
2025/05/05 Mon.
母ときょうだいと3人で近所を散歩。タニウツギ、れんげ、たんぽぽ、白詰草、ニワゼキショウ、ヒルザキツキミソウの花が咲いていて、へびいちごの実が生っていた。小川には、水面を埋め尽くすようにクレソンがぎっしりと茂っていた。川の水を触ってみると、冷たくて気持ち良かった。
七輪であれこれ焼いて食べる。さつま揚げ、玉ねぎ、ピーマン、チヂミ、コロッケ、ウインナー、鯖、おにぎり、お餅。
再び3人で散歩。午前中に行ったのとは違う方向に歩いた。野いばら、すいかずら、あざみ、ナワシロイチゴの花が咲いていた。
タルト台とカスタードクリームを作って、昨日のさくらんぼジャムを載せ、さくらんぼのタルトを作った。緑色の葉っぱを飾ったら見栄えが良くなるかと思い、畑のジャーマンカモミールの葉っぱをちぎって載せてみた。食べる時には邪魔なのでどけた。さくさくのタルトと甘酸っぱいさくらんぼ、とろりと甘いカスタードクリーム、全部が合っていておいしかった。
2025/05/06 Tue.
母が朝ごはんにピザ、昼ごはんにカレーパンを作ってくれた。どちらもおいしかった。
とらふくをそれぞれ撫でて、福岡へ戻る。猫恋しさに涙が出そうになった。新幹線の中できょうだいとおしゃべりして楽しかった。
マンションの部屋に戻ってきて荷解きをし、コーヒーを淹れて飲んだ。刻んで冷凍しておいた野菜で、朝ごはん用の野菜スープを作り置き。明日は卵を買ってこないと。
2025/05/07 Wed.
就労移行支援で、読書と部署活動の見学。『ユング心理学入門』(河合隼雄、岩波現代文庫)を読む。眠かった。スーパーに寄って帰宅。卵も買った。
かわいい服を探して、ZOZOTOWNを眺める。32歳にもなって、リボンとフリルとチュールに夢中になろうとは思わなかった。働き出して今より経済的に余裕ができてから買った方が良いんだろうことは重々理解しているものの、せっかくかわいい服を着たいという欲が湧いてきていて、しかもそれを否定せず前向きに検討できていることが嬉しくて、「お気に入り」の登録数を着々と増やしている。別に年を重ねてからかわいい服を着ても良いのだけど、その時も同じように「かわいい服欲」が冷めずにあるとは限らない。数年前はもう少し生きるか近いうちに死ぬかと悩んでいた時期も確かにあったのに、今はかわいい服の購入について頭を捻っている。幸せな悩みだ。
夕方、美容皮膚科へ行き、ピーリングとイオン導入。継続することで効果が出てくるらしいけれど、早く効き目が表れてほしい。顔の皮膚の具合を気にせず、外でマスクをスムーズに着脱できたらどんなに気が楽だろう。
2025/05/08 Thu.
9時間半寝た。顔に猫のようなひげが生えてきた夢を見た。夢の中で、はたして持っているシェーバーで剃れるだろうかと考えていた。
今日はいっぱい歩くことにした。地下鉄の駅4駅分、3km半の距離をせっせと歩く。ナガミヒナゲシやマツヨイグサ、ヒメツルソバ、昼顔、大きなしゃくなげが咲いているのを見かけた。
福岡市美術館に着き、特別展「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」を見た。デザインのことは何も分からないなりに、見ていて楽しかった。野菜や観葉植物の絵が描かれた食器類がかわいかった。コンランの言葉を書いたキャプションに「どこでどのように暮らすかが私たちの幸福と創造性に大きく関わっていると、私はいつも思っている。」という文があって、私が地元を出てこうして暮らしていることは確かに私の幸福と創造性に関わっているな、と図々しく自分のことに重ねてしまった。
コメダ珈琲店でみそカツパンとアイスコーヒー。食べきれるか少し不安だったけど、なんとか完食。やっぱりおいしい。食べ終わってから、持ってきていた本『常識のない喫茶店』(僕のマリ、柏書房)を読み始めた。喫茶店で喫茶店の本を読む。まだ読んでいたかったけど、さすがにコーヒーを飲み干してしまったので、読書は30分ほどで切り上げた。カフェで読書をする行為には憧れがあるけど、注文した飲み物をおいしいうちに飲み終えようと思うと、そう長い時間は読めない。こういう時、どうすれば良いんだろう。おかわりを注文するんだろうか。
再び歩く。ブックスキューブリックとフライングタイガーに寄って、3km半を歩いて帰宅した。さすがにちょっと足が疲れたけど、思ったより歩けて嬉しい。今日の歩数は15,000歩になった。
2025/05/09 Fri.
家から脱走してしまったとらちを泣きながら探し回る夢を見て起きた。猫に会いたい。
就労移行支援で、面接練習会用に履歴書を準備したり、自分に合った仕事探しについてのプログラムを受けたり。スタッフさんに苦手なことを尋ねられて人と関わるのが苦手だと言うと、「全然そう見えない」「『普通』に見える」と言われ、「そう見えるなら良かったです」と答えたけど、なんだか自分でもおかしくて笑ってしまいそうだった。ジョハリの窓じゃないけれど、自分で知っている自分と人から見える自分はやっぱり全く同じものじゃないんだな。
『常識のない喫茶店』を読み終えた。人と関わるのが苦手だと言ったばかりなのに、接客業をやりたくなってしまう本だった。客だろうが店員だろうが同じ一人の人間同士であることに変わりないので、世の中の接客業がみんなこうだったら良いのに。調子づいて、『日記の練習』(くどうれいん、NHK出版)も読み始めた。こういう詩的な(?)雰囲気のある日記を書けたら楽しいんだろうなあ。日記って全てを書かなくても良いし、できごとの詳細を具体的に書かなくても良いのかも。雨の音とfuzkueのプレイリストをBGMに部屋で読書に耽るのは楽しくて、良い午後を過ごせた。
読んだnoteの記事に影響されてTickTickというタスク管理アプリを使ってみたくなったけど、多分自分には必要がなく、今使っているUpNoteと机の上のロルバーンミニで十分間に合っているんだろうなと思う。すぐ影響される。
冷蔵庫のにんじんとぶなしめじを切って冷凍しなければならないのに、後回しにしている。明日こそやろう。
夜、ふと思い立って筋トレの真似事をやってみた。名前は知らないけど太ももやお尻が翌日必ず筋肉痛になるエクササイズや、スクワットやら。プランクとレッグレイズにも挑戦してみたけど、腰に来そうで早々に諦めた。
2025/05/10 Sat.
私の布団の上に陣取っているふくちの写真が母から送られてきた。猫に会いたい。
コーヒーを淹れていて、焦がした種の浸出液がこんなにおいしいのって不思議だなと思った。「浸出」と書こうか「抽出」と書こうか迷って検索してみるも、いまいち違いが分からない。
気休めにCBDオイルを塗ったおかげか、太ももの筋肉痛はないけれど、塗らなかったお尻には痛みがある。
就労移行支援で、面接練習会なるものに参加する。入退室と、学歴や職歴についての問答。いつも接しているスタッフさんが面接官役をやってくれるので、つい面接っぽくない半ばくだけた雰囲気になりそうだった。実際の面接だと思うと過度に緊張するし、かといって普段スタッフさんと話す時のテンションだと気が緩むしで、これはあくまで「面接の練習」なのだと自分に言い聞かせた。おかげで、程良い緊張具合に留めることができた気がする。自分では早口だったり、しどろもどろになってしまったりした自覚があったけど、初回の面接練習だったこともあってか、スタッフさんからは「ちゃんと受け答えができていた」と言ってもらえた。休日の過ごし方という話題から派生して最近読んだ本を訊かれ「ユング心理学の本」と答えたり、現在興味を持っていることについて「チベット仏教」と言ったりしてしまったものの、スタッフさんは引かずにおもしろがってくれたので安堵した。実際の面接ではこうはいかないだろうから、適当な回答を用意しておかないといけない。
それにしても、面接となれば死んででも回避したいと思うほど面接に対しての不安や緊張が強かった時期が長い自分が、まさか面接の練習に自発的に挑戦するようになる日が来ようとは思わなかった。面接と考えるだけで「面接は怖い」「怖いから面接は受けられない」「面接が受けられないから就職できない」「働けなかったら生きていけない」「働けない自分は死ぬしかない」という具合に考えが飛躍している状態が随分長かったのに、「苦手だから練習しておくに越したことはないし、せっかく機会があるから参加してみるか」というごく軽い動機で面接(の練習)に臨むようになるなんて、生きていると本当に何がどうなるか分からない。未だに、こういう調子で面接の練習に挑んだ自分がいることを信じられない思いでいる。練習会が終わって、別のスタッフさんから「(面接は)得意な方ですか?」と訊かれ「大の苦手です」とにやにやしながら答えると、「意外です」と言われた。「そうですか?」と変わらずにやついていたけれど、内心「そんな訳あるかよ」と普段の語彙にない返事がとっさに頭の中に思い浮かんだ。もちろん、何の気なしのリップサービスである可能性も否定できないけれども。
帰宅してお昼を食べて、なんとなく歩きたい気持ちもあって出かけた。土日の人の多い天神に赴いて、おしゃれに気合いを入れた人々の姿を視界に入れて楽しい気分になりたかったという下心もある(じろじろ見ると失礼だし不快にさせてしまうので、ちらっと一瞬目にするだけにしているつもりではある)。またしても、人の多い場所に出かけようと思った自分の神経を疑う。一時期は確かに人混みが怖くて仕方なかったはずなのに。INCUBEで日焼け止めスプレーを買って帰る。天気が良くて、日差しが暖かくて気持ちが良い。日焼けはしたくないけれど、日光を浴びるのってなんでこんなに気持ちが良いんだろう。何か「これは日記に書きたい」と思った考えが浮かんだけど、ぽかぽかと暖かい陽光にとろけているうちに忘れてしまった。よく通りすがる花壇のチューリップとビオラとアリッサムとプリムラが、ペンタスとアンゲロニアに替わっていた。
読みさしの『日記の練習』を読み終えた。だから影響されて今日の日記が長くなっている。読んでいて「いいな」と思った箇所のあるページをメモしておきたいのに、IKEAのリラックスチェアから立ち上がって紙とペンやふせんを取ってくるのが億劫で、手近にあったレシート2枚とティッシュペーパーをページの間に挟んだ。かわいいしおりを使うタイプの人間にはなれそうもない。恋愛の話題がちらちらと出てきて、これは恋愛だという自覚を持った状態で恋愛をしてみたいという欲が湧いた。そのうちまたTinderをインストールするんだろう。「本とパンをたくさん買って帰宅」という部分に強烈に憧れた。やってみたい。私は自分の日々に起きたできごとを「これはネタだ」と思うことでやり過ごせる時があるので、自分でそう思う分には良いものの、確かに他人から「ネタが増えましたね」と言われるとかなり嫌だろうな。「ネタが増えたね」となぜか母親の声で再生された。いや、これは実際に言われたことがある気がする。
UpNoteに作っていたコーピングリストを整理したら、「猫を撫でる」「日の当たる窓際に行く」「庭の草むしりをする」などの現在はできない項目が色々あったので、それらを削除した。すると、今できるコーピングが40個くらいに減ってしまった。100個挙げると良いと何かで見たけれど、難しい。
夜に出かけてみたいという憧れがある。別に私はもう良い年をした大人なのだし、一人で夜の街に繰り出す自由は十分あるのだけど、どうも面倒くささだの気後れだのが勝ってしまう。もちろん、お酒を出すお店に入る勇気はない(ほろよい1/2缶しか飲めない程度の下戸だからというのもある)。こうして出不精になってしまうのは、自分が自分にとって居心地の良い住みかを作れているからなのだとポジティブに考えることにする。
2025/05/11 Sun.
母の日だからとこの機に乗じて、「お母さんいつもありがとう!」というメッセージと「だいすき~!」と書かれたLINEスタンプを母に送った。なんだかんだ思ってはいるけれど日頃言えないことを言ってやったと妙な達成感を得られた。
家事を色々やっつけた。ほったらからしていたにんじんとぶなしめじを切って冷凍し、床にフローリングワイパー、ラグに粘着クリーナーをかけ、玄関を掃き、エアプランツと着生蘭のソーキング、トイレ掃除、冷蔵庫と冷凍庫の脱臭炭の取り換えなど。
昨日は日記に書くのがはばかられるような奔放な食生活を送ってしまったので、罪滅ぼしに野菜と鶏肉を鍋いっぱいに煮込んだものを食べた。それがやたらおいしく感じられて、自分で作ったごはんがおいしいというのはかなり幸せなことかもしれないと思った。
先日届いた「月刊みんぱく」の薬草特集号を読んだ。おもしろかった! 園芸店で働いていた時に外の花苗売り場で見かけていたミラクルニームなる植物と思われる木が出てきて、興味深く読んだ。詳細は書かないけれどものすごく恐ろしい虫の話がちらっと出てきて、思い出しては怯えている。頼むから夢に出てこないでほしい。
日記ZINEの原稿作り。ようやく行間を好みの幅に設定することができて、思わずガッツポーズをした。ページ数は今の時点で160ページほどある。1月から4月の日記をまとめようと思っていたけど、6月までの半年分にするのもありかもしれないと迷い始めた。
またしても筋トレごっこをしてしまったので、明日の筋肉痛が約束された。これを習慣化できたらそれに越したことはないものの、義務にしてしまうと途端にやる気を失うことは分かっているので、あくまで「ちょっと気が向いたからやってみるか」のスタンスでいたい。