっておらず、少し崩れてしまった。でも、味はすごくおいしかった。
 摘んできた猫草(多分エノコログサ)を猫達に食べさせた後、エノコログサの穂で力いっぱい遊んだ。楽しそうでとてもかわいい。

2025/07/27 Sun.

 ブルーベリーのジャムを作る。皮を細かく刻んで茹でこぼさなければいけない柑橘のマーマレードと違って、基本的に煮るだけなので手間がかからなかった。
 リラックスチェアに座っていると、ふくちが膝に乗ってきてくれた。もちゃもちゃと音を立てて毛繕いした後、時折寝相を変えながらぐっすり寝ていた。ふわふわでもちもち、ずっしりと重く、撫でるとごろごろ言う7kgの白黒。かわいくてたまらない。私の膝の上で安心しきってくれていることがとても嬉しい。結局、1時間も膝にいてくれた。癒し効果がものすごかった。

週間日記(2025/07/14-07/20)

2025/07/14 Mon.

 就労移行支援。今週も通所日は5日ある。お弁当の中身は照り焼きハンバーグ、きんぴらごぼう、小松菜のごまあえ、ふりかけごはん。午前中は情報処理技能検定試験(表計算)の4級から1級を解き、午後は就職活動における身だしなみについて学ぶプログラム。今日は特に、他の利用者さん達とよく喋った。人が怖いと感じる病気ではあるけれど、人と喋るのはなんだかんだ楽しい部分もある。そう思えている自分に気付くと、いつも驚いてしまう。

2025/07/15 Tue.

 朝、外から急に蝉の声が聞こえ出した。いよいよ本格的な夏が来たらしい。マンションを出て少し歩いたところで、とらち似のご近所さんが歩いているのを見かけた。とらちよりもひと回り小柄な猫だった。
 就労移行支援で、今日も情報処理技能検定試験(表計算)の4級から1級。1級を久し振りにミスなく解くことができた。
 帰りに八百屋さんへ寄ると、夏の果物がずらりと並んでいた。すいか、ぶどう、シャインマスカット、桃、すもも、さくらんぼ、パッションフルーツ等々。デラウェアがお手頃価格だったので、野菜を買い込むついでにひとパック買ってみた。
 午後はひたすら台所仕事。野菜をあれこれ切っては冷凍した。Xで見かけた、オムライスを作って冷凍しておくというものも作ってみた。ごはんは鶏肉を入れていないのでチキンライスとは言えないけど、にんじん・玉ねぎ・ピーマン・エリンギを刻んでたっぷり混ぜ込んだので、これ一品で野菜はそれなりに摂れるんじゃないだろうか。
 夜、母への誕生日カード用にとらふくの絵を描いた。夏らしく、かき氷やすいか、ビーチボールも描いてみた。

2025/07/16 Wed.

 就労移行支援。広報紙を作る共同活動に参加して、議事録を取る係をやった。会話が盛り上がっていて楽しかった。
 午後は皮膚科へ。足にやたらかゆい湿疹のようなものができたので、塗り薬を処方してもらった。帰りにミスドへ寄ってドーナツをいくつか買った。
 帰宅後、乗り換えたネット回線業者の新しい機器を設置しようと試みる。ところが、自分が使っている薄型のノートパソコンにはLANポートがないということにようやく気付き、作業はすぐに中断を余儀なくされた。
 母の誕生日カードの絵に色を塗り、完成。久し振りに色鉛筆を使った気がする。楽しい。

Blueskyから
・一人でちまちま絵を描いてる方がTinderで見知らぬ他人をスワイプするよりはるかに楽しい ぼっち適性がありすぎる
・人といることへの耐性がない
・あとちょっと困るのは、「他人と交流するよりも一人で絵を描いたり文章書いたりする方が好きな自分」が割と嫌いじゃないということ 他者と関われるように変わっていかなきゃいけないんだろうなという思い込みや義務感から度々無茶をするんだけども

2025/07/17 Thu.

 10時間近く寝た。育てているコーヒーノキにカイガラムシが大量発生するという嫌な夢を見た。
 帰省の新幹線の切符を発券するついでに、博多駅近くのヨドバシカメラで有線LANアダプターを買った。これでパソコンにLANケーブルを繋げることができる。行き帰りに見かけた花壇には、鮮やかな色のペンタスとアンゲロニアが満開になっていた。
 ネット機器との闘いを再開。CATV上り増幅器なるものと、その壁面テレビ端子を取り外した。ひと仕事終わってほっとしたのも束の間、今度はレンタルしているSoftbank Airのターミナルも圏外になってしまった。窓際に置いているのになぜ。再びWi-Fiが使えなくなったことにがっかりしながらあれこれスマホで検索しつつ格闘していくと、今度はLANケーブルを新しく買ってこなければならないらしい事実に気が付いた。もう今日は一万歩近く歩いているから出歩きたくない、でも明日の天気が雨なら今日のうちに買いに行っておいた方が良さそう、LANケーブルさえ買ってくれば今度こそネットに繋がるかもしれない。そう思案した後、天神のビックカメラでLANケーブルを買ってきた。ところが、有線LANで繋がったはずなのにまたしてもパソコンのインターネットが繋がらない。もう嫌だ、疲れた、今日のところは諦めよう。
 私がなんでこんなにもネットの接続に苦戦しているかというとパソコンのことが何も分からないからで、有線での接続とはまた別にWi-Fiを使うにはモデムの他にルーターが要るらしいということをここに来てようやく知ったくらいには、パソコンを分かっていない。ぐったりしながらビックカメラのサイトでルーターを購入した。闘いの続きはこれが届いてからになる。

2025/07/18 Fri.

 有線LANで接続したパソコンに、インターネットが繋がった! ところが、パソコンのブラウザからYouTubeは見ることができるのに、BlueskyやX、noteはアクセスできない。なぜ。
 昨日の疲れが抜けず、くたくたのまま就労移行支援へ。マンションの玄関先に植わった欅の木に、蝉の抜け殻がくっついているのを見つけた。面接問答集の回答を暗記しようと足掻いたり(ものすごく眠かった)、アサーティブなコミュニケーションについて学ぶプログラムを受けたり。
 歯医者に行き、虫歯の治療を受ける。やっぱり麻酔の注射は痛いし(まず注射器の見た目がごつくて怖すぎる)、歯を削る音もおぞましい。削る時に歯が痛かったものの、麻酔の注射を再度打たれるのが嫌なあまりに痛みを我慢してしまった。頭の中で音楽を流してそれに集中しようとすると、なぜかまた幻想交響曲の「断頭台への行進」が流れ出す。とはいえ、複数回に渡った虫歯治療がようやく終わった! 解放感。もう当分は恐ろしい目に遭わなくて済む。これに懲りたので、次の定期検診は前回のように半年後ではなく、ちゃんと3ヶ月後にしよう……。
 帰宅してパソコンを立ち上げると、またしてもネットに繋がらなくなった。朝は開けていたYouTubeにさえアクセスできない。どうして。

2025/07/19 Sat.

 また10時間近く寝た。持っているモバイルバッテリーが膨らんでいて、触ると熱くなっているという夢を見た。かなり嫌な夢。
 今朝はパソコンがネットに繋がった。デスクトップに現れたショートカットをクリックすればネットに繋がるようになると言うことが分かり、パソコンのブラウザからBlueskyも見られるようになった。ひとつ問題が解決して嬉しい。
 洗濯物を大量に干して、ちまちまと掃除や片付け。朝ごはんの作り置き野菜スープ用に、野菜をたくさんみじん切りにして冷凍した。

2025/07/20 Sun.

 就労移行支援で、4回目の面接練習会に参加。いくつかあるコースの中で、最も本番に近いものを想定したコースに挑戦してみた。もっとしどろもどろになると思っていたのに、予想していたほどには醜態を晒さずに済んだ気がして、かえって拍子抜けした。スタッフさんから「全体的にお上手」と言われ、あの面接恐怖症の私がそんなはずはないと素直に受け入れられない心境だった。我ながら卑屈すぎる。
 注文していたルーターがついに届いたので、最後の闘いに挑むことになった。とはいえ、マニュアルに従って割とすんなり設定を完了させ、ついにWi-Fiが使えるようになった。ここしばらく頭を悩ませていた問題がようやく片付いて、心の底から嬉しい。今なら何でもできるかもしれないという万能感すら湧いてくる。その高揚感のままに、段ボールと雑紙をリサイクルステーションに持って行き、コンビニで宅急便を出し、クリーニング店にハンガーを返してきた。いつかやろうと思っていた小さな用事もまとめて済ませ、とてもすっきりした。
 新しいプリンターを買ったよとのLINEが母から来た。送られてきた画像は、プリンターの空き箱にとらちとふくちが代わる代わる潜り込んで遊んでいる様子の写真だった。すごくかわいい。来週末はとらふくに会える!

週間日記(2025/07/07-07/13)

2025/07/07 Mon.

 6時半に起きてお弁当作り。中身は照り焼きハンバーグ、ほうれん草のごまあえ、にんじんと椎茸の煮物、ふりかけごはん。
 就労移行支援に行き、情報処理技能検定試験の4級から1級と、ストレスの対処法について学ぶプログラム。お昼休憩には、なんとなく持って行ったボードレールの『人工楽園』を読み返した。午前中だけじゃなく午後までいると、やっぱり疲れる。

2025/07/08 Tue.

 就労移行支援で、情報処理技能検定試験の4級から1級。生理のせいか、とにかく身体がだるくて頭がぼーっとして、ただただしんどい。元気な振りはしようと思えばできるけど、体調が良くない旨を申告する方が自分にとっては何らかの練習になると思って、午前中の訓練が終わる1時間前に早退した。
 帰ってくるとほっとした。お昼を食べて、作りかけの日記ZINEをのんびり推敲。
 夜になってから、昨日精神科の薬を飲み忘れていたことに気付いた。だから調子が良くなかったのかも、ということにしてしまえば安心できるのでそうする。

2025/07/09 Wed.

 就労移行支援。会社で同僚と協力して業務を進めることを想定した「模擬会社プログラム」に参加した。参加した利用者の人数が割と多いのもあって、今回はちょっとだけ気楽だった気がする。無理して発言だの提案だのをあまりしなくて済んだ。訓練時間が終わって帰る時に、スタッフさんと少しおしゃべりした。自分の冗談で人が笑ってくれた瞬間って、なんであんなに心満たされるんだろう。
 ZINE作りの続き。相変わらずWi-Fiはたまにしか繋がらない。確かに乗り換え手続きはしたけれど、料金を支払っている分、せめて解約日まではまともに使わせてほしい。

2025/07/10 Thu.

 電車に乗って太宰府へ。九州国立博物館開館20周年記念特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」を見に行く。開館時間と同時に来たようなものだけど、平日にも関わらず来館者が結構多い。土日の昼間だったら相当混むんじゃないだろうか。念願だったフリーメイソン螺鈿箱を、久し振りに見ることができた。中学の修学旅行で初めて九博へ来た時に見て大興奮したこの江戸時代の漆芸を再び見たのは、それこそ20年振りくらいかもしれない。ハリー・ポッターにのめり込んで、魔法やイギリスに関する本を手当たり次第に読み漁っていた頃の記憶が蘇る。本でしか見たことのなかったフリーメイソンのモチーフを、まさか修学旅行先で目にすることがあるなんてと当時は本当に躍り上がって喜びたい気持ちだった。改めて見ると、箱の側面には朝顔や椿、牡丹か芍薬のような花も螺鈿細工で象られていて、すごくきれいだ。周りに人が少なかったのもあって、無音カメラアプリで何枚も写真を撮り、心ゆくまで眺めた。古今伝授の太刀、日光一文字、へし切長谷部、同田貫、笹貫といったゲーム「刀剣乱舞」に出てくる刀達もじっくり鑑賞した(笹貫は特別展でなく常設展にいた)。触って楽しめるレプリカを置いてある展示では、静かな展示室内で銅鐸を打ち鳴らして楽しかった。⁠ミュージアムショップでは、九博の建物を背景にした古今伝授の太刀のコラボクリアファイルと、「九博開館20周年記念 遣唐使舟が運んだ!シナモン香るスパイスクッキー」を買った。
 太宰府天満宮の参道沿いにあるレトロな喫茶店で、卵のサンドイッチとアイスコーヒーのお昼。コーヒーはいつも無糖のブラックで飲みたい人間だけど、「コーヒーで作ったシロップと無糖の練乳です」と言われて持ってこられると好奇心に勝てず、そのシロップと練乳も試してしまった。コーヒーで作ったシロップって何だろう、気になる。コーヒーはもちろんおいしかったし、卵サンドがまた予想以上においしかった。ハドソンさんが切ったのかと思うほど薄く切られた食パンに、ケチャップとマヨネーズらしきものが塗られ、焼きたての卵とスライスしたきゅうりが挟んである。卵サンドの卵といえば刻んだ茹で卵にマヨネーズと塩胡椒で味を付けたものが定番だと思っていたけど、このタイプもものすごくおいしいことを改めて知った。⁠注文伝票の裏には、タレーランとスイテニー・スミスのコーヒーに関する名言が印刷されていた。お会計の時に「おいしかったです」と伝えると、お店の方が嬉しそうに笑ってくれて、こちらも嬉しくなった。
 再び電車に乗り、天神へ移動。区役所に行き、期日前投票を済ませた。選挙区選挙は社民党の候補、比例代表選挙も社民党に入れた。投票所では聞いたことのあるクラシックが控えめな音量で流れていて、交響曲だろうとは思ったものの、作曲家が全然思い出せなくて悶々とした。こういう時、家族の前で口ずさんだら、誰の何番かを教えてくれたり、続きを歌ってくれたりするのにな。
 風が強い。「風が強くて猫が騒ぐ」じゃなくて、日傘がひっくり返る。暴れる日傘と格闘しながら歩いて帰宅。あまりに暑いので、普段は断然アイス派の私でも氷菓系の冷たいものが食べたくなり、コンビニに寄っていちごのかき氷を買って帰った。
 思いついて、ネコバスとトトロに見立てたふくちととらちの絵を描いた。ふくちがネコバスで、とらちがトトロ。楽しく描けた。Wi-Fiは今日も駄目。

2025/07/11 Fri.

 就労移行支援。面接問答集の、障害についての質問に対する答えを書き出した。たかだか仕事上の付き合いにしかななりえない人間に、なんでこんなに洗いざらい話してやらなきゃならないんだという気になった。私は自分の社交不安障害のことを漫画に描いてネットに載せるような精神的露出狂だからまだ良いけど、そうした露出趣味のない人には耐えがたいんじゃないかと思う。
 プレゼントと手紙が届いた旨、祖母からメールが来た。喜んでもらえてとても嬉しい!
 午後は歯医者で虫歯治療の続き。やっぱり麻酔の注射は痛いし、歯を削る音は凄まじく恐ろしい。心まで抉って削り取られていくような心地。自分はただ診察台に座って口を開けているだけなのに、処置が終わるとあまりにも疲弊しきっているので、毎度自分でも笑ってしまいそうになる。明らかに元気がなく、消耗している。
 よろよろと歯医者を後にしてふらふらと帰り始めたら、すぐ近くで参政党が街頭演説をやっていた。「うわっ」と思った。オレンジ色のTシャツを着た男性に参政党のビラを渡されかけて、「もう社民党に投票しました」と言って断ると、「あっ、そう。勉強してね」みたいなことを言われた。こんな政党(政党とも言えないただのヘイト集団)を支持するようになるような勉強はしない方が良いと思う。あまりにも疲れ切っていたのもあり、半ば自棄にも似た気持ちで勇気を出して、これまでしたことのなかった行動に出た。マンションに戻ってA4コピー用紙に「人間にファーストもセカンドもない」と油性ペンで書いて、それを持って街頭演説の場へ行った。何人か支持者らしき人達が立っているのに混ざって、その紙を持ち、演説している候補者の正面に陣取った。すぐ近くではないけれど、候補者の視界には入っていたと思う。候補者の一人が、「とにかくお金をたくさん刷れば良い」だの何だのと息巻いている。それを聞き流しながら、演説が終わるまでの20分くらい、その場に留まった。煙草を咥えたおじさんに指を差して笑われ、何かを言われたので「差別は嫌だなと思って」とごにょごにょ答えた。私が何を言ったかをおじさんは理解できなかっただろうし、おじさんの方も私に負けないくらい滑舌が悪かったので、向こうが何と言って笑ったのか私も分からなかった。人通りが多い場所なのもあって、通りすがりの人がちらちらと見ていく。人から注目を浴びることを何より恐れる社交不安障害患者が何をやっているんだろう、と自分でも驚いた。でも、差別や排外主義に反対する態度をごくささやかにとはいえ表出できたので、大いに自己満足している。
 勢いで思い切った行動に出て、今度こそへとへとになって帰った。マンションの隣の部屋から、多分アジア系の言語で、電話か何か、話している声が聞こえる。声の感じからなんとなく、年齢層が私と近いのではないかなと思った。あなたのような人達を排除したい人間ばかりじゃないよ、変な陰謀論者が跋扈していて本当にごめんなさい、あなたも私も安心して暮らしていける社会にしていきたいです。この狭い列島に住むのが「外国人」を仮想敵に仕立てて差別と憎悪を振り撒くような人間ばかりじゃなくて、それにNOを示そうとする「日本人」もいるのだと、情けなく弁解したいような気持ち。とはいえ、日本語でない言語を話すからといって、「日本人」でないとは限らないけれども。
 夜、絵を描いて遊んだ。⁠まっさらな紙にペンであれこれ描いていくのは、本当に楽しくて気分が浮き立つ。絵を描くことを楽しいと思えることがまた幸せで、私は私らしい部分(のひとつ)を失わずにちゃんと持っているんだなと安心できる。
 先月末にXのアプリをアンインストールして以来、再インストールせずにいられている。スマホやパソコンのブラウザからちらちらとタイムラインを覗いてはいるけれど、アプリほどには使い勝手が良くないのもあって、無限に入り浸ることはなくなっている。あれほどTwitterが大好きだった自分が、Twitterアプリのない生活を送るようになるとは。Blueskyは得られる情報こそ少ないものの、差別にNOを掲げているという点で最高のSNSアプリだと思う。ちょこちょこと「いいね」をもらえるのもとても嬉しいし、こっちに引っ越してきて良かった。

Blueskyから
・私の人生、「やってみたら案外なんとかなった」と「どうにもならない!!なるようになれ!!!」の繰り返し 「為せば成る」みたいなのはない

2025/07/12 Sat.

 就労移行支援。行きがけに、目の前をアゲハチョウが頼りなさそうにひらひら飛んでいた。地元のアゲハチョウだったら、羽音が聞こえてきそうなくらい力強く飛ぶのだけど。3回目の面接練習会に参加した。部屋への入退室に加え、職歴・学歴や障害、職場で必要な配慮などについての質問もされる練習コースに挑戦。自分ではいっぱいいっぱいなつもりだったのに、スタッフさんからは(意欲を失わないよう甘めの評価なのか)落ち着いて上手に受け答えできていると言われた。人から見えている自分と、自分で見ている自分とはやっぱり全然違うものらしい。天神に足を延ばし、少しうろついて帰宅。
 Wi-Fiの乗り換え先から、開通前のレンタル機器が届いた。コンセントを差したりパスワードを入力したりするだけで簡単に設置できて、快適にインターネットが使える。とても助かる。
 夕方、スーパーと八百屋さんに行こうと思っていたものの、天気予報アプリから「非常に激しい雨」の通知が来て、行く気をなくしてしまった。今日でなくてもいいか。

2025/07/13 Sun.

 9時間寝た。洗濯をして、メイクブラシを洗ったり、床にフローリングワイパーをかけたり、野菜を切って冷凍したり、来週の朝ごはん用の野菜スープや茹で卵を作ったり。ちまちまと家事をやっつけた。
 きょうだいの一人に送ろうと思って、交通安全お守りのようなものを作ってみた。絵を描いて印刷したポストカードをお守りのような形に切り、細いサテンのリボンを結んだ。本当は、お守りによく使われるという二重叶結びという結び方をしてみたかったのだけど、昨日も今日も1時間ずつ紐を結んだりほどいたりして格闘した結果ついに結ぶことができなかったので、普通のリボン結びにした。水引や専用の紐じゃなくて、刺繍糸に似た綿の糸でやろうとしていたのも敗因のひとつだったかもしれない。お守りというより栞のような見た目になったけど、なかなかかわいいものが作れたと思う。絵を描くのも、工作をするのも本当に楽しい。

週間日記(2025/06/30-07/06)

2025/06/30 Mon.

 ちょっと間が空いたのでなんとなく気乗りしなかったけれど、就労移行支援に行く。情報処理技能検定の2級や、就職活動に使う自己紹介書を作るプログラム。空白期間にどう過ごしていたかをいかに説明できるかが重要だとか何とかテキストにはあったけれど、働いていないことが企業に対して弁解しなければならないような罪深いもののように思わされて、なんだかもやもやした。働けなかったのには働けなかっただけの事情があるし、企業側が納得できるようなシンプルな要因や物語が必ずしもあるとは限らないのに。働けていないことに対する劣等感は、残念ながら相変わらずある。でも、「働いていないからといってなんだ」と反発したい気持ちも湧くようになったので、これはメンタル面の健康度合いを示すバロメーターでもあるかもしれない。
 終わってからそのままコメダ珈琲店へ行き、お昼に⁠フィッシュフライバーガーとサマージュース。自分に好きなカフェチェーンができるなんて思っていなかったけれど(地元にはチェーンのカフェは一切ない)、コメダがそうかもしれない。
 なくしたnimocaの再発行手続きを済ませ、郵便局で切手を買い、スーパーに寄って帰宅。
 先日買った琥珀糖を食べてみたら、すごくおいしかった。これを一度に食べきるなんてもったいなさすぎると思いながらも手が止まらず、結局平らげてしまった。味や風味がおいしいのもそうだけど、何よりしゃりしゃりした食感が楽しい。見た目も涼しげで、宝石みたいにきれいだし。
 Xのアプリを削除したという好きな作家さんの投稿を見て、真似してXをアンインストールしてみた。隙あらばおすすめTLに張り付いてしまっていたので、正直アプリがないことで禁断症状のような苦しさはあるものの、精神衛生の面では非常に良い効果がある気がする。おもしろくて刺激的な情報を手軽に得られないことに対してかなりの物足りなさを感じるけれど、気が滅入るツイートやうんざりする広告に触れる機会がなくなったことで、明らかにストレスが減る。このままXのアプリとおさらばできるようになれれば良いのだけど。
 Tinderにはあれから全然ログインしていない。人と仲良くなってみたいという願望はあるのに、仲良くなりたいかもと思える人を探すのは大変だし(相手側も同じように思ってくれるかどうかは分からない)、そこから実際に仲良くなるまではとてつもなく大変だ。とにかく疲れる。私が疲れているなら、メッセージのやりとりをする相手だって疲れているかもしれない(疲れていないかもしれない)。結局、自分一人で過ごしている方が誰かといるよりはるかに気楽だし、楽しく感じられてしまう。人といて疲れることはよくあるけれど、一人でいて嫌になるということはまずない。私はなんでマッチングアプリなんか登録しているんだろうと馬鹿馬鹿しくなってくる。
 祖母の誕生日が近付いているので、誕生日カードを描いた。祖母の似顔絵を中心に、祖母が孫以上にかわいがってくれているとらふくと、大きな誕生日ケーキを描き、周りに花をいっぱい描き込んだ。誕生日プレゼントは当日届くように注文してあるので、このバースデーカードもそれとは別に郵送する予定。プレゼントはもちろん、カードもメールも私なりの孫からの愛情表現だ。私はなんだかんだ家族のことが大好きだけど、原家族の他にもこういう愛情をぶつけられる相手が欲しくてアプリをやっているのかもしれない。ただ、パートナーがいる自分というものは残念ながら全く想像ができない。都会で一人暮らしをする自分がかつては想像できなかったように、もしかしたら今は無理だと思えてもひょんなことで実現してしまう可能性だってゼロではない(と思いたい)。でも、そのためには結局何かしらの行動は起こさなければならない訳で、それがこの場合マッチングアプリな訳だけれども、はたして。
 ネタになりそうなことだけメモしておいて、本文はまだ書いていなかったここ数日の日記を書いた。今日までの日記を2025年上半期の日記本として一冊のZINEにまとめようと思っているので、その最終日だと思うと謎の気合いが入る。だから今日の日記はいつもより若干長くなっている。日記という習慣に並々ならぬ憧れがあるにも関わらず、紙のノートに書く日記がどうしても続かない自分が、デジタルであればこうして日記をつけることができている。毎日毎晩こまめに書くのではなく、日記のネタになりそうなことだけ単語などをメモしておいて、気が向いた時に文章の形にする方式だ。自分が理想とする日記のつけ方と完全に同じものではないけれど、方法を変えれば理想に近い行動ができるようになるというのは、今後も何か別のことで応用できるのかもしれない。そういう可能性があると思えること自体が、自分にとって既に何らかの良い影響をもたらしている気がする。

2025/07/01 Tue.

 就労移行支援の終日通所。情報処理技能検定の4級から1級の問題を解いた。お弁当には、オムライスと、ブロッコリーとソーセージを炒めたものを詰めてきた。お昼休憩にお弁当を食べ終わって、本を読むと寝そうだったのもあり、祖母への誕生日カードの絵をせっせと描いた。午後は、自分の適性や困りごとの対処法、企業に頼みたい配慮などについて考えるプログラムを受講。
 夕方、ボールペンで線画をなぞり終えた誕生日カードをプリンターでスキャンして、ペイントソフトで色を塗った。あっという間に夜になって、集中して絵を描けたのが嬉しかった。

2025/07/02 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『パイナップルの歴史』(カオリ・オコナー、原書房)を読み返した。午後は、広報誌を作る共同活動に参加。パソコンで議事録を取る係を担当した。
 午後、出かけようかと思っていたけれど、億劫になってやめた。アプリゲーム「魔法使いの約束」の読んでいなかったイベントストーリーを片っ端から読んで、いっぱい泣いていっぱい鼻をかんだ。

2025/07/03 Thu.

 9時間寝た。今日こそ天神に出かけて、再発行してもらったnimocaを受け取り、ソラリアステージのINCUBEや地下街をうろうろした。スーパーに寄って食材を買い込んで帰宅したら、暑い中歩き回ったこともあってへとへとになってしまった。エアコンをつけて冷たいお茶をがぶがぶ飲み、ひと息ついた。
 お弁当用にと、ハンバーグの肉だねを作って成形して冷凍し(後は解凍して焼くだけ)、にんじんとごぼうできんぴらを作ってこれも冷凍した。ちょっと怖くなるくらい醤油と砂糖を入れたら、ちゃんとおいしいきんぴらになった。きんぴらなんてわざわざ作らなくても市販品で買えるものを、自分一人のためだけに作ったと思うと、なんだか妙な満足感がある。現状の自分に割と満足できていることの嬉しさ、自分がこれからも生きていけるかもしれないと未来に希望を持つことができている喜び。こういうものを味わえるなら、もっと頻繁にきんぴらを作っても良いのかもしれない。別に、きんぴらに限らず、何のおかずでも良いのだろうけども。

2025/07/04 Fri.

 きょうだい達が水色のクッキーを大量に作っている夢を見て目が覚めた。夢の中で、実家の台所の床は薄力粉で真っ白になっていた。この夢について、大ユング先生ならどう解釈するんだろう。
 実家の一階の天井ぎりぎりまで泥水に浸かった地元の水害から、今日で5年経つ。5年も経つのかという気がするし、あれからまだ5年しか経っていないのかという気もする。
 就労移行支援で、面接問答集の回答を考えたり、今度参加することになっている、会社での業務を想定したプログラムの事前説明会に参加したり。今回のいわゆる「模擬会社プログラム」は、花束を模した製品を紙で作って、発注書や伝票に従って指定された個数を用意するという作業らしい。利用者同士でコミュニケーションを取りながら、会社の同僚のように協力して行う作業だ。印刷された用紙には、⁠バラ、ガーベラ、カーネーション、スイートピー、レモンリーフ、クッカバラ、ティーリーフブッシュといった種類の造花の写真が載っていた。ティーリーフブッシュという植物は見聞きしたことがなかったので、「知らない植物だ!」と内心興奮して後で調べてみたら、実在する植物の名前ではなく、造花の商品名だった。それ以外の植物はどれも園芸店勤務の時に毎日のように切り花を水替えしていたので、なんだか懐かしい。
 午後は歯医者で虫歯治療の続き。麻酔の注射は初回ほどではなかったものの、やっぱり痛い。歯を削る音があまりにも恐ろしいので、頭の中で音楽を流してそれに集中しようと努めた。金管が元気に吠え立てているような、激しくて元気な曲が良い。たまたま思い浮かんだ曲は、ベルリオーズの「幻想交響曲」の「断頭台への行進」だった。今の状況と気分にぴったりかもしれない。数年前に本気で自殺を企てた際、入念に用意した毒を飲んでいよいよ死ぬぞと横になった時に頭の中で流れていたのは、なぜかマルコム・アーノルドの「パドストウのライフボート」だった。その時は思い詰めていたから気付かなかったけれど、死のうとしているのに「救命艇」なんて、今思えば我ながらおかしくて笑ってしまう。助かる気満々じゃないか⁠。
 忘れ物・落とし物・なくし物の類を滅多にしないタイプの人間だと豪語していたのに、先日のnimocaに続いて腕時計までなくしてしまった。自己認識を改めるべきかもしれない。でも、毎日のように腕時計を身に着けて外へ出かけ、交通系ICカードも頻繁に使用するようになったと思えば、以前のろくに外出もできなかった自分と比べてなんだか誇らしいような気がする。結局、腕時計は洗濯したデニムのポケットから出てきた。盤面の内側は水気があるけれど、針はなんと動いている。ラッキーなこともあるんだな。

2025/07/05 Sat.

 就労移行支援で、面接問答集の文面を考える。昨日ぬか喜びした腕時計は、結局あれから動かなくなってしまった。
 午後も出かけた。リサイクルステーションに段ボールを持ち込んだり、郵便局で手紙を出したり。公園には大きなアガパンサスの株があって、薄紫色の花をたくさん咲かせていた。ふと思い立って住吉神社の境内に入ってみると、思ったより敷地が広かった。茅の輪くぐりの大きな茅の輪があって、風鈴の形をした絵馬(?)がたくさん下げられ、いかにも夏らしい風情だった。
 博多駅の丸善で、気になっていた『他人の目が気になる・こわいから抜け出す』(松本一記、吉永尚紀、翔泳社)を買った。この手の本を買うのはなんだか久し振りだ。社交不安障害である自分をようやく認められるようになったと自分では思っているけれど、それでもやっぱり治りたいという気持ちはまだあるらしい。
 それにしても、土曜日の博多駅は凄まじく人が多い。構内を歩くのも大変で、土日に来るものじゃないなと後悔した。外は外でまたとてつもなく暑く、日傘を差していてもアスファルトの照り返しで顔がじりじりと焼けるような心地がする。うろうろと歩き回り、あまりの暑さに疲れ果て、冷たい果物系の期間限定ドリンクでも買って飲みながら帰ろうと思い、カフェに寄った。ところが、そのドリンクは来週からの販売だった。既にレジにいる手前「じゃあいいです」とも言えず、別に今の気分ではなかったアイスコーヒーを買い、おいしいけどこれじゃなかったなと思いながら、コーヒーを飲み飲みとぼとぼ帰った。
 Wi-Fiの調子があまりにも良くない。パソコンの画面に表示された指示に従ってあれこれ再起動したりコードを抜き差ししたりしてみるものの、どうにも安定しない。こんなにもネットが繋がらないとなると、さすがにストレスが溜まる。それも、今日だけに限った話ではない。結局、あれこれ調べた結果、回線自体をよその業者に乗り換えることにした。解約申し込みと新規手続きを済ませたタイミングでようやくネットが繋がったものの、どうせ一瞬だけ希望を見せてはまた切れるに決まっているので、これで良い。たかだかインターネットごときにこんなに振り回されたくはないけれど、ネットはライフラインなのだから仕方ない。
 夜、久し振りにお酒を飲んだ。酔っ払いがくだを巻くようにBlueskyのタイムラインでぶつぶつ呟きながら、アルコール度数3%の酎ハイを1時間以上かけてなんとか飲み切った。自覚がないだけで、ちゃんと酔っていたのかもしれない。

Blueskyから
・酔っ払うってどんな感じなのかな〜という憧れはある 酔って良い気分になれるほどの度数や量は飲めなくて、意識の方に変化が出てくる前に心臓ばくばくしてきたり顔色が人から心配される色に変わったりするから「酔う」まで辿り着けない(多分飲まない方が良いタイプ)

・あれから一切の進捗がないまま放置していたTinder、アルコールを摂取するという非日常感に勢いづいて久し振りにログインしてみようか…と思ったもののまだ何も始まっていないのにTinderのアイコンを見ただけでもう気疲れするし、そもそも他人のプロフィールを左右にスワイプすることより楽しいことが世の中には溢れている⁠(多分マッチングアプリをしない方が良いタイプ)

・マッチングアプリで右に左に御仁をスワイプしていくよりブルースカイでうだうだくだ巻いてる方が百万倍楽しくて困る

・⁠今日就労移行支援で面接問答集なるものの回答欄をせっせと埋めてたんだけど、私が過去に頑張ったことや苦しんだことを面接向けのそれらしいエピソードとして成型されるのがめちゃめちゃめちゃ不本意というか癪というか、それ系のストーリーがお望みなら自己啓発本でも読んでなよ…と架空の面接官に対して思った

・自分の中で自発的にブルスカの投稿にまとめたり四コマ漫画としてオチをつけたりするのは楽しいんだけど、見ず知らずの他人(面接官)から様式だか様式美を要求されるのがすごく、すごくなんか嫌

・建前を取り繕えるかとかそれっぽいことを求められる場面でそれらしいことを言えるかとかそういう猫被り力みたいなのを試されるのが面接なんだろうけど、嫌なものは嫌でさ〜〜〜〜

・あとこれは単なる私のわがままの話なんだけど、就労移行支援のスタッフさんが添削してくれて「こういう表現をしたらいい」とか「こんな風に話を持っていくといい」とかアドバイスくれるんだけど、自分自身の考えや言い回しに対するこだわりが強すぎて、私はそうじゃなくてこう書きたいんだけどな…みたいなモヤモヤも溜まる 良くない

・子どもの頃から作文で「頑張ります」じゃなくて「頑張ろうと思います」という言い回しにこだわり続けた癖が三十路になっても抜けない 頑張るんじゃないの、頑張ろうと思ってはいるけど実際に頑張れるかどうかはまた別なんです

・〜したいと思っています、〜と考えています、〜を意識しています、〜することを心がけています、〜するよう努めています

2025/07/06 Sun.

 昨夜のお酒のせいか、それとも生理のせいなのか、頭がぼーっとして身体もだるい。生理中はコーヒーやチョコレートを控えると良いとかなんとか聞くけれど、たまたま生理がある人体を持っているからといって、大好物を我慢しろなどという理不尽には耐えられない(誰も命令形では言及していない)。朝からしっかりアイスコーヒーを飲んだ。
 Wi-Fiも相変わらずまともに繋がらない。たまに復活して希望を覗かせては、すぐに切れてしまう。
 午前中はうだうだと過ごし、午後になってから来週の朝ごはん用に茹で卵と野菜スープを作った。手帳を見ると、来週は5日も就労移行支援へ通所することになっている。いくら冷蔵庫で保存するとはいえ、スープを5食分作ってももつかどうかちょっと心もとないので、いつも通り4食分だけ作った。通所5日目はなんとかしよう。
 晩ごはんに、なすをたっぷり入れたカレーを作った。目玉焼きやハンバーグを載せて食べたい気もしたけど、それらを焼くのが面倒だったのでやめた。自分で作ったごはんがそれなりにおいしく感じられるというのは、結構幸せなことなのかもしれない。

週間日記(2025/06/23-06/29)

2025/06/23 Mon.

 就労移行支援。まだしばらく先ではあるだろうけど、他にすることもないので、面接用の回答の文面をあれこれ考えた。
 歯医者に行き、今日は虫歯治療ではなく、歯の隙間を埋める処置をしてもらった。麻酔の注射はなかったので痛みはほとんどなかったけれど(注射が一番痛い)、次回からまた虫歯治療の続きが始まると思うと気が滅入る。

2025/06/24 Tue.

 二度寝の誘惑を振り切って、6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰め、卵焼き、にんじんと椎茸の煮物、ふりかけごはん。お弁当用の作り置きおかずの冷凍がそろそろ尽きるので、また何か作らないといけない。
 就労移行支援で、情報処理技能検定の4級から1級と、職務経歴書の書き方について学ぶプログラム。15時に就労移行支援が終わり、そのまま雨の中歩いて皮膚科へ行き、ニキビの薬を処方してもらった。どしゃ降りだったので、ロングスカートの裾の後ろ部分がびっしょり濡れてしまった。昔から自覚があったようにやっぱり自分は傘を差すのが下手なのか、それともこの雨だったから仕方ないことなのか。

2025/06/25 Wed.

 夕べヤクルト1000を飲んだからか、熟睡できた気がする。たまにならサプリ代わりに飲むのも良いかもしれない。
 帰省できることに気付き、急遽今夜地元に帰ることにした。猫に会える! 福岡市内での演奏会を聴きに父母が来るので、一緒に晩ごはんを食べ、演奏会を聴いて新幹線で帰る予定。帰省の良い点のひとつに、「戻ってきた時に部屋が汚かったら嫌だから」という理由で、大嫌いな掃除をするモチベーションになる所があると思う。床にフローリングワイパー、ラグに粘着クリーナーをかけた後、勢いづいて台所のシンクやトイレの便器までせっせと掃除してしまった。えらい。
 いそいそと荷造りを済ませ、作り置きのスープや賞味期限の近い食材を食べ切り、地下鉄で博多駅へ。途中、近所の広場に山笠が出現しているのを見かけた。3泊4日までならぎりぎりリュックサックで事足りるけど、今回は4泊5日なので観念してキャリーにした。キャリーはコインロッカーに預けた。父母と合流する予定の時間より早めに来たので、祖母へのおみやげに良さそうなものを見繕った。ちょっと良いほうじ茶のティーバッグと、夏らしいパッケージの豆菓子(ひまわりの造花が付いている)を買った。まだ時間があるので、コメダ珈琲店でチャイかき氷のミニサイズに練乳をトッピングしたものを食べた。かき氷というものを随分久し振りに食べた気がする。食べ終わる頃にはすっかり涼しくなった。
 新幹線の改札口で両親と落ち合う。一緒にその辺のお店を少し見て回った後、地下鉄で天神に移動した。また少しお店を覗いてから晩ごはんを食べ、アクロス福岡に行く。ヤマハで両親が楽譜を色々見繕っている間に、私も少しピアノ譜のコーナーを眺めてみた。
 今日両親が福岡に来た目的は、九州交響楽団の第431回定期演奏会。曲目は、組曲「レンミンカイネン」よりトゥオネラの白鳥、ヴァイオリン協奏曲ニ短調、交響曲第1番とオールシベリウスプログラム。トゥオネラの白鳥は寒々としていて暑い日に聴くのにぴったりだったし、我が家では子守唄のごとく頻繁に聞かされてきたシベ1は、生で聴くと一層おもしろかった。やっぱり、CDで聴くのと実際に目の前でオーケストラの演奏を聴くのとでは、本当に何もかも全然違う。金管が楽しそうに吠えているのは、聴いていて気分が良い。
 大満足でホールを出た所で、nimoca(交通系ICカード)をなくしたことに気付いた。財布の外ポケットに入れていたのを、パスケースごとどこかで落としてしまったらしい。忘れ物・なくし物・落とし物の類を滅多にしない人間なのに、夜に演奏会を聴き終わってさあこれから新幹線に乗って地元に帰るぞ、というタイミングで紛失してしまった。しかも、よりにもよってそのパスケースの中にコインロッカーの控えも入れているので、控えがないことには預けたキャリーも取り出せない。鞄の中を何度も探すも、見当たらない。どこかに落としていて、もし誰かに届けられているならと天神地下街とアクロス福岡に電話をしてみたけれど、夜の9時を過ぎているので当然営業時間は終わっている。地下鉄で博多駅に戻り、コインロッカーの管理会社に電話をしてみると、幸いにも係の人がすぐに来てくれた。運転免許証を見せ、書類に名前や住所を記入して、無事荷物を出してもらうことができた。こちらの営業時間はあと20分で終了というところだったので、本当に危なかった。控えをなくさないように次から気を付けますと係の人に言うと、「皆さんよくあることですよ」と笑ってくれた。忘れ物・なくし物・落とし物に不慣れなあまり、ごくたまにしてしまうとものすごく焦ってしまう。焦りに焦る私をなだめる父母は、責めたり不満を言ったりすることなく終始悠然としていて、やっぱりこの人達の大らかさはすごいなと内心舌を巻いた。優しいなあ。
 新幹線の中でおやつを食べながら、無事に地元へ帰り着いた。猫達に会えてとても嬉しい!

2025/06/26 Thu.

 朝ごはんを食べて、夕べは夜遅かったからと10時まで二度寝した。身支度を済ませ洗濯物を干して、近所に住む祖母のアパートへ遊びに行く。急な帰省だったにも関わらず(帰省する旨をメールで伝えはした)、またしても凄まじい量のごはんが用意されていて、力いっぱいおいしく頂いた。私もきょうだいが帰省した時はおいしいものをいっぱい食べてほしいとつい思ってしまうので、祖母の気持ちもよく分かる気がする。お茶を飲み、一緒にクロスワードを解き、おやつを食べ、たくさんおしゃべりしてたくさん笑った。
 夕方帰ってきてリラックスチェアに座ると、ふくちが膝に乗ってきた。ふわふわでもちもちしていて、ずっしりと重い。何より、温かくてかわいい。私の膝の上で満足げに毛繕いしたり、もぞもぞと姿勢を変えたりと本当にかわいかった。猫に心を許してもらえるってありがたいことだ。
 晩ごはんは、野菜のおかずを少し作り、とんかつを揚げた。ちょっと多めに作ったから、余ったら明日のお昼に食べようと思っていたのだけど、父母がぺろりと平らげてくれた。料理を作ってもらうのも、作った料理を食べてもらうのも嬉しい。
 夜は、とらちとふくちと一緒に猫用おもちゃでひとしきり遊んだ。猫達も楽しそうではあったけど、私の方も負けないくらい楽しんだ。

Blueskyから
・さっき見た夢、大学時代休憩時間が残り1分切った頃に次の講義の教室を間違えていたことに気付き、「やばい今から2階に降りるなら階段でもエレベーターでも間に合わない」「しかも出入り口が後ろじゃなくて教壇側にある大教室だから遅刻したらめちゃめちゃ目立つ」からの「初回講義は欠席厳禁とあったけど遅れて行って教室中から注目を浴びたくない、欠席しよう」と決めたところで目が覚めた 夢の中でも社交不安障害

2025/06/27 Fri.

 朝起きると、(元)私の部屋の床にとらちがごろんと寝転がり、撫でるよう要求してきた。仰せの通りに撫でると、ごろごろと喉を鳴らして気持ち良さそうに目を細め、ペダルを踏むように両の前足をゆっくり動かしていた。
 朝ごはんの後に、ふくちをブラッシングしてやった。とらちは毛繕いが上手なのか個人差なのか、そこまで抜け毛が多い訳ではないようだけど、ふくちの方はいくらでも毛が抜ける。こちらも気持ち良さそうに喉を鳴らしていた。ブラッシング後の毛並みは一層さらさらになって手触りが良かった。
 洗濯物をたくさん干し、猫トイレの砂を換え、猫に詫びながら掃除機をかけ、冷凍していたさくらんぼジャムでアイスを作り、庭の草取りをした。畑の枯れた矢車菊やカモミールを引っこ抜き、雑草も抜きまくり、ばらは花がらを剪定。天気が良くて風もあり、日なたは暑かったけれど絶好の草むしり日和だった。
 午後はピアノを弾いた。ギロックの子どものための練習曲を何曲か(ウィンナーワルツ、コラール プレリュード、舞曲、手品師、古い農民歌、フランス人形、カプリッチエット、森の伝説、森の妖精、教会の鐘、魔法の木、祭り、サラバンド、ソナチネ)、くるみ割り人形の簡単なピアノアレンジを数曲、ブルグミュラーの25の練習曲の乗馬を弾いた。猫達には悪いけど、フォルテの大きい音を力いっぱい鳴らすのは楽しい。
 夜は、録画してあったブリティッシュ・ベイクオフを何話か観て、甘えん坊のとらちをたくさん撫でた。さくらんぼアイスはおいしくできていた。

2025/06/28 Sat.

 夜中にふくちが布団に来たので、一緒に寝た。猫とくっついていると、すごくよく眠れる気がするのはなんでだろう。
 午後、父が熊本市内に用事があったので、母と着いて行って街中で遊んだ。別行動で気になっていた本屋さんに行ってみたり、2人で雑貨屋さんを冷やかしたり。用事が終わった父と本屋さんで集合して、3人で広島風お好み焼きを食べに行った。私は広島風お好み焼き自体はどちらかといえば好きな方ではあるけど、作った人の目の前で鉄板に置かれたものを食べるのがすごく苦手だ。社交不安障害だから、これは仕方ないのかもしれない。お皿で運んでもらって、居酒屋みたいな個室で食べられたら、もっと安心して味わって食べられるのだろうけども。お店の人に見られながらカウンターで食べるのがしんどいから私は行きたくないと言えたら良いんだけど、広島風お好み焼きを前にわくわくしている両親の手前とても言えたものじゃなくて、頑張って食べた。

2025/06/29 Sun.

 洗濯をして、ブリティッシュ・ベイクオフを観て、地元の野菜が売られているスーパーで野菜を買った。母が祖母の分も毎週野菜を買ってくれているので、今日は私がそれを祖母のところへ持って行った。母が作ってくれたお昼ごはんをお腹いっぱい食べ、とらふくを撫でて、父に新幹線の駅まで送ってもらって今回の帰省は終了。福岡に戻ってきた。荷解きをして、水出しアイスコーヒーを仕込み、来週の朝ごはん用の野菜スープと茹で卵を作る。帰省は疲れるし、荷造りも面倒だけど、やっぱり楽しい。でも、もう猫達に会いたくなってしまっている。私は猫達に会えなくていくら寂しくても構わないから、私がいないことで猫達が寂しさを感じることはないといいなと身勝手なことを思う。
 帰省中は両親の生活リズムに合わせるので、寝不足が続いてしまう。7時間程度の睡眠がちょうど良いというタイプの人間になれたら良いのだけど、私は最低でも毎晩8時間は寝たいし、できれば9時間寝られると嬉しく、時々は10時間寝たい人間だ。今夜はたっぷり寝る予定。

週間日記(2025/06/16-06/22)

2025/06/16 Mon.

 夜、暑くて寝苦しかった。エアコンをつければ解決する話だけど、このくらいの気温ならまだぎりぎり耐えられるんじゃないだろうかと電気代を気にして我慢してしまう。良くない。
 天神に歩いて出かける。帰りは雨が降り出し、風も出てきて、折り畳み傘が何度かひっくり返った。マンションに帰り着いた直後に、いよいよ本格的な土砂降りになった。濡れはしたけど、本降りの前に帰ってこられて良かった。

2025/06/17 Tue.

 今日は初めて企業実習に行く日。実習に1時間遅れる夢を見て目が覚めた。実際は寝坊も遅刻もせず、待ち合わせ時間の3分前には指定の場所に着いた。今回の実習自体はごく短い時間で、かつ園芸店バイトの時にやっていたのと同じような検品や品出しといった業務内容を指示されたので、特に大変だということはなかった。ただ、既に形成されているコミュニティに途中からお邪魔するというのは、すごく気疲れするものだなと久し振りに思い出した。静かではあったけれど、普段の就労移行支援の見通しの良いフロアよりも、背の高い棚がたくさんある店内の方が明らかに気が楽だったのはおもしろかった。自分の挙動が他人の視界に入りにくいというのが良いのかもしれない。やっぱり事務仕事は向いていないんだろうな。
 実習が終わって、ご褒美がてらチェーンのカフェでアイスココアを飲んだ。Xでおいしいと話題になっていたから気になっていたのだけど、どうも私はココアよりコーヒーの方が好きらしい。ココアもおいしいといえばおいしいけれど、甘いからついコーヒーが欲しくなる。帰ってから、作っておいた水出しアイスコーヒーを飲んだ。おいしかった。

2025/06/18 Wed.

 就労移行支援。読書の時間にちくま文庫の『坂口安吾全集17』を読み返した。「安吾巷談」のヒロポンや競輪のくだり。その後、相談支援のスタッフさんとのモニタリングやら、就労移行支援のスタッフさんとの面談やらがあった。
 商店街のカレー屋さんで、テイクアウトのタンドリーチキンカレーとからあげを買ってお昼に食べた。ビリヤニもおいしそうで食べてみたいと思っているのに、ここのタンドリーチキンがおいしいあまりにまだ挑戦できていない。
 午後、渋々予約した歯医者に嫌々ながら定期検診を受けに行った。前回虫歯がなかったからと気を抜いていたら、今回は小さい虫歯がいくつか見つかってしまった。あーあ。
 「嫌なことがあったら花を買っていい」という自分の中のルールに基づいて、切り花を売っている八百屋さんで薄橙色のスプレーバラを1本買った。ところが、レジでお会計をしていたら、店内の壁に今まさに参政党のポスターが貼られようとしていて内心絶句した。花を買っているからと言って、嫌なことが起きていい訳じゃないのに……。

Blueskyから
・今後10年20年とその職場で働き続けるとしたら〜みたいな仮の話を振られたんだけど、今までずっと同じ仕事を半年続けられず治療の果てにようやく初めて園芸店バイトが2年ちょい続いたもののギブアップした人間にそんなもしもの話はちょっと距離がありすぎる
・そんなこと考えたこともなかったよ 10年後20年後生きてる可能性だって割とここ一年くらいで信じ始めたくらいなんだし
・””健常者””の人生設計だかキャリアプランだかがあまりにも眩しすぎた
・社不(社交不安障害)由来の人目が気になるみたいな話で、個室だったらどうかとかパーテーションで区切ってあったらどうかとか色々解決策を提示して頂けるのありがたいんだけど、実際に見られているという事実より「複数人の視界に自分の姿が入っている””かも””」という自意識の方に問題があるので、その辺を合理的配慮なるものでどうにかできるのかというと

2025/06/19 Thu.

 10時間寝た。八百屋さんで買い込んできた野菜をひたすら切って冷凍した。この夏初めてのすいかも買ってきたので、切り分けて食べた。夏らしい味がしておいしかった。先日砥いでもらったので、包丁の切れ味が良くなって嬉しい。トマトもすっと切ることができた。
 天神に行き、妹と晩ごはんを食べた。お店のごはんはおいしかったし、妹とのおしゃべりも楽しかった。カフェでしっかり甘い物まで食べて帰った。

2025/06/20 Fri.

 就労移行支援。明日の面接練習会に備えて、Excelにある面接問答集の空欄を埋めた。
 午後は、泣く泣く歯医者へ行き虫歯を治療してもらった。麻酔の注射も痛ければ歯を削る音も恐ろしく、治してもらえるのは本当にありがたいけれど、これがまだ数回あるのかと思うとぞっとした。処置を終えた後、憔悴しきってよろよろと帰る自分にあまりにも元気がなくて、我ながら笑ってしまいそうだった。
 暑いと思ったら、今日の最高気温は34℃もあったらしい。どうりで。
 夜、インストールしたきり始めていないTinder用にとプロフィール文を考えた。考えただけで、まだアカウントを作ってはいない。自分のプロフィールを作る段階が一番楽しいような気さえする。つくづくマッチングアプリに向いていない。

2025/06/21 Sat.

 就労移行支援。2回目の面接練習会に参加した。想像以上に質問数が多くてたじろいだものの、意外にもあれこれ答えることができた。面接となれば死んでまで逃げ出したいと考えていたような人間が面接の練習に自分から取り組むようになるなんて、それだけでとてつもない変化だと思う。
 ようやくTinderを再開した。LIKEをくれる奇特な人はいるけれど、その人に対してこちらからLIKEを返す勇気というものがなかなか出てこない。それでも、他者と親密な関係を築いてみたいという目標を達成するためには何かしら行動を起こさなければならないので、えいやっとLIKEを返した。人と仲良くなるって大変だなあ。

2025/06/22 Sun.

 気が済むまでたっぷり寝るつもりが、普段通り設定していた目覚ましアラームで起きてしまった。悔しい。
 途切れがちだったWi-Fiが朝からいよいよ繋がらなくなったので、J:COMに電話した。サポートの人が来てくれて色々見てもらった結果、テレビ端子の部品がかなり古かったそうで、それでネットが不安定になっていたらしい。2人がかりで冷蔵庫を動かし(テレビ端子はコンセントの位置の関係で冷蔵庫の裏の壁面にある)、部品を換えてもらい、無事ネットが繋がった。ところが、冷蔵庫の位置を戻したものの、以前の位置より10cmほど前に出てきた場所に置かれてしまった。もう少し壁際に近付けたいので手伝ってほしいと言い出せないまま業者の人は帰っていき、結局1人でなんとかする羽目になった。床の傷を恐れながらなんとか冷蔵庫の位置を元通りにし、必ず2人以上で持ち上げろと指示のあるオーブンレンジを1人で持ち上げて冷蔵庫の上に置いた。とても頑張った。
 ネットがちゃんと繋がると、なんだか世界や世の中との接点がしっかり存在するようで安心する。実際に生身の人間と接する頻度が少ないタイプだから、そう思うのかもしれない。

週間日記(2025/06/09-06/15)

2025/06/09 Mon.

 リラックスチェアに座ったら、膝の上にふくちが乗ってきた。温かくて重たくてふわふわで柔らかい。そのままふくちと二度寝した。
 お昼は、祖母のアパートへ遊びに行く。昼ごはんとおやつをごちそうになって、夕方までおしゃべりしたり、お茶を飲んだり。
 夜は、母が弦楽アンサンブルの練習に行ったので、親子丼を作って父と食べた。その後、銀英伝OVAの「回廊の戦い」の前辺りを何話か観た(「魔術師還らず」までは観なかった)。

2025/06/10 Tue.

 朝起きると、私のベッドの傍に置いた猫用ひんやりマットにとらちがいた。猫が近くに寄って来てくれると本当に嬉しい。
 今朝もまたリラックスチェアでふくちと二度寝。1時間半ほど膝の上にいた。猫と接していると、びっくりするほどリラックスできる。猫の方もそうだと嬉しいけれど。
 ベイクオフに影響されて、カスタードタルトを初めて作ってみた。タルト用の型も重石も福岡に持って行っているから、深皿や平皿で代用した。砂糖の入った甘いタルト生地はもろくて崩れやすく扱いにくかったけど、なんとか型代わりの深皿から外れてくれた。残った卵白はラングドシャクッキーにした。
 昼過ぎにまた祖母のアパートへ遊びに行った。行くと喜んでくれるので嬉しい。おやつを食べながらおしゃべりした。
 夜は母が作ってくれた晩ごはんを、父とおいしいおいしいと言いながら食べ、デザートにカスタードタルトも食べた。

2025/06/11 Wed.

 昨夜はふくちと寝た。布団の足元に長くなって、私が寝返りを打つのを阻止していた。夜中に父が見かけた時には、ふくちでなくとらちが私の布団にいたらしい。寝ていて気付かなかった。朝になるとふくちがベッドの傍で私の起床を待ち構えていて、私が起きた物音を聞きつけてとらちもやってきた。床にごろんと寝転がって、撫でるよう要求してくる。かわいい。
 本当は昨日のうちに福岡へ戻るつもりだったものの、「水曜の就労移行支援はいつもより1時間遅く開所するから、当日の朝戻ってもぎりぎり間に合う」と言ったところ「じゃあもう一日いれば」と父が言ってくれたので、今朝戻ることにした。猫達をそれぞれ撫でて後ろ髪を引かれながら、高速バスと新幹線で福岡へ。4泊5日で猫の写真を300枚撮った。彼らは何をしていても、何もしていなくても本当にかわいい。
 就労移行支援に行き、Excelの練習問題とタイピング。スーパーに寄って帰宅。のんびり荷解きをした。

2025/06/12 Thu.

 10時間寝た。昨夜飲んでみたヤクルト1000の効果があったのかなかったのかは分からないけど、ぐっすり休めた感じはある。ベッドのシーツや布団カバーを交換したり、夏本番に備えてエアコンの拭き掃除をしたり。冷房がちゃんと効くかどうか試しにつけてみたら、部屋がしっかり涼しくなって快適だった。
 昼過ぎ、就労移行支援のスタッフさんと一緒に、実習先の企業へ実習前の顔合わせに行った。顔合わせ自体はすぐに終わった。スタッフさんから緊張について尋ねられたので、初対面の時よりも、顔見知りになったり親しくなったりした後の方が緊張するという旨を答えたら、「緊張にどう慣れるかですね」と言われた。器質的な病気の痛い症状や苦しい発作の場合は「慣れる」ことが解決策だとはならないだろうに、精神的な疾患の話になると急に「慣れ」が選択肢として現れるのはどうしてなんだろうと思った。場数や経験を重ねても克服できないから、病気だと診断されているのに。

2025/06/13 Fri.

 就労移行支援。タイピングを少しと情報処理技能検定の問題。
 使っている包丁の切れ味がいよいよ悪くなり、トマトも鶏肉もまともに切れなくなったので、ハンズに持ち込んで包丁砥ぎを頼んだ。そのまま博多駅周辺のどこかでお昼を食べようと思ったものの、自分でも入りやすそうなカフェはどこも混んでいて席があるように見えない。マクドナルドはボイコットしたいし、欲を言えば今はパンよりごはんものが食べたい気分だし。空腹を抱えてしばらくさまよった挙句、勇気を出してレストランフロアの韓国料理屋さんに入ってみた。通路から見ると店内は空いているように見えたものの、奥に案内されると女性客で賑わっている。お客さんも店員さんもきれいな若い女性が多くていたたまれない。でも、注文したヤンニョムチキンとカンジャンチキンのランチはすごくおいしかった。ざくざくの衣とピリ辛な味付けがおいしくて、ごはんが進んだ。満腹になって人心地がつき、博多バスターミナルのDAISOをうろうろした。梅雨の時期だからか、防災グッズのコーナーが作られていたのでいくつか買った。砥ぎに出した包丁を受け取って帰宅。雨だから、今日はいつものように歩かず地下鉄に乗った。
 嫌々ながら非常持出用荷物の荷造りの続き。万一避難所へ行くことになった時のために、用意したスリッパに油性ペンでとらふくの絵と自分の名字を書いた。でも、避難所に指定されている小学校の体育館よりも、自分の住んでいるマンションの部屋の方が高さがあるから浸水しにくいんじゃないだろうか。ちまちま用意している荷物だけど、今後一度も役に立つことがなければ良い。部屋の隅でずっと埃をかぶってくれていますように。

2025/06/14 Sat.

 就労移行支援。情報処理技能検定試験の問題の続き。その後、全国約150ヶ所ある事業所合同での個別訓練大会があった。参加者は1,000人ほどいるらしい。せっかくだからとタイピング部門で参加してみた。1分間に正しく入力できた文字数の多さを競うルールで、15分の制限時間内に何度でも挑戦できる。すぐ隣で他の利用者さんに見られている状態だったので、それがかなり緊張した。今回、自分の中では1分当たり420字くらいが最高記録だった。上位に入れたら嬉しいと思っていたけれど、結果はなんと個人部門で2位だった。とても嬉しい。
 午後は、作りかけだった日記ZINEの原稿作り。今年の1月から6月までの日記をまとめることにしたので、ページ数がついに200ページを超えた。午前中散々タイピングをやったのに、またキーボードをだかだか叩いている。
 10年以上ピアノを習っていてほとんど毎日練習していたので指が動くのと、おそらく文章を読むのが早い方なのと、日頃から趣味でパソコンを使っているという要因とが重なって、得意だと言えるくらいにはタイピングができるんだと思う。でも、パソコンを使う事務仕事は難しそうだなとまた考えるようになった。業務自体は難しくなかったとしても、静かな職場で働くというのが難しい。静かな環境の中で、作業している職場の人に話しかけたり、他にも座って仕事をしている人がいる中を立ち歩いたりすることのストレスを思うと、ちょっと自分には無理だと思う。適度に騒がしく、外部から人が多く訪れて(お客さんなど)、毎日決まったメンバーだけで顔を合わせるということがなく、自分の姿が同僚や上司の視界に入りにくい状況で働ける仕事が良い。やっぱり、これまで通り何かのお店で接客販売業をするしかないのかもしれない。土日祝日や年末年始に休める座り仕事への憧れは強くあるけれど、長続きしないだろうなという感じがする。昔は学校の教員に憧れたこともあるけど、そもそも教壇に立てないし、生徒がいる教室に入ることもできないことは想像に難くないから、すぐに諦めはついた。博物館学芸員になってみたかったけど、実習で「(資料の貸し借りなどをするために)人とのコネが重要」と言われて、人と関わりを持つのが苦手だからと断念した。心理士も駄目だった。社交不安障害の症状に選択肢や可能性を制限されている以上、まだ治療が必要なのかもしれないけれど、このまま精神科の薬を飲み続けるだけで改善されるものなんだろうか。でも、相性の良さそうなカウンセラーを探すのも正直疲れてしまっている。得意なことを必ずしも仕事に活かさなければいけない訳ではないものの、就労移行支援のスタッフさんからパソコンを使った仕事を提案される度、私もできるものならしたいんだけどなと悶々としてしまう。

2025/06/15 Sun.

 昨夜スマホの目覚ましアラームをセットし忘れて、予定より1時間遅い8時に目が覚めた。寝坊した旨を連絡して1時間遅く就労移行支援に行くか、今から頑張って身支度して間に合うかに賭けるか迷って、後者を選んだ。洗濯や食器洗いをすっぽかすと、ぎりぎり9時の開所時間に間に合った。
 就労移行支援に通所した回数が、今日で100回になる。情報処理技能検定の1級と、コミュニケーションにおける話し方や聞き方のスキルについて学ぶプログラム。
 久し振りに暴食したい気分になって、スーパーのお弁当とスナック菓子、クッキーを平らげた。晩ごはんはおかずのお肉を多めにして、野菜スープの残りとごはんを食べた。食べることでストレスを解消しようとすると自己嫌悪が募るけど、「何も食べられないよりは食べた方が良い」「食べて気が済むならたまには好きに食べても良いんじゃないか」と大らかに捉えたい気持ちもあるので、そっちの方に目を向けるようにしたい。
 夜、すっかり書く習慣が途絶えていた10年メモを何日分か書いた。日記自体はUpNoteに書いているので、それの要約さえすれば良い。

週間日記(2025/06/02-06/08)

2025/06/02 Mon.

 「どこからそんな発想が」と我ながら呆れるような夢を見た。具体的には、実家が差し押さえになり、家の中の物が知らない人達に持ち去られようとする夢だった。私は夢の中で、ドアを開け放していたら猫達が逃げてしまうから閉めてくれと懇願していた。
 6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰めと卵焼き、にんじんと干し椎茸の煮物、ふりかけごはん。おかずの組み合わせを決めてしまうと楽でいいな。
 就労移行支援。面接問答集のExcelファイルの回答欄を埋めた。「準備ステージ」から「実習ステージ」へ移行したからなのか、毎週のタスクが与えられなくなったので、することがない。今さら軽作業の訓練をやったところでという気もするし、WordやExcelを使う仕事に就きそうな気はしなくなってきたし。すっかりだらけてきてしまったので、就職のタイミングをもうちょっと早めても良いかもしれない。飽きてきたと言うと良くないけれども、それに近いものがある気がする。お昼休憩にお弁当を食べて、午後はビジネス場面でのメールやビデオ通話のマナーについて学ぶプログラム。
 帰り道、不定期で営業しているらしい小さなお店に「いちご飴」の張り紙があり、気になって買ってみた。竹串に刺した大粒の冷凍いちごを、りんご飴のように真っ赤な飴でコーティングしたもので、お祭りの屋台で見かけるようなお菓子だ。見た目がかわいいだけだろうと思って味は特に期待していなかったものの、がりがりと固く甘い飴と、しゃりしゃりした食感の甘酸っぱいいちごの組み合わせがすごくおいしかった。

2025/06/03 Tue.

 就労移行支援。することがないので、「社交不安症 合理的配慮」とネットで検索して、出てきたページを眺めたり、それに飽きたら情報処理技能検定試験の問題を解いたりした。全国にある事業所で今度オンラインの全国個別訓練大会なるものを開催するそうで、それに参加しないか声をかけられたので、せっかくだからタイピング部門で参加してみることにした。久し振りにe-typingをしてみたら、見たことのないレベル「Professor」が出てきた。よく見る「Thunder」や「Ninja」より上のレベルらしい。多分、自己新記録だ。WPM(1分当たりの英数字キーの入力文字数)は、431とあった。先日、就労移行支援のスタッフさんに1分当たり何文字くらいタイピングできるか訊かれて、数字を覚えていないのでなんとなく「200字くらい?」と答えたものの、大嘘をついていたことになる。
 梅雨に備えて、嫌々ながら防災準備に取り掛かった。家族で在宅避難する時のために作った備蓄リストを参考に、自分一人用の備蓄や非常持出用荷物に必要な物をリストアップして、今用意できる物をいくつかリュックに詰めた。手回し充電ラジオや簡易トイレなどは全部実家に置いてきたので、またちまちま買い集めていかないといけない。出費もかさむし楽しい作業ではないけど、「どうせ近いうちに死ぬから何をしても仕方ない、どうなってもいい」と考えていた時期の自分と違って、災害に備えて生き延びようとしている自分でいられていることは嬉しい。

2025/06/04 Wed.

 朝、ペヨーテの小さな植木鉢を2つひっくり返してしまった。サボテン用の土がざらざらと床一面に散らばって、声にならない悲鳴を上げてしまった。もう出ないといけない時間なので、片付けは帰ってからにする。
 就労移行支援。読書の時間にようやく『ユング心理学入門』を読み終わった。前時代的なジェンダー観や男女二元論に加え、同性愛は「病的」で「異常」なので「治療」の対象だという考え方にはかなりしんどいものがあったけれど、それ以外は興味深くおもしろかった。その後、部署活動で広報誌を作る話し合いがあったので、おっかなびっくり少し発言した。
 帰宅して、床を掃いて植木鉢を元に戻した。ついでに、簡単に床の拭き掃除もした。

2025/06/05 Thu.

 11時間寝た。通勤ラッシュの満員電車チャレンジは、またしても先延ばしにしてしまった。いっぱい寝たので元気ではある。カーテンを開けたら外の日差しがすっかり夏のそれで、これからこの部屋で迎える新しい季節を楽しみにしている自分がいることに気付いた。
 企業実習先に決まったお店の下見に行ってみた。お店がある商店街は、花屋さんやパン屋さん、お惣菜屋さん、お菓子屋さん、お茶屋さんと色々なお店が並んでいて活気があった。地元のシャッター街とは大違いだ。お店の位置を確認し、店内には入らずその前を通り過ぎた。今度お世話になります。
 そのままコメダ珈琲店へ行き、カツカリーパンとアイスコーヒーを注文した。カツカリーパンはすごいボリュームなのに、ぺろりと食べられてしまった。おいしかった。期間限定のチャイのかき氷もそのうち食べてみたい。

2025/06/06 Fri.

 5時半に起きて、7時に出かけた。高速バス「ふくふく号」で爆睡。関門橋を渡る時には目が覚めて、飛行機雲や船が写り込んだ青い空と海の写真が撮れた。窓から、タイサンボクの花や枇杷の実が見えた。
 唐戸のバス停で降り、すぐ傍の唐戸市場へ。10時からの飲食イベントはまだ始まっていないはずだけど、売り場には既にずらりとお寿司が並び、人で賑わい始めていた。ふぐ、まぐろ、ぶり、鯛2貫、サーモン2貫、あぶりサーモンの計8貫を購入(税込1,300円)。屋外のベンチで海を眺めながら食べた。これ以上おいしいお寿司には、もう私の人生では出会わないんじゃないかと思うくらいおいしかった。どの魚も分厚くて、歯ごたえがすごい。特にふぐは、噛み切れないかと思うほど身がしっかりしていた。青空の下で海を見ながら新鮮なお寿司を食べるという状況がなんだか愉快で、顔がにやけてしまいそうだった。
 路線バスが来るまで少し時間があったので、近くの商店街をうろうろしてみた。出歩いているお年寄りが多く、ベンチもあちこちに置いてある。無料で自由に座れる場所があるって大事だ。
 バスに乗り、下関市立美術館へ。見たかった特別展「花の宮廷画家ルドゥーテ」をじっくり堪能した。ケシ、チョウセンアサガオ、スイートピー、イチゴ、アネモネ、セイヨウキイチゴ、スイカズラといった好きな植物の絵があるのも嬉しいし、名前も知らない初めて見る植物の絵が見られるのもおもしろい。撮影可だったので、たくさん写真を撮った。別の展示室にあった高島北海の植物画も良かった。枇杷やたんぽぽ、大豆に里芋、ささげなど、華やかなルドゥーテとはまた違ったジャンルやテイストの植物が描かれていた。ルドゥーテのチューリップの絵と、高島北海の「果蔬図」が描かれたポストカードを1枚ずつ買った。
 続いて、美術館のすぐ近くにある長府庭園に。木がたくさん植えてあって、青々と茂った葉が目に鮮やかだった。木々の間を歩いているだけで気持ちが良い。植え込みにはミヤコワスレや芍薬、ホタルブクロ、池には睡蓮と花菖蒲が咲いている。2羽の鴨と、数尾の巨大な鯉もいた。久し振りに鹿威しというものを見たので、動画に撮った。紫色の花菖蒲の写真を撮っていると、足元の芝生にミントが生えているのに気付いた。大変だ(ミントは非常に繁殖力が強いので、基本的に地植えはしない方が良いとされている)。
 再び路線バスに乗って、唐戸の方へ戻る。「壇の浦」というバス停があったり、「壇ノ浦古戦場」の看板が見えたり。海の目の前だからか、ハマボウフウがたくさん生えていた。赤間神宮の前で降り、階段を上がって境内に入ってみた。建物は真っ赤な色が目立って、なんだか偽物みたいな派手さだった。少し歩いて、亀山八幡宮も覗いてみた。「世界一のふくの像」と書かれた看板と、そのふくの像とやらの写真を撮った。さっきルドゥーテの「美花選」で見たようなハルシャギクの花が咲いていた。これはルドゥーテ展になかったけれど、八重咲きのどくだみも咲いていて珍しかった。プランターにミニトマトのような植物が植えてあると思ったら、よく見ると草いちごだった。
 カモンワーフのおみやげ屋さんで「とらふくせんべい」や「月でひろった卵」を買う。最後に、旧下関英国領事館に行った。花壇には金魚草やヤロウ、ガウラ、アルメリア、サントリナといった花が咲いている。「バラ図譜」に描かれていそうなふっくらしたピンク色のばらも咲いていた。この建物では紅茶やフラワーアレンジメントの教室も開かれているらしく、壁に貼られたポスターにはアイリッシュハープ教室の案内もある。館内のカフェで、一人用のアフタヌーンティーを注文した。紅茶は迷ってアールグレイにしてみた。ポットや砂時計と一緒に出された紅茶には、きらきらした砂糖のスティックを溶かして好みの甘さをつけるらしい。水晶のようできれいだったからぜひ使ってみたかったけれど、甘い食べ物には甘くない飲み物が欲しいので、使うのは断念した。運ばれてきたアフタヌーンティーは、上段にロールケーキ、ひとくちサイズのタルト、バニラのマカロン、マンゴーのゼリー、下段にはスコーンが並んでいる。スコーンには、クロテッドクリームとばらのジャムが添えられている。どれもおいしかった。店内では、ボサノヴァのようなアレンジがなされたクラシック音楽がずっと流れていた。最初はサティのノクターンだったので、「曲はイギリスじゃないのか…」と思っていたら、エルガーの愛の挨拶が流れ出した。でもやっぱりアレンジされていて、ギターのような楽器でぽろんぽろんと奏でられている。無印良品の店内のようだ。その後は同じくアレンジされたタイスの瞑想曲、ルロイ・アンダーソンのエンターテイナーが続いた。
 高速バス「ふくふく号」に乗り、福岡市内へ帰る。夕方の地下鉄は人が多いだろうと踏んで、西鉄天神高速バスターミナルからは歩いて帰った。今日の歩数は15,000歩になった。楽しい日帰り旅ができた。

2025/06/07 Sat.

 就労移行支援。企業実習用に履歴書を作成したり、全国個別訓練大会なるものの練習会に参加したり。
 まとまった休みが取れたので、午後に帰省。新幹線と高速バスを乗り継いで帰ってきた。猫達と遊び、母とおやつを食べた。庭には色とりどりの紫陽花が咲いている。水色、白、紫、紺色のガクアジサイ。ばらや矢車菊、キンシバイも咲いていた。夕方、スーパーで買ってきたいくつかの野菜を祖母のアパートへ持って行った。父は飲み会。
 録画してあったブリティッシュ・ベイクオフを観た。カスタードタルトの回だったので、影響されてカスタードタルトを作って食べてみたくなった。
 夜はふくちと寝た。夜中に目が覚めたので足元に伸びているふくちを撫でると、ごろごろと気持ち良さそうに喉を鳴らしていた。

2025/06/08 Sun.

 洗濯をして、掃除機をかける。ブリティッシュ・ベイクオフを観た。お肉の入ったパイがおいしそうだったので、いつか作って食べてみたい。猫達に遊んでもらいたいけど、昼間は思い思いの場所で寝ている。ちょっとした来客があったので、とらちと2階でおとなしくしていた。知らない人の声が聞こえた途端、とらちはお決まりのクローゼットの中にもそもそと隠れた。一方のふくちはというと、お客さんを歓迎すべく積極的に近付いていたようだった。

週間日記(2025/05/26-06/01)

2025/05/26 Mon.

 今回帰省してから猫達は一度も私の布団に来なかったのに、昨夜はふくちが私の布団の足元に陣取っていた。朝になってもいてくれて、撫でると目を細めてごろごろと喉を鳴らしていた。私が起きるととらちも寄ってきて、足に擦り寄りながら甘えてきた。大好きなかわいいふわふわ達。
 出勤する父に高速バス乗り場まで送ってもらって、福岡に戻る。さくらんぼジャムの瓶をいくつも詰め込んだリュックが重い。
 母が、父のお弁当のついでにとおにぎりとおかずを持たせてくれた。豆ごはんのおにぎり。塩加減がちょうど良くて、すごくおいしかった。
 他県の美術館の特別展を見に行きたくて、ちょっとした日帰り旅の計画を立てた。旅行の計画を考えるのはやっぱり楽しい。

2025/05/27 Tue.

 6時半過ぎに起きてお弁当を作る。オムライスと、炒めたブロッコリー。ケチャップで猫の絵を描いた。
 就労移行支援に行き、ネットで障害者雇用の求人を見てみたり、Excelの練習問題に手を着けてみたり。生理のせいか凄まじく眠く、頭もぼーっとして、全く集中できない。いっそ早退しようかと何度も思ったものの、とにかく頭が働かなくて、スタッフさんに言い出すまでにさえ漕ぎ着けられない。簡単な練習問題が終わったけれどもその旨をスタッフさんに報告するのも億劫で、ただただぼんやりして過ごした。お昼休憩にお弁当を食べて、ようやくなんとなく目が覚めた気がしたものの、午後はやっぱりまた眠くなってしまった。
 生理中にここまで眠気が強かったり頭がぼーっとしたりするというのは多分初めてだけど、これがもし毎月あったらたまったものじゃないと思う。

2025/05/28 Wed.

 夕べしっかり睡眠時間を確保したはずなのに、今日もものすごく眠い。相変わらずぼーっとするし、お腹と腰も痛い。痛みは薬を飲めばある程度治まるだろうものの、眠気とぼんやりはどうしようもないので、今日の就労移行支援は休むことにした。訓練開始時間にメールで連絡を入れる。痛み止めを飲むために胃に何か食べ物を入れたいけど、起き上がるのも怠くて、うとうとしているうちに二度寝した。起きたら昼だった。特に何をするでもなくうだうだしているうちに夜になって、一日が終わった。

2025/05/29 Thu.

 朝起きると、昨日までのような眠気や腹痛、ぼーっとする感じはかなりましになっている。良かった! 昨日はしたいこともしなければならないこともろくにできなかったからと、今日は有意義な一日にすべく出かけることにした。
 天神に行き、父の日のプレゼントに良さそうな物を見繕って、サーモンハラスの干物の定食を食べ、久し振りの文喫へ行った。アプリの提示で入場料が半額になるというキャンペーンをやっているのがありがたい。アイスコーヒーを飲みながら、持ってきた『金枝篇』の続きを読み進めた。飲み物のおかわりが自由なので、ホットコーヒーや煎茶も飲んでみたかったけど、2時間の間にそう何杯も飲めないので我慢した。1時間も読むと情けないことに集中力が切れてきて、有料フロアの中をうろうろして本のラインナップを眺めた。フェミニズムやLGBTQ+に関する本が色々あって、心理学の本も胡散臭そうなのがかなり少ないのが嬉しい。永井荷風の『ふらんす物語』を少し読み返したり、ユングの『赤の書』をめくってみたりした。今年の4月からつけている連用日記「10年メモ」は赤に近いオレンジ色のカバーの分厚い本なのだけど、何かに似ているとずっと思っていたら、この『赤の書』だった。文喫で2時間過ごして帰宅。読書に要る集中力や体力のようなものが昔に比べてすっかり失われてしまっているのを実感して悲しかったけど、それでも本を読もうと思えたことや本に魅力を感じられたことは嬉しかったので、良い点だけに目を向けておきたい。

2025/05/30 Fri.

 珍しく寝つきが悪かった。しかも、夜中の0時頃にマンションの近くで若者連中がわいわい賑やかにやっている声で目が覚め、それからまたしばらく寝付けなかった。いかにも夜中にありがちな、心配事や悲しい想像が次々思い浮かんでは気が滅入ってくるという状況に陥る。何か楽しい空想に浸りたいのにそれらしいものも思い浮かばないままうとうとと寝落ち、今度は3時頃に路上で誰かが盛大に戻している声が聞こえてきて(酔っ払いか何か?)いよいよげんなり。やっと眠ってアラームで目を覚ますものの、寝不足が堪えるたちなのでもうこれは日中使い物になるまい、就労移行支援は今日も休もう、そう思って再び寝ついた。すると8時だったか9時頃だったか、マンションのすぐ近くで工事が始まった。それだけならまだしも、近くの部屋(隣か?)に住んでいるらしいご老人が「工事がうるさい」とがなり立てている。私は普段怒鳴るということをしない(できない)ので、元気いっぱいに悪行雑言を喚いている様子を聞いていると、なんだか勝手に恥ずかしく、いたたまれなくなってしまった。
 十分な睡眠が取れないと、分かりやすく気分が落ち込む。就労移行支援は休んだ。仕事ではないのだから休むことで他人に迷惑がかかる訳でもなし、無理しなくても良いだろうと言い訳のように自分に言い聞かせている。
 予約していたオンラインカウンセリングを受けた。2ヶ月振りくらいのカウンセリングになる。「人と仲良くなりたいけど、人と関わると疲れてしまって仲良くなれない」という悩みを相談した。50分ほどのカウンセリングが終わると、久し振りに自分のことをたくさん話したせいなのか、なぜかへとへとに疲れてしまった。今日のカウンセリングはなんとなく煮え切らないというか、いまいち手応えがないような感じがしたけれど、そういう回もあるんだろう。

2025/05/31 Sat.

 今日は就労移行支援に行った。とはいえすることが決まっていないので、なんとなくPowerPointを操作して過ごした。扱うのは10年ぶりくらいだけど、当時とバージョンが大して変わらないので、特に目新しい所はなかった。
 八百屋さんに寄って帰宅。野菜をしこたま買い(トマト、きゅうり、かぼちゃ、ブロッコリー、キャベツ、長ねぎ、玉ねぎ、ぶなしめじ)、茎がくねくねしたおもしろいアリウムの切り花も買った。
 お昼を食べて、普段行かない方のスーパーへ行ってみた。肉類やら何やらを買い込んだ。帰ってから、野菜と肉を片っ端から切って冷凍。後は焼くだけの状態の、豚の生姜焼きとねぎ塩豚丼の具を調味液に浸けたものも冷凍しておいた。散々台所仕事をしたは良いものの、ひと段落すると晩ごはんを作る気力が尽きてしまい、残り物のスープと賞味期限が迫ったカロリーメイトの夕食になった。
 夜、懲りずにまたTinderをインスト―ルした。まだ登録はしていないけれど、おいおい再開してみようと思う。

2025/06/01 Sun.

 買ってきたトマトが完熟を通り過ぎかけているくらい熟れていたので、生で食べずにカレーに使うことにした。野菜をたくさん刻んだものと少しの合い挽き肉を炒めて、トマト1袋全部とカレールーを投入して煮詰めた。すごく適当に作ったカレーだったけど、ルーのおかげですごくおいしいものになった。随分前に買ったアーモンドスライスとパンプキンシードの賞味期限が過ぎていたので、捨てるのももったいなくて使うことにした。八百屋さんで買ってきたかぼちゃを柔らかくなるまでレンジで加熱して潰し、牛乳や蜂蜜を加えてペーストにしたものを、パウンドケーキの生地に混ぜ込む。アーモンドスライスとパンプキンシードを散らしてオーブンで40分焼いて完成。粗熱が取れたら型から外し、コーヒーを淹れてひときれ食べた。これもおいしくできていた。しっとりふわふわの生地の食感とバターの風味、かぼちゃのこく、シナモンの香り、さくさくのナッツ、全部の要素がおいしい。
 夜、実家の私の布団の上でくつろいでいるとらちの写真が母から送られてきた。実家を出て8ヶ月も経てば猫達がいない寂しさが紛れるかと思ったのに、全くそんなことはなく、とらふくに会いたくて仕方がない。でも、こんなにも大好きだと思える対象が2匹も増えたというのは、私にとって本当に良かったことだと思う。

週間日記(2025/05/19-05/25)

2025/05/19 Mon.

 10時間近く寝て、朝ごはん兼お昼ごはんにホットケーキを焼く。私にしては珍しく、生焼けじゃなかった(ぎりぎりではあった)。メープルシロップをたっぷりかけて食べた。コーヒーとよく合っておいしい。
 片っ端から家事をやっつける。今週の朝ごはん用の野菜スープを作り、これも朝ごはん用の卵を茹で、野菜各種を切って冷凍、食パンも冷凍、ごはんも炊いて冷凍、芍薬の水を換え、ハンドソープを詰め替え、床にフローリングワイパーをかけラグには粘着クリーナー、その他ちまちました諸々。部屋の中がすっきりして達成感。

2025/05/20 Tue.

 6時半に起きてお弁当を作る。ピーマンの肉詰め、卵焼き、にんじんと干し椎茸の煮物、ごはん、ふりかけ。前日に炊いて冷蔵庫に入れておいたごはんを温め直してお弁当に入れると、レンジ炊飯の乾飯(かれいい)みたいな固いごはんよりずっと柔らかくて良い。天気予報曰く今日は最高気温が30℃にもなるそうだから、午後の自分のために水出しアイスコーヒーを作っておいた。8時間ほどで抽出が終わるので、就労移行支援から帰ってきたらちょうど飲み頃になっている算段。
 就労移行支援で、情報処理技能検定試験表計算の準1級。やっぱりメモを見てカンニングしないと解けない。先週末に急遽企業実習の話が持ち上がったので、その準備。午後は企業研究についてのプログラムを受けた。
 15時に終わって、ドラッグストアでティッシュやら洗濯用の洗剤やらを買って帰宅。よく冷えたアイスコーヒーがあまりにもおいしくて、今朝の自分を褒め称えてやりたいくらい。おいしいからといって、飲みすぎないように気を付けなければ。
 夜、歯磨きとお風呂を済ませ、水筒とお弁当箱を含めた食器類を洗い終わり、洗濯物も干し終えて、なんだかすごい達成感に包まれた。はたして仕事を始めてからもこういう風に家事をやって生活していけるかは分からないけど、やってみないことには分からないので、なるようになると思いたい。「なんとかなる」より「なるようになる」の方が、肩の力が抜けてなんとなく好きだ。なんとかならなくても、なるようになる。座右の銘と言われてしっくりくる言葉が私にはこれくらいしかないけど、ひらがなばかりでちょっと雰囲気(?)が緩すぎる気もする。実際に緩い意味合いだし、まあいいか。

2025/05/21 Wed.

 就労移行支援。読書の時間に『ユング心理学入門』の続きを読んだ。時代が時代だったとはいえ、「同性愛を精神分析で治療」するという話が出てきた時はぞっとした。読書の後の部署活動では、書記の係をやってみた。前に出て、話し合いの内容をホワイトボードに書いていく係。書字恐怖らしい症状は私の場合はあまりないように感じているけど、それでも人前に立っていることには変わりないので、以前なら間違いなく避けていたと思う。スタッフさんが「分かりやすく書いてくれている」などと褒めて伸ばしてくれたのでありがたかった。毎日の訓練終わりに書く日報に「人前に出て文字を書くという、社交不安障害としては勇気の要る行動に挑戦してしまいました」と書いたら、別のスタッフさんが笑っていた。私はなんだかんだ人を笑わせるのが好きなたちなので、この日報を書く時にいつもくすっと笑ってもらえそうな内容を書こうと妙な方向に努力をしてしまう。もちろん、滑っている可能性も大いにあるけど、それについては恐ろしいので考えないでおく。
 雨なのでまた出かけるのが億劫だったけど、お昼を食べて今度は皮膚科へ。いつものニキビの薬を処方してもらった。ニキビは慢性の疾患だから治療をやめれば再発なり悪化なりするのだそうで、今後もずっと毎食後の薬を飲むのも朝晩に塗り薬を塗るのも面倒だけど(しかも塗り薬は副作用で肌荒れする)、死にたいくらいコンプレックスだったニキビが今やファンデーションを塗れる程度には落ち着いてきたので、薬で症状を抑えられるならいいかと思いたい。

2025/05/22 Thu.

 今朝は「社会人」のコスプレをして通勤時間帯の地下鉄に乗ってみるという挑戦をするつもりが、睡魔に負けてぐっすり二度寝。挑戦はまた後日にする。でも、できればしたくない。電車は通っておらず最寄りバス停からのバスは1日2便、そういう地方からやってきた人間が地下鉄もとい人間輸送コンテナの密度に耐えられるのか、甚だ怪しい。ここでいう「社会人」のコスプレは、オフィスカジュアルとかいう普段全く馴染みのない装束のことを指している。
 たまご蒸しパンとコーヒーの朝ごはんの後、歩いて天神へ出かけた。無印良品やら何やらをあちこち見て回り、イオンで辛ラーメン焼きそばの袋麺をいくつか買い(近場ではここでしか見かけないので買い溜め)、再び歩いて帰宅。結構歩いたらしく、今日の歩数は9,000歩を超えた。

2025/05/23 Fri.

 就労移行支援。情報処理技能検定表計算2級の問題を解いた後、共同で業務を進めるプログラムに参加。やっぱり2人以上の人が聞いている場面で話すのは苦手だ。
 急いでリュックを取りに帰り、帰省! 天神のアンデルセンでおみやげ用のパンを買い、博多駅へ。新幹線の中でお昼ごはんにサンドイッチをもそもそ食べた。高速バスに乗り換え、タクシーに乗り、祖母のアパートへ。お茶をしておしゃべりして、色々食べさせてもらった。祖母と実家へ移動して、猫達と遊ぶ。とらちは最初だけちょっとびっくりした様子で、ふくちは私の顔を見るなり「ミョオー!」と鳴いた。右手をふくち、左手をとらちにひたすら嗅がれる。
 畑を見に行くと、草丈が伸びすぎた矢車菊が雨になぎ倒されていて、その隙間にピンク色の金魚草の花が覗いていた。鉢植えから地植えにしたポットマムも茂りに茂って株が大きくなっている。祖母が仏壇に供える花として使うのにちょうど良いので、この調子でぐんぐん育ってくれると助かる。ゴールデンウィークに植えたさつまいもはかろうじて根付いているようで、頼りない枚数の葉っぱが地面を這っていた。
 両親が帰宅。晩ごはんに私がチキン南蛮、母が白和えを作った。アンデルセンのパンは喜んでもらえた。パンが入っていた紙袋の取っ手を切り取ったもので、猫達とひとしきり遊んだ。紙袋には入ってくれなかったけど、その取っ手を猫じゃらしのように動かすと猫達が大喜びで楽しかった。

2025/05/24 Sat.

 朝ごはんにアンデルセンのパンを食べた。今度は荷物棚に置き忘れず、無事に持って帰ることができて良かった。
 雨が降る中、歩いて精神科へ診察を受けに行く。先日描いたプリントアウトしてきた四コマ漫画を渡すと、主治医の先生が喜んでくれて嬉しかった。
 滅多に花が咲かない庭のヤマボウシに、白い花が3つついていた。さくらんぼみたいな実は生るだろうか。ヤマボウシではないけど、種を取って冷凍してジャムにし損ねていたさくらんぼが1㎏近くあったので、解凍して砂糖と煮た。一晩寝かせてジャムにする予定。
 祖母のアパートでお昼を食べたり、夜は両親と回転寿司を食べに行ったり。実家で暮らしている時は罪悪感が伴っていたけれど、今は甘やかされていることを素直に喜べて嬉しい。

2025/05/25 Sun.

 両親がスーパーで買い物をしている間に、以前働いていた園芸店へ行き、畑にまく花の種を買った(ポンポン咲き百日草と切花用アスター)。スタッフの入れ替わりが激しく、顔見知りの人が随分少なくなっていた。
 昨日作りかけだったさくらんぼジャムを仕上げる。レモン果汁とコーンスターチを加えて、とろみがつくまで煮て瓶詰め。きれいな赤色のジャムができた。
 地元のお祭りを覗いてきた父母が、鮎の塩焼きや焼き鳥を買ってきてくれたので、お昼に食べた。どれもおいしかった。
 天気が良く風も気持ち良いからと、庭に出て草取りをした。ハルジオンかヒメジョオンか分からない花、セイタカアワダチソウ、カタバミ、ムラサキカタバミ、ドクダミ、ヨモギ、スギナ、ノビル、ヤブガラシ、オドリコソウ、見慣れた面々をてみ何杯分も引き抜いて、庭の一画がすっきりした。ノビルは花が終わって実がついている頃だと、小さな玉ねぎのような根まで簡単に抜けることを初めて知った。
 ホットプレート焼き肉の晩ごはんを食べて、銀英伝のOVAやブリティッシュ・ベイクオフを観た。
 またしばらく猫達と会えないのが寂しくて、父母が寝室に引き上げてから少し泣いた。涙をだらだら流している私を、撫でられているふくちが不思議そうに見ては何度もゆっくり目を細めてくれて(猫の愛情表現らしい)、優しい生き物だなあと思った。この水は何だろうとでも言いたげに、私の顔に鼻先を寄せてふんふんと涙を嗅いでいて、思わず泣きながら笑った。